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ライゼン通りのお針子さん5 ~店長就任以来の危機? 波乱を呼ぶ手紙~
十二章 それぞれの思い 後編
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翌日の朝。開店と共にイリスが店へと訪れる。
「失礼いたします。マーガレットさんから話を聞いて驚いて様子を見に来ました。アイリスさん仕事が手につかないほど悩んでいるとか、わたくしが何か力になれればと思いまして」
「お嬢様有難う御座います。実は……」
令嬢の言葉にイクトがカウンター越しから説明した。
「そうでしたか。イクト様、アイリスさんは大丈夫なのでしょうか?」
「大丈夫。アイリスも今は悩んでいると思うけれどいつか心を決めて答えを出すはずだから」
不安そうな顔で問いかけるイリスへと彼が話す。
「アイリスさんがもしこのお店を辞めてしまうという事になったらわたくしはとても悲しむでしょう。ですが、アイリスさんの家庭の事情。わたくしが口を出していいはずが御座いません。ですからわたくしはただ見守っておりますわ」
「うん。お嬢様有難う御座います」
瞳を曇らせながら語る令嬢へとイクトはそこまでアイリスの事を思ってくれていて嬉しくなりながらお礼を述べる。
「では、わたくしはこれで失礼します。イクト様お邪魔致しました」
イリスが出ていくと入れ違いに一人の男性が店内へと入って来た。
「子猫ちゃん悩んでいるって聞いて俺が相談に乗りに来たよ」
「いらっしゃいませ」
ルークが言うなりアイリスを探すが姿が見えずそこにイクトが声をかける。
「なんだ子猫ちゃんいないのか。なら俺がここにいる理由はないな。……子猫ちゃんいや、アイリスは本当にこのお店を辞めてしまうのか?」
独り言を零していたかと思うと急に真面目な顔になったルークが尋ねてくる。
「それはまだ分からないけれど、アイリスが決めた事なら俺は受け入れるつもりでいる。ルークさんは如何かな?」
「子猫ちゃんに会えなくなるのは心に穴が開いたみたいに苦しくなるけれど、でも、アイリスの家庭の事情だ。俺も自分の家の事情が事情なだけに彼女の悩みの重さがどれほどのものか察することはできる。だからどんな結果を出したとしても俺は寄り添うつもりだ」
何かを考えているような表情で彼が尋ねるとルークが真面目な顔で答えた。
「そんじゃ、子猫ちゃんに会えないし俺はもう帰る」
彼がそう言って店を出ていく。
「ルークさん。思っていたよりもまともな部分もあるようだね。だけどう~ん。まぁ、不合格かな」
「何が不合格なんだ」
独り言を零していると誰かに声をかけられそちらを見ると一人の男が立っていた。
「おや、レオ様。いらっしゃいませ」
「それで、何が不合格なのだね?」
そこにいるレオへとイクトがにこりと笑い声をかけると先ほどと同じ質問をされる。
「これは個人的な問題なので気になさらずに。それよりもレオ様もアイリスの事を気にしていらして下さったのですね」
「うむ。まぁ、そうだ。気になって仕事も手につかなくてな。現状はどうだね」
国王の問いかけに彼が答えるとレオが難しい顔をした。そんな彼へとイクトが説明する。
「うむ。アイリス殿の人生だからなこればかりはわしも口出しできぬ。だが、もしこのお店を辞めて故郷に帰ることになったら国産品として登録したアイリス殿の服をまた外さねばならぬ。その手続きもまた面倒だな……」
「レオ様本音が漏れてますよ」
話を聞いた国王が髭をさすりながら苦悩する様子に彼がそっと声をかけた。
「おや、すまぬ。わしもこの年だからな。駄々をこねる事はしないがアイリス殿の友人としてとても心配していると伝えておいてくれたまえ」
「分かりました。伝えておきます」
「よろしく頼む。では、あまり長いするとレイヴィンに見つかって城に戻されてしまうからな。わしはもう行く」
レオの言葉に彼が了承したことを見届けると国王は店を出て行く。
「邪魔するぜ。ここにレオ様来ているだろう?」
「おや、隊長いらっしゃい。レオ様は午前中にいらしていたよ」
お昼を過ぎた頃鈴の音が鳴り響きお客が入って来るとそこに立っている見知った顔にイクトは答える。
「何だ俺の勘も外れる事があるんだな」
「隊長。別の用事できたんだろう」
「おっと、見抜かれていたか。そうそう。アイリスが店を辞めちまうかもしれないって噂が国中で流れててな。それで真相を確かめに来たって訳」
独り言を零しているレイヴィンへと彼は尋ねた。それに隊長が苦笑して答える。その様子にイクトがまた同じように説明した。
「そっか。アイリスの人生だからな俺達がここに残ってくれと止める権利はない。イクト、あんたもそれを知っているからあえて見守っているんだろう」
「うん。これは俺の問題じゃなくてアイリスの問題だからね」
説明を聞くとレイヴィンがそう話す。見抜かれていることにやはりかと思いながら彼は答えた。
「アイリスが出て行ってしまったら俺が慰めてやるよ」
「ははっ。俺はお酒飲めませんよ」
軽い口調で言ってくれるので彼は心底有難いと思いながら乗っかるように話す。
「いいじゃないの。水を腹いっぱい飲めば」
「隊長……有難う御座います」
「それじゃあ、俺はパトロールの途中だからもう行くな。邪魔したな」
にこりと笑い言われた言葉にイクトは感謝を述べる。それには触れずにレイヴィンが一言残し店を後にした。
「失礼します。隊長ここにいらしてませんか?」
「おや、ディッドいらっしゃい。隊長なら数分前にここを出て行ったよ」
「そうですか……あの、噂話を聞いたんですけどアイリスちゃんこの店を辞めちゃうのか?」
ディッドがやって来ると尋ねてきたので答える。すると彼が考え深げに数秒黙りそう問いかけて来た。イクトはまたもや説明する。
「……アイリスちゃんがこの店辞めてしまったらイクトは大丈夫なのか?」
説明を聞いて心配そうな顔でディッドが言う。
「大丈夫。昔みたいに暴れたりしないよ」
「いや、オレが心配しているのはそこじゃない。アイリスちゃんが来てからというものイクトも大分元気を取り戻していたみたいだったから」
彼の言葉にディッドが言いたいことはそれじゃないと伝える。
「ミラさんの事をずっと引きずっていたみたいだったけれどアイリスちゃんのおかげでちょっとずつよくなっていっているのを見てきたのでだから心配なんだ。アイリスちゃんがいなくなった後また元通りになってしまうのではないかとね」
「大丈夫だよ。俺はアイリスと出会えて共に仕事が出来てそして彼女に全てを教えられて満足している。だからこれ以上の幸せを貰ってはいけないんだ」
「イクト……」
穏やかな表情で語るイクトの姿に彼が何かしらいいたげに見詰める。
「アイリスの決めたことに俺はただ受け入れるだけなんだ」
「……」
「失礼。アイリスさんがお店を辞めてしまうと聞いてきたのだけれど。あら、ディッドも心配してきたのね」
二人で話していると誰かの声が聞こえてきてそちらを見やるとリゼットが立っていた。
「それじゃあ、オレは仕事があるので帰ります。リゼットさん、イクトの事お願いします」
「えぇ、分ったわ」
ディッドがそう言って去り際に彼女に耳打ちする。その言葉で大体の事を理解した彼女が頷く。
「アイリスちゃんの話を聞いて心配してきたのだけれど、イクト君その顔は何かしら?」
「えっ」
リゼットの言葉に彼が驚いて目を丸める。
「今にも泣き出しそうな顔してるわよ。アイリスちゃんの事で一番ショックを受けているのは貴方じゃないの。ポーカーフェイスのつもりだったかもしれないけれどイクト君の事を知っている人から見ればバレバレよ」
「……」
彼女に指摘され俯く。
「はぁ、まったく……私達がいるじゃないの。一人で抱え込もうとしないで。それとも私達は頼りにならないかしら。アイリスちゃんの前では明るく振る舞っているだろうけれどそれで問題が解決するわけじゃないでしょう」
「リゼット俺は……アイリスと別れるのが辛いのかもしれない。でも別れた方のが良いのかもしれない。このまま何も知らせずにただの叔父と姪の関係だけで終わってくれればそれが一番いいのかもしれない」
リゼットの話に彼が俯いたまま語る。
「その様子じゃミラさんの事まだ話せていない様ね。私達も貴方の口から話す方がいいだろうと思ってずっと黙っているけれども。でもね、何時かは知る時が来るのよ」
鋭い口調で指摘されてイクトは唇をかみしめた。
「私達が話さなかったとしてもどこかでその話を聞くことになるかもしれない。そうなる前にイクト君の口から聞かされた方のがアイリスちゃんの為にもなるのよ」
「分かってはいるんだ。だけど……俺は」
彼女に指摘されたがそれでも彼は迷う。
「はぁ……まぁいいわ。あの事を話すも話さないも貴方次第だからね。それよりもアイリスさんに伝えて。悩みは尽きないかもしれないけれどいつかは答えを出さなきゃいけない。ずっとこのままではいられないのよと」
この話はもうお終いとばかりに切り上げたリゼットがアイリスに伝えてくれと話すと彼は頷く。
「この町の皆アイリスさんの事を思っている。だからね、アイリスさん。貴女がどの様な結論を下したとしても私達は受け入れるとね」
「うん。リゼット有難う」
「それじゃあ、帰るわね」
彼女の言葉にイクトは礼を述べる。その様子を見届けるとリゼットは帰って行った。
「失礼いたします。マーガレットさんから話を聞いて驚いて様子を見に来ました。アイリスさん仕事が手につかないほど悩んでいるとか、わたくしが何か力になれればと思いまして」
「お嬢様有難う御座います。実は……」
令嬢の言葉にイクトがカウンター越しから説明した。
「そうでしたか。イクト様、アイリスさんは大丈夫なのでしょうか?」
「大丈夫。アイリスも今は悩んでいると思うけれどいつか心を決めて答えを出すはずだから」
不安そうな顔で問いかけるイリスへと彼が話す。
「アイリスさんがもしこのお店を辞めてしまうという事になったらわたくしはとても悲しむでしょう。ですが、アイリスさんの家庭の事情。わたくしが口を出していいはずが御座いません。ですからわたくしはただ見守っておりますわ」
「うん。お嬢様有難う御座います」
瞳を曇らせながら語る令嬢へとイクトはそこまでアイリスの事を思ってくれていて嬉しくなりながらお礼を述べる。
「では、わたくしはこれで失礼します。イクト様お邪魔致しました」
イリスが出ていくと入れ違いに一人の男性が店内へと入って来た。
「子猫ちゃん悩んでいるって聞いて俺が相談に乗りに来たよ」
「いらっしゃいませ」
ルークが言うなりアイリスを探すが姿が見えずそこにイクトが声をかける。
「なんだ子猫ちゃんいないのか。なら俺がここにいる理由はないな。……子猫ちゃんいや、アイリスは本当にこのお店を辞めてしまうのか?」
独り言を零していたかと思うと急に真面目な顔になったルークが尋ねてくる。
「それはまだ分からないけれど、アイリスが決めた事なら俺は受け入れるつもりでいる。ルークさんは如何かな?」
「子猫ちゃんに会えなくなるのは心に穴が開いたみたいに苦しくなるけれど、でも、アイリスの家庭の事情だ。俺も自分の家の事情が事情なだけに彼女の悩みの重さがどれほどのものか察することはできる。だからどんな結果を出したとしても俺は寄り添うつもりだ」
何かを考えているような表情で彼が尋ねるとルークが真面目な顔で答えた。
「そんじゃ、子猫ちゃんに会えないし俺はもう帰る」
彼がそう言って店を出ていく。
「ルークさん。思っていたよりもまともな部分もあるようだね。だけどう~ん。まぁ、不合格かな」
「何が不合格なんだ」
独り言を零していると誰かに声をかけられそちらを見ると一人の男が立っていた。
「おや、レオ様。いらっしゃいませ」
「それで、何が不合格なのだね?」
そこにいるレオへとイクトがにこりと笑い声をかけると先ほどと同じ質問をされる。
「これは個人的な問題なので気になさらずに。それよりもレオ様もアイリスの事を気にしていらして下さったのですね」
「うむ。まぁ、そうだ。気になって仕事も手につかなくてな。現状はどうだね」
国王の問いかけに彼が答えるとレオが難しい顔をした。そんな彼へとイクトが説明する。
「うむ。アイリス殿の人生だからなこればかりはわしも口出しできぬ。だが、もしこのお店を辞めて故郷に帰ることになったら国産品として登録したアイリス殿の服をまた外さねばならぬ。その手続きもまた面倒だな……」
「レオ様本音が漏れてますよ」
話を聞いた国王が髭をさすりながら苦悩する様子に彼がそっと声をかけた。
「おや、すまぬ。わしもこの年だからな。駄々をこねる事はしないがアイリス殿の友人としてとても心配していると伝えておいてくれたまえ」
「分かりました。伝えておきます」
「よろしく頼む。では、あまり長いするとレイヴィンに見つかって城に戻されてしまうからな。わしはもう行く」
レオの言葉に彼が了承したことを見届けると国王は店を出て行く。
「邪魔するぜ。ここにレオ様来ているだろう?」
「おや、隊長いらっしゃい。レオ様は午前中にいらしていたよ」
お昼を過ぎた頃鈴の音が鳴り響きお客が入って来るとそこに立っている見知った顔にイクトは答える。
「何だ俺の勘も外れる事があるんだな」
「隊長。別の用事できたんだろう」
「おっと、見抜かれていたか。そうそう。アイリスが店を辞めちまうかもしれないって噂が国中で流れててな。それで真相を確かめに来たって訳」
独り言を零しているレイヴィンへと彼は尋ねた。それに隊長が苦笑して答える。その様子にイクトがまた同じように説明した。
「そっか。アイリスの人生だからな俺達がここに残ってくれと止める権利はない。イクト、あんたもそれを知っているからあえて見守っているんだろう」
「うん。これは俺の問題じゃなくてアイリスの問題だからね」
説明を聞くとレイヴィンがそう話す。見抜かれていることにやはりかと思いながら彼は答えた。
「アイリスが出て行ってしまったら俺が慰めてやるよ」
「ははっ。俺はお酒飲めませんよ」
軽い口調で言ってくれるので彼は心底有難いと思いながら乗っかるように話す。
「いいじゃないの。水を腹いっぱい飲めば」
「隊長……有難う御座います」
「それじゃあ、俺はパトロールの途中だからもう行くな。邪魔したな」
にこりと笑い言われた言葉にイクトは感謝を述べる。それには触れずにレイヴィンが一言残し店を後にした。
「失礼します。隊長ここにいらしてませんか?」
「おや、ディッドいらっしゃい。隊長なら数分前にここを出て行ったよ」
「そうですか……あの、噂話を聞いたんですけどアイリスちゃんこの店を辞めちゃうのか?」
ディッドがやって来ると尋ねてきたので答える。すると彼が考え深げに数秒黙りそう問いかけて来た。イクトはまたもや説明する。
「……アイリスちゃんがこの店辞めてしまったらイクトは大丈夫なのか?」
説明を聞いて心配そうな顔でディッドが言う。
「大丈夫。昔みたいに暴れたりしないよ」
「いや、オレが心配しているのはそこじゃない。アイリスちゃんが来てからというものイクトも大分元気を取り戻していたみたいだったから」
彼の言葉にディッドが言いたいことはそれじゃないと伝える。
「ミラさんの事をずっと引きずっていたみたいだったけれどアイリスちゃんのおかげでちょっとずつよくなっていっているのを見てきたのでだから心配なんだ。アイリスちゃんがいなくなった後また元通りになってしまうのではないかとね」
「大丈夫だよ。俺はアイリスと出会えて共に仕事が出来てそして彼女に全てを教えられて満足している。だからこれ以上の幸せを貰ってはいけないんだ」
「イクト……」
穏やかな表情で語るイクトの姿に彼が何かしらいいたげに見詰める。
「アイリスの決めたことに俺はただ受け入れるだけなんだ」
「……」
「失礼。アイリスさんがお店を辞めてしまうと聞いてきたのだけれど。あら、ディッドも心配してきたのね」
二人で話していると誰かの声が聞こえてきてそちらを見やるとリゼットが立っていた。
「それじゃあ、オレは仕事があるので帰ります。リゼットさん、イクトの事お願いします」
「えぇ、分ったわ」
ディッドがそう言って去り際に彼女に耳打ちする。その言葉で大体の事を理解した彼女が頷く。
「アイリスちゃんの話を聞いて心配してきたのだけれど、イクト君その顔は何かしら?」
「えっ」
リゼットの言葉に彼が驚いて目を丸める。
「今にも泣き出しそうな顔してるわよ。アイリスちゃんの事で一番ショックを受けているのは貴方じゃないの。ポーカーフェイスのつもりだったかもしれないけれどイクト君の事を知っている人から見ればバレバレよ」
「……」
彼女に指摘され俯く。
「はぁ、まったく……私達がいるじゃないの。一人で抱え込もうとしないで。それとも私達は頼りにならないかしら。アイリスちゃんの前では明るく振る舞っているだろうけれどそれで問題が解決するわけじゃないでしょう」
「リゼット俺は……アイリスと別れるのが辛いのかもしれない。でも別れた方のが良いのかもしれない。このまま何も知らせずにただの叔父と姪の関係だけで終わってくれればそれが一番いいのかもしれない」
リゼットの話に彼が俯いたまま語る。
「その様子じゃミラさんの事まだ話せていない様ね。私達も貴方の口から話す方がいいだろうと思ってずっと黙っているけれども。でもね、何時かは知る時が来るのよ」
鋭い口調で指摘されてイクトは唇をかみしめた。
「私達が話さなかったとしてもどこかでその話を聞くことになるかもしれない。そうなる前にイクト君の口から聞かされた方のがアイリスちゃんの為にもなるのよ」
「分かってはいるんだ。だけど……俺は」
彼女に指摘されたがそれでも彼は迷う。
「はぁ……まぁいいわ。あの事を話すも話さないも貴方次第だからね。それよりもアイリスさんに伝えて。悩みは尽きないかもしれないけれどいつかは答えを出さなきゃいけない。ずっとこのままではいられないのよと」
この話はもうお終いとばかりに切り上げたリゼットがアイリスに伝えてくれと話すと彼は頷く。
「この町の皆アイリスさんの事を思っている。だからね、アイリスさん。貴女がどの様な結論を下したとしても私達は受け入れるとね」
「うん。リゼット有難う」
「それじゃあ、帰るわね」
彼女の言葉にイクトは礼を述べる。その様子を見届けるとリゼットは帰って行った。
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