義父の檻で咲く虚妄のα

枝浬菰文庫

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斗眞様

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「迎えに来たよ、白玖」

「……斗眞とうま様っ……」
僕の血の繋がっていない兄。


早乙女ではなく、斗眞様が迎えに来た。なぜ。

「さぁ帰ろう。苦しかったね」
肩に触れるとびくんと反応してしまう。

そして耳元で「たくさん抱いてあげるからね」そう伝えられた。
にやっと笑う驚異αの命令。

僕でさえ抵抗できない。


家に着けば斗眞様が先ほど仰られたように僕は奥深くまで抱かれる。

「あうぅっ」
「すごいな、今日は特に敏感だ、媚薬のせいかな? それとも昨日のΩで興奮した?」

「はぁ……はぁ……っつ」
「昨日のΩね、あの後さらに興奮剤を投入して種付けをしまくったんだ」

……喉が締めつけられる。知ったことではない。それがΩの役割なんだから。


「もう精液塗れで汚くてね、でもあの子すごいんだよ。あんなになってもまだαの欲が足らないのか、這いつくばって懇願してきたんだ、もっと奥まで満たしてくださいってね」


斗眞様の言葉がまるで自分に言われているような気がして言葉にしてしまう。


「はぁ……はぁ……あっっ奥まで満たしてください……」
「あは、白玖は偉いね、俺達のことを分かっている。君はαであってαではない。九条家の異物だ。異物は大人しくΩのように足を開いて種付けを懇願するのが君の役割だよ。分かっているね」


「あぐっ……はい」



斗眞様の言葉は全部に驚異が含まれている。脳みそまでおかしくされそうなほど、奥まで満たされる。

「はぁ……はぁ……斗眞様」
頬に添え、キスをしようとしたがぐぽんっと結腸に入った。

「あひゃっ……」
「すんごい、まるで噴水だね、この奥気持ちいでしょ、白玖は知ってるか……あーもう聞こえない? まぁ勝手にやっちゃうからいいけど」


身体が重い、奥深くまでみっちりと挿入された性器にビクつきながらじょろじょろと溢れ出てしまう。


もう無理、痛い。怖い。目の前の驚異が怖い。
嫌だ、逃げたい。逃げたい。逃げたい。





でもどこへ?




首に手がかかり締めあげられる。このまま死んでしまうのが早いのかな。

わからない。

「すんごい、締めつけ。白玖はいい子だね」


苦しい。息ができない。
あれ? 逃げたいから死んじゃえばいいんじゃない?


あの人に再会したのに、何も伝えられずに終わるのかな?



「ねぇ、白玖、このお腹の中に種付けして妊娠しちゃおうか、君はΩみたいに気持ちがいいよ。俺の子どもを授かる?」

何を言ってるんだろうこの人は僕はαであって、Ωではない。ましてや子どもなんて授かることはできない。


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