巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

文字の大きさ
466 / 557
第12章 新しい家族と新しい場所

12-13 奴隷紋の解除は死と隣あわせ?

しおりを挟む



 この時点で俺はある事を考えていたが、何か一つ決定だが足りないので、その事を考え込んでいた。



 俺の表情で何かを諭したのか、ミーアがメグミさんに近付き語りかけた。
「あっ!お兄ちゃんがなんか悪巧みを考えてるっぽいよ。メグミお姉ちゃん!」

 するとメグミさんがミーアの言葉を聞き俺の表情を伺っていたが、既に先程の表情はしておらず違う事を考えていた。
 しかし、ミーアにはひどい言われようだが、まあ悪巧みではないが少し危ないやり方をこの時思いついたのだ。実は俺の手元(アイテムボックス内)に、少し前に製作した蘇生薬の試作品が相当数ある事を思い出していた。
 まあ、その試作の蘇生薬は、ほんの冗談半分に創った物であり、下手をすると俺の持つ聖属性の魔法である【死者蘇生リザレクション】と同等の能力を持つが、今回の件では聖属性の魔法は全て向こうかされてしまうので、その試作の蘇生薬を使用する事にした。

 何故その様な試作蘇生薬を所持しているのかを説明すると、以前の魔神と魔神竜騒ぎの時にかなりの数の上級回復薬を調薬していて、偶然蘇生薬に近いモノが出来た。
 そこから試行錯誤して調薬し作り出したモノであるが、結局のところ使わずにいた。という言うより無闇に死に掛けている者や死んでしまった者をを生き返らすのは、いけない事だと言う事を神界の守護天使達に散々注意されたからであった。
 まあ確かにあの時には、下手に死んだ者を生き返らせたら・・・未来自体が大きく変動して一大事になったかもしれないからだ。ただ上級回復薬を大量に使用しているので同じ様な事が起きたんじゃないかと思ったが、どうやら回復薬はある程度は生命力HPがある程度残っていないと効果が無く、数値的に生命力HPがゼロに近い状態になると、殆ど回復薬の効果が無くジワジワと死へのカウントダウンを開始しだし、ある一定の時間が経つと今度は特別な薬を使用するしかないらしい。
 それが蘇生薬と言う事になるのだ。

 そして俺はある考えと可能性に賭けて、行動を起こす為にみんなに声をかけた。
「よし!彼女達を一旦死んで貰おう。うん!そうしよう。そして、全ての効果が消えたら生き返って貰おう。それしかない!普通の方法は、はっきり言って駄目だけど、この方法が一番だろう。それに人の理を覆すけど今回いいだろ!俺がやる事だし問題ない!」
 その俺の言葉を聞き、ミーアはあんた何を言い出すのみたいな顔をしているが、止める様子もみせず俺に視線を向けていた。
 それに反論するでもなくポカンと口を開けて、その場で思考停止してしまったメグミさんとハーフ亜人の娘が3人程がいた。その他のハーフ亜人娘と少女達の方は、俺の能力で眠らせて時間を停止しているので俺の声は聞えていない状態だった。

「ゆっ、ユウ君いきなり何を言い出すの?そっ、そんな事出来る訳無いでしょ。いったい何を言い出すのよ!・・・」
 流石に数秒後、メグミさんは我に返りすごい剣幕で怒り始めた。その光景を見ていたハーフ亜人の娘も、メグミさんと共に、俺に詰め寄りすごい剣幕で怒り始めたのだ。

「あっ、あなたは!なっ、なんなんですかっ!」
「そうですよ!大体さっきから何を言ってるんですか!ホントに!!それにメグミ様になれなれしいですよ」
「そもそも貴方のような男が気安く話せるような方では無いのですよ。それに私達は天空の聖魔女であるメグミ様と慈愛の女神であるマリエル様の信者ですよ。貴方のような男が・・・」
 3人のハーフ亜人の娘達が物凄く興奮している様だけど・・・説明するのも面倒臭いので、他の娘達と同様に眠って貰う事にした。

「ちょっ、ちょっと!ユウ君なにをするの。その娘達まで眠らせる必要は無いでしょ!それにさっきの言葉は・・・本気じゃないよね?」
「えっ!やだなぁ~~。・・・・・本気に決まってるじゃないですか・・・」
「はははっ、そうだよね!本気なわけない・・・・・えっ!えええ!!ちょっ、ちょっと、なにを考えてるのユウ君!!」
 メグミさんは一瞬何を勘違いしていたのか解らないが、一旦安心した感じの様子を見せ、落ち着きを取り戻し高の様に見えたが、俺の言った言葉よく思い出し驚きの声を上げた。

 そんなに驚かれてもしょうが無いが、詳しく説明をしていたら成功するのも、時間が掛かりすぎて失敗する可能性があるので、俺は全力で力を解放するのとホントは使用する事に制限を掛けられている能力の一部を・・・強制的に解放した。

 もちろんこの力に関しては、メグミさんは知らない。ミーアに関しては以前似たような力を見せているし、神獣である神狼フェンリルのランが、聖魔狼ホーリーフェンリルの時に使っていた能力なので、恐らく驚きはしないだろう。
「・・・とりあえずメグミさん!時間が無いので、今から彼女達の処置を行ないますから、その後彼女達の様子と面倒をお願いします。あと、彼女達が目を覚ましたらこれを飲ませてやってください!」

 俺がそうお願いして、先程考えていたとおりに蘇生薬を12本をメグミさんに手渡した。
「えっ、ユウ君どう言う事?それにこれって・・・!?」
 メグミさんは俺の渡した蘇生薬の小瓶の入った袋を受け取り、中身を確認して理由を聞こうとしていたが、俺が強制的にメグミさんの時間を時魔法の【単体静止ワンオブストップモーション】を使い止めた。

「お兄ちゃん・・・ちゃんと説明したらメグミお姉ちゃんも解ってくれるのに・・・」
 ミーアのいう事もごもっともなのだが、その説明自体も面倒臭いので後日説明する事にした。それで事情と俺の能力を理解しているミーアにこの後の事をお願いする事にした。

「まあ、それはそうなんだが・・・とりあえずそれは後でちゃんと説明するよ!今はこの娘達の処置が優先だ!それでミーア!お願いなんだが・・・」
「ああっ、うん、解ってる。私の時間も止めるんでしょ。それとこの世界の時間も一緒に・・・」
 流石はミーアさん!よく解ってらっしゃる。この後起動する予定の時魔法の事を、ただこれを使用すると俺自身の時間停止の時間が解除後にやってくるという副作用があるのだ。

 まあ半日もすれば元に戻るが、その間俺自身は全く動けない事も当然ミーアも知っている。ただし瞬時から10メリテの時間停止なら殆ど問題は無いが、30メリテ以上停止すると、殆ど半日は俺自身の時間が止まり反応が無くなる状態らしい。
 その事は以前スキルが全く使えない森で、ミーア達に手伝って貰い確認済みだし、実験も行なっているので心配は無い。まあ、知らない者達が見たら俺が死んでいるのかと勘違いするくらいだ。
 ただミーアだけには、俺の時間が停止しているのが解るらしい。何故だかは解らないが、ミーアは時間が停止している時でも、ある程度思考が働いているらしいのだ。

 それに時間停止と言っているが、何時間も止められる訳ではないし、まあ実際に試した事はないが、今のところ最大で2時間までしか止めた事が無い。それ以上止めたらどうなるかは・・・現状どうなるか解らないが、そこまで止める必要は無い。
 まあどの道、今回の作業は最悪でも30分も掛からないとは思うので、以前と同じ様に半日は身動きが取れなくなると考えてる。事実1時間以上時間を止めると半日で俺の時間は動き出すが、その後1日~3日程度は体が動かなくなるという不便さあるからだ。
「極力短時間で済ませたいけど、どの道以前と同じ事になると思うから今日はこれ以上調査と視察の作業は出来ない。それにこの娘達の様子も見ないといけないと思うから後は頼むな。とりあえず時間を動かす前に、近くにログハウスを出してその中にいるから・・・」

 まあ、ここまでミーアに説明しておけば心配は無いだろうし、あとは上手く行けばいいはずだ。



 それでミーアの方は、俺の言葉を聞きはっきり言って呆れ切った様子だったが、別に突っ込みを入れるとかはせずに大人しく俺の様子と、これから俺が行なうその状況を少し離れた位置で見届けた状態で待ち構えていてくれたのであった。


しおりを挟む
感想 798

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

なんか修羅場が始まってるんだけどwww

一樹
ファンタジー
とある学校の卒業パーティでの1幕。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。  主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。 その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。  そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。 主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。  ハーレム要素はしばらくありません。

悪役令嬢の父は売られた喧嘩は徹底的に買うことにした

まるまる⭐️
ファンタジー
【第5回ファンタジーカップにおきまして痛快大逆転賞を頂戴いたしました。応援頂き、本当にありがとうございました】「アルテミス! 其方の様な性根の腐った女はこの私に相応しくない!! よって其方との婚約は、今、この場を持って破棄する!!」 王立学園の卒業生達を祝うための祝賀パーティー。娘の晴れ姿を1目見ようと久しぶりに王都に赴いたワシは、公衆の面前で王太子に婚約破棄される愛する娘の姿を見て愕然とした。 大事な娘を守ろうと飛び出したワシは、王太子と対峙するうちに、この婚約破棄の裏に隠れた黒幕の存在に気が付く。 おのれ。ワシの可愛いアルテミスちゃんの今までの血の滲む様な努力を台無しにしおって……。 ワシの怒りに火がついた。 ところが反撃しようとその黒幕を探るうち、その奥には陰謀と更なる黒幕の存在が……。 乗り掛かった船。ここでやめては男が廃る。売られた喧嘩は徹底的に買おうではないか!! ※※ ファンタジーカップ、折角のお祭りです。遅ればせながら参加してみます。

義妹がピンク色の髪をしています

ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。

処理中です...