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逃れられない運命
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「ほぉ、そんな表情もするのですね、ああ、いいな。久々に強情なαを食い散らしたいですね」
「……鮫島さんがいうと本当のことになりそうで、怖い」
「え、本当のことですよ、なんなら伊集院灯弥くん、僕の下でひぃーひぃー鳴きますか?」
灯弥はぶるぶると首を振っていた。そうだ。灯弥は僕のなんだから。
と強く手を握ってしまう。
「? 白玖大丈夫だよ、俺が絶対に守るから」
「ありがとう」
学校の地下道を抜けるとすでに何台か車が止まっていた。
「九条白玖をこちらに渡してもらおうか、鮫島さん」
「おっと……なぜ? なぜ君がそちらの味方を? もしかして対象がΩじゃなかったから断れなかったのかな? 花咲隊長?」
誰? いや、なんでここに軍服の人達が。先頭に立つ、まだ若い青年は僕を渡すように言ってきた。
それに特徴的な服装。あれはΩであるネックを隠している服装だ。こんなリーダーみたいな人がΩなんてことあるのか。
「おい、どうなっているんだ」
「灯弥くん、もしかして僕……」
「くっ……鮫島さんこれどういう? ってちょっと」
「んー困ったな、花咲さんに連絡されているってことは九条家も本気ってことか」
「そういうわけだから、九条白玖はこちらで預からせて頂きます」
鮫島さんが前に立っていたがまるで自分の任務は終わりましたかのように横にずれた。
前に立ちはだかるのは車から降りてきた九条宗玄……。
驚異αに僕は屈してしまう。
「まったく、お前は迷惑かけるなとあれほど言ったのに」
「申し訳ございません」
さらに耳元で
「この損失は全て身体で払ってもらおう」
!? 逃れられない。なのに僕は灯弥を巻き込んでしまった。
ごめんなさい。僕は君と一緒にいることは叶わない。
「待ってください、九条家には後で正式に伺います」
灯弥? なに言っているの? そんなこと宗玄様が許すわけない。
「申し訳ない、少しお灸の時間が必要で、暫くは九条家の出入りを禁止させてもらう」
そうはっきりと伝えた。でも灯弥は僕の腕を引き、耳元で
「迎えに行くから」
そう言ってくれた。
胸の鼓動が少しだけ収まった。きっと灯弥は迎えに来てくれる。そう信じて。
「さて、白玖、車に乗りなさい」
「……はい」
宗玄様が降りてきた車とは違う、車に乗り込む。
目の前には阿久津様がいた。
「やぁ、待っていたよ。少し顔色が違うようだね」
車に乗るのを躊躇していると腕を引かれ、扉がしまる。
「君を思う存分抱いていいとあの方に言われた時はゾクゾクしたよ。骨の髄まで可愛がってあげようね」
逃げられない。もう分厚い唇が重なる。外からは黒いガラスで見えないだろう。
僕を抱き寄せ腕に拘束される。
「早乙女、車を出せ」
「承知、発車します」
「……鮫島さんがいうと本当のことになりそうで、怖い」
「え、本当のことですよ、なんなら伊集院灯弥くん、僕の下でひぃーひぃー鳴きますか?」
灯弥はぶるぶると首を振っていた。そうだ。灯弥は僕のなんだから。
と強く手を握ってしまう。
「? 白玖大丈夫だよ、俺が絶対に守るから」
「ありがとう」
学校の地下道を抜けるとすでに何台か車が止まっていた。
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「おっと……なぜ? なぜ君がそちらの味方を? もしかして対象がΩじゃなかったから断れなかったのかな? 花咲隊長?」
誰? いや、なんでここに軍服の人達が。先頭に立つ、まだ若い青年は僕を渡すように言ってきた。
それに特徴的な服装。あれはΩであるネックを隠している服装だ。こんなリーダーみたいな人がΩなんてことあるのか。
「おい、どうなっているんだ」
「灯弥くん、もしかして僕……」
「くっ……鮫島さんこれどういう? ってちょっと」
「んー困ったな、花咲さんに連絡されているってことは九条家も本気ってことか」
「そういうわけだから、九条白玖はこちらで預からせて頂きます」
鮫島さんが前に立っていたがまるで自分の任務は終わりましたかのように横にずれた。
前に立ちはだかるのは車から降りてきた九条宗玄……。
驚異αに僕は屈してしまう。
「まったく、お前は迷惑かけるなとあれほど言ったのに」
「申し訳ございません」
さらに耳元で
「この損失は全て身体で払ってもらおう」
!? 逃れられない。なのに僕は灯弥を巻き込んでしまった。
ごめんなさい。僕は君と一緒にいることは叶わない。
「待ってください、九条家には後で正式に伺います」
灯弥? なに言っているの? そんなこと宗玄様が許すわけない。
「申し訳ない、少しお灸の時間が必要で、暫くは九条家の出入りを禁止させてもらう」
そうはっきりと伝えた。でも灯弥は僕の腕を引き、耳元で
「迎えに行くから」
そう言ってくれた。
胸の鼓動が少しだけ収まった。きっと灯弥は迎えに来てくれる。そう信じて。
「さて、白玖、車に乗りなさい」
「……はい」
宗玄様が降りてきた車とは違う、車に乗り込む。
目の前には阿久津様がいた。
「やぁ、待っていたよ。少し顔色が違うようだね」
車に乗るのを躊躇していると腕を引かれ、扉がしまる。
「君を思う存分抱いていいとあの方に言われた時はゾクゾクしたよ。骨の髄まで可愛がってあげようね」
逃げられない。もう分厚い唇が重なる。外からは黒いガラスで見えないだろう。
僕を抱き寄せ腕に拘束される。
「早乙女、車を出せ」
「承知、発車します」
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