巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第11章 開拓と聖霊の森創り?

11-53 温泉完成。

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 まあその事はおいおい考えるとして、この源泉が出ている近くに建物を建てる事にした。



 まず最初に建てるのは、源泉の出ている場所を囲うように建物を建設する事を考えた。それで俺達が開拓している時に、今ある神精霊の森の少し離れた場所の暗黒の森の中で、竹の様なモノが生えていた場所を以前見つけていたので確認しに行くと、まさしく竹と言って問題ない植物が生えている竹林のようなモノを見付けた。
 なのでそれらを伐採し利用して、柵や囲い等を製作し温泉の一部にしようした。それにその時竹林の一部をこの神聖霊の森の一部の場所に大地ごと移植している。

 もちろん温泉の近くにも移植している。それに単純な露天風呂や風呂を造る為に、近場の川原や海岸、はたまた山等で色々な岩や石材、それに木材等や見栄えのいい木や植物を入手してきた。

 それで周囲を岩で囲んだ湯船を造り、空を眺めれるような感じの屋外に露天風呂を製作した。一応は男湯と女湯は入口付近は竹みたいなモノで作った仕切りを設置して、脱衣所等の建物も別々にしている。ついでに言うとその建物は休憩場みたいな場所も造っているのだ。

「う~ん、確か聖霊の森の源泉よりお湯の温度が低いけど、それでも温度は高いからな。確かに飲むのは問題ないけど、入浴をするには熱すぎるよな・・・」
 実際に入浴するには若干熱すぎるぐらいだ。飲料等に用いるなら恐らく問題はない程の温度だ。

「とりあえずは、ちょうどいい湯加減にする為に、冷水で冷やすか一旦タンクか何かに入れて、自然に任せて冷やす為に放置するかだな。まあ両方とも出来るようにしよう・・・」
 それでこのお湯をちょうどいい湯加減にする為に、この近くに冷水も使用できる様に湖に注がれている水と同じ水を水路を使って引いた。まあ、源泉もそこまで温度が高くないので、一旦一箇所に貯めてそこから引くようにしているので、それだけでも湯加減はいい状態になる予定だ。

 しかし、露天風呂単体だけでは確かに完成度は高いとは思うが、俺としては納得していなかった。
「このままだと・・・若干風流がないよな!それに廻りが・・・殺風景だよな。もっとそれらしい建物にした方がいいのかな?それにこの蒸気も何かに利用したいな・・・」
 確か聖霊の森にある温泉は小川の横にあり、周囲にも木々があった。それにアリアやユイカ達が建てた建屋等も見た目にも結構いい感じで風流がだあったので、それに負けない様に見た目も良くしたいと俺は考えていた。

 まあ俺の考えでは、あと自然と娯楽施設が欲しい感じである。今俺が製作した風呂は、岩で出来た露天風呂と檜に近い材質の木材を使用した檜モドキのお風呂、それと岩をくりぬいた岩風呂?の三種類である。

 それで各風呂の周囲には風流を出す為に木々を植え、周囲の景色関係等も見栄えもよくした。ついでに源泉の蒸気と火属性の魔導石を利用してサウナみたいなモノも作った。・・・が何故か思った様にならないので源泉の蒸気のみのサウナとなった。

 それで最終的には温泉設備みたいな建物を建て、食堂やキッチンを製作した。それでここの食事や飲み物をマイ達に任せたいのだが、とりあえず相談だけはしておこうと考えた。

「・・・それでマイ達5人の中の2人くらいでもいいからさ、その俺が作った施設の食堂を任せたいんだけど、どうかな?」
「そうですね。確かにシルフォードでの営業は既に落ち着いてきていますし、新しく入って来た娘達がかなり優秀でして、その娘達も今では強力な戦力なので、2人ぐらいなら問題ないですよ。ただ・・・」
 ん?なんだ、もしかして誰も来てくれないのかな?マイが結構悩んだ感じだぞ!

 実は俺が感じたとおり、マイは悩んでいたのである。それは俺が考えていた内容とは逆だったのだ。
 マイとしてはユウマの頼みを聞き、自分が最初にユウマのお願いに名乗りでたいが、そうは行かないので『一旦みんなと相談した後でいいでしょうか』と、最終的にお願いしてきたので後日返事を貰う事にした。

 一旦温泉施設内の食堂の事は後回しにして、神聖霊の森にいる者達に新しく出来た温泉を利用して貰った。

 ~☆~☆~☆~
 最初の利用してくれたのは、温泉を知っている娘達と温泉製作をお願いしてきた雪姫達聖霊であった。後の者達はその温泉という存在が解らないらしく、恐る恐るであるがそれでも数人は温泉に入る事を決めてくれた。

 それで現在温泉のなかでは・・・。
「ふひぃぃっ、いいお湯だねぇぇっ、景色もいいし、ユウ兄張り切りすぎだねぇぇ・・・」
「あふぅぅっ、疲れが一気に吹き飛ぶねぇぇ、みんな気にせず入ればいいのに・・・」
 最初に幸せそうな声をあげたのは、ミナとユアであった。この2人は今迄もだが今回も俺が温泉設備や建物を造る時に、陰ながら手伝ってくれていて、流石に最近疲れが見ていたのでこの温泉で疲れを癒して貰おうと勧めたのである。まあこの2人は元から警戒する事もないので、気にせず温泉に使ってくれてる。

 それから遅れて3人の娘達が、ミナ達の後に続き露天風呂へと姿を現した
「・・・あっ!?これって、アリアちゃん!あれだよ。間違いないよ」
「あっ、うん、そうだね温泉だねぇぇ!聖霊の森と同じような感じのやつだね。そうでしょぉぉ、ユイカぁぁ」
「そうだよ。メイリーちゃん、アリアちゃん!月ちゃんと雪ちゃんがユウ兄様にお願いして作ってくれたんだよぉぉ」
 メイリーがアリアに確認して声を上げたが、既にアリアは湯船に入り聖霊の森にあった温泉を思い出して寛いでいた。ユイカに関してもアリアと同じ様に既に湯船に浸かっていた。
 流石にこの3人は聖霊の森にある温泉の事を一番良く知っているので、然程驚いていなかったが温泉を知らない娘達は温泉に浸かると同時くらいに、その気持ちよさと効能にも驚いていた。

 メグミに連れられて、既に温泉に浸かっていたレーネとキュリカも訓練の付けれと自分達の体の様子が変わった事に驚いていた。
「何!!ここのお湯?・・・すっ、すごい!肌に潤いが、それに肩こりや疲れが・・・」
「これはいいですね!訓練の疲れが一気に吹き飛びますね。それに昔の傷跡が・・・」
「全く、ユウ君またとんでもないモノを・・・でも確かに肩こりとかが・・・」
 とりあえずはみんな喜んで貰えたようだ。ただまだ俺の家族全員がこの温泉を利用した訳ではない。

 だがこちらに来て頑張っている使用人達にももちろん利用してもらうと、結構喜んでくれていた。というよりも予想以上の効果で『疲れが一気に吹き飛ぶ』や『お肌がツルツルになり、潤いが戻った』等や『4、5歳は若返った』とか『今まで治る事のなかった古傷が治った』等と色々と歓喜の声を聞けたのだ。

 それらの感想を聞いたので、数日中にはシフォードの店舗で頑張ってる娘達全員にも利用させようと考えている。・・・だが問題もあるのだ。それは今現在は温泉として使える場所は3箇所程度なので、全員が全員利用出来ている訳ではないし、問題は時間帯の関係上で1日数人程度しか利用して貰ってないのだ。

「これまたみんな喜んでくれてるけど、未だに時間帯が合わない人達が多いよな!後まだ肝心の月姫達も利用してない。どこ行ったんだあいつらは・・・」
 そう肝心の俺にお願いしてきた月姫達が、温泉が完成したというのに最近姿が見えない。まあ、以前にみたいにここの森に住み着いた聖霊達の様子と聖霊の森の様子を見に行っているのだろうと思う。

 後は働き詰めのカノやリリア達とマイ達5人には、早急に温泉を利用して貰いたいとも考えている。



 何故なら彼女達は商売するのが楽しいのか、ある程度は俺の言った事を守り、確かに休憩や休日を以前より取っているようだが、この神聖霊の森にある屋敷の自分達の部屋に戻ってくるのは殆ど深夜近くの為、未だ温泉設備には向かう事ができていない状態であった。


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