先生と。

華月和泉

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3話

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「ほんと、結くんは凄いね、この調子だったら本番…大会も大丈夫だと思うよ。」
「ほんとですか、良かったです!」
「大会の当日は、ちゃんと結くんのお点前みにいくからね。」
「え?」
ちょっとした会話の延長線上、先生が少しだけ他人みたいに、そう言ったのが気になった。
「先生、外部講師の先生なんですよね、大会付き添って来てくれるんじゃないんですか?」
少しだけ不安になって尋ねたら、先生は「まだ結くんに言ってなかったけ…」と表情を曇らせた。
え、なに、言ってなかったって。
「実はねー…」

(次に続く)
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