王子たちの戯れ

枝浬菰文庫

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エトワール様とルカ様

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「くあぁあああ~~」
よく寝たと思う。
全身痛いのはきっと夢の中で出てきた兄上に激しく抱かれたからだと思う。
夢ではなく現実。

双子に抱かれその後兄上にも抱かれ俺は散々な日を過ごしてしまった。


キリは……来ていないようだ。
少し出歩いてくるか。

と思ったのだがベッドから落ちた。
「いてててぇ」

腰をさすりながら実は顎も痛いことに気がついた。

これは体を労ってあげないとと思いベッドでゴロゴロするが暇だ。
体を動かしている方が好きな俺にとってこれは拷問でしかない。
かといって男娼しててもさらに立てなくなるだろうし……。
暇だ。


とそこにノックがしたので
「どうぞ」というと

小さなお客さんが来た。


「スザク様お体大丈夫でしょうか?」

「!? エトワール様!!」

そう来たのはコハク兄の奥様であるエトワール様と息子のルカ様だった。


慌ててベッドから抜け出そうとするがビキっと腰が悲鳴をあげ床に顔から落ちた。

「あらまぁ、大丈夫かしら?」

「はい……すみません」
「ベッドでいいですよ、存じていますから」

存じている??
え、なにを??

「スザクお兄様大丈夫?」
ルカ様が悲しそうに声をかけてきてくれた。

可愛い。

「大丈夫ですよ」

ルカ様は4歳になる。
兄者と似て美形で可愛くて天使で!!!
良いところしか出てこない。

「ふふっ」
「えっと、エトワール様口元からなにか……」
「あら?」
といい拭いていた。


その後も何度もってこともあり持っていたであろうハンカチで口元を隠していた。


エトワール様たまに不思議なんだよな。
俺と兄上の様子をよく観察していたりかと思えば兄者とラブラブだったり
多分ルカ様だけが変人じゃないのかもしれない。

「そうだ、スザク様……腰は痛くありませんか?」
「えっとはい、今日のところは寛ぐ予定なので大丈夫です」


「そうですか、カムイ様に激しく……ゴホゴホ失礼。なにかされたのではないかと思いまして」

「……」
今激しくって聞こえたんだけど。


「兄上がなにか言われたのですか?」
「スパルタ修行をしていたと思ったので ふふっ」

エトワール様どこまで知ってるんだ……怖い。

「お兄様?」

「どうしましたかルカ様?」

「お熱ある?」
と額に手を当ててきたので

「ありがとうございます、大丈夫です」と何度も伝えると天使みたいな笑顔になった。


かぁあああ!! 可愛い。

その様子をエトワール様は見ていた。

そしてなにやらぶつぶつと聞こえてくる。

「もし、ルカがタチでスザク様を襲ったとしたらどうなるんだろう」
っていう妄想なのか??

もしかしてエトワール様って……。

ちらっと見るとほほえみ返された。

いや、まさか、だってエトワール様は女性で第一王子の妻であり、子供もいる。
そんなわけないよな??


「ルカそろそろおいとましましょう」
「はい」


「スザク様……お大事にしてください」
「はい、ありがとうございます」
にこっと伝え去って行った。

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