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第73話 裁定と承認
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王都・中央議会。
混乱は収まり、荘厳な議場に再び静寂が戻っていた。
壮年の貴族――黒幕は、両手を縛られ、床にひざまずかされている。
議長がゆるやかに立ち上がり、杖を掲げた。
「これにて裁定を下す。
辺境の娘マリエール=ド=ヴィエル、および辺境商会――潔白と認める」
その言葉に、議場は大きくざわめき、やがて拍手が波となって広がった。
◇ ◇ ◇
マリエールは帳面を胸に抱き、深く一礼した。
「ありがとうございます。
ですが、これは私ひとりの功績ではありません。
辺境の民が共に働き、信じて力を尽くしたからこそ、ここに至れたのです」
ノラの目から涙があふれ、声を詰まらせながらも笑った。
「お嬢様……っ、やっと……!」
ジークフリートは腕を組み、ふっと笑う。
「やっと肩の荷が下りたな」
カティアは矢を拭いながら小さく頷いた。
「……でも、これで終わりじゃない」
◇ ◇ ◇
議長は続けて黒幕を指差した。
「この者は国を私利私欲で乱し、辺境を陥れようとした逆賊。
よって爵位を剥奪し、財産を没収。
今後、裁きの場にて罪を償わせるものとする」
黒幕は力なく笑った。
「……愚か者ども。辺境などに国が救えるものか……」
その声はもはや誰の耳にも届かなかった。
◇ ◇ ◇
王子が一歩進み出て、蒼い瞳をマリエールに向けた。
「これでようやく、あなたの潔白が国に認められましたね」
マリエールは小さく首を振る。
「潔白を証すことはできました。
ですが……辺境を真に豊かにし、国を潤すには、まだやるべきことが山ほどあります」
王子の口元に笑みが浮かぶ。
「ええ。その道を共に歩むのなら、私も喜んで力を尽くしましょう」
◇ ◇ ◇
その夜。
宿舎の作戦室に戻ったマリエールは、帳面に一文を書き記した。
――「裁定=勝利」
――「黒幕=断罪」
――「未来=これから」
彼女はそっと帳面を閉じ、窓の外に広がる王都の夜を見上げた。
灰色の瞳は静かに輝き、まだ見ぬ未来を映していた。
「鈴の花は、これからも咲き続ける。
たとえどんな嵐に見舞われても――」
混乱は収まり、荘厳な議場に再び静寂が戻っていた。
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「これにて裁定を下す。
辺境の娘マリエール=ド=ヴィエル、および辺境商会――潔白と認める」
その言葉に、議場は大きくざわめき、やがて拍手が波となって広がった。
◇ ◇ ◇
マリエールは帳面を胸に抱き、深く一礼した。
「ありがとうございます。
ですが、これは私ひとりの功績ではありません。
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ノラの目から涙があふれ、声を詰まらせながらも笑った。
「お嬢様……っ、やっと……!」
ジークフリートは腕を組み、ふっと笑う。
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カティアは矢を拭いながら小さく頷いた。
「……でも、これで終わりじゃない」
◇ ◇ ◇
議長は続けて黒幕を指差した。
「この者は国を私利私欲で乱し、辺境を陥れようとした逆賊。
よって爵位を剥奪し、財産を没収。
今後、裁きの場にて罪を償わせるものとする」
黒幕は力なく笑った。
「……愚か者ども。辺境などに国が救えるものか……」
その声はもはや誰の耳にも届かなかった。
◇ ◇ ◇
王子が一歩進み出て、蒼い瞳をマリエールに向けた。
「これでようやく、あなたの潔白が国に認められましたね」
マリエールは小さく首を振る。
「潔白を証すことはできました。
ですが……辺境を真に豊かにし、国を潤すには、まだやるべきことが山ほどあります」
王子の口元に笑みが浮かぶ。
「ええ。その道を共に歩むのなら、私も喜んで力を尽くしましょう」
◇ ◇ ◇
その夜。
宿舎の作戦室に戻ったマリエールは、帳面に一文を書き記した。
――「裁定=勝利」
――「黒幕=断罪」
――「未来=これから」
彼女はそっと帳面を閉じ、窓の外に広がる王都の夜を見上げた。
灰色の瞳は静かに輝き、まだ見ぬ未来を映していた。
「鈴の花は、これからも咲き続ける。
たとえどんな嵐に見舞われても――」
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