巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第5章 王都シルフォードに向けて出発かもしれない。

5-19 ちょっと試してみたいこと・・・?

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 何故か好奇心をくすぐられ色々試したくなってきた。そう考えていると。



「どうしたの。何を悩んでいるか解らないけど、早く錬成して合成して頂戴」

「えっ、はい、ただちょっと考えたんですけど。このミスリル鉱石を練成と合成に使うのじゃなくて、使用する鉱石を変えて練成と合成したらどうなるのかな?と思って。たとえばクレリア鉱石とか」

 フィリアに先程考えた事を説明してみると。
「そりゃ、魔力伝達と純度の高い銀色に輝く鉱石、それも破魔の効力が高いクレリアを使用すれば魔力効率は上がり破邪の能力は比較的に上がるだろうけど?でもクレリア鉱石はミスリル鉱石なんかより・・・・まっ、まさか!持っているの?」

「えっと・・・、さっきの鉱石の中に何個か・・・」
 フィリアは今日、何回目になるか解らないがまた溜息を吐いて。

「はぁっ、でも、それだと合成する難易度が上がるわよ。錬金術をそんなに使用した事あるの?」
 フィリア曰く、鉱石の上位種に変えて錬成して合成する場合、その合成にかかるリスクなどを考えると高難度の工程になるんでお勧めしないそうだ。

「えっと、実は錬金術自体はそんなに・・・。それに、そこまで難易度が上がるんですか?」
 不思議に思い再度尋ねてみると。

「そりゃ上がるわよ。上級の錬金術師でも1人では、そう簡単にできる物でもないし。それに物凄く時間がかかるのよ。それに、そこまで時間を掛けてまで練成や合成をしていたら間に合わないわよ」

「それにですね、ユウマさん。普通は複数の人で数日間かけて、良質な純度の高いクレリア鉱石を選別してのから練成を行ないます。そしてそれを合成する為、ゆっくりと魔力操作を行い魔力を注がないと合成に失敗して爆発と言うか真っ黒になりますし、非常に臭くなりますよ」
 フィリアの時間を掛けられないと言う言葉につづき、ヨーコが失敗したら真っ黒になり臭くなる事を話た。

「そっ、だからそんなに危険を冒してまで練成しないのよ。それに練成するにしても超上級者を頭に、上級のベテラン者数名で交代しながら行なうのが普通なのよ」
 それを聞いたユウマは、ある事したらどうなのかと思い。

「なら、このクレリア鉱石を純粋な物にすればどうでしょうか」
 そう思いフィリアに、尋ねたら。

「それなら、成功率が上がし時間短縮できるかもしれないけど。そんな道具も設備も無いでしょ。まあその様な道具なんて見た事無いけどね」
 などと、言われたがユウマとしては、どうにか出来そうな気がして。

「なら、ちょっと時間を下さい。試したい事がありますから」
 この時フィリアは、またとんでも無い事をしでかすのではと、思いつつ。

「ただし、失敗して爆発させるのは、やめて頂戴ね。異変を感じたら直ぐに破棄しなさいよ」
「解ってますよ。俺だってその爆発の被害者になりたくないし・・・」

「それなら解ったわ。でも、なるべく急いで頂戴。この付近で大厄災を起こす訳にはいかないから」

 今、なんかとんでもない単語が出てきた様な。
「えっ!大・厄・災とは?」
 何故か、聞いてはいけない様な言葉を聞いた様な気がしたがつい聞き返してしまった。

「あら、知らないの?大厄災とはね、一部を挙げれば魔獣モンスターの大量発生や、上位種魔獣モンスターへの大量のクラスチェンジ等があるわね。基本的にはそんなに発生はしないの。でも魔素の多い場所ではそうともいえないのよ」
 ああ、やっぱり聞き返さない方が良かったとユウマが思っていると。

「しかし、魔素が多いだけじゃ下位の魔獣モンスターが、発生するだけなのでは無いのですか?」
 先程までフィリアに威嚇され落ち込んで、そしてユウマの出したアイテムで腰を抜かしていたクライスが立ち直りそう尋ねた。

「そうですね。普通はそうなのですが。でも無尽蔵に魔素が発生したら、それ何処じゃすまないのですよ。しかも今回の場所は元々戦場だった場所でして。まだ、魔素の発生を抑えきれてないし、浄化がまだ完全にできて無い箇所ですから」
 今回の聖碑が破壊されたであろうところは、元々魔素が濃く非常に危険な場所である事をヨーコが詳しく教えてくれた。

 それに魔素が発生するところは、下級の魔獣モンスターが発生しやすくなる事も教えてくれた。

 そして、とりあえず今から向かう目的地に行くまでの途中で、その村に行き聖表を修復しようと案が出た。

 だが、流石に他の者を、特に商会の荷馬車と貴族の老夫婦、そして乗り合い馬車に乗っている普通の人達を危険にさらす訳にはいかない。



 それなら、どうしようかとフィリアが考えていた。



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