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27:アクアの不思議な力?
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そう思いそっとアクアの教えてくれたドアを開けて潜ると、そこは先程までいた祠の前でシーちゃんも俺達が心配だったのだろうか、俺達の出てきたドアの前で待っていた。もちろん先程祠で手に入れた卵を大事そうに抱えて持っていてくれたのであった。
-☆-☆-
ドアから出てすぐにアクアが俺に声をかけて来た。
「ヒビキ、ちょっと下ろしてほしいの」
「ん、ああ、解ったけど・・・」
頼まれたのですぐに地面に下ろしてやると、アクアはよっぽど頭にきて怒っていたのだろうか、ドアの向こうで今だ土下座してアクアの方に視線を向けている妖精のメルを、睨みつけてドアを思いっきり閉めたのである。
『あっ、そんな、アク・・・・』《ガチャン・・!?》
その音とメルの叫び声に似近い声が聞こえなくなった途端、そこにあったドアは何も無かったようにその場から消え去ったのである。
「ふんっ!なの。・・・あっ、シーちゃん、ただいまなの。ありがとうなの」
元ドアがあった方に鼻息を荒くして怒っていた表情を、一瞬で変えシーちゃんの方を天使のような笑顔を向けて抱き付いて行った。
『クッ?クゥッ!・・・』
一旦なのが起こっていたのか、解らなかったシーちゃんであったが、すぐにアクアの笑顔を確認して再会を喜んでいた。
それでその微笑ましい光景を見ながら、俺もシーちゃんに声を掛けた。
「あっ、そうだそうだ。シーちゃんただいま!心配かけてごめんね」
『クッ、クックゥゥ、クゥゥッ・・・』
どうやら先程アクアが言っていたように、恐らくシーちゃんがアクアを不思議な力か何かで導いたのだろう。それでどうにかして自分の位置を教えていたのだろう・・・と、思う様にした。
実際アクアとシーちゃんが、どの様にしてあの場所から抜け出す方法を、見つけたのかは不明だからである。
それでどうもあの場所に行っていた時間は、そんなに経っていないようであった。
何故なら太陽の位置がそんなに変わってなかったからである。それでも朝早くここに来てから色々とやったいた時間と合わせると半日は経っているとは思う、ちょうど太陽が真上付近にあるからである。
「ちょっと、変なところで時間を食っちゃたけど、どうしようか今から?戻るか、それとも湖畔に沿って調査すかだが・・・」
「うーん、あっ、ヒビキ、あのね。さっきの部屋で色んな事が解って、カバンって何か解ったの。これだよねカバンって・・・」
そう言ってどこから出したのか、ちょうど卵が入る感じのカバンというより、リックサックのようなモノを取り出しアクアが手渡してくれた。
「はっ?アクアこれ・・・どこから出した?まあ、間違っては無いが、何故、リュックサックしかも子供用?」
「うんとね、うんとね。色んな事が頭の中に入ってきて何故か色々出来るようになったの。それでヒビキが言ってたカバンって何かなって考えたら、これが頭の中に浮かんできたの。すごい」
はい?なんだかよく解らないが、どうやらアクアは不思議な力を手に入れた様なのである。
ただ、どうやら偏った知識だなっと・・・・あっ、もしかしてこれって、腕輪の能力の影響では無いだろうか?確かお互いの魔力と能力を共有できるとか言ってたから・・・それにこのリュックは俺の中の記憶にもある。でも、それなら俺にもその様なことが出来ていいように思えるけど、やはりそんな事を思ったがどうも俺には出来そうにも無い。
まあ、それでもとりあえず、これで卵を運搬し易くなった。
まずは卵を、アクアの出してくれたリュックに入れて・・・さて、誰がかるう?流石にこのリュックは子供用・・・決して俺が背中にかるう事は出来ないが、肩にかけて運搬する事はできるので問題はない。
そんな事を考えていると、アクアが俺に話し掛けてきた。
「ヒビキ!それ、アクアがかるうの。ううん、かるいたいの」
「えっ、いいのか?」
「うん、大丈夫なの。はやく、はやく、かるわせてっ!」
それは俺としては嬉しいが、ちょっとアクアには卵が重たいようにも感じる。まあ、アクアが疲れたら俺が持てばいいかな。
しかし、そんな考えも杞憂に終っていた。何故ならアクアはリュックをかるいその状態で、水竜であるシーちゃんの背中に乗り、俺が歩いて湖のほとりを歩いて進むのに対して、シーちゃんはその横のちょっと離れた場所の水面を泳いでついて来ているのであった。
-☆-☆-
ドアから出てすぐにアクアが俺に声をかけて来た。
「ヒビキ、ちょっと下ろしてほしいの」
「ん、ああ、解ったけど・・・」
頼まれたのですぐに地面に下ろしてやると、アクアはよっぽど頭にきて怒っていたのだろうか、ドアの向こうで今だ土下座してアクアの方に視線を向けている妖精のメルを、睨みつけてドアを思いっきり閉めたのである。
『あっ、そんな、アク・・・・』《ガチャン・・!?》
その音とメルの叫び声に似近い声が聞こえなくなった途端、そこにあったドアは何も無かったようにその場から消え去ったのである。
「ふんっ!なの。・・・あっ、シーちゃん、ただいまなの。ありがとうなの」
元ドアがあった方に鼻息を荒くして怒っていた表情を、一瞬で変えシーちゃんの方を天使のような笑顔を向けて抱き付いて行った。
『クッ?クゥッ!・・・』
一旦なのが起こっていたのか、解らなかったシーちゃんであったが、すぐにアクアの笑顔を確認して再会を喜んでいた。
それでその微笑ましい光景を見ながら、俺もシーちゃんに声を掛けた。
「あっ、そうだそうだ。シーちゃんただいま!心配かけてごめんね」
『クッ、クックゥゥ、クゥゥッ・・・』
どうやら先程アクアが言っていたように、恐らくシーちゃんがアクアを不思議な力か何かで導いたのだろう。それでどうにかして自分の位置を教えていたのだろう・・・と、思う様にした。
実際アクアとシーちゃんが、どの様にしてあの場所から抜け出す方法を、見つけたのかは不明だからである。
それでどうもあの場所に行っていた時間は、そんなに経っていないようであった。
何故なら太陽の位置がそんなに変わってなかったからである。それでも朝早くここに来てから色々とやったいた時間と合わせると半日は経っているとは思う、ちょうど太陽が真上付近にあるからである。
「ちょっと、変なところで時間を食っちゃたけど、どうしようか今から?戻るか、それとも湖畔に沿って調査すかだが・・・」
「うーん、あっ、ヒビキ、あのね。さっきの部屋で色んな事が解って、カバンって何か解ったの。これだよねカバンって・・・」
そう言ってどこから出したのか、ちょうど卵が入る感じのカバンというより、リックサックのようなモノを取り出しアクアが手渡してくれた。
「はっ?アクアこれ・・・どこから出した?まあ、間違っては無いが、何故、リュックサックしかも子供用?」
「うんとね、うんとね。色んな事が頭の中に入ってきて何故か色々出来るようになったの。それでヒビキが言ってたカバンって何かなって考えたら、これが頭の中に浮かんできたの。すごい」
はい?なんだかよく解らないが、どうやらアクアは不思議な力を手に入れた様なのである。
ただ、どうやら偏った知識だなっと・・・・あっ、もしかしてこれって、腕輪の能力の影響では無いだろうか?確かお互いの魔力と能力を共有できるとか言ってたから・・・それにこのリュックは俺の中の記憶にもある。でも、それなら俺にもその様なことが出来ていいように思えるけど、やはりそんな事を思ったがどうも俺には出来そうにも無い。
まあ、それでもとりあえず、これで卵を運搬し易くなった。
まずは卵を、アクアの出してくれたリュックに入れて・・・さて、誰がかるう?流石にこのリュックは子供用・・・決して俺が背中にかるう事は出来ないが、肩にかけて運搬する事はできるので問題はない。
そんな事を考えていると、アクアが俺に話し掛けてきた。
「ヒビキ!それ、アクアがかるうの。ううん、かるいたいの」
「えっ、いいのか?」
「うん、大丈夫なの。はやく、はやく、かるわせてっ!」
それは俺としては嬉しいが、ちょっとアクアには卵が重たいようにも感じる。まあ、アクアが疲れたら俺が持てばいいかな。
しかし、そんな考えも杞憂に終っていた。何故ならアクアはリュックをかるいその状態で、水竜であるシーちゃんの背中に乗り、俺が歩いて湖のほとりを歩いて進むのに対して、シーちゃんはその横のちょっと離れた場所の水面を泳いでついて来ているのであった。
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