予約がとれない男娼

枝浬菰文庫

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双子

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なにを言い出すんだ……。
このオーナーが柚月の元彼氏でこんな酷いことをしているなんて考えられない。
でもこの男はなんのためらいもなく柚月をここで働かせている……。


「白菊、柚をここに」
「御意」

白菊は1人会場の下に降りていった。


いまだ柚月は祐という元彼氏を呼び続けていた。
悲しんでいるにも関わらず男達はなんのためらいもなく柚月を襲っていた。
だが白菊が行くと群がっていた男たちは避けそのまま2階に上がってきた。


裸で鎖が首に巻かれていた。
「祐……祐どうして?」

ひたひたと素足でオーナーの元に行くが鎖を引かれ白菊にもたれかかった。

そしてそのままぐぽっと白菊に挿入された。
「あ///」

腰を掴まれ激しく抱かれている姿を横で見ていると
「柚……俺の顔覚えてたの?」
「あんっ……うん」
こくこくと頷いていた。


「そっか偉いね」
撫でると嬉しいのか
「すごいね、きゅうきゅうしまってるよ」
「柚、変態だね」

「あ///」

口元を撫でられ涎を拭うとキスをしていた。
柚月もなんだか嬉しそうな顔をしていた。

チクっと痛かった。

篠田祐という男から早く柚月を取り返したい、でも柚月はきっと私よりも目の前にいる祐を選ぶだろう。

ガリッと柚月の唇から血が垂れた。

「いっ」

裕は柚月の髪の毛を掴むと
「アハハハハ」と笑い出した。

そして
「バーカ!! 俺が祐なわけないだろ!!」
そういった。

「え?」

なにがどうなってるんだ?

「はぁー最高だわ、まさか本当に信じるなんてさ、バッカじゃないの、だってお前の祐は目の前で俺に殺されてるのにさ」

雨の音が聞こえる。
そう、あの日は激しい雨で強く手を握って組織から逃げる祐と僕。
傘も差さずに必死に逃げて、でも逃げ切れないからって祐は僕の手を離した。
足がもつれて転んで僕のことを見ている男の人、もやっとしていたけどどこか祐に似ていた。

男の手には拳銃が握られていて僕が横を向いた瞬間 バン!! と大きな音がして祐は僕の前からいなくなった。

そしてその男に車に乗せられてこの店にやってきた。
僕に目隠しをして激しく中を抉られ、これなら稼げるだろうって言っていた。

ぐじゅりと根元まで挿入されその反動で精液を祐に飛ばした。

「あーあ管理ができてないな」
性器に触れ激しく扱われる。

「あっあっ///」
後ろからも激しく抱かれまたパタパタと精液を飛ばした。

「うっ///」


足がガクガクとしていて裕ではないって分かっていても信じたかった。
祐は生きているということを。


ぐらっと倒れそうになると白菊が椅子に座り僕は上に跨がるようにして座る。
そして目の前には先輩がいた。

「先輩……」
今一番見られたくない姿を先輩に見られる。

「すんごい締め付け、意識しちゃったのかなぁ?」
「はぁはぁ……」
お腹の中いろんな男にぐちゃぐちゃにされてこんなのもう好きな人となんてできない。
汚い僕に手を差し伸べるなんてきっと誰もいない。


「はぁーまぁな、んーどうしよっかね」
「私は今すぐにでも殴り飛ばしたいよ」

「だろうね」

1歩前に出てきたのは小野寺だった。
「じゃぁお前の正体は誰なんだ? 篠田祐ではないのだろ?」
「あー俺はね、篠田祐の双子の弟、祐介だよ」

「へ? かはっ//」

ぐじゅりと壁奥を抉られてしまった。
また精液を飛ばしてしまうと


「祐は双子の兄で、まぁ顔もうり二つって言われてたし、驚くよね、あと、もう一つ面白いのは組織を裏切ったのは俺であって祐じゃない、だが残念なことに誰かがこういった。組織の情報を流していたのは祐の恋人、柚月ではないのかと。
そこら辺からさなーんかおかしくなっちゃったてさ、最終的に祐が殺されたんだよね」

「そんな…… じゃぁ僕はなんで生きて……」
「あーそれはさ祐は邪魔だったけどお前は体売って働かせられるだろ? 上に相談したらOKってなったんだよ、いい話だろ?」


ビクッ
祐介が乳首を強く摘まむ。
「いっ//」

「見ろよ、こうしただけでこんなべっぴんさんな顔になるんだ、祐だけにはもったいないだろ?」

「ちょっと待て、今の話から推測すると元々この子には借金などないのか?」
「あーー本当に花咲の部下は勘がいいね。 そうだよ」

「私は花咲隊長の部下ではないです」
「あっそ」

「なら早く柚月を返してくれ」
「うーんそういう話なんだけど、でもさこのまま返してもつまらないじゃん?」
というと白菊が口になにかを含みそれを柚月に飲ませた。

「んっ」

ごくりと飲み込んだ液体はすぐに効果が発揮されたのか
柚月は自ら腰を動かし始めた。

「あっ// あっはぁはぁ……」

「うわぁーエロ」
ビンビンに膨れた乳首を触りながら言葉にすると

小野寺はその行為を止めた。
「まぁこれ以上関与されないっていう約束であれば連れて帰りな」

白菊の上にいた柚月は福田の元に来て息が荒い中急いでこの場を後にした。


---------------------------------------------------------
「蒼真どうだった? 思い通りになったんだろ?」
蒼真は椅子に固定されていた。

すでに腹から血を流して呼吸も荒く頭につけられた黒い塊は蒼真を殺すには十分なものだった。

「ふぅーふぅー」
ギラついた目で祐介を睨んだ。

「あの世で祐に挨拶でもしてこい、あとこれでは殺さないよ、今回のことでお前の仲間がいることは分かったからね、ここで苦しんでればいいよ、ばいばい」

重たい扉を閉め祐介は後にした。

その後篠田家が仕切るこの店は特殊暗部隊の介入により全員逮捕と解放へと事を進めた。



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