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―05 生徒会役員―
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―4時限目の始業チャイムが鳴る。
それと同時に睦月は生徒会室のドアをノックした。
「―失礼します。1―A、神崎睦月です。書記になりました」
「同じく1―A、朝比奈大和でーす。会計でーす」
2人は生徒会室に入る。
既に浅葱達が椅子に座っていた。
「(あの子だ…!!運命だよな!!)2―B、生徒会長、水無瀬浅葱だよろしくな」
「同じく2―B、副会長、水無瀬優斗。よろしく。」
「生徒会顧問、3―C担任、樋口若葉だ。__ひぐち__わかば
__書記は会長、会計は副会長の隣に座れ」
睦月は浅葱の、大和は優斗の隣に座る。
「主に生徒会の仕事は各委員会、部活動の管理。
年間行事の管理」
「……―先生」
睦月が口を開く。
「神崎、どうした」
「庶務と会報は兼任だと聞いたんですが…」
「あぁ、2人1組でやってもらう。
会長と書記、副会長と会計」
「……睦月君、俺達は会報をやろうか」
「あ、はい…」
「俺達は庶務か。頑張ろうね、朝比奈君」
「よろしくお願いしますっ!!先輩」
「決まったようだな。
生徒会の仕事は1年が学院に慣れるまではやらないが4月から忙しくなる。
取り敢えず、今日はここまで。
教室に戻れ。水無瀬兄、生徒会室の鍵はお前に預ける。
失くすなよ?」
「はい、分かりました」
「じゃー、ご苦労さん」
樋口が生徒会室を出る。
「睦月、戻ろうぜー」
「先に戻ってろ」
「……え、……了解」
「―優斗、戻ってろ。睦月君と話しがある」
「………分かった。遅くなるなよ」
2人が生徒会室を出る。
残ったのは睦月と浅葱の2人だけ。
少しの沈黙の後、口を先に開いたのは睦月だった。
「入学式の時はありがとうございました!!水無瀬先輩」
浅葱に頭を下げる。
「浅葱でいーよ。仲良くしようね」
「よろしくお願いします」
笑みを浮かべる。
(………可愛い……絶対、俺の物にする…‼)
「……あ、じゃあ、戻りますね」
「―待って睦月君」
浅葱が睦月の腕を掴む。
「先輩?なんですか」
「……―俺の姫になってくれ…‼」
「………はぁ!?」
「一目惚れした。
……その綺麗な黒髪…アシメ似合ってる。
切れ長の目…俺だけを見てくれ」
距離を詰める浅葱。睦月は後退り。
「……それ以上、下がっても壁しかないが」
「っ…え、……」
壁に追いやられる睦月。浅葱は逃げられないように睦月の顔の横に手をつく。(いわゆる、壁ドン←)
「捕まえた、俺のお姫様」
「先輩!!冗談止めてください。
俺は……っん…‼」
いきなり睦月の唇を奪う浅葱。
「……っ……止めろっ!!」
浅葱を突き飛ばす。
「………―俺はお前を手に入れるからな。
絶対、諦めない」
「……冗談止めてください!!」
走って生徒会室を出る睦月。
「………―兄貴、いきなり壁ドンしてキスはないでしょー」
優斗が入って来る。
「……俺もそう思うよ。つか、見たな?」
「携帯で撮影したよ。動画で♡」
スマホを見せる。
「……―な、なにをさらしとんじゃあああああっ!!」
浅葱の絶叫が学院内中に響き渡った。
それと同時に睦月は生徒会室のドアをノックした。
「―失礼します。1―A、神崎睦月です。書記になりました」
「同じく1―A、朝比奈大和でーす。会計でーす」
2人は生徒会室に入る。
既に浅葱達が椅子に座っていた。
「(あの子だ…!!運命だよな!!)2―B、生徒会長、水無瀬浅葱だよろしくな」
「同じく2―B、副会長、水無瀬優斗。よろしく。」
「生徒会顧問、3―C担任、樋口若葉だ。__ひぐち__わかば
__書記は会長、会計は副会長の隣に座れ」
睦月は浅葱の、大和は優斗の隣に座る。
「主に生徒会の仕事は各委員会、部活動の管理。
年間行事の管理」
「……―先生」
睦月が口を開く。
「神崎、どうした」
「庶務と会報は兼任だと聞いたんですが…」
「あぁ、2人1組でやってもらう。
会長と書記、副会長と会計」
「……睦月君、俺達は会報をやろうか」
「あ、はい…」
「俺達は庶務か。頑張ろうね、朝比奈君」
「よろしくお願いしますっ!!先輩」
「決まったようだな。
生徒会の仕事は1年が学院に慣れるまではやらないが4月から忙しくなる。
取り敢えず、今日はここまで。
教室に戻れ。水無瀬兄、生徒会室の鍵はお前に預ける。
失くすなよ?」
「はい、分かりました」
「じゃー、ご苦労さん」
樋口が生徒会室を出る。
「睦月、戻ろうぜー」
「先に戻ってろ」
「……え、……了解」
「―優斗、戻ってろ。睦月君と話しがある」
「………分かった。遅くなるなよ」
2人が生徒会室を出る。
残ったのは睦月と浅葱の2人だけ。
少しの沈黙の後、口を先に開いたのは睦月だった。
「入学式の時はありがとうございました!!水無瀬先輩」
浅葱に頭を下げる。
「浅葱でいーよ。仲良くしようね」
「よろしくお願いします」
笑みを浮かべる。
(………可愛い……絶対、俺の物にする…‼)
「……あ、じゃあ、戻りますね」
「―待って睦月君」
浅葱が睦月の腕を掴む。
「先輩?なんですか」
「……―俺の姫になってくれ…‼」
「………はぁ!?」
「一目惚れした。
……その綺麗な黒髪…アシメ似合ってる。
切れ長の目…俺だけを見てくれ」
距離を詰める浅葱。睦月は後退り。
「……それ以上、下がっても壁しかないが」
「っ…え、……」
壁に追いやられる睦月。浅葱は逃げられないように睦月の顔の横に手をつく。(いわゆる、壁ドン←)
「捕まえた、俺のお姫様」
「先輩!!冗談止めてください。
俺は……っん…‼」
いきなり睦月の唇を奪う浅葱。
「……っ……止めろっ!!」
浅葱を突き飛ばす。
「………―俺はお前を手に入れるからな。
絶対、諦めない」
「……冗談止めてください!!」
走って生徒会室を出る睦月。
「………―兄貴、いきなり壁ドンしてキスはないでしょー」
優斗が入って来る。
「……俺もそう思うよ。つか、見たな?」
「携帯で撮影したよ。動画で♡」
スマホを見せる。
「……―な、なにをさらしとんじゃあああああっ!!」
浅葱の絶叫が学院内中に響き渡った。
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