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アントス編
白の指導 四
しおりを挟む「もう一本、と……」
一度抜きかけた指とともに、新たな指がつけ足されて入ってきた。教えた通りに入口あたりをくちくちと撫で、次第にバラバラの方角へと動かしては中を拡げていく。
「ん……、中にはとっても気持ちよくなれる場所があるんだ。中がほぐれてきたら、さがしてごらん。おちんちんを挿れたあとにも重要になる場所だからね」
「俺、それ知ってる! アントスさんがすっごくエッチになる場所だろ? えーっと、確かこのあたりに……」
ズブ、と指が付け根まで差しこまれる。粘膜をすべる指が、アントスの弱いところを探すようにうごめいた。
「あんっ」
指先がしこりの端をかすめた。直接全体を叩かれる刺激に比べれば弱いはずなのに、体が跳ねるほどの気持ちよさが生まれる。
「見つけた! でも届かない、ぞ……?」
「あっ、かすめて、る、指、きもちぃ……」
二本の指がしこりを狙うが、端をひっかくばかり。焦らされているかのよう。
きちんとしこりを刺激しようと、もっと奥に押し入ろうとする手が肌に食いこむ。
はぁ、と熱い吐息をこぼす。慣らす工程はこのくらいでいいだろう。というより、挿入されたあとに得られる恍惚感に比べれば緩やかな愛撫に、そろそろ焦ったくなってきた。
掴んだクローリクの手を引き、指を抜く。クローリクのペニスを取り、微笑んだ。
「ふふ、がんばったね。十分にほぐれたら、次はいよいよ中出しエッチだよ」
ペニスの先を孔に導く。とろとろにほぐされたそこは、指に代わる新たな物質を求めてひくついていた。
ごく、とクローリクが生唾を飲みこんでいる。アントスとしても一息に突き挿れられ、野性味を帯びた荒々しい腰使いを心行くまで味わいたいところだ。だがもう一つ、教えるべき事が残っている。
「でも、指と同じように強引に突っこんではダメ。ゆっくり、中の具合を確かめながら慎重に挿れてね」
「う……ゆっくりって、難しくない?」
はくはくと先っぽに吸いつく孔に、愛撫の間に膨れ上がったペニスをさらに硬くしながらクローリクの耳が垂れ下がる。
「大丈夫。ここまでがんばれたのだから、もうちょっとの辛抱だよ」
体を繋げたい衝動を抑え、前戯に集中したクローリクの努力を褒める。
指とペニスでは、厚みも長さも違う。どれだけほぐしても、多少の痛みを伴うものだ。
しかし挿入する側が相手を気遣えば、受け入れる側の負担は最小限になる。セックスに失敗し、たったの一度で終わらせないためにも必要な事だ。
「相手の子に『君とのエッチが気持ちよかったからもっといっぱいしたい』って思ってもらえるためにも、ちゃんと覚えようね」
「がんばる……」
指を支えにし、狙いを定めたペニスの先が、ゆっくりと孔を押し広げた。先走りでぬめっているからか、引きつれるような感覚はなく、ぬる……と粘膜を滑る。
硬くて、熱くて、灼熱の杭のような性器。待ち望んでいた肉棒。息を吐き、不必要な力が入らないよう気をつけながら、あ、と思う。
痛みから注意を逸らすために、ペニスを触りながら慣らすといい、と言うことを忘れていた。まあ、そのうち自分で思いつくよね……。
ず、ずず、とゆっくり挿入ってくるペニスの質量にうっとりと感じ入る。ぽっかりと空いた空洞を埋めるこの心地よさは、何百回体験しても飽きない。
自信がなさそうだった様子に反し、クローリクのペニスは最後まで慎重だった。
根本についた双球と尻たぶがぴったりと密着したのは、挿入を始めてから数分もあとのことである。
フーッ、フーッ、と荒い息を吐き、衝動を抑えようと努力するクローリクの頭部を抱きこんだ。優しく毛並みを撫でる。
「すごいね……。きちんと、できたね。よくできました……」
「う……アントス、さん……っ」
「しっかり中が君のおちんちんの形に慣れてから、ゆっくり動いてね……って言いたいところ、なんだけど……」
唇で長い耳を食む。
「僕の方がもう、我慢できなくなっちゃった……。ね、クローリクくん。いっぱい種づけエッチ、シて? 僕のお腹の中、クローリクくんの精液でいっぱいにしてくれると、嬉しいな」
「ア……、アントスさんっ!」
ガシッと力強い両手に腰を掴まれる。ズルッとペニスが先端を残して引き抜かれた。
その次に来る快感は、知っている。アントスは唇を舐め、期待に蕩けた笑みを浮かべた。
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