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第10章 女神の修行・・・。
10-30 過去に戻り少女達5人の事情?
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それでユウマは、アーストリアの神界にある転移魔法陣の部屋に戻って来たのである。
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このアーストリアの神界にある転移魔法陣の部屋に戻って来てから、溜息を吐きつつ独り言を口にした。
「しかし・・・いったい、なんだったんだ?」
ユウマとしては今回の神様達の会議に参加させられたが、殆ど必要なかったのではと再度思っていたのである。
「・・・まあ、いいや、フィーナ様の部屋に戻ろう。みんな心配してるだろうしな」
深く考えてもしかたがないので、さっさと元いた部屋に向かう事にしたのである。
結局のところここに戻ってくる前に、フィーナ様の母親である医療の女神フェルト様の言い分では、どうやら今回の会議では、特にユウマの存在を神々達に確認させるのと、フィーナ様の旦那となる者の姿を見せたのと、そのユウマの持つ力を見せ付けると言う事だった。それでついでに今迄悪事を働いていた神?達の一斉摘発と処分を行う事が目的の様であったらしい。
まあ、後者に関してはホントについでだったらしいが、それでも本来の目的では、映像か何かを見せれば、俺自身は必要なかったらしいのであった。
まあ、その事は既に終った事なので、とりあえず戻って来たのでフィーナ様の部屋に顔を出した。
「・・・ただいまっと」
少し遠慮気味で、顔を出し声を掛けると、まず、リンカが俺に気付き視線を向けて声を掛けてきた。
「あっ、ユウ君!今迄どこに行ってたのよっ?探してないけど心配してたんだよ!」
いや、心配してるならちょっとぐらい探してくれよ。まあ、今の身重な状態なら無理だろうがな。
「そうですよ。ユウマ様ちょっと大変?か、どうかはおいておくとしてですね。どうやら・・・」
座ったままこちらに話かけたリンカに続き、シルフィーが俺に近付いて来て話し掛けてきて、今回の騒動に関して説明してくれようとしたが、とりあえずそれは創造神の爺様に聞いたので大体知っているので、詳しく聞く前にシルフィーを抱き止め知っている事を伝えた。
「ああ、理由は知ってる。創造神の爺様から聞いた」
するとフィーナ様が俺の方に視線を向けて、思っている事を口に出したのである。
「あれ、ユウマさん、やっぱり御爺様のところに行ってたの?」
「そう、突然召喚されていた。それで色々とあったけど、とりあえず一件落着と言う事で・・・それで、マリエル様の方はいいんじゃないの。えっと、確か一緒に行ってるのは、メグミさんとユータ、それにアリアだったかな?まあ、あの3人がいいなら、別に俺がどうのこうの言うつもりは無いし、拒む理由も必要もないだろ」
別にその事に関しては、文句を言う気もないし、それによって得るものがあると思っていたので簡単にそう答えたのである。
しかし、そんな事を考えていたユウマとは裏腹に、女神候補の娘達以外の娘達が、ちょっと困った顔をして黙り込んでしまった。
「「「「・・・・」」」」
ん?どうしたみんな黙り込んで・・・。もしかして、メグミさん達に、なんかあったのか?
これに関しては、はっきり言って想定外だった。何分みんな押し黙ってなかなか答えてくれないのであったからだ。
でも、もし、危機的状況であればアリアからファルへ、そして俺の元に知らせが来るはずだ。まあ、そのファル達聖霊が現状この世界に戻って来てないのが、論より証拠なのだが・・・ただ、黙っていられると俺自身も困るのだが、どうしよう。
しょうがなく、誰かに聞こうとしたら、意を決したような雰囲気でリンカが口を開いた。
「えっとね。ユウ君、驚かないで聞いてね。実は・・・」
「実は?」《ゴクリッ!》
流石に真面目な表情でこちらに話し掛けてきたので、少し嫌な予感がして、もしかしてと最悪な事を考えてしまったのであった。
この話を聞く前に、時は坂戻り6日前、マリエル様とシルク様の能力向上の為の修行の旅に出る前日に戻る事になる。
―☆―☆―
ここはアーストリアのフィーナ様の加護を受けているスレリア大陸、そのシルフォード公国にあるユウマ達が暮らしてる屋敷のとある一室で5人の少女達が集まり話をしていた。実はこの5人は年齢も同じである同じ人物に好意を寄せている娘達である。
その内の1人が突然、何を思ったか今回の依頼と行動に不満を持ち声をあげたのである。
「いやだ、いやだっ、いやだっ!私もユウ兄に付いて行くのぉぉ! そうしないと、絶対なんか嫌な予感がするの・・・」
こう声をあげているのは、ユウマの従姉妹である双子のうちの1人妹の方のユアである。その駄々を言いながら手足をバタつかせている。
そのユアの行動を呆れ顔で見ている同じく双子で姉の方のミナと、2人の幼馴染で親友のユイカが話している。
「まあ、解らなくは無いけど多分無理だと思うよ。ユウ兄の行くところは何でも時限の森だったっけ。こことは全然違う場所みたいだし、後を付いて行く訳にはいかないよ。まあ、場所が解れば私達の仕事が終った後からでも、会いに行くって事もできるけどね」
「そうですわね。このアーストリアのどこかのダンジョンか遺跡なら、自然をよそって付いて行ってから、後で合流するなんて事は出来ますが、流石に一緒に行くのは無理というか怒られちゃいますよ」
この時点でユイカもどうにかして合流しようと考えたが、流石にユウマより自分達の頼まれた事をやらなかった後の事を考えたらしい。
そのユイカの言葉を聞き、ユアがある事を思い出し、背中に冷や汗を感じながら語り出した。
「確かにそうだよね。以前約束を破って宿題をしなかった時、終るまで晩御飯食べさせてくれなかったから、あの時は地獄だったよ。あの時は・・・」
「そうだね。あの時のユアは、お腹を鳴らしながら宿題が終る夜遅くまで、御飯を食べさせて貰えなかったもんね。でも、あの時ユウ兄も食べてなかったんだよ。しかも、確かあの時ユアに御飯食べさせた後に、ユウ兄御飯食べないでどっか行っちゃったからね」
この時ユアも知らない事実を聞かされて、驚いていたのである。ただ、この真相を語る人物は現状ここにはいないので誰も知る事はないのである。
それで結局のところユイカ自身もユアと同じ様な事を考えていたらしいが、既にこの時はあきらめていたのである。それでもスキあれば、どうにかして後を追って行こうと考えていたのであった。
ただ、この会話を聞いている中で若干1名だけは、今回に関してはどうしようも無いと考えていたのであった。その娘は今回の件で唯一この中のみんなとは、完全に別行動を行なう人物アリアであった。
「でも、みんないいよね。私は今回マリエル様に付いて行く事になってるから、絶対にユウ兄のところに行こうとしても無理だけど。それに私は確か精霊の遺跡だったかな。そこだもんね絶対にユウ兄の場所には行けない」
「そうだよねアリアちゃんは、今回直々に指名されてるしね。それに前回はユウ兄様と一緒だったからいいですよね!」
アリアが今回はユウマと一緒に行動が出来ない事を、残念そうに明日から女神マリエル達と行動を共にする為の準備をしていると、メイリーが前回の事を思い出し皮肉っぽくアリアに語った。
「そっか、アリアちゃんは理由があったとしても前回は、一緒にユウ兄と行動してたんだよね。それなら仕方無いね。今回は私達の計画には参加させられないね。そっちを頑張ってね!」
「えっ!そんなァァ・・・むぅぅっ」
ユアの今の言葉で、実際何の計画化解らなかったが、アリアとしては今回のその計画に加われない事に、少なからず悔しがっていたのである。しかし、ユウマから今回の件を任されているから、最後は仕方なくアリアは、あきらめる事にしたのであった。
そんな色々な話をしているウチに、最初ユアが感じた事についてを話だしたのである。
「でもでも、今回はやばいよ。ユウ兄と、あの美人3人だよ!絶対やばいって、なんかあるってきっと・・・」
「う~ん、でも間違いなくユウ兄様とリン姉様は、関係が進展するんじゃないかな。最近特に仲がいいし」
ユアの言葉を聞いてメイリーが最近よくユウマと一緒にいるリンカの事を思い出していた。それを全員が聞き確かに以前とはあきらかに違い、仲が特によくなっている事を頭の中で考えていたのである。
「まあ、確かにユウ兄とリン姉は元々出来てたし、私もその関係は知ってたよ。まあ、一旦別れた後はどちらかと言うと私は一緒にいる事が多いかったけどね。ユアちゃんはユウ兄がそんな時引篭もってたけどね」
「えっ、でもでも、あれは・・・うぅぅぅっ!」
ユアにとっては、まさかユウマがその時リンカと別れていたとは知らなかったし、時たまユウマと行動を共にしていた少女がまさか姉であるミナとは考えておらず、また、違う女にユウマを奪われたと勘違いをしていたのを思いださされていたので、ミナを睨みつつ唸っていたのである。
しかし、そんな事を無視するようにアリアが思った事を口に出した。
「そうかな、今回はシー姉も付いて行くし、フィーナ様もいるから大丈夫なんじゃないかな?いくらなんでも3人同時なんて・・・」
アリアのその言葉とは裏腹に、今回の構成メンバーが一番危険である事を、最初にユアが立ち上がってアリアに向けて声をあげたのである。
「何を言ってるかなアリアちゃんは!一番危険な女性陣達なんだよ。あのメンバーは私が思うにこのユウ兄のハーレム要因で一番危険なんだよ。解る!このままじゃ絶対に先を越されちゃうんだよっ」
「そうですよアリアちゃん!ユウ兄様とリン姉様は元恋人同士で、ここに来てよりを戻してます。それにシルフィー姉様は、どことなくリン姉様に似てるんですよ!このままでは正妻の座が・・・」
「へっ?」
力説するユアに続き、半分壊れ気味で同じ様に力説するユイカの様子を驚き、呆気に取られたアリアであった。
「うん、確かにそうか、それにあの2人リン姉とシー姉は、今、すっごく仲がいいんだよね。多分このままじゃ2人とも結託して・・・いやいや、そんな事は無いと思いたいけど」
「えっ、でも、フィーナ様は大丈夫なんじゃないかな?」
流石にミナが言った言葉に対して、冷静に明日の準備をしているアリアがある人物、いや、女神様がいる事を思い出してその女神の名を出したのである。
しかし、そのアリアの言葉を否定したのである。
「それは、甘いよアリアちゃん。実はここだけの話しだけど、フィーナ様ってユウ兄の好きな容姿と性格で、ドストライクなのよ。多分言い寄られたらユウ兄落ちちゃうよ。それにフィーナ様も最近ちょっと様子が・・・」
「でも、でも、フィーナ様って女神様だよ。まさかそんな・・・あっ!?」
ミナのこの説明を聞き、アリアにも思うところがあったのか、ある事を思い出し、今迄冷静に話を聞いて答えを出していたが、流石に少し不安になってきたのであった。
あっ、確かに今度のパーティ編成は色々とありそうな予感がするなぁ、でも流石にユウ兄なら・・・。ああ、でもなんだかみんなが言うように何かがありそう・・・。
心の中で何度のユウマの事を信じようとしていたアリアだったが、みんなの話を聞き最後の信じるという言葉がみつからなくなってきたのである。
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このミナとアリア予感はずばり的中する事になり、ユアとユイカ、それにメイリーの考えていた事が現実になるのだった。
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それでユウマは、アーストリアの神界にある転移魔法陣の部屋に戻って来たのである。
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このアーストリアの神界にある転移魔法陣の部屋に戻って来てから、溜息を吐きつつ独り言を口にした。
「しかし・・・いったい、なんだったんだ?」
ユウマとしては今回の神様達の会議に参加させられたが、殆ど必要なかったのではと再度思っていたのである。
「・・・まあ、いいや、フィーナ様の部屋に戻ろう。みんな心配してるだろうしな」
深く考えてもしかたがないので、さっさと元いた部屋に向かう事にしたのである。
結局のところここに戻ってくる前に、フィーナ様の母親である医療の女神フェルト様の言い分では、どうやら今回の会議では、特にユウマの存在を神々達に確認させるのと、フィーナ様の旦那となる者の姿を見せたのと、そのユウマの持つ力を見せ付けると言う事だった。それでついでに今迄悪事を働いていた神?達の一斉摘発と処分を行う事が目的の様であったらしい。
まあ、後者に関してはホントについでだったらしいが、それでも本来の目的では、映像か何かを見せれば、俺自身は必要なかったらしいのであった。
まあ、その事は既に終った事なので、とりあえず戻って来たのでフィーナ様の部屋に顔を出した。
「・・・ただいまっと」
少し遠慮気味で、顔を出し声を掛けると、まず、リンカが俺に気付き視線を向けて声を掛けてきた。
「あっ、ユウ君!今迄どこに行ってたのよっ?探してないけど心配してたんだよ!」
いや、心配してるならちょっとぐらい探してくれよ。まあ、今の身重な状態なら無理だろうがな。
「そうですよ。ユウマ様ちょっと大変?か、どうかはおいておくとしてですね。どうやら・・・」
座ったままこちらに話かけたリンカに続き、シルフィーが俺に近付いて来て話し掛けてきて、今回の騒動に関して説明してくれようとしたが、とりあえずそれは創造神の爺様に聞いたので大体知っているので、詳しく聞く前にシルフィーを抱き止め知っている事を伝えた。
「ああ、理由は知ってる。創造神の爺様から聞いた」
するとフィーナ様が俺の方に視線を向けて、思っている事を口に出したのである。
「あれ、ユウマさん、やっぱり御爺様のところに行ってたの?」
「そう、突然召喚されていた。それで色々とあったけど、とりあえず一件落着と言う事で・・・それで、マリエル様の方はいいんじゃないの。えっと、確か一緒に行ってるのは、メグミさんとユータ、それにアリアだったかな?まあ、あの3人がいいなら、別に俺がどうのこうの言うつもりは無いし、拒む理由も必要もないだろ」
別にその事に関しては、文句を言う気もないし、それによって得るものがあると思っていたので簡単にそう答えたのである。
しかし、そんな事を考えていたユウマとは裏腹に、女神候補の娘達以外の娘達が、ちょっと困った顔をして黙り込んでしまった。
「「「「・・・・」」」」
ん?どうしたみんな黙り込んで・・・。もしかして、メグミさん達に、なんかあったのか?
これに関しては、はっきり言って想定外だった。何分みんな押し黙ってなかなか答えてくれないのであったからだ。
でも、もし、危機的状況であればアリアからファルへ、そして俺の元に知らせが来るはずだ。まあ、そのファル達聖霊が現状この世界に戻って来てないのが、論より証拠なのだが・・・ただ、黙っていられると俺自身も困るのだが、どうしよう。
しょうがなく、誰かに聞こうとしたら、意を決したような雰囲気でリンカが口を開いた。
「えっとね。ユウ君、驚かないで聞いてね。実は・・・」
「実は?」《ゴクリッ!》
流石に真面目な表情でこちらに話し掛けてきたので、少し嫌な予感がして、もしかしてと最悪な事を考えてしまったのであった。
この話を聞く前に、時は坂戻り6日前、マリエル様とシルク様の能力向上の為の修行の旅に出る前日に戻る事になる。
―☆―☆―
ここはアーストリアのフィーナ様の加護を受けているスレリア大陸、そのシルフォード公国にあるユウマ達が暮らしてる屋敷のとある一室で5人の少女達が集まり話をしていた。実はこの5人は年齢も同じである同じ人物に好意を寄せている娘達である。
その内の1人が突然、何を思ったか今回の依頼と行動に不満を持ち声をあげたのである。
「いやだ、いやだっ、いやだっ!私もユウ兄に付いて行くのぉぉ! そうしないと、絶対なんか嫌な予感がするの・・・」
こう声をあげているのは、ユウマの従姉妹である双子のうちの1人妹の方のユアである。その駄々を言いながら手足をバタつかせている。
そのユアの行動を呆れ顔で見ている同じく双子で姉の方のミナと、2人の幼馴染で親友のユイカが話している。
「まあ、解らなくは無いけど多分無理だと思うよ。ユウ兄の行くところは何でも時限の森だったっけ。こことは全然違う場所みたいだし、後を付いて行く訳にはいかないよ。まあ、場所が解れば私達の仕事が終った後からでも、会いに行くって事もできるけどね」
「そうですわね。このアーストリアのどこかのダンジョンか遺跡なら、自然をよそって付いて行ってから、後で合流するなんて事は出来ますが、流石に一緒に行くのは無理というか怒られちゃいますよ」
この時点でユイカもどうにかして合流しようと考えたが、流石にユウマより自分達の頼まれた事をやらなかった後の事を考えたらしい。
そのユイカの言葉を聞き、ユアがある事を思い出し、背中に冷や汗を感じながら語り出した。
「確かにそうだよね。以前約束を破って宿題をしなかった時、終るまで晩御飯食べさせてくれなかったから、あの時は地獄だったよ。あの時は・・・」
「そうだね。あの時のユアは、お腹を鳴らしながら宿題が終る夜遅くまで、御飯を食べさせて貰えなかったもんね。でも、あの時ユウ兄も食べてなかったんだよ。しかも、確かあの時ユアに御飯食べさせた後に、ユウ兄御飯食べないでどっか行っちゃったからね」
この時ユアも知らない事実を聞かされて、驚いていたのである。ただ、この真相を語る人物は現状ここにはいないので誰も知る事はないのである。
それで結局のところユイカ自身もユアと同じ様な事を考えていたらしいが、既にこの時はあきらめていたのである。それでもスキあれば、どうにかして後を追って行こうと考えていたのであった。
ただ、この会話を聞いている中で若干1名だけは、今回に関してはどうしようも無いと考えていたのであった。その娘は今回の件で唯一この中のみんなとは、完全に別行動を行なう人物アリアであった。
「でも、みんないいよね。私は今回マリエル様に付いて行く事になってるから、絶対にユウ兄のところに行こうとしても無理だけど。それに私は確か精霊の遺跡だったかな。そこだもんね絶対にユウ兄の場所には行けない」
「そうだよねアリアちゃんは、今回直々に指名されてるしね。それに前回はユウ兄様と一緒だったからいいですよね!」
アリアが今回はユウマと一緒に行動が出来ない事を、残念そうに明日から女神マリエル達と行動を共にする為の準備をしていると、メイリーが前回の事を思い出し皮肉っぽくアリアに語った。
「そっか、アリアちゃんは理由があったとしても前回は、一緒にユウ兄と行動してたんだよね。それなら仕方無いね。今回は私達の計画には参加させられないね。そっちを頑張ってね!」
「えっ!そんなァァ・・・むぅぅっ」
ユアの今の言葉で、実際何の計画化解らなかったが、アリアとしては今回のその計画に加われない事に、少なからず悔しがっていたのである。しかし、ユウマから今回の件を任されているから、最後は仕方なくアリアは、あきらめる事にしたのであった。
そんな色々な話をしているウチに、最初ユアが感じた事についてを話だしたのである。
「でもでも、今回はやばいよ。ユウ兄と、あの美人3人だよ!絶対やばいって、なんかあるってきっと・・・」
「う~ん、でも間違いなくユウ兄様とリン姉様は、関係が進展するんじゃないかな。最近特に仲がいいし」
ユアの言葉を聞いてメイリーが最近よくユウマと一緒にいるリンカの事を思い出していた。それを全員が聞き確かに以前とはあきらかに違い、仲が特によくなっている事を頭の中で考えていたのである。
「まあ、確かにユウ兄とリン姉は元々出来てたし、私もその関係は知ってたよ。まあ、一旦別れた後はどちらかと言うと私は一緒にいる事が多いかったけどね。ユアちゃんはユウ兄がそんな時引篭もってたけどね」
「えっ、でもでも、あれは・・・うぅぅぅっ!」
ユアにとっては、まさかユウマがその時リンカと別れていたとは知らなかったし、時たまユウマと行動を共にしていた少女がまさか姉であるミナとは考えておらず、また、違う女にユウマを奪われたと勘違いをしていたのを思いださされていたので、ミナを睨みつつ唸っていたのである。
しかし、そんな事を無視するようにアリアが思った事を口に出した。
「そうかな、今回はシー姉も付いて行くし、フィーナ様もいるから大丈夫なんじゃないかな?いくらなんでも3人同時なんて・・・」
アリアのその言葉とは裏腹に、今回の構成メンバーが一番危険である事を、最初にユアが立ち上がってアリアに向けて声をあげたのである。
「何を言ってるかなアリアちゃんは!一番危険な女性陣達なんだよ。あのメンバーは私が思うにこのユウ兄のハーレム要因で一番危険なんだよ。解る!このままじゃ絶対に先を越されちゃうんだよっ」
「そうですよアリアちゃん!ユウ兄様とリン姉様は元恋人同士で、ここに来てよりを戻してます。それにシルフィー姉様は、どことなくリン姉様に似てるんですよ!このままでは正妻の座が・・・」
「へっ?」
力説するユアに続き、半分壊れ気味で同じ様に力説するユイカの様子を驚き、呆気に取られたアリアであった。
「うん、確かにそうか、それにあの2人リン姉とシー姉は、今、すっごく仲がいいんだよね。多分このままじゃ2人とも結託して・・・いやいや、そんな事は無いと思いたいけど」
「えっ、でも、フィーナ様は大丈夫なんじゃないかな?」
流石にミナが言った言葉に対して、冷静に明日の準備をしているアリアがある人物、いや、女神様がいる事を思い出してその女神の名を出したのである。
しかし、そのアリアの言葉を否定したのである。
「それは、甘いよアリアちゃん。実はここだけの話しだけど、フィーナ様ってユウ兄の好きな容姿と性格で、ドストライクなのよ。多分言い寄られたらユウ兄落ちちゃうよ。それにフィーナ様も最近ちょっと様子が・・・」
「でも、でも、フィーナ様って女神様だよ。まさかそんな・・・あっ!?」
ミナのこの説明を聞き、アリアにも思うところがあったのか、ある事を思い出し、今迄冷静に話を聞いて答えを出していたが、流石に少し不安になってきたのであった。
あっ、確かに今度のパーティ編成は色々とありそうな予感がするなぁ、でも流石にユウ兄なら・・・。ああ、でもなんだかみんなが言うように何かがありそう・・・。
心の中で何度のユウマの事を信じようとしていたアリアだったが、みんなの話を聞き最後の信じるという言葉がみつからなくなってきたのである。
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