王子たちの戯れ

枝浬菰文庫

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スザクという王子

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誰も知らない城の出入りを使い自分の部屋に戻った。

部屋に戻るとすぐさま従者がきて
「スザク様本日の狩りはどうでしたか?」


そう俺は狩りをしにいくという嘘をついて男に抱かれに行っていた。
小遣い稼ぎで始めたが思いのほかハマり今ではちょくちょく遊郭に出入りするようになってしまった。

「ほどほどだ」
「そうですか、お風呂の準備していますのでぜひ」
「ああ」

王子としての俺は冷血と呼ばれている。
王からの命令で戦に出ることが多く、そこで衛兵よりも前に王子である俺が前線に立ちことが多いので冷血殺人魔と噂してくるやつもいた。
敵を切ることに容赦はなく突撃する者はうち捨てる。

だから男娼のスザクとは違い、バレることはない。

「はぁー風呂最高」

ちゃぷんと大浴場に浸かり疲れを癒やす。

浴槽の縁に腕をのせ顎を乗せながら
「あのトゲトゲした棒、普通に痛かったな、てかちょっとキレたし」

風呂に浸かりながら穴に指を入れ傷に触れる。

「炎症にならないといいけどな」

天井を見上げるとすでに星空が見えた。
ここは天窓で大きく窓を設置してあるため外から見たら丸見えだ。
なので中の明かりは薪ストーブと数本のろうそくしかなかった。


城開放日にはここも解放され城下の者たちが入浴する。

そのあと衛兵たちが擦り上げてきれいにしてくれる。

ザパーと浴槽から出てバスローブを羽織りながら一息つく。
従者が待機していたのでなにか飲み物を頼み

テーブル席でくつろぐ。

「ふぅーもうすぐ夜明けか」

「スザク様?」

「少し休む、キリも休め」
「仰せのままに」


キリは城の中での世話役だ。
従者ではあるが他国までは付いてきたことがない。


電池が切れたかのようにベッドに倒れ込み寝息をたてる。


3時間後衛兵の訓練が始まる音で目が覚めた。

眩しい光が部屋に射し込み能を活性化させた。

「うーん朝か」
「おはようございます、スザク様」

「ああ、キリか おはよう」

キリは本当に休めているのか心配になる。

朝食の準備をしてそれを平らげ衛兵の訓練を見ていると

「おはようございます、スザク様」
と騎士団長のチーロが話しかけてきた。
「ああ、最近はどうだ?」

「はい、みなスザク様のお役に立てるように日々訓練を怠りません」
それは当たり前だろうと言いたいところだが訓練は大切なことだ。

「少し混ざるか」
「え?」

立ち上がり衛兵の元に向かう。

「スザク様!!」
騎士団長が声を大きくして制止を呼び止めるが俺はスタスタと歩き
「おい、そこの俺と勝負しろ」

そう、この男は昨日俺に散々中出しをした男だ。

バッとこちらを向き
「衛兵158番 カイです、よろしくお願いします」

少し慌てふためいているところがなんとも可愛い。

「では奥を借りるぞ」
「はい」


剣を構える。

「本気で向かってこい」
「はいいい っえ!?」
俺の刃はすでに衛兵の懐にあった。

「完敗です」


「ふん、修練が足りないようだな」


昨日は散々陰茎を振ってきた男とは思えないほど弱いな。


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