冒険者達に淫愛あれ

シュンコウ

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ルア編

VS聖職者 一

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*聖職者攻め/産卵描写あり/捕食描写あり



 冒険者ギルド本部には、古今東西ありとあらゆる知識が詰めこまれた書物庫がある。
 取り扱う書物は幅広く、禁忌扱いを受けた古の魔法書から最近流行りの大衆小説まで、ありとあらゆるジャンルが集まっていた。
 各ギルド支部にも書物庫はあるが、収納量の差は歴然である。
 もしかしたら、ここになら。そんな思いでルアは本部に赴き、片っ端から古い文献にあたっていた。
 ルアが探し求めるのは、己の下腹部に刻みこまれてしまった『淫呪』についてである。
 とある遺跡に封じられていた邪神につけられた、忌まわしい刻印。
 腹の中に射精されれば邪神の眷属の核を宿してしまう。それどころか肉欲を向けられただけで色狂いの淫売婦のように体が熱くなり、ペニスが欲しくて欲しくて仕方がなくなる。
 嘘のような話だが、残念ながら事実だ。ルアの周りには少なからずルアに性欲を向ける不届者がいるようで、突然淫らな熱がこみ上げて柄にもなく焦った。人気のない場所で自慰に耽り、無理矢理熱を散らしたが、まだ少し余韻が残っている。
 これでは依頼を請け負うどころではない。ルアの優先順位は『淫呪』を解く、が一番になった。さっさとこのわずらわしい刻印とおさらばしたい。
 そうしてずっと書物庫に引きこもっているわけだが。


「…………くそっ。これにも載っていない、か」


 もう何百冊と古書に目を通したのに、『淫呪』どころかあの遺跡と邪神について触れた文献すら見当たらない。よほど局地的でマイナーな神だったのか。それとも、文献に残すことすらはばかられる神だったのか。
 あるいは古すぎて、紙に物事を書きつける文化がなかった時代の神だったのかもしれない。遺跡の古さから想定して最近の神ではないのは確かなので、近代の書物は除外している。


「いや、むしろ最近の文献をあたった方がいいのか……?」


 神や精霊、魔物などに関した研究がここ数年で飛躍的に進んでいるのは知っている。もしかしたらそっちに何かしらが書かれているかもしれない。
 閉じた書物を棚に戻した、その時だった。


「……君!」

「っ!?」


 ぐい、と腕を取られる。気配を感じなかったことに驚いて横を見ると、白いローブ姿の青年が険しい顔でこちらを見ていた。
 聖職者だ。服装からすぐに青年の職を見抜いた。というより、白いローブを身につけることが許されているのは聖職者だけなので、そこから判じたといってもいい。


「今すぐ来なさい!」

「は!? っ、おい!」


 グイ、と問答無用で引っ張られる。とんでもない力強さだ。決してルアの力が弱いわけではないのに、振り解くことができない。


「抵抗は無駄です。黙って私に着いてきなさい」


 ぞく、と腰のあたりに淫靡な熱が過ぎった。熱はじくじくと全身に広がり、ルアの体をいやらしく淫らな気分に蝕んでいく。
 くそっ! ルアはこの状態を知っていた。──男に性欲を向けられた!





 強引に連れてこられた場所は、書物庫の奥にある禁忌書物庫だった。名の通り禁忌とされた書物が集められ、一部の冒険者とギルド職員以外は立ち入りを禁じられている。
 唯一の出入口である扉には生体認証の魔法がかけられてあったはずだが、男は難なく開いてみせた。ということは相当地位が高い聖職者なのだろう。ちなみにルアも専攻にしている遺跡調査での功績が認められ、調査のさらなる足がかりとしてこの書物庫に入室してよいことになっている。
 男は本棚の間を足早に通り過ぎ、壁沿いに設置された長椅子にルアの体を突き飛ばした。


「ッ」


 木材の固い感触に肌を打ちつけた。痛みが走り、息を呑む。


「おい、っ!?」


 文句を投げつける前に、男が覆いかぶさってきた。はぁはぁと荒い息。見下ろす目は欲望にギラついていて、ぞわりと背に嫌な予感が走る。
 ぐっと腰のあたりに硬く熱いモノを押しつけられた。思わず目線を落としたルアは、一秒後に己の行動を後悔する。ローブの前に染みをつくり、盛り上がった男の股間がルアのペニスの上あたりに擦りつけられていた。
 明らかな性行為を求める動きを見た瞬間、ずっと抑えつけていた淫欲が燃え盛る。熱い。ちりちりと下腹部が苛まれる。
 今すぐ男を押し退け、一刻も早くこの場から離れるべきだ。しかし意思に反して全身が弛緩し、手荒に下衣を剥ぎとろうとする男の手すら止めることができない。
 欲しい。同性に露骨で生臭い性欲を向けられ、嫌悪感に吐きそうなルアの意識に強引に割りこんでくる、ふしだらなささやき。
 欲しい、ほしい、ホシイ。ペニスを腹の奥でしゃぶって、いっぱいズコズコ突かれまくって、熱くうごめく命の素が詰まった精液で満たし尽くしてたくさんたくさん孕みたい!
 黙れ! 侵蝕し、隙あらば乗っ取ろうとする衝動を殴るような勢いで抑えつけた。オレはそんなことなど、望んでいない!


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