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21:どうやらアクア知り合いでした。
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既にこの場所に来る前に約束したの事を完全に忘れて、俺の役にたちたいのと一緒にいたいらしい。恐らく俺が何でもできると勘違いしてるのだろうが、まあ良いと思い引き続きフェルくんを治す事に集中したのである。
-☆-☆-
しかし、やっぱりシーちゃんを治した時よりかなりキツイ感じがある。でも、治せない事は無いと思う。何故なら今朝よりなのをすれば良いのかが解るし、やり易い感じがするのである。
ただ、やはり俺の中の何かが減っている様な感じがあるが、今のところ眠たい感じは無いから大丈夫と思う。
「ヒビキ、大丈夫なの?なんかちょっと疲れたような顔をしてるの」
どうやら俺の表情には、疲労が出ているようだ。感覚的には、まだ大丈夫だけど恐らくアクアには隠せなかったのだろう。
「ん、そうなのか?自分じゃ解らない・・・って、いつの間に近付いてるのアクア!えっ、シーちゃんも?」
俺が集中してフェルくんを治療しているところに、先程まで俺の後ろから見守っていた筈の2名がいつの間にか俺の真横に来て、覗き込んでいたのである。
しかし、アクアとシーちゃんの、俺達を心配する表情を見て、俺は再度気合を入れなおし右腕に意識を集中しながら左手にも力を込めた。その瞬間先程まで黒く、くすんでいたフェルくんの毛が、徐々に白くなっていき先程まで苦痛に耐えていた表情も、楽になってきたのか和らいできたのである。
「うぉぉっ!くぅぅっ、もう少しだ。頑張れよフェルくん!俺も頑張るから君も頑張るんだぞ」
「そうなの。頑張るのフェルくん。そして元気になるの!」
『くっくぅぅぅっ!』
俺の言葉を聞き、アリアとシーちゃんもファルくんを元気付けさようと声を掛け、アクアは俺の力を込めている手の上に、手を乗せて願いを込めていたのである。シーちゃんは俺の背中に頭を乗せ願いを込めているのが解った。
それに答えるようにフェルくんが目を開けてこちらを見て、先程まで銜えさせていた左手を自分から口の外に出し離した。どうも俺が考えていたよりもフェルくんの回復が早いようであるが、それでもまだ完全に体力が回復した訳では無いので、立ち上がる事は出来ないようであるが、俺はまだ止めずに引き続き治療を行なった。
先程までは右手に殆ど集中していた力を、今度は左手をその右手のアクアが置いている手の上に重ねて置き同じ様に集中した。
すると右手に意識を集中している時は蒼白いオーラのようなモノが出ていたが、今度は赤と黄色のオーラも混ざり合い、見た感じ紅い炎と蒼い炎の様なオーラがフェルくんだけでなく、俺やアクア達を包み込んだのである。
「うわぁぁっ、今朝と同じでポカポカのホワホワだっ!とっても気持ちいの。凄いの、力が湧いて来るの」
『クックッ、クゥゥゥッ♪』
アクアとシーちゃんもこのオーラに何かを感じているようで、うっとりとして、そして嬉々として喜んでいたのである。
すると先程は白く蘇えっていたフェルくんの毛が、今度は純白に輝き出し、銀色に近い色になり毛並みもフワフワしだしたのである。そして力を全て取り戻したのか、一旦起き上がろうとしたが、やはり完全に回復してないらしく、立ち上がったその場で意識を失い倒れそうになった。
しかし、それを俺とアクアで支えようとして・・・残念ながら俺にもその力が残っておらず、そのままフェルくんの下敷きなったと思ったらそうはならなかった。
何故ならシーちゃんが先程より一回り大きくなっており、フェルくんを優しく銜え持ち上げ自分の背中に乗せたのである。流石のフェルくんも大きいのに、それを軽々と銜え持ち上げるとは凄い力持ちだと思ったが、確かに先程より大きくなったシーちゃんならそれは可能かと納得した。
なにせ先程までは俺の2倍くらいの大きさであったが、今のシーちゃんはその倍までもいってないがさっきより断然大きくになっている。
まあ今の俺自身の身長は160cmくらいだろうと思うが、もしかしたらまだ小さいかもしれないが、その俺の大きさをはるかに超えている。
それでもフェルくんは大きいので、もし俺達も一緒に|一番安全である世界樹の元まで運ぶのは・・・無理みたいなので、先にフェルくんを運んで貰うようにお願いした。
「シーちゃん、ごめんなんだけど、ファルくんを先に運んで貰えないかな。俺は後で良いからさ、それとアクアも・・・はあ、行く気ないのね、アクアさん・・・」
アクアは、このとき俺がシーちゃんに一緒に連れて行くようにお願いしようとしたら、アクアは行く気がまったく無いようで、俺の身体に抱き付いて離す気配もなかったのである。
「アクアはヒビキと一緒にいるの!だからシーちゃん先にフェルくんを連れて帰っていいの。後でアクア達を迎えに来てくれれば問題はないの」
ただ、俺的にはアクアもとりあえず安全な場所にいたせたかったが、それはどうやら叶わない様であった。まあそれでも先程のような事は無いとは思う。
何故なら俺達のいる祠の周りが、今はすっかり別世界のようになり、周囲の雰囲気を一気に変えていたのである。
それと何故か近くに嫌な感じの瘴気は感じず、それどころか先程チラホラ見えていた嫌なモノがどこか遠くに行ってしまったのである。
恐らく先程のフェルくんと同じ様な現象に変えられた小動物かもしれないが、流石にフェルくんの力はその中でもずば抜けていたのであろう。
この聖域に似た空間というか、瘴気のなくなったところに入ってきたからである。
他のモノは良く見ると警戒して、近付こうともせずに、どんどん奥へと逃げて行っているのであった。
多分ではあるが、もしかしたらフェルくんのような強そうなモノは、平気な感じでこの中に入って来れるのかもしれないし、それにこの聖域みたいなところに石碑を置いたモノがいるので、こういうのが平気な奴が居るのかもしれないとヒビキは思っていたのである。
それで結局フェルくんを最初にシーちゃんに運んで貰い、程なくして俺とアクアをシーちゃんが迎えに来てくれてその背に乗せてもらい、世界樹のある湖の中心にある島に連れて帰ってくれたのである。
ただし乗る時はそんなに眠気を感じなかったが、どうやら俺はシーちゃんの背中に乗りアクアを俺の前に乗せたこの時点で安心しきって、シーちゃんの背中で寝てしまっていたのであった。
-☆-☆-
しかし、やっぱりシーちゃんを治した時よりかなりキツイ感じがある。でも、治せない事は無いと思う。何故なら今朝よりなのをすれば良いのかが解るし、やり易い感じがするのである。
ただ、やはり俺の中の何かが減っている様な感じがあるが、今のところ眠たい感じは無いから大丈夫と思う。
「ヒビキ、大丈夫なの?なんかちょっと疲れたような顔をしてるの」
どうやら俺の表情には、疲労が出ているようだ。感覚的には、まだ大丈夫だけど恐らくアクアには隠せなかったのだろう。
「ん、そうなのか?自分じゃ解らない・・・って、いつの間に近付いてるのアクア!えっ、シーちゃんも?」
俺が集中してフェルくんを治療しているところに、先程まで俺の後ろから見守っていた筈の2名がいつの間にか俺の真横に来て、覗き込んでいたのである。
しかし、アクアとシーちゃんの、俺達を心配する表情を見て、俺は再度気合を入れなおし右腕に意識を集中しながら左手にも力を込めた。その瞬間先程まで黒く、くすんでいたフェルくんの毛が、徐々に白くなっていき先程まで苦痛に耐えていた表情も、楽になってきたのか和らいできたのである。
「うぉぉっ!くぅぅっ、もう少しだ。頑張れよフェルくん!俺も頑張るから君も頑張るんだぞ」
「そうなの。頑張るのフェルくん。そして元気になるの!」
『くっくぅぅぅっ!』
俺の言葉を聞き、アリアとシーちゃんもファルくんを元気付けさようと声を掛け、アクアは俺の力を込めている手の上に、手を乗せて願いを込めていたのである。シーちゃんは俺の背中に頭を乗せ願いを込めているのが解った。
それに答えるようにフェルくんが目を開けてこちらを見て、先程まで銜えさせていた左手を自分から口の外に出し離した。どうも俺が考えていたよりもフェルくんの回復が早いようであるが、それでもまだ完全に体力が回復した訳では無いので、立ち上がる事は出来ないようであるが、俺はまだ止めずに引き続き治療を行なった。
先程までは右手に殆ど集中していた力を、今度は左手をその右手のアクアが置いている手の上に重ねて置き同じ様に集中した。
すると右手に意識を集中している時は蒼白いオーラのようなモノが出ていたが、今度は赤と黄色のオーラも混ざり合い、見た感じ紅い炎と蒼い炎の様なオーラがフェルくんだけでなく、俺やアクア達を包み込んだのである。
「うわぁぁっ、今朝と同じでポカポカのホワホワだっ!とっても気持ちいの。凄いの、力が湧いて来るの」
『クックッ、クゥゥゥッ♪』
アクアとシーちゃんもこのオーラに何かを感じているようで、うっとりとして、そして嬉々として喜んでいたのである。
すると先程は白く蘇えっていたフェルくんの毛が、今度は純白に輝き出し、銀色に近い色になり毛並みもフワフワしだしたのである。そして力を全て取り戻したのか、一旦起き上がろうとしたが、やはり完全に回復してないらしく、立ち上がったその場で意識を失い倒れそうになった。
しかし、それを俺とアクアで支えようとして・・・残念ながら俺にもその力が残っておらず、そのままフェルくんの下敷きなったと思ったらそうはならなかった。
何故ならシーちゃんが先程より一回り大きくなっており、フェルくんを優しく銜え持ち上げ自分の背中に乗せたのである。流石のフェルくんも大きいのに、それを軽々と銜え持ち上げるとは凄い力持ちだと思ったが、確かに先程より大きくなったシーちゃんならそれは可能かと納得した。
なにせ先程までは俺の2倍くらいの大きさであったが、今のシーちゃんはその倍までもいってないがさっきより断然大きくになっている。
まあ今の俺自身の身長は160cmくらいだろうと思うが、もしかしたらまだ小さいかもしれないが、その俺の大きさをはるかに超えている。
それでもフェルくんは大きいので、もし俺達も一緒に|一番安全である世界樹の元まで運ぶのは・・・無理みたいなので、先にフェルくんを運んで貰うようにお願いした。
「シーちゃん、ごめんなんだけど、ファルくんを先に運んで貰えないかな。俺は後で良いからさ、それとアクアも・・・はあ、行く気ないのね、アクアさん・・・」
アクアは、このとき俺がシーちゃんに一緒に連れて行くようにお願いしようとしたら、アクアは行く気がまったく無いようで、俺の身体に抱き付いて離す気配もなかったのである。
「アクアはヒビキと一緒にいるの!だからシーちゃん先にフェルくんを連れて帰っていいの。後でアクア達を迎えに来てくれれば問題はないの」
ただ、俺的にはアクアもとりあえず安全な場所にいたせたかったが、それはどうやら叶わない様であった。まあそれでも先程のような事は無いとは思う。
何故なら俺達のいる祠の周りが、今はすっかり別世界のようになり、周囲の雰囲気を一気に変えていたのである。
それと何故か近くに嫌な感じの瘴気は感じず、それどころか先程チラホラ見えていた嫌なモノがどこか遠くに行ってしまったのである。
恐らく先程のフェルくんと同じ様な現象に変えられた小動物かもしれないが、流石にフェルくんの力はその中でもずば抜けていたのであろう。
この聖域に似た空間というか、瘴気のなくなったところに入ってきたからである。
他のモノは良く見ると警戒して、近付こうともせずに、どんどん奥へと逃げて行っているのであった。
多分ではあるが、もしかしたらフェルくんのような強そうなモノは、平気な感じでこの中に入って来れるのかもしれないし、それにこの聖域みたいなところに石碑を置いたモノがいるので、こういうのが平気な奴が居るのかもしれないとヒビキは思っていたのである。
それで結局フェルくんを最初にシーちゃんに運んで貰い、程なくして俺とアクアをシーちゃんが迎えに来てくれてその背に乗せてもらい、世界樹のある湖の中心にある島に連れて帰ってくれたのである。
ただし乗る時はそんなに眠気を感じなかったが、どうやら俺はシーちゃんの背中に乗りアクアを俺の前に乗せたこの時点で安心しきって、シーちゃんの背中で寝てしまっていたのであった。
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