冷酷魔法騎士と見習い学士

枝浬菰文庫

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炎と氷を司る弟子

紅蓮と氷樺編・新魔法開発①

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「でもたしかアハーレって」
「うん、今は魔獣が住んでて王国としてはもう壊滅状態……」
「わりい」
「大丈夫、俺がなんとかするから」

「師匠に相談って乗ってるんだよな?」
「うん、一緒にどうにかしてくれるとは言ってくれたよ」

「師匠が言ってくれてるんだ、大丈夫だよ」
「うん、さてやるぞ!!」
「おう!!」


紅蓮は火の使い手で氷とどうにかして街灯を組み合わせているんだけど……。
「紅蓮の火が強すぎて氷が溶けちゃってるよ、もう少し力緩められないの?」

「うーん無理だ、こんな狭い中に火をキープするのむずいのにどうしたらいいんだよ!!」

「じゃ先に火を出して、俺がそれを囲んでみるよ」
「分かった」


「もう少し火小さくして!!」
「おりゃ!!」

どうにか形にはしたけどこれ……。あれ?
ふらっと俺は倒れた。

「え? ちょっ大丈夫か氷樺」
ゆさゆさと揺すってくるが俺は体がだるい。


もしかして火に長く当たってたからか?
意識が深く沈んだ。

-------------------------------------------
「ちょ!! どうしよ!! 氷樺目覚めないし」
俺は慌てるもしかして魔力不足なのかな?

師匠呼んだ方がいいとか??

たしかここには魔法研究会メンバーがいたはず。
俺は首飾りを出して
「少しの間この回復魔法が備わった鉱石持ってて」
と渡したら師匠がこちらに来た。

「なにかあったのか?」
「あ! 師匠……」

横たわっている氷樺を見た。
「氷の魔力が弱まったのだろう、これは逆効果だ」
と言われ回復魔法が備わった鉱石を返された。


「あの、氷樺は大丈夫ですか?」
「ああ、俺も氷魔法は得意じゃないが少しこのままそっとしておこう」
師匠が氷魔法を使用してだいぶ顔色がよくなった氷樺に俺はホッとした。


「で、今どの辺までできあがってる?」
「えっと氷樺と魔法を組み合わせてバランスの調整が難しくて俺の火加減が原因、もっと小さくできればいいんだけど」

「的当てうまくできたんだろ?」
「あ! 的当てと同じ要領でやればいいのか!」
「そうだ、氷樺は紅蓮よりも体力はあまりない無理はさせないでくれ」
「はい!」

師匠の声がする。
「ん? 師匠?」
「氷樺起きたか、大丈夫か?」
「あ、はい、これ」
ふぁさっと落ちたのは氷のレースだった。

「それはお前が持っておくといい質が高まるのと高温にも強い」
「これって俺にも作れますか?」
「氷樺のほうが頑丈に作れるはずだ」

「これも魔法なんっすよね?」
「ああ、そうだ」

「ってこれ新魔法じゃないですか!! 登録されてませんよね?」
「これは危険だから登録はできない」
「そうですか」
たしかにこんなの誰でもひょいひょい作れたら世界が滅びそうだ。
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