巻き込まれて異世界へ ～なぜだか関わった人の運命変えてます～

第5章 王都シルフォードに向けて出発かもしれない。

5-5 次の日の見張り番・・・？

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　ここでもユウマとユータ達4人、それとレオンだけは前回と同じ中番の見張りをする事になった。
　他の3人はくじ引きで決め、今回は残り3名とも前回の冒険者クライスとジグルとは別のメンバーだった。
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　ユウマ達の見張りの番になり、昨日と同じように、まず【エリア探知】のスキルを使用して周辺を確認してみた。

　今回はここの周辺には、赤い光点は無かったのでスキルによる確認をやめて、【気配察知】のスキルのみ使用してユータ達と話をして時間をつぶす事にした。

　そして、ある程度時間が過ぎた頃、本を読んでいたはずのロンが何かに気が付きこちらに相談してきた。

「兄貴！かなり向こうの丘の所で光が見えたんだけど、何かな？」
　かなり離れた辺り、そう明日越える予定の山、その山道の丘の付近で光を見たと言ってきて。

　ユウマとユータ達4人でそちらの方を警戒して見ていると、確かに丘の上付近に明かりが見えた。それで同じ見張り番をしていた騎士隊長のレオンに相談してみる事にした。
「なるほど、あの丘の上に明かりか？夜盗と言うわけではなさそうだな。夜盗なら明かりなど一切使わないはずだからな。ただ、知能の高い魔獣モンスターかもしれんな少し厳重に警戒していた方が良いかもな」
「なんでしたら、俺が確認に行って見ましょうか？」
　ユウマが、レオンに相談して魔獣モンスターかも知れないといわれたので、ユウマが偵察がてら確認に行ってみようかとレオンに持ちかけてみた。

　すると一緒に見張り番をしていた冒険者のメンバーが。
「おいおい、奴さんよ素人があんまり厄介ごとを持ち込まんでくれよ。こちとらいつも、この辺で探索クエストやら戦闘をこなして何度も野営して、安全だって確認してんだよ」
「ええ、この辺は安全で知能の高い魔獣モンスターなんていませんよ」
「そうですよ。この辺りは比較的安全なのですから？」
　冒険者の3人が、そうこちらに意見を出してきた。

　すると、ユータたちが先程、明かりの見えた丘の辺りを見ながら。
「兄貴っ、やっぱり何かおかしいよ？」
「ええ、確かにたまに、光が見えるもの、何だろうあの光」
「何か、合図を送っているような感じですね」
「あれって、モールス信号なんじゃないかな？」
　ユータの言葉に続き、アリア、メルリー、ロンと言葉を発して、何故かロンのモールス信号という言葉に3人が何それと言っていた。

　その言葉で、みんなの反応が不思議に思い、レオンにも聞いてみた。
　すると。
「モールス信号とは何ですかな？」
　そう答えられたので、ロンの方を見てみたが気にした様子でもなかった。そこでもしかして、ロンは転生者ではないのだろうかとユウマは思った。だが今はそれどころではないと思い、思考をきりかえた。

「レオンさん！俺ちょっとあの場所を、丘の部分を確認してきます。なので一時の間、ここをお願いします」
「うっ！うむ、解ったがユウマ殿、決して無理はするなよ！」
「あっ！おいなに勝手にっ・・えっ？」
　ユウマは、レオンと話して直ぐに【超加速リュブースト】のスキルを使い、その上【能力向上ブースト】を唱えた。
　そしてつい最近、女神フィーナ様より追加で貰った【認識阻害・隠密】スキルと、どう言う条件で取得できるのか解らないが、先程手に入った【梟の目】のスキルを使い皆の前より瞬時に消えた。と言うより物凄い速さで丘の方に駆けていった。

　ちなみに【梟の目】のスキルは、昨日【状況理解／対策・分析】と【魔眼】が統合され【遠目】が取得でき。そしてその場で、【遠目】スキルを使用してみたら【夜目】のスキルを獲得できた。それから昼間に、また【遠目】スキルを使用してみたら。今度は【鷹の目】が取得できた。そして先程、【夜目】と【遠目】の両方のスキルを使用したら【梟の目】のスキルが取得できたという事だ。
　その後【鷹の目】と【梟の目】そして【魔眼】のスキルが統合されて【千里眼】のスキルが取得できていた。

　まあ、最近どう言う訳か、スキルが簡単に取得できている気がしていたが、ユウマは余り考えないようにしていた。何故なら考えるだけ無駄と思っているからだ。どうもこの感覚は【状況理解／対策】のスキルが関係しているのだろうと思う。

　そして先程の説明に戻るが、ユウマが消えた様に見えたかもしれないが、ユウマとしては、ただ単に高速で移動したに過ぎなかった。だが常人には消えたように見えたのだ。ただ騎士隊長であるレオンとユータ達には、勢い良く走って丘の方に移動したユウマの姿が見えたのである。
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　だが、先程何かと言いがかりをつけていた冒険者の３人はユウマが瞬時に消えてしまった様に見えていた。
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