捨てられΩはどう生きる?

枝浬菰文庫

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幼稚園編

入園手続き

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 今日は翠と蒼の制服を寸法しに行くことになった。


「さすが名門私立たけのこ学園……制服もなかなかのお値段」
「だね、でも幼稚園の試験を受ければ大学まで一貫校だから少しはマシになるんだよね」


「うん、でも学費もエグい……」
「そうだよね、紅羽さんが値引きしてくれているんだっけ」


「あーうん、一人分の入園費と制服費と学費でいいって言われた。なんか紅羽さんと比嘉さんの間には子どもを作らないみたいだから紅羽さんのお父さんが出してくれるみたい」


「そうなんだ、ってことはこの学園の理事長は」
「うん、姫咲家のものだね」


 だからやたらと桜の木が多いのか。
「それにしても姫咲家はすごいね」
「うん、家も豪邸だし、一区画まるまる姫咲が所有してるって聞いた」

「……そっか、要は紅羽さんの家に行ったことがあるの?」
「あーまぁうん、やらかしだったけどなっ……」


 たけのこ学園は学生が伸び伸びと成長していけるように施設を作っている。
 それにかける額もとんでもないらしい。

 そんな学校に翠と蒼が入園できるのはとてもありがたいことだ。


 たけのこ学園には車で来てお客様専用駐車場に止めさせてもらった。
 翠と蒼が車から降りて大人しく僕と手を繫いだ。


 もろもろの書類は要が準備してくれて提出もしてくれたので僕は二人に目線を合わせ世界を見ていた。

「すごいね、ここで今から翠と蒼が生活していくところだからね」

「うーやだ、お母さんとがいい」
 翠は相変わらず優先は僕なんだよね。
 蒼と仲良くしてくれているから少しはマシになったほうだけど。

「じゃぁ! 翠がここで学んだことを僕にたくさん教えてくれる?」
「お母さん一緒じゃないのに?」

「うん、蒼と遊んだこととか、お友達作ったお話とか、お母さん聞きたいな」
「んーうん」

 悩んでいるあたり理解が早くて助かる、けど上手くいくかな。
 蒼はたくさんの人に怯えていた。


「蒼、大丈夫?」
 僕の腕にしがみついていた。人混み苦手だったかな、もう少しいろいろなところに連れて行けば良かったな。


「あーら、やだこんなところにΩがいるなんて……」

 !?

 顔をあげるといかにもαの女性が目の前に立っていた。
 この感覚久々だ。
 僕の首にはカラーがついている。それには意味があって、番がいないと言うこと。
 璃亜武りあむとの噛み痕はだいぶ薄れもう目立たなくなってきているからこのカラーを取られてしまったら何が起こるか分からない。

「まさか、同意のない出産とか? そんな人の子がこの学園に入園するなんて立場が違いすぎるわ」


 ……。何も言い返せない。

 僕が強ばっていると翠と蒼が前に立って……。
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