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曇り空に一筋の光
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弥生さんの治療を受けそのまま熟睡してしまった僕は月曜日の朝、蒼真に起こされた。
「おーい起きろ、遅刻するぞ」
「んにゃっ」
目をこすりながらゆっくりと身を起こすと昨日までの痛みがどこいったのか? ってくらい体が楽になっていた。
でもミミズ腫れはじりじりと痛む、それに服との摩擦で痛む。
「大丈夫か?」
「うーん、蒼真さん強く叩きすぎ……もう痛いよ」
「悪い……」
!? 蒼真さんが謝った。
「……飯食ったんなら早く学校行け」と追い出されてしまった。
電車に乗り学校につき教室に入って
「はよー」と鈴山くんがきた。
「なんか眠たそうだね」
「うん、一昨日オールしちゃってその反動……」
「オールしたんだ」
「うん友達とさ酒泥酔するまで飲もうぜ~~みたいな流れになってバトってたら今日この様」
「でも楽しそうだね」
「そういや柚月が酔っ払ったらどんな感じになるんだろうな?」
「え……僕お酒飲んだことないから分からないや」
「まじかよ……柚月は店とかでは絶対飲んじゃ駄目だからね!!」
なぜか強く後押しされた。
「今日って瀬尾くんお休みだっけ?」
「あーなんか法事とか言ってたような気がする、でも午後からくるよね?」
「ほーら授業開始すっぞ」
「ういー」
昼までを鈴山くんと一緒に受け午後からは瀬尾くんと一緒に授業を受けた。
3限が終わり次教室に移動しているときに
「あー柚なんか授業ないみたいだよ」
「え?」
ホワイトボードにそう書かれていた。
「本当だ」
「柚はたしか5限の授業とってたよね?」
「うん」
「僕は4限で終わりだからな……」
「じゃぁ瀬尾くんは帰る?」
「うん、悪いけど今日朝早くてさ……さっきの授業もほぼ寝てたかも」
「そうは見えなかったけど」
といい瀬尾くんは帰宅し、僕は休憩室で時間を潰していたが目の前の席に誰かが座った。
「こんにちは」
「へ?」
顔をあげると王様がいた。
周りには女子たちが遠くでこちらの様子を見ていた。
首をいろんな方向に向けて近くには自分しかいないことを確認した。
「あの、もしかして僕に話しかけてますか?」
「うん、そうだよ、そうか柚月ちゃんは僕っ子なんだね」
とにこにこしながら言ってきた。
「えっと、こんにちは、先輩も空きコマですか?」
「今日はもう終わったんだけど、柚月ちゃんがいたからね、話しかけようかなと思って」
「そ、そうでしたか」
本を読んでいた右手に手を添わされていた。
「あの」
「そういえば柚月ちゃん、前にさ英国式の授業受けられなかったっていってたよね、今時間あるなら受ける?」
「え!! いいんですか!!」
思わず大きな声を出してしまった。
「あ、すみません……」
「いいよ、ここだと注目の的になっちゃうから移動しよっか」
「はい」
先輩の後についていきとある教室に入った。
「ここは?」
広々としたまるでイギリス! のような部屋だった。
あの椅子絶対ふかふかするやつ!!
とテンションが爆上がりww
「ここは私が借りている部屋だよ」
「え? 先輩って何者なんですか?」
「秘密」
口元に人差し指をあてたポーズをした。
不思議な人だ。
「じゃぁここに座って」とふかふかの椅子に座った。
「分からないとこは聞きたいところはどこかな?」
と聞いてきたので聞きたいことを聞いて僕は満足した。
チャイムがなって
「あ! 5限!!」
「残念、もう少し柚月ちゃんとお話したかったな」
「あの、またここに来ても良いですか?」
「もちろんだよ」
ふわ。
「ありがとうございます」
6月の曇り空に一筋の光が差したような笑顔を向けられた。
それに、え嘘でしょ?
顔の鼻のとこ私が吸い付きすぎて痕が残ったであろう、キスマ♡があった。
部屋からすでに出た柚月の腕を引き寄せた。
バランスを崩し胸に飛び込んできた彼、彼女を腕の中に引き込み。
私はきっと柚月にとって怖い人なんだと思う。
ビクッと肩が震えていた。
「先輩?」顔をあげるその瞳はゆらゆらとしていた。
キスしたい、もう逃がさないように首輪してお世話してあげたいが脳裏に木霊するかのように響いた。
「あ、ごめんね、君とずっと一緒にいたいななんて考えてついつい……」
「……僕も先輩って不思議と暖かくて傍にいたいです、あ! でも授業間に合わないのでここで失礼します」
と腕から脱出して授業に向かう姿を見た。
「ふはっ面白っ」
私よりも授業が優先なんて魅力がないって言われてるみたいで少し凹むな……。
またしとしとと降り出してきた雨。
私の心は柚月……きっと彼に向いている。
「おーい起きろ、遅刻するぞ」
「んにゃっ」
目をこすりながらゆっくりと身を起こすと昨日までの痛みがどこいったのか? ってくらい体が楽になっていた。
でもミミズ腫れはじりじりと痛む、それに服との摩擦で痛む。
「大丈夫か?」
「うーん、蒼真さん強く叩きすぎ……もう痛いよ」
「悪い……」
!? 蒼真さんが謝った。
「……飯食ったんなら早く学校行け」と追い出されてしまった。
電車に乗り学校につき教室に入って
「はよー」と鈴山くんがきた。
「なんか眠たそうだね」
「うん、一昨日オールしちゃってその反動……」
「オールしたんだ」
「うん友達とさ酒泥酔するまで飲もうぜ~~みたいな流れになってバトってたら今日この様」
「でも楽しそうだね」
「そういや柚月が酔っ払ったらどんな感じになるんだろうな?」
「え……僕お酒飲んだことないから分からないや」
「まじかよ……柚月は店とかでは絶対飲んじゃ駄目だからね!!」
なぜか強く後押しされた。
「今日って瀬尾くんお休みだっけ?」
「あーなんか法事とか言ってたような気がする、でも午後からくるよね?」
「ほーら授業開始すっぞ」
「ういー」
昼までを鈴山くんと一緒に受け午後からは瀬尾くんと一緒に授業を受けた。
3限が終わり次教室に移動しているときに
「あー柚なんか授業ないみたいだよ」
「え?」
ホワイトボードにそう書かれていた。
「本当だ」
「柚はたしか5限の授業とってたよね?」
「うん」
「僕は4限で終わりだからな……」
「じゃぁ瀬尾くんは帰る?」
「うん、悪いけど今日朝早くてさ……さっきの授業もほぼ寝てたかも」
「そうは見えなかったけど」
といい瀬尾くんは帰宅し、僕は休憩室で時間を潰していたが目の前の席に誰かが座った。
「こんにちは」
「へ?」
顔をあげると王様がいた。
周りには女子たちが遠くでこちらの様子を見ていた。
首をいろんな方向に向けて近くには自分しかいないことを確認した。
「あの、もしかして僕に話しかけてますか?」
「うん、そうだよ、そうか柚月ちゃんは僕っ子なんだね」
とにこにこしながら言ってきた。
「えっと、こんにちは、先輩も空きコマですか?」
「今日はもう終わったんだけど、柚月ちゃんがいたからね、話しかけようかなと思って」
「そ、そうでしたか」
本を読んでいた右手に手を添わされていた。
「あの」
「そういえば柚月ちゃん、前にさ英国式の授業受けられなかったっていってたよね、今時間あるなら受ける?」
「え!! いいんですか!!」
思わず大きな声を出してしまった。
「あ、すみません……」
「いいよ、ここだと注目の的になっちゃうから移動しよっか」
「はい」
先輩の後についていきとある教室に入った。
「ここは?」
広々としたまるでイギリス! のような部屋だった。
あの椅子絶対ふかふかするやつ!!
とテンションが爆上がりww
「ここは私が借りている部屋だよ」
「え? 先輩って何者なんですか?」
「秘密」
口元に人差し指をあてたポーズをした。
不思議な人だ。
「じゃぁここに座って」とふかふかの椅子に座った。
「分からないとこは聞きたいところはどこかな?」
と聞いてきたので聞きたいことを聞いて僕は満足した。
チャイムがなって
「あ! 5限!!」
「残念、もう少し柚月ちゃんとお話したかったな」
「あの、またここに来ても良いですか?」
「もちろんだよ」
ふわ。
「ありがとうございます」
6月の曇り空に一筋の光が差したような笑顔を向けられた。
それに、え嘘でしょ?
顔の鼻のとこ私が吸い付きすぎて痕が残ったであろう、キスマ♡があった。
部屋からすでに出た柚月の腕を引き寄せた。
バランスを崩し胸に飛び込んできた彼、彼女を腕の中に引き込み。
私はきっと柚月にとって怖い人なんだと思う。
ビクッと肩が震えていた。
「先輩?」顔をあげるその瞳はゆらゆらとしていた。
キスしたい、もう逃がさないように首輪してお世話してあげたいが脳裏に木霊するかのように響いた。
「あ、ごめんね、君とずっと一緒にいたいななんて考えてついつい……」
「……僕も先輩って不思議と暖かくて傍にいたいです、あ! でも授業間に合わないのでここで失礼します」
と腕から脱出して授業に向かう姿を見た。
「ふはっ面白っ」
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