巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第9章 戦いの中で真実を?

9-112 戦いのその後・・・?

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 そんな事をティナと話している間に、白目をむいて気絶していた魔神ドロスは、全ての血を吹き出し、最後は灰となり消滅していたのである。その灰となった場所には、今迄見た事のないような魔石と角が落ちていたのであった。



「ありゃりゃ、こいつ、ついに消滅しちゃったよ。なんだかちょっと可哀想な事したかな?」
「でも、いいんじゃないかなユウマさん。どうせすぐにやっちゃう予定だったし、それに・・・」
 まあ、たしかに予定とは違うが、今回の予定は果たせたからいいか、それに無闇に投げ付けた短剣も戻って来たから・・・。

 そんな呆気ない魔神になったドロスの残した角と魔石を回収しようと見ていると、そこに今迄森を暴れ回っていたファル達が俺達のいる所を見つけてやって来たのである。
『あっ。マスター見っけ!』
『ユウマ!こんなとこにいた。探したよどこに行ったんだろうって』
『主様、お姉様が満足過ぎて、こんなになってしまいました。どうしましょう』
『主様!もう月は、まんじょくなの。あとは主様と一緒に寝るの。スピーッ、ムニャムニャ・・・』
 月姫は満足そうに、雪姫に背負われ眠ってしまっていた。

「ユウマさん!このあとどうするの?」
 フィーナ様が周囲を確認して、すでに魔人族は疎か魔獣モンスターもいない事を確認して尋ねてきた。

「ああ、もう、これだけやったら、いいかな。それにみんな疲れただろうし一旦神界に帰ろうか。それとあとは素材や色々な物を回収するだけだから、すまないけどファルだけ残ってくれ。後はみんな先に神界に戻っていて」
 それでとりあえずファル以外のみんなに先に戻ってもらい、ファルと俺の2人で素材とその他もろもろと、ついでに城に有った財宝なんかも全て根こそぎ奪い取って神界に戻る予定である。
 それに周囲の探索などは、また後日行なえばいいし、今回はみんな満足しているようなのですぐに戻ってもらった。何せ今から全て回収した後、みんなには余り言えない事をする予定であった。

『しかし、マスターもすごいよね。財宝も根こそぎ奪うなんて・・・』
「そりゃ、ファル、これは俺達に対しての迷惑料として、全て貰うんだよ。それにこの城はぶっ壊す!」
『えっ!?』
 その声と同時の魔力を最大にして土属性の【破砕爆裂バーストインパクト】の魔法を城に向けて放った。

《ズドドッン~ン・・・》と物凄い音と共に、一瞬のウチに城は跡形もなくなり、その場所は更地となってしまったのである。

「それと、ここの悪い奴らが侵入しないように、聖碑をおっ建ててっと、あとはこれを上空に飛ばして完成っと」
 そう言ってユウマは、ミーア村に建ててあった聖碑の10倍はありそうな聖なる石碑を瞬時のウチに建てて、上空にも、聖石を数個浮かばせたのであった。

 その効果により、先程まで薄暗かった星が何故か急に明るくなり、空気も浄化されだしたのであった。
『マスター、あんまりめちゃめちゃな事やったら、後で大変な事になるよ』
「いいの、いいのこれくらい、それにここが神様達の拠点になる予定だから・・・」
『えっ!?』
 ファルがなにか信じられない言葉を聞いた様な表情をしていたが、そこは気が付かない様にして一緒に神界に戻ったのであった。

 そしてこの時の戦いは、人知れず終了していたのであった。

 それらを全て終らしたのがちょうど5日前で、その後は俺達は一旦神界に戻った後はすぐに屋敷に戻った。
 それから3日後ぐらいに、リンカ達が戻ってきたのであった。

 それで現在、ある事無い事をでっち上げ伝記を作っているのであるが、どうしても女神様達は自分達の事も載せなくてはいけなくなっていた様なのである。

 しかも前に話した様に、俺とアリアとロン、それとミーアとラン、それに聖霊であるファルと月姫、雪姫は、実際メリウェルの街いなかったのだが、何故かロンはあの場にいた事になっていた。
 とどめには俺のやった事が、バレテないと思っていたのだが・・・どうやら仮面の騎士として所々で姿を見られていたし、何故かリンカとシルフィー、それにフィリアさんにはもろバレバレだったのである。

 それに俺以外でアリア達は中央都市リフィーラで危機を救った英雄と言われ、何故か死んだ筈の仮面の騎士ユフィルスがリフィーラとメリウェルを救った等のでたらめな情報が・・・いや、完全にでたらめでは無いのだが、それでも過剰に噂が勝手に歩き出しすごい事になっていた。
 そのせいでシルフォードで死んだ筈の、シルファリア姫様と英雄騎士ユフィルスが生きてるなんて噂も、流れ始めたのであった。

 まあ、実際生きてんだけど、今迄の計画が徐々にほころびが出来だしたので、伝記をちゃんとした物を完成させて世に広める事で、今、出回っている噂の記憶を、特別に創造神様がなかったことにしてくっれる事になっている。
「でもすごい事なのよ。創造神の御爺様と他の世界の神様や御父様達が手を貸してくれるのは、普通なら『自分達で処理を行なわないと、他の者に示しがつかんぞ!』とか『あとは自分達で処理をしろ』って言うのに、今回はねぇっ」
「うんうん、そうよね。あの御爺様とお父様達が直接私達のとこに来て『大丈夫なのか!特にシルクとマリエルよ』だって心配してくれるなんて初めてじゃない」
「そうなんよね。ウチ・・・もしかしたら初めて褒められたような気がする。だってじいじいが『良くやった』って、言ってたもんね」
「「「でも、なんで?」」」
 女神様達が不思議そうにユウマの方を見つめてきた。

 まあ、そうだろうな。今迄どの世界にも迷惑を掛けていた魔人族のいる別次元の魔界の場所を見つけたのが大きいだろうな。しかも、拠点に出来る星を手に入れてるんだから・・・。

 実は個人的に創造神様に女神様達とは別で1回あっている。それは創造神に言われたとおりに神殿にある銅像の前に、料理をお供え物として持って行くと、何故かその場所で創造神様が待っていたので、魔界の件と魔人族についてを話した。
 するとその時はすごく驚いていたが、まあ、そのあとその場所に行ってさらに、驚かれたがそれは問題なかった。

 それからは創造神様は、他の神達を集め別世界というより、アーストリアの裏の世界であるベルステリアで魔人族と魔神達を消滅させる作戦にでるそうなので、料理を持ってさっさと創造神様の世界に帰って行った。

 その後ぐらいに女神様達が、神界とは別の場所に呼び出され、今回おきた事を伝記として残すように言われたようなのであった。

 ただ、その伝記が余りにも出鱈目過ぎるのも・・・どうかと思うので、俺は駄目だしをして、女神様達とそれを手伝っているメグミさん達にも行なっている。
 大体創造神様も真実は、極力記載せずにどう言う事が起きたかを伝記に残せと言っていたのに、これじゃモロ人物がわかってしまうので、とんでも無い事であった。

 最終的にどの様な伝記になるかは、解らないが・・・まあ、そのうちちゃんとしたモノが出来ると願うばかりであった。

・・・後日談であるが、その後伝記は俺にみせず女神様がこそっと創造神様に見せに行ったそうなのだが、やはり駄目だしを食らったそうなのである。ただ、早めに俺とシルフィーに関してと対処はしてくれていた。
 それに、順調に別世界の魔界は、攻略が進んでいるそうなのであった。
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