捨てられΩはどう生きる?

枝浬菰文庫

文字の大きさ
63 / 97
クリスマス会

大好きな家族でクリスマス会

しおりを挟む
 12月25日 
 要と琉架は紅羽が用意した家へ住むことになった。
 ※余命宣告されたΩ編 販売の話しを読んでいると分かりやすいかもしれないです。


 食卓を囲うのは小さな双子の赤ちゃんとその母である日暮琉架ひぐらしるかと父である日暮要ひぐらしかなめ
 双子の赤ちゃんはすくすくと成長し4ヶ月になったそんなある日のクリスマス。

「あーうぅ」
 ぎゅーっと掴まったのは琉架のほっぺただ。

「いてててぇー」
「まだ、加減を知らないからすいのつねりは痛いよな」

「そ、そんな見ていないで助けてよぉー」
「あはは、俺の腕にはあおが寝ているからむり~」

「ひどっ……」
「うーうぅ」

 相変わらず翠は琉架のことが大好きで離れないし、琉架が蒼を抱っこすると蒼に対してすごい怒るしこれからどう成長していくのか楽しみでもある。


 蒼は蒼で落ち着きがあり今もマイペースに寝ている。



「うーう」
 翠がクリスマスツリーのほうに行きたがっていて琉架が向かっていた。
 俺も愛しの琉架の元へと体を向けた。


「もう何度目かのクリスマスだな」
「うん、これも全部要のおかげだよ」

「なんだよ、襲うぞ!!」
「そ……それは夜に…」

 おお、お誘いがあった。嬉しい♡
 琉架は俺と番にはなれなかった。番解消のデメリットは思ったよりも広範囲に出ていて余命を回避し2度と妊娠できないと言われていたがこうして翠と蒼を産むことができた。
 だから琉架はもう奇跡的な存在だ。

 元々βだってこと分からないよな。琉璃るりを入れれば3人目の子だし。

 何かを考えていたら翠に叩かれてしまった。
「あーう!」
「いてぇ」


「こーら翠、お父さんを叩いちゃ駄目だよ」
「うーう!!」

 あーあこりゃ泣くなっ

「琉架、俺は大丈夫だよ、翠のこと頼むなっ夕飯の準備してくるから」
「うん、ありがとう。蒼のことみてよっか?」


「いんや、また翠に怒られるだろうから、おんぶしながら作るよ」
「うん、分かった。ご飯楽しみにしておくね」


「了解!」

 蒼を抱っこひもでおんぶして調理を始めた。まだ相変わらず寝ている。
 双子でもこんなに違うと不安にはなるが俺は琉架が頑張って産んだこの子達を守らないといけない。

 あーまじで琉架好き。今夜これでもかと襲ってやる。

 仕事は今も変わらずジャスミンで働いているが今は育児休暇ということで出勤は無しになっていてリモートで監視カメラのチェックをしている。

 休暇とは? となるがスタッフも少ないしこればかりは仕方ない。紅羽さんだって比嘉さんともしかしたら妊娠の可能性もあるだろうし、ないかもしれないし……。分からないが、2人には迷惑をかけている。


 この前りんちゃんはジャスミンを卒業して素敵なαの人と番になれたのが嬉しいようで、早速子作りをしているみたいだ。無事だといいんだけど。

 で、俺の番相手の琉架は数ヶ月にくる発情期にまだ苦しめられている。
 ってことはまた妊娠も行ける? なんて俺は考えるがさすがに双子の出産は大変だったから中出ししてもちゃんと取り除かないとと思って美味しく頂いている。


 でもまぁ琉架の発情期がくるってことは翠と隔離しないといけない=翠がぐずるは確定なんだよな。
 この前はたまたま翠が寝ている夜中に来たからなんとか回避できていたけど琉架も辛そうだし大丈夫かな……。


「よっと」
 まぁその時に考えるかな。琉架の希望でピザを作ることにした。後はチキンとグラタンといろいろ用意して俺は琉架の笑顔を見られるだけで満足だから!!


「ほわぁー」
「あ、蒼起きた?」
「んにゃぁっーまー?」
「まーじゃないな、琉架! 蒼頼めるか?」
 ソファーに座っている琉架に声をかけた。

「うん、今翠ミルクあげ終わったから少し落ち着いたかも」
「あーいいな琉架のミルク……俺も飲みてぇ……」

「要」
 急に琉架は恐ろしい顔になったので俺はすかさず蒼を預けてキッチンへと逃げた。


 様子を見るとシャツを外しておっぱ○をあげているようだ。
 こう見るとΩってまじで神秘だよな。

 琉璃の時は出なかったらしいが小鳥遊先生曰く、子どもを産みすぎた影響かもしれませんねって言われた。
 産みすぎたってなんかおかしいかもしれないけど、通常Ωは一人産んだ後は妊娠の確率が落ちるらしい。

 これはゴンに聞いた話……しかも小鳥遊病院バース科 育児科にはなんとあの忌々しい璃亜武くんがいるとか……。
 稚里の許可出たのか知らないがまさかの状況すぎて琉架は困惑していた。


 ゴンはバース科、琉架の専門医には変わりないけどあいつ出世して他も見ているからこうして2人が出会ってしまうことになってしまった。

 嫌な予感しかしないからなぁ……。
 とグラタンできたな。



 あとはチキンを温めて……。
「ゲフっ」
「蒼、よくできました」
「まー」

「うん、まーは近くにいるからね」

 翠は寝ているようだ、喧嘩が勃発しなくてよかった。
 というよりも翠は絶対αだな、産まれてまだ4ヶ月で琉架をΩと認識しきっと番にしようと企んでいる気がするから。

「あーやだやだ」
「? なにが?」

「あー琉架、翠はいいのか?」
「うん、蒼が抱っこしてほしいっていうから、要のこと見に来たんだ」

「そっかっ」
「要、子どもの前で鼻の下が延ばさないで」
「あ、ごめん」

 俺は見てしまった。琉架のシャツからは隠しきれていない乳首が立っているところを。
 でもそれは今言うと怒られるから、無視することにした。

 突起した乳首を舐めて転がしたい……。いや耐えろっ俺よ……。

「要大丈夫? 少し交代しよっか?」


「えっあー大丈夫だよ、もう少しでできるからな」
「うん」


 テーブルにグラタン、ピザ、チキンを並べシャンパンを注いだ。


「取り皿と……」
「うぎゃーーーーーーー」と泣き始めたのは翠だった。

「まーーーーーーー」
「はいはい、翠ここにいるよ」
 目にはたくさんの涙が蓄えられていた。

 蒼を抱っこしていたが蒼を降ろそうとすると蒼も

「まーーーーーー」と泣き始めた。


「これは大人気だな琉架」
「うーん、蒼は要でも大丈夫かな?」


 俺に預けようとしたが
「まーーーーーー」と髪の毛を離さなかった。


「いててぇー仕方ない」と翠を俺が抱っこして琉架が座ったところに翠を渡した。
 そして俺も蒼が落ちないように横に座る。

 が、翠は蒼を蹴っ飛ばした。

「まぁーーーーうぇーん」
 大合唱とはきっとこのことを言うんだなと俺は落ち着いて蒼をキャッチした。


「要悪いんだけど寝室にある、2人用の抱っこ紐持ってきてくれる?」
「ああ、でも蒼どうする?」

「よいせ、こうするしかない」
 そう言って蒼を抱き抱えていたが翠が攻撃していた。


「こら、翠、蒼痛い、痛いからダメだよ」

「うーうーまーーーひっくっ……」
「ふぅー困ったな……」


 だが急に翠は泣き止んだ。
「あっんんんっちょっと急に」

 そう琉架の乳首を吸っていたからだ。

「あーらま琉架さん息子に対して体がビクってなってましたよ」
「そんなっ人事みたいに言わないでよ」


 2人用の抱っこ紐でなんとかなったが琉架は大変そうなので取り皿によそった。


 後ろにまわった蒼は眠たそうにカクカクしていて翠は相変わらずの吸引力で琉架を苦しめていた。


「ふっ……」
「なに笑ってるの?」

「いや、だってさクリスマスなのに今日のご飯も一緒だなぁって思って」
「そう……だね」

 琉架は急に黙った。
 
「琉架?」
「僕は嬉しいよ、こんな幸せな未来なんてあるとは思わなかったから」

「うん、そうだな」

 俺は琉架を抱き寄せおでこをすりあわせた。

 だが翠はそれを許さないようで思いっきり琉架の頬を掴んでいた。

「いたーいよ」

「あはは、翠積極的!」

「うん、だね翠ミルク飲み過ぎちゃうと気持ち悪くなっちゃうよ」

「んまぁっ」

「美味いって」
「本当かな……」


 そしてその夜
 雪が降ってきて一段と部屋は寒くなった。暖房と翠と蒼には布団を被せ俺は琉架の中で温まる。

「んあぁっ……」
「激しい?」
「うん、ここに要いる……」

「ふっ……相変わらず琉架は可愛いね」

「それは要だって」
「え? 俺が可愛い?」

「うん、全部かっこよくて好き !?」

 思わずさらに勃起した。
「うわぁーそれ腹の中に入ってるときに言ったらいけないやつー」

「うっうるさい!!」


「あっそうだ、俺も赤ちゃんになろっと」
「へ? うにゃっ……」

 乳首を吸われながら琉架はきゅうきゅうと締めつけていた。
 出産の影響で締まりは悪いがここ数ヶ月で回復しつつあるみたいだ。


 だから俺は琉架を堪能する。


 大好きだからずっと傍にいたいから。琉架なしじゃ俺は生きられないから。


 俺の元に帰ってきてくれてありがとう♡




 次回1/1より子育て編書いていきます! 













しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…? 2025/09/12 ★1000 Thank_You!!

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

あなたと過ごせた日々は幸せでした

蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。

ふたなり治験棟 企画12月31公開

ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。 男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

【創作BL】溺愛攻め短編集

めめもっち
BL
基本名無し。多くがクール受け。各章独立した世界観です。単発投稿まとめ。

仕方なく配信してただけなのに恋人にお仕置される話

カイン
BL
ドSなお仕置をされる配信者のお話

処理中です...