巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

文字の大きさ
309 / 557
第9章 戦いの中で真実を?

9-69 どっかで見た?

しおりを挟む



 それからアリアとミーアも、それに聖霊の3人もある一点、ちょうど転移門があるその上空に視線を向けたのであった。



 そのみんなが視線を向けている先で、魔力の流れが渦を巻きそこの巨大な力を持つ者が現れたのである。恐らく転移魔法のアイテムをしようしたのだろうと思う

 ・・・・あれ、どっかで見た事あるような・・・やつ等だな?

 転移門がある場所の少し上空に2つの人影が現れ、そのうちの1人が周囲を見回し笑い出した。

「ふっはははっ、どうら準備は整っているようだな。しかし、まだ生贄が足らんようだな」
 その場所に現れた2人のうちの1人の男は、頭に角を生やし豪華な鎧を着ている。それに物凄くガタイのいい男である。
 その男は腕を組んだ状態で、高らかに大笑いしていた。

 それに答えるように、もう1人のひ弱そうな魔導師風の男が話しだした。
「しかし、まだ十分といえませんな。あれだけ時間を与えたのに、これでは魔獣共と変わりませんね」
「そこまで言う出ないキサールよ。魔獣共ではここを混乱を誘うだけだ。それにあやつらだったからこそ女神もたばかれたのだ」
「それはそうなのですが、これでは予定よりかなり少ないですよ。ドロス様」
 その男達は頭に角の生やした男をドロスと言い、魔導師風の男はキサールと呼ばれていたのである。

 今の会話を俺達は、少し離れた場所で呆気に取られ聞いていたのである。
 何故なら過去に見たことある奴らで、しかも聞くつもりは無かったが、そいつらはかなりデカイ声で喋っていたからであった。その声もまさしく聞いた事のある声であったのである。

「あっ、兄貴・・・もしかしてこいつらが今回の魔人族ですかね?・・・でも、あいつら」
 呆気に取られていたロンが、こちらに確認してきたが、それに答える前に周囲にいた人族の冒険者に擬態していた魔獣モンスター達に動きがあったので、そちらを確認する事にした。 

 幾分もしないウチに周囲にいた奴らと少し遠くいた奴らが集まってきた。そう人族に擬態した魔獣モンスター達がこの場の、宙に浮いている魔人族の元に近付き集まって来て、その場で跪きだしたのである。

「「「おお、我らが魔王様!お待ちしておりました」」」

 その数人が跪く中で1人の人族に擬態した魔獣モンスターが、その先頭に立ち代表して2人の魔人族と話をしだした。
「申し訳ありません。魔王様!何分冒険者共が我らの事に気が付いたようで、それで生贄の方もまだ予定人数集まって下りません。しかし、魔法陣による魔力の吸収は既に完了しています。あとは発動と共に周囲の魔力も吸収する予定であります」
 その男は、上空にいる2人の魔人族に視線を向け伝えた。どうも、正直に冒険者の妨害があった事を伝えて様である。

「何を言っておる。お前達は何をしていた。これだけ時間を費やしているのに、まだ生贄を準備できてないとは、だからお前達は信用を置けないのだ。それに例のアイテムも既にいくつか破壊されておるでは無いか」
 魔導師風の男キサールが、その代表で出て来て伝えていた男に、恐らく魔獣モンスターが冒険者風の人族に擬態した男に文句を言っていた。

 この時点で俺達は、先程までは呆気に取られていたが、今は少し驚いていたのである。それは何故かと言うと、少し離れているとはいえ、その姿は以前見たことがある2人の魔人族であったからである。

 しかし、確か以前あった時の魔導師風の男キサールには、ランとミーアによって両腕を切断されていた筈だし、アリアの攻撃とロンの魔法で瀕死状態になってた筈だ。

 それにその後あいつにはその場は逃げられたけど、ロンが最終的に逃げたそいつに追尾魔法を放っていたから、生きてるのはおかしいのだが?・・・まあ、実際最後のロンの攻撃魔法は当たったところは、見てないのでそこは正確ではない。
 しかし、そいつは無傷のまま転移門の上空で喋っているのである。しかもそいつの腕はちゃんと2本あり、ピンピンしているのであった。それに俺達の姿を見ても気が付かない状態である。

「なあ、ロン、お前も思ったかもしれないが、あの2人の魔人族は・・・見た事あるよな?間違いなく、人違いじゃないよなロン!」
 ユウマが転移門の上空に浮いている魔人族の2人をもう一度見て、先程ロンも気にしていた様なので確認した。

「はい、僕もさっきそう思ってました。確かあの時、あの魔導師風の男は瀕死の状態でしたし、腕は確かミーアとランに切断されていたはずですけど?あと僕の放った魔法は当たらなかったのでしょうか?ちょっと自信を無くしますね。それともやはり別人ですかね」
 するとそのユウマに質問に対してロンが自分が覚えている事を口にして、最後に放った魔法が当たってなかったのが残念だったようだ。

 するとアリアがあいつ等が喋ってた、ある言葉に気が付いてみんなに確認してきた。
「うん、私もそれは思ったけど、あの角の生えてる奴、今、魔王って呼ばれてたよ。どう言うこと?」

「でも、あいつの腕って、はえたの?それとも治したのかな?傷も何も無いみたいだし、服も新品みたいだよ同じモノのような気がするけど・・・・どうしてだろう。お兄ちゃん?あっ、でもそう言えば以前も同じ顔で、同じような魔人族がいたから、違う奴かもしれないね」
 それにミーアは不思議そうに語り、以前戦った魔人族の事を思い出してユウマに確認してきた。
 確かの以前ミーアとユウマ、それにランは同じ顔で同じ声の3人組みと遭遇して闘っていたのである。

 なのでランも不思議そうに首を傾げていた。

「おっ、そう言えばそんな事もあったな。なら、同じ様な奴らなのかな?」
 ミーアの話を聞きユウマも依然あった事を思い出していた。ならいま転移門の上空にいる奴はらは別人の可能性もある事になるのであった。

 その話を聞きファルに関しても、どう言う事なのか不思議になり悩んでいたのである。月姫と雪姫はその時は武器の状態であったので、そいつらの事を知らないので、みんなの様子を見てどうしたんだろうと考え悩んでいた。

 それでユウマを含む全員が不思議に思い現状の様子に悩んでいて、当初の目的であった聞き込みとその魔人族の2人を倒す事をすっかり忘れている間に、その2人の魔人族は人族に擬態した魔獣モンスター達に、再度、生贄の準備をする様に命令を出していた。

 これも何故か俺達に聞こえる様に、その魔導師風の男キサールが大声で叫んでいた。
「ドロス様、こうなれば例の場所で育てた、究極で強力な新造魔獣達ここに連れてきましょう。さすればすぐに生贄としての養分は取れましょう。こいつらでは今からでは間に合っても全開での復活は出来ませんよ。それにどうやら、メリウェルで行なっていた魔神復活は、失敗に終わりましたが陽動には成功したようです。相手の強力な戦力は、殆どあちらの方に居るようですし、もう一つの魔法都市レーヴェでは、そろそろ新造魔獣の強化体の5体を転送しますので問題ないと思います。後はこちらを成功させれはこの世界は全て終わり女神達も手を出せなくなりますので」

「ふはははっ、キサールよ、我はまちどうしいぞ。神へとなるのは、そうあの最強である魔神竜へ、ならば準備を行なおうか、そろそろあのセイントドラゴンの卵にも、魔界の邪なる魔力が蓄積されて、既に変質しおるだろうからな。魔王竜の卵へとな。ははは・・・・」
「ははっ、解っております。ドロス様これであなたは、最強の神となられるのです。それにここにはどうやら活きのいい冒険者共もいるようですし・・・」



 それでキサールと呼ばれた魔導師風の男は、ユウマ達に視線を向けイヤラシイ笑みをこぼし、人族に擬態した魔獣モンスター達に再度何かを命令して、どこかに転移用のアイテムを使用して魔法陣を出し転移して行った。


しおりを挟む
感想 798

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

なんか修羅場が始まってるんだけどwww

一樹
ファンタジー
とある学校の卒業パーティでの1幕。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。  主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。 その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。  そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。 主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。  ハーレム要素はしばらくありません。

悪役令嬢の父は売られた喧嘩は徹底的に買うことにした

まるまる⭐️
ファンタジー
【第5回ファンタジーカップにおきまして痛快大逆転賞を頂戴いたしました。応援頂き、本当にありがとうございました】「アルテミス! 其方の様な性根の腐った女はこの私に相応しくない!! よって其方との婚約は、今、この場を持って破棄する!!」 王立学園の卒業生達を祝うための祝賀パーティー。娘の晴れ姿を1目見ようと久しぶりに王都に赴いたワシは、公衆の面前で王太子に婚約破棄される愛する娘の姿を見て愕然とした。 大事な娘を守ろうと飛び出したワシは、王太子と対峙するうちに、この婚約破棄の裏に隠れた黒幕の存在に気が付く。 おのれ。ワシの可愛いアルテミスちゃんの今までの血の滲む様な努力を台無しにしおって……。 ワシの怒りに火がついた。 ところが反撃しようとその黒幕を探るうち、その奥には陰謀と更なる黒幕の存在が……。 乗り掛かった船。ここでやめては男が廃る。売られた喧嘩は徹底的に買おうではないか!! ※※ ファンタジーカップ、折角のお祭りです。遅ればせながら参加してみます。

義妹がピンク色の髪をしています

ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。

処理中です...