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第10章 女神の修行・・・。
10-46 とりあえず・・・その後?
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その事については後々相手にも一応説明するとして、この時の話しに関してはこの場で終了させた。
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それから次の日の昼頃に、神界へみんなと共に訪れた。もちろんマリエル様達が戻ってくるからである。
俺としては今回は行く気は無かったのだが、どうしても一緒に行こうとミナが言うので仕方なくついて行く事にしたのである。
「もう、ホントにユウ兄は、なんで昨日言った事を忘れてるかな?あれだけ言ったじゃん」
「だから俺は、昨日説明しただろ!俺もちゃんとした用事があるって!」
「それは聞いたけど、身重のお姉ちゃんズも行くんだよ。それにユアを叱らないといけないんだから・・・」
「だから、それはミナに任せるって、俺がやる事じゃないだろう・・・」
それで半ば強引に連れて来られたのである。確かに修行の旅に出て7日程余分に日数が掛かっていたが、まあ、それでもみんな頑張って修行を行なっていたから仕方なく出迎える事にした。
何故最初は行く気がなったかと言うと、以前創造神の爺様が言っていた聖霊の森の復活の件があったからである。実はこの件に関しては大体目処がついていたのであるがった。
実は詳しく調べると、やはり死の森が大昔には聖霊の森と言われていたようなのである。それに更に詳しく調べると聖霊の森と言う名は、いつの間にか精霊の森と言われるようになり、最後は死の森という名になったそうなのである。
なんだかややこしい感じになっていたのであった。ただそれを調べていくウチにあの森には五つの神殿が存在しており、火・水・風・土・光の精霊石、別名オーブをその神殿?いや遺跡?に戻す事で力を取り戻すそうなのだ。
その話を聞いた時に、実際俺自身は驚いたのである。何せその内の1つは既にその場所に戻しており、しかも風の精霊石である【森のオーブ】をいつの間にか手元に持っていたのであった。
しかも火の精霊石である【炎のオーブ】はシルフィーが持っていたし、何故か光の精霊石である【雷のオーブ】をギルマスであるフィリアさんが持っていたのである。
ただフィリアさんが何故それを持っていたかと言うと、どうやら俺が以前ギルドに納めた依頼品の中に紛れており、俺に返すのを忘れていたとの事であった。
それでこの【雷のオーブ】の所在が解ったのは、実を言うと俺の聖霊である月姫と雪姫が見つけてくれたのである。
それで残りの土の精霊石である【星のオーブ】の所在だけが今のところ不明である。下手をするともしかしたら既にこの世に存在していないかもとの事だ。
何せ【星のオーブ】は、別名【金の星】とも呼ばれ金で出来たホントの金の玉なので、溶かされて何か別のモノに姿を変えている可能性もあるそうだ。
ただホントにそうならば、どうしようと考えているとフレイとファルが何気に話し掛けてきた。
『マスターなら、同じ物どころかそれ以上の物が出来ると思うけど?』
『そうだよね。それに近い物をユウマ造ってるものね。まあ、普通ならそれだけじゃ駄目だけどね・・・・』
2人して俺に新しいモノを創ればいいのではと言ってきたのである。
いやいや、まさかそんな物が出来る訳が無いと思っていると・・・。
「まあ、確かにユウマさんなら可能だし問題ないでしょうね。聖霊石や聖光玉等結構簡単に造ってるものね。多分他のもいざとなったら代替品でオッケーだと思うけど?それに・・・」
フィーナ様もそれで問題ないのではと付け加えて説明して、その練成の仕方を説明してくれたのであった。
何せ俺が聖霊石や聖光玉を錬金術で、練成しているので金か白金、早い話しミスリルでもクリスタルでも似たようなモノを使用すればオーブ等は簡単に出来るそうだ。 まあ実際【星のオーブ】の代用品でも問題ないそうなので有るが、その品物を一旦聖霊界で力を封入しないといけないとの事で、戻ってきていたファル達は、また聖霊界にその作業のため戻って行ってくれたのであった。
それで現在は【星のオーブ(仮)】の力の封入待ち、それで俺は土の神殿?もしくは遺跡?の探索中である。他の神殿?や遺跡?はすぐに見付ったというより、見た目それらしいのが地上にあった。
まあ、地上ですぐに解らないのは水と土だけなようである。ちなみに風の神殿は上空の島にあった。まさかここで浮き島が関連するとは、全く思ってもいなかった。
それでその場所にどうやって行ったかと言うと、創生魔法で浮遊魔法を創生したのである。まあ実際似たような名前の魔法が存在してたので、すぐに【創生魔法】で創り出す事が出来なかった。
まあ後から解ったのだが、それはどうやら俺がその魔法を覚える機会が無かったモノで知らなかっただけだったが、しかしミナにはその魔法を取得する機会があったらしくその魔法を取得していたのである。
その魔法の名は【空中浮遊】と言うらしい。その名のとおり宙を浮遊する事ができ、風属性の魔法を利用するか単純な魔力だけの放出で上空を飛び回る事の出来る魔法である。
その魔法があったので、俺が創生しても作り出すことが出来なかったのであった。
それで結局俺が【創生魔法】で創った魔法は【空中歩行】という魔法を創ったのだ。まあ、名前のままの意味で空中を歩く魔法であり、ついでにもう一つ応用編で【飛翔】を創ってみた。
それで浮島に行き風の精霊石である【森のオーブ】を神殿?遺跡?の台座に納めた。最初は森の中にあるところの台座と思ったのだがそれに関しては全く違う事が解った。まあ、実際台座に置い手も変化がなかったからである。
それで考えてみたらやはり、土の聖霊石である【星のオーブ(仮)】を納める場所は土の中だと言う事が推測されるが恐らく地下迷宮の入口がどこかにあると思うのだが、その入り口らしい場所がいまだ発見出来ていないのである。
それを出来るなら今日中に探したかったが・・・まあ、とりあえずマリエル様達の出迎えに、ついて来てくれとミナに言われたのでしょうがなく一緒に行く事にしたのだった。
「それで、それでユウマさん例のダンジョンらしいところは見付ったの?」
「それを今日探しに行く予定だったんだけど・・・」
フィーナ様も色々と調べてくれているし、最初は一緒に行動をすると言っていたが、流石に現状は無理をさせる訳にはいかない。もちろんリンカとシルフィーもである。
ホントだったら大人しく下界で待っていて欲しかったが本人達曰くジッとしてても駄目で適度な運動が必要らしい。まあ、実際フィーナ様の妹の双子ちゃんが付いているので問題は無いが、それでも俺的には心配でしょうが無いのである。
それに女神候補の娘達も自分達のやる事はちゃんとやっており、実はこのアーストリアの3柱の女神様であるフィーナ様、マリエル様、シルク様が現状の作業に戻ったとしても、一時の間はフィーナ様達のサポート要因で残る事も決まっているのである。
まあ、誰かとはこの時点では言わないが、それで現在はまだマリエル様達は戻ってくる気配も無いので、以前女神候補の娘達の部屋を簡易的に準備して作っていた場所、ホールみたいに広い場所でテーブルを挟んで、下界の様子を確認しながらマリエル様達の帰りを待っていたのである。
「・・・しかし、いつの間にこのホールにあったモノを片付けたんだ?」
この場所に来た時には流石に驚いた。何せ以前あった品物が全てなくなり、複数のモニターとそれをのんびり確認出来るソファーとテーブルがあるだけだ。はっきり言って無駄に広いだけで何も無い。
「えっと、それはすべて片付けました。それに今は女神候補であるセイラ様達は、既にユウマさんのところの神殿より毎日来ていますので・・・というより、ここに居ても今のところたいした事も無いですし、緊急事態でもすぐに来れますし連絡も付きますので問題ないので・・・」
どうやらこのホールに有ったモノは既に必要ないと判断されてしまい、片付けてしまったそうなのである。
ただなんで女神候補の娘達を、下界であるウチの神殿からの出勤を許してんだ?普通、そこはちゃんとさせるべきだろう・・・。
まあ実際フィーナ様と専属である守護天使のミアちゃんも同様であるし、まだ戻って来ていないマリエル様とシルク様も同じ様な事をしてるから問題は無いみたいだ。それに他の守護天使の子達もよく下界にあるウチの神殿に降りて来ては、オヤツや食事等をしているので恐らくホントに問題ないのだろう・・・。
ついでに言うと女神候補の娘達は、既にフィーナ様に餌付けされ、傀儡済みで今の組織的構図によると、今迄の頂点はフィーナ様とマリエル様とシルク様であるが、どうやらそれがいつの間にか変わっていて、頂点であるフィーナ様は変化は無いが、今いないマリエル様とシルク様達は保留扱いで、そのフィーナ様の下には女神候補であるセイラとサーシャ、その下にレナ、マナ、ユカリ、レイカという構図に、何故か守護天使達が位置づけしているようである。
ちなみにシルク様の専属である守護天使のルアちゃんと、マリエルの専属守護天使のエミちゃんも『この際だからそれでも構わないのでは?』とまで言い出したくらいである。
それで実を言うと現状、神族でない者を加えると、ますますおかしな事になっていたのである。どうも俺自体は別格扱いで頂点は変わらずフィーナ様であるがその下に何故かリンカとシルフィーが君臨しており、その2人が助言を出していて、女神候補の娘達も驚いている状態であった。
何せ暇だからとかで、フィーナ様の部屋に行っては女神の仕事を手伝い、的確なアドバイスを出しているようで、女神候補の娘達も頼りにしている様なのであった。
しまいには、女神候補のユカリとレイカの2人が、シルフィーとリンカの事を気に入っているようで、よく4人で一緒にいる事が多い、それにレイとマナがフィーナ様の妹のフィリエとフェリエの双子ちゃんと仲がいい様である。
それで、それから約一時間後に、転移魔法陣の部屋の方に数名の気配を感じたのである。
どうやらマリエル様達が戻って来たようだが、少し様子がおかしい事が判明したのである。2人の気配はまず問題ないようなのだが、残り4名の気配があきらかに弱々しいのであった。
しかも今回同行を共にした子達が一緒で無いのだが・・・?
「なあ、エミちゃん!今、マリエル様達が戻って来たみたいだけど、マリエル様のお気に入り子達は?」
「あっ、はい、普通はこの場所、神界には来れませんよ!この場にこれる人は、数少ないですね。まあ、そのうち資格は手に入れられると思いますよ」
「大体フィーナ様のところ・・・というよりユウマさんのところがおかしいのですけど、前代見門ですよ許可もなくチョクチョク神界に、顔パスで来れるのは・・・」
それで何故かメグミさんとユータ、それに数人の守護天使の子達に連れられてマリエル様を含む、アリア、ユア、ユイカの4名が、放心状態の魂の抜け殻みたいな感じで守護天使達に支えられながら戻ってきたのであった。
「どうしたのメグミさん?マリエル様もだけど、この娘達は・・・?」
あきらかに様子がおかしいのであるが、4人とも目がうつろで視点があっていないのだ。
「えっとね・・・それがね。昨日からこんな感じなのよ!」
「そうそう、昨日祝賀会をして、レオ達と別れた時まではこんなんじゃなかったぜ!今朝方会ったらこんなんなってた」
「確かマリエル様が、今日戻る事を連絡した辺りからおかしくなって、その事を3人が気にして部屋に連れて行った後からかな?」
全く良く解らんがこの後エミちゃんに昨日の連絡が入った時に、どうだったかを確認して見てところ、どうやら今回の件、フィーナ様が妊娠している事を伝えたらしいのである。それで3人は大体予想はつくのであるが、何故マリエル様までと思ったところ、どうやらフィーナ様に先を越された事がショックだったようであった。
ちなみにこの後ミナがユアとユイカにお仕置きをする予定だったが、余りにも2人が可哀想で何も出来なかったようである。だがその後ユアだけは正気に戻った時にちゃんとお仕置きをされていたのであった。
それとシルク様に関しては、この日より10日後に帰還したが、最初フィーナ様を見て太ったと勘違いをしていたようだが、事情を聞き驚いたのもつかの間、その後創造神様に呼び出しを食らい約1年間謹慎させられる事となった。
どうも最初に連絡していた日付よりも大幅に、予定をオーバーしたうえに、自身の行動により下手をすると大厄災のひどい状態になるのをほったらかした罪だそうである。
それに関しては俺とフィーナ様で対処したのだが、本人曰く『発生しなかったからいいじゃない!』だそうなのだ。流石にその言葉を聞いたときには、フォローする気にもなれなかった。
後日その事で謝罪に来たが、既に遅し1年間の謹慎のうえに女神としての仕事は、一時の間女神候補の娘が4人でシルク様の加護する大地を運営して、フィーナ様の元で手助けをすると言う事になった。
早い話し1年間はフィーナ様の下で女神候補の1人と共に運営と言う事になったのである。それで残りの1人はマリエル様の下で女神になる為の勉強をする事になったのであった。
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その事については後々相手にも一応説明するとして、この時の話しに関してはこの場で終了させた。
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それから次の日の昼頃に、神界へみんなと共に訪れた。もちろんマリエル様達が戻ってくるからである。
俺としては今回は行く気は無かったのだが、どうしても一緒に行こうとミナが言うので仕方なくついて行く事にしたのである。
「もう、ホントにユウ兄は、なんで昨日言った事を忘れてるかな?あれだけ言ったじゃん」
「だから俺は、昨日説明しただろ!俺もちゃんとした用事があるって!」
「それは聞いたけど、身重のお姉ちゃんズも行くんだよ。それにユアを叱らないといけないんだから・・・」
「だから、それはミナに任せるって、俺がやる事じゃないだろう・・・」
それで半ば強引に連れて来られたのである。確かに修行の旅に出て7日程余分に日数が掛かっていたが、まあ、それでもみんな頑張って修行を行なっていたから仕方なく出迎える事にした。
何故最初は行く気がなったかと言うと、以前創造神の爺様が言っていた聖霊の森の復活の件があったからである。実はこの件に関しては大体目処がついていたのであるがった。
実は詳しく調べると、やはり死の森が大昔には聖霊の森と言われていたようなのである。それに更に詳しく調べると聖霊の森と言う名は、いつの間にか精霊の森と言われるようになり、最後は死の森という名になったそうなのである。
なんだかややこしい感じになっていたのであった。ただそれを調べていくウチにあの森には五つの神殿が存在しており、火・水・風・土・光の精霊石、別名オーブをその神殿?いや遺跡?に戻す事で力を取り戻すそうなのだ。
その話を聞いた時に、実際俺自身は驚いたのである。何せその内の1つは既にその場所に戻しており、しかも風の精霊石である【森のオーブ】をいつの間にか手元に持っていたのであった。
しかも火の精霊石である【炎のオーブ】はシルフィーが持っていたし、何故か光の精霊石である【雷のオーブ】をギルマスであるフィリアさんが持っていたのである。
ただフィリアさんが何故それを持っていたかと言うと、どうやら俺が以前ギルドに納めた依頼品の中に紛れており、俺に返すのを忘れていたとの事であった。
それでこの【雷のオーブ】の所在が解ったのは、実を言うと俺の聖霊である月姫と雪姫が見つけてくれたのである。
それで残りの土の精霊石である【星のオーブ】の所在だけが今のところ不明である。下手をするともしかしたら既にこの世に存在していないかもとの事だ。
何せ【星のオーブ】は、別名【金の星】とも呼ばれ金で出来たホントの金の玉なので、溶かされて何か別のモノに姿を変えている可能性もあるそうだ。
ただホントにそうならば、どうしようと考えているとフレイとファルが何気に話し掛けてきた。
『マスターなら、同じ物どころかそれ以上の物が出来ると思うけど?』
『そうだよね。それに近い物をユウマ造ってるものね。まあ、普通ならそれだけじゃ駄目だけどね・・・・』
2人して俺に新しいモノを創ればいいのではと言ってきたのである。
いやいや、まさかそんな物が出来る訳が無いと思っていると・・・。
「まあ、確かにユウマさんなら可能だし問題ないでしょうね。聖霊石や聖光玉等結構簡単に造ってるものね。多分他のもいざとなったら代替品でオッケーだと思うけど?それに・・・」
フィーナ様もそれで問題ないのではと付け加えて説明して、その練成の仕方を説明してくれたのであった。
何せ俺が聖霊石や聖光玉を錬金術で、練成しているので金か白金、早い話しミスリルでもクリスタルでも似たようなモノを使用すればオーブ等は簡単に出来るそうだ。 まあ実際【星のオーブ】の代用品でも問題ないそうなので有るが、その品物を一旦聖霊界で力を封入しないといけないとの事で、戻ってきていたファル達は、また聖霊界にその作業のため戻って行ってくれたのであった。
それで現在は【星のオーブ(仮)】の力の封入待ち、それで俺は土の神殿?もしくは遺跡?の探索中である。他の神殿?や遺跡?はすぐに見付ったというより、見た目それらしいのが地上にあった。
まあ、地上ですぐに解らないのは水と土だけなようである。ちなみに風の神殿は上空の島にあった。まさかここで浮き島が関連するとは、全く思ってもいなかった。
それでその場所にどうやって行ったかと言うと、創生魔法で浮遊魔法を創生したのである。まあ実際似たような名前の魔法が存在してたので、すぐに【創生魔法】で創り出す事が出来なかった。
まあ後から解ったのだが、それはどうやら俺がその魔法を覚える機会が無かったモノで知らなかっただけだったが、しかしミナにはその魔法を取得する機会があったらしくその魔法を取得していたのである。
その魔法の名は【空中浮遊】と言うらしい。その名のとおり宙を浮遊する事ができ、風属性の魔法を利用するか単純な魔力だけの放出で上空を飛び回る事の出来る魔法である。
その魔法があったので、俺が創生しても作り出すことが出来なかったのであった。
それで結局俺が【創生魔法】で創った魔法は【空中歩行】という魔法を創ったのだ。まあ、名前のままの意味で空中を歩く魔法であり、ついでにもう一つ応用編で【飛翔】を創ってみた。
それで浮島に行き風の精霊石である【森のオーブ】を神殿?遺跡?の台座に納めた。最初は森の中にあるところの台座と思ったのだがそれに関しては全く違う事が解った。まあ、実際台座に置い手も変化がなかったからである。
それで考えてみたらやはり、土の聖霊石である【星のオーブ(仮)】を納める場所は土の中だと言う事が推測されるが恐らく地下迷宮の入口がどこかにあると思うのだが、その入り口らしい場所がいまだ発見出来ていないのである。
それを出来るなら今日中に探したかったが・・・まあ、とりあえずマリエル様達の出迎えに、ついて来てくれとミナに言われたのでしょうがなく一緒に行く事にしたのだった。
「それで、それでユウマさん例のダンジョンらしいところは見付ったの?」
「それを今日探しに行く予定だったんだけど・・・」
フィーナ様も色々と調べてくれているし、最初は一緒に行動をすると言っていたが、流石に現状は無理をさせる訳にはいかない。もちろんリンカとシルフィーもである。
ホントだったら大人しく下界で待っていて欲しかったが本人達曰くジッとしてても駄目で適度な運動が必要らしい。まあ、実際フィーナ様の妹の双子ちゃんが付いているので問題は無いが、それでも俺的には心配でしょうが無いのである。
それに女神候補の娘達も自分達のやる事はちゃんとやっており、実はこのアーストリアの3柱の女神様であるフィーナ様、マリエル様、シルク様が現状の作業に戻ったとしても、一時の間はフィーナ様達のサポート要因で残る事も決まっているのである。
まあ、誰かとはこの時点では言わないが、それで現在はまだマリエル様達は戻ってくる気配も無いので、以前女神候補の娘達の部屋を簡易的に準備して作っていた場所、ホールみたいに広い場所でテーブルを挟んで、下界の様子を確認しながらマリエル様達の帰りを待っていたのである。
「・・・しかし、いつの間にこのホールにあったモノを片付けたんだ?」
この場所に来た時には流石に驚いた。何せ以前あった品物が全てなくなり、複数のモニターとそれをのんびり確認出来るソファーとテーブルがあるだけだ。はっきり言って無駄に広いだけで何も無い。
「えっと、それはすべて片付けました。それに今は女神候補であるセイラ様達は、既にユウマさんのところの神殿より毎日来ていますので・・・というより、ここに居ても今のところたいした事も無いですし、緊急事態でもすぐに来れますし連絡も付きますので問題ないので・・・」
どうやらこのホールに有ったモノは既に必要ないと判断されてしまい、片付けてしまったそうなのである。
ただなんで女神候補の娘達を、下界であるウチの神殿からの出勤を許してんだ?普通、そこはちゃんとさせるべきだろう・・・。
まあ実際フィーナ様と専属である守護天使のミアちゃんも同様であるし、まだ戻って来ていないマリエル様とシルク様も同じ様な事をしてるから問題は無いみたいだ。それに他の守護天使の子達もよく下界にあるウチの神殿に降りて来ては、オヤツや食事等をしているので恐らくホントに問題ないのだろう・・・。
ついでに言うと女神候補の娘達は、既にフィーナ様に餌付けされ、傀儡済みで今の組織的構図によると、今迄の頂点はフィーナ様とマリエル様とシルク様であるが、どうやらそれがいつの間にか変わっていて、頂点であるフィーナ様は変化は無いが、今いないマリエル様とシルク様達は保留扱いで、そのフィーナ様の下には女神候補であるセイラとサーシャ、その下にレナ、マナ、ユカリ、レイカという構図に、何故か守護天使達が位置づけしているようである。
ちなみにシルク様の専属である守護天使のルアちゃんと、マリエルの専属守護天使のエミちゃんも『この際だからそれでも構わないのでは?』とまで言い出したくらいである。
それで実を言うと現状、神族でない者を加えると、ますますおかしな事になっていたのである。どうも俺自体は別格扱いで頂点は変わらずフィーナ様であるがその下に何故かリンカとシルフィーが君臨しており、その2人が助言を出していて、女神候補の娘達も驚いている状態であった。
何せ暇だからとかで、フィーナ様の部屋に行っては女神の仕事を手伝い、的確なアドバイスを出しているようで、女神候補の娘達も頼りにしている様なのであった。
しまいには、女神候補のユカリとレイカの2人が、シルフィーとリンカの事を気に入っているようで、よく4人で一緒にいる事が多い、それにレイとマナがフィーナ様の妹のフィリエとフェリエの双子ちゃんと仲がいい様である。
それで、それから約一時間後に、転移魔法陣の部屋の方に数名の気配を感じたのである。
どうやらマリエル様達が戻って来たようだが、少し様子がおかしい事が判明したのである。2人の気配はまず問題ないようなのだが、残り4名の気配があきらかに弱々しいのであった。
しかも今回同行を共にした子達が一緒で無いのだが・・・?
「なあ、エミちゃん!今、マリエル様達が戻って来たみたいだけど、マリエル様のお気に入り子達は?」
「あっ、はい、普通はこの場所、神界には来れませんよ!この場にこれる人は、数少ないですね。まあ、そのうち資格は手に入れられると思いますよ」
「大体フィーナ様のところ・・・というよりユウマさんのところがおかしいのですけど、前代見門ですよ許可もなくチョクチョク神界に、顔パスで来れるのは・・・」
それで何故かメグミさんとユータ、それに数人の守護天使の子達に連れられてマリエル様を含む、アリア、ユア、ユイカの4名が、放心状態の魂の抜け殻みたいな感じで守護天使達に支えられながら戻ってきたのであった。
「どうしたのメグミさん?マリエル様もだけど、この娘達は・・・?」
あきらかに様子がおかしいのであるが、4人とも目がうつろで視点があっていないのだ。
「えっとね・・・それがね。昨日からこんな感じなのよ!」
「そうそう、昨日祝賀会をして、レオ達と別れた時まではこんなんじゃなかったぜ!今朝方会ったらこんなんなってた」
「確かマリエル様が、今日戻る事を連絡した辺りからおかしくなって、その事を3人が気にして部屋に連れて行った後からかな?」
全く良く解らんがこの後エミちゃんに昨日の連絡が入った時に、どうだったかを確認して見てところ、どうやら今回の件、フィーナ様が妊娠している事を伝えたらしいのである。それで3人は大体予想はつくのであるが、何故マリエル様までと思ったところ、どうやらフィーナ様に先を越された事がショックだったようであった。
ちなみにこの後ミナがユアとユイカにお仕置きをする予定だったが、余りにも2人が可哀想で何も出来なかったようである。だがその後ユアだけは正気に戻った時にちゃんとお仕置きをされていたのであった。
それとシルク様に関しては、この日より10日後に帰還したが、最初フィーナ様を見て太ったと勘違いをしていたようだが、事情を聞き驚いたのもつかの間、その後創造神様に呼び出しを食らい約1年間謹慎させられる事となった。
どうも最初に連絡していた日付よりも大幅に、予定をオーバーしたうえに、自身の行動により下手をすると大厄災のひどい状態になるのをほったらかした罪だそうである。
それに関しては俺とフィーナ様で対処したのだが、本人曰く『発生しなかったからいいじゃない!』だそうなのだ。流石にその言葉を聞いたときには、フォローする気にもなれなかった。
後日その事で謝罪に来たが、既に遅し1年間の謹慎のうえに女神としての仕事は、一時の間女神候補の娘が4人でシルク様の加護する大地を運営して、フィーナ様の元で手助けをすると言う事になった。
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