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甘味が欲しい‼
…現代日本から転移して来た、我々『セーラーキャプチャー』において、この異世界ではどうしても、我慢できない事がある…甘味の不足だ…常に、メンバーの中の誰か一人は禁断症状を起こしている。仕事に集中してくれない。厨房にこっそり入って、水飴や蜂蜜を舐めている者がいる。罰としてのトイレ掃除が当番制になっていない。それ程までに、乙女にとっての甘味の欠乏は深刻なのだ…これがパーティを率いている上級生メンバーだと問題が出るので、上級生メンバーには率先して、甘味を差し入れする事にしている。もちろん、上級生メンバーは独り占めなどせず、出来る限り、パーティメンバーに分けているのが実情だったりする…たまに、ダイエットとか言って、遠慮する者も現れるが…
「ヤバいよ‼甘味専門店がオープンするって‼」
「なにぃいいぃい⁈」
一報が届いたのは、ある日の昼下がり。あたし『マネージャー』が依頼の受注を終えて拠点に戻って、昼食を待っている時…午後からの貴族としての憂鬱な面会を覚悟しようと心に決めようとした時だった…
拠点が、一気に沸き立つ‼ちょっとした地震が起きたと都市伝説になった。
真相を確かめるべく、貴族の面会を終えた脚で、再び、『冒険者ギルド』向かって、『ギルドマスター』を問い詰めた所、
「ああ。その話か」
素っ気なく返されたが、どうやら甘味処は出来るらしい。ただ、
「街の何処に造るか?までは、決まっていない様だがな」
‼では、拠点の巡回地域に来てくれる事も有り得る⁈
「それどころか、流通の関係で出店しない可能性もあるぞ?」
甘味の原産地からの流通路が確保されれば出店もある‼
「それと富裕層向けの店だから値段がなぁ…」
原材料の値段が安くなれば、値段も低価格に‼
「…店で売っている甘味は、大抵、甘過ぎてなぁ…」
お砂糖を控えて、他の味との絶妙なバランスを取れば‼
「必死だな…ひょっとして飢えているか?」
別腹の活動が活発化しております‼
「そうか。まぁ、甘味はないが、併設の食堂で何か食って帰れ」
おごりなら、ゴチになります‼
…あたしは、堅いパンを齧りながら、『冒険者ギルド』を後にした…パンは自腹だ…
緊急対策会議が開かれた。
「甘味処建設は街の議会でも話題に上がったが、議題になる程ではなかったな」
『プレジデント』さんの話では、王都にある大手の高級食材を専門に取り扱っている商会が、それらの高級食材を使った料理を、サンプル的に提供する食事処の建設候補地として、この街が候補に挙がり、その店舗のメニューの二・三種類が甘味と言う話。つまり、スイーツ専門店が出来る訳ではないとの事。
「なぁんだ」
諦めムードの漂う中、一人が立ち上がる‼
「諦めたら、そこで、試合…」
あ、それは、もう良いです。使い古されています。擦り尽くされています。
「一歩の後退が、次の一歩の後退を招くんだ‼ここで、踏み留まらねばならん‼」
そっちを行きますか。『会計』さん。トイレ掃除は終わったようですね。『ダ〇ラム』の『サ〇リン博士』の台詞でしょうけど、それで合ってました?
「ニュアンス的に、こんなんだろ?それより甘味処だ‼」
いや、実際に、砂糖は高いんですよ?その他、甘い物は軒並み高級品ですし…
「だったら、作ればいいだろう⁈パンが無ければ、作れば良いんだよ‼」
原料がなければ作れませんよ?その位、分かるでしょう?
「だったら、原料を持って来いよ‼増やしてやるから‼」
どうやって増やすんですか?あっちの世界の空想的な魔法なら可能かもしれませんが、こっちの世界の魔法は、ある程度の質量保存の法則は適用されるって、使ってみて分かっているでしょ?風とか水とかは、簡単に増減できますけど、糖分みたいな高分子化合物は簡単には増やせないんですよ?それこそ、魔法で糖分を作り出すなら、糖分を摂取する何倍ものエネルギーが必要になりますよ?
「理屈は良いから、あたしに糖分を摂らせろおおおぉお‼」
…いかんな…普段、理知的だから、こうなると歯止めが効かない…
「『調理師』コンビや『錬金術師』ちゃんに作ってもらおうよ」
あ~…三人共、忙しいんだよ…『調理師』コンビと『栄養士』さんは街の料理屋さんの新作レシピの開発があるし、『錬金術師』ちゃんは『冒険者ギルド』の素材の毒物鑑定に駆り出されているし…
「…だったら、我々で、集めるしかないか…」
こうして、甘味素材を求める我々『セーラーキャプチャー』の挑戦が始まった。
ひとまず、直接的な糖分の原料となる植物の探索が始まった。向こうの世界でならサトウキビや甜菜が代表的だが、そんなモノはこっちの世界には…あるのかな?
「甘い物の原料ですか?果物とか、麦芽糖…あと、蜂蜜はハチの巣か…」
ん~…『受付』さん…砂糖の原料とかは?
「え?そんな高級品の原料なんて知らないよ‼」
…聞いた人が悪かった様で、再度、『ギルドマスター』に尋ねる。
「資料庫にあるから見てみろ」
…魔物素材ですか…?
「そんな訳…いや、魔物素材で似た様な味の汁を出す奴がいたかな…?」
‼それは、何者?
「あたしも詳しくは知らんが…とりあえず、資料庫に行け」
…指示に従い、資料庫に向かう…
「あ、『マネージャー』」
『錬金術師』ちゃんとばったり。
「こんな所で調べ物ですか?」
ちょうど良かったので、聞いてみる。
「…甘い汁を出す魔物ですか…?…まぁ、居るには居ますが…」
え?どんなヤツ?この辺に棲息している?
「あの甘味はおススメしませんよ?」
…聞けば、甘いは甘いらしいが、幻覚作用があるらしい…
「その幻覚作用の物質を取り除くと、甘くも何ともない物質が残りますけどね」
ウマい話は無い様だ…
「他にも、甘い汁を出す魔物は居ますが、どれも、下痢・嘔吐・腹痛・呼吸困難…最悪、心臓麻痺を起して、死んじゃう甘味もありますね」
命懸けだな。甘い物って。
「あたしのおススメは手足が痺れる系でしょうか。呂律も少し回らなくなりますが」
うん。自分で人体実験は止めようね?
「まぁ、安全な甘味を分泌する魔物なんて…あ、居たかな?」
暇をしている拠点の人員を集めて、資料を捜索する。何でも、『錬金術師』ちゃんが別件を調べていた時に、「そんなの居るんだ~」程度に流し読みした資料があったらしい。
「あ、これ、この前、逃がしたヤツだ‼」
「これ、結構、安かったんだよね~」
「ほら~‼これ、ちゃんと魔物だったじゃん‼」
…資料庫は静かに…
…しばらく、ペラペラと資料を開く音だけが響く…
「あ」
三十分程して、一人が声を上げる。
「皆、これ…」
集合して、開いたページに目を向ける。
そこには、大きな蕪の様な魔物の絵と注釈の文章が綴られていた。
「え~と…マンドラゴラ(甘)…」
蕪ではなかった。注釈を読み進めると、全長三メートル、地表に露出している部分は葉や茎の一メートル程とヒトの頭部に似た直径三十センチ程の根の部分。掘り起こすと、太ったおっさんが出て来るらしい。口に当たる窪みから甘い液体を出し、それが異常なまでに甘く、人体に大きな影響を与えないとか…
『錬金術師』ちゃんにも確認してもらったが、間違いないとの事。
「太ったおっさんの唾液が甘いって、どうよ?」
「…尿が甘いよりはマシだと思う…」
…我々はその資料を静かに閉じて、資料室を後にした…
それ以外の甘味が抽出される植物の資料もあったので、依頼を受けるついでに、採取してもらう。その際に、植物関係なら、近くで育てる事を考慮して根を土ごと採って来てもらい、『冒険者ギルド』の許可を得て持ち出す事にする。幸運にも、甜菜に似た植物が採取出来たので、他の甘味系植物と共に育成。『錬金術師』ちゃんが「こんな事もあろうかと‼」と息巻いて取り出した超促成栽培肥料を与えると、三日で花を突け、昼頃には実が成っていた‼「お花、キレイ‼」とは『幼女』の言葉だが、こんなに早く枯れるのはなぁ…情操教育によろしくない…
この作業を何回か繰り返し、いよいよ本格栽培‼街から少し離れた土地を借りて、甘味作物専用の畑を造る。土地の貸与については、貴族の称号が信頼の証となり、地権者からは無償貸与を提案された。いや、悪いですから、幾ばくか納めますよ…
ここに畑を造るのだが、少々、問題が…常に、我々が張り付いている訳にはいかない事だ。まぁ、地権者さんからは何をやっても構わないと言われているので、周囲に堀と柵は巡らせたが…もう少し、防犯面の強化をしたい…
「なんか畑を造るんだって?」
聞き付けたのは、『スラム』の住人達。元々、農村に暮らしていて、農業に関するノウハウを持っている者もいるらしい。正直、『セーラーキャプチャー』の現拠点メンバーの中に農業に詳しい者がいないので大助かり‼彼らの住む小屋を『築城師』さんが建設し、そこに何人かで常駐してもらう事にする。もちろん、農具も井戸も完備‼更に、手を失った人には『鍛冶師』トリオの作った簡易の義手をプレゼント‼農具を振るう力がなくとも、添えるだけで充分役に立つと評判だ。
その後も、畑で超促成栽培による種採り作業を行う。正直、すぐに消費されて足りなくなる事が懸念されたので、種は多めに取って置く。
ズタ袋一つにパンパンに種が集まったので、いよいよ本格栽培。収穫時期も各植物で試験的に収穫して調査は完璧‼まず、アマヅル系を、次に甜菜系と収穫して、甘味成分を抽出していく。『鍛冶師』トリオが作った大鍋が大活躍‼一時期、拠点周辺に甘い匂いが充満していて、何かの魔物でも居るのでは?と騒がれた…申し訳ありません…
こうして完成した糖分‼『セラキャプ糖』と名付けられた‼…何だ?それ…ご近所に迷惑を掛けたので、一部、お裾分け。無茶苦茶、喜ばれた‼何人かに泣かれた‼
…そう言えば、甜菜系の一部に、太った子供みたいなのがあったな…
「ヤバいよ‼甘味専門店がオープンするって‼」
「なにぃいいぃい⁈」
一報が届いたのは、ある日の昼下がり。あたし『マネージャー』が依頼の受注を終えて拠点に戻って、昼食を待っている時…午後からの貴族としての憂鬱な面会を覚悟しようと心に決めようとした時だった…
拠点が、一気に沸き立つ‼ちょっとした地震が起きたと都市伝説になった。
真相を確かめるべく、貴族の面会を終えた脚で、再び、『冒険者ギルド』向かって、『ギルドマスター』を問い詰めた所、
「ああ。その話か」
素っ気なく返されたが、どうやら甘味処は出来るらしい。ただ、
「街の何処に造るか?までは、決まっていない様だがな」
‼では、拠点の巡回地域に来てくれる事も有り得る⁈
「それどころか、流通の関係で出店しない可能性もあるぞ?」
甘味の原産地からの流通路が確保されれば出店もある‼
「それと富裕層向けの店だから値段がなぁ…」
原材料の値段が安くなれば、値段も低価格に‼
「…店で売っている甘味は、大抵、甘過ぎてなぁ…」
お砂糖を控えて、他の味との絶妙なバランスを取れば‼
「必死だな…ひょっとして飢えているか?」
別腹の活動が活発化しております‼
「そうか。まぁ、甘味はないが、併設の食堂で何か食って帰れ」
おごりなら、ゴチになります‼
…あたしは、堅いパンを齧りながら、『冒険者ギルド』を後にした…パンは自腹だ…
緊急対策会議が開かれた。
「甘味処建設は街の議会でも話題に上がったが、議題になる程ではなかったな」
『プレジデント』さんの話では、王都にある大手の高級食材を専門に取り扱っている商会が、それらの高級食材を使った料理を、サンプル的に提供する食事処の建設候補地として、この街が候補に挙がり、その店舗のメニューの二・三種類が甘味と言う話。つまり、スイーツ専門店が出来る訳ではないとの事。
「なぁんだ」
諦めムードの漂う中、一人が立ち上がる‼
「諦めたら、そこで、試合…」
あ、それは、もう良いです。使い古されています。擦り尽くされています。
「一歩の後退が、次の一歩の後退を招くんだ‼ここで、踏み留まらねばならん‼」
そっちを行きますか。『会計』さん。トイレ掃除は終わったようですね。『ダ〇ラム』の『サ〇リン博士』の台詞でしょうけど、それで合ってました?
「ニュアンス的に、こんなんだろ?それより甘味処だ‼」
いや、実際に、砂糖は高いんですよ?その他、甘い物は軒並み高級品ですし…
「だったら、作ればいいだろう⁈パンが無ければ、作れば良いんだよ‼」
原料がなければ作れませんよ?その位、分かるでしょう?
「だったら、原料を持って来いよ‼増やしてやるから‼」
どうやって増やすんですか?あっちの世界の空想的な魔法なら可能かもしれませんが、こっちの世界の魔法は、ある程度の質量保存の法則は適用されるって、使ってみて分かっているでしょ?風とか水とかは、簡単に増減できますけど、糖分みたいな高分子化合物は簡単には増やせないんですよ?それこそ、魔法で糖分を作り出すなら、糖分を摂取する何倍ものエネルギーが必要になりますよ?
「理屈は良いから、あたしに糖分を摂らせろおおおぉお‼」
…いかんな…普段、理知的だから、こうなると歯止めが効かない…
「『調理師』コンビや『錬金術師』ちゃんに作ってもらおうよ」
あ~…三人共、忙しいんだよ…『調理師』コンビと『栄養士』さんは街の料理屋さんの新作レシピの開発があるし、『錬金術師』ちゃんは『冒険者ギルド』の素材の毒物鑑定に駆り出されているし…
「…だったら、我々で、集めるしかないか…」
こうして、甘味素材を求める我々『セーラーキャプチャー』の挑戦が始まった。
ひとまず、直接的な糖分の原料となる植物の探索が始まった。向こうの世界でならサトウキビや甜菜が代表的だが、そんなモノはこっちの世界には…あるのかな?
「甘い物の原料ですか?果物とか、麦芽糖…あと、蜂蜜はハチの巣か…」
ん~…『受付』さん…砂糖の原料とかは?
「え?そんな高級品の原料なんて知らないよ‼」
…聞いた人が悪かった様で、再度、『ギルドマスター』に尋ねる。
「資料庫にあるから見てみろ」
…魔物素材ですか…?
「そんな訳…いや、魔物素材で似た様な味の汁を出す奴がいたかな…?」
‼それは、何者?
「あたしも詳しくは知らんが…とりあえず、資料庫に行け」
…指示に従い、資料庫に向かう…
「あ、『マネージャー』」
『錬金術師』ちゃんとばったり。
「こんな所で調べ物ですか?」
ちょうど良かったので、聞いてみる。
「…甘い汁を出す魔物ですか…?…まぁ、居るには居ますが…」
え?どんなヤツ?この辺に棲息している?
「あの甘味はおススメしませんよ?」
…聞けば、甘いは甘いらしいが、幻覚作用があるらしい…
「その幻覚作用の物質を取り除くと、甘くも何ともない物質が残りますけどね」
ウマい話は無い様だ…
「他にも、甘い汁を出す魔物は居ますが、どれも、下痢・嘔吐・腹痛・呼吸困難…最悪、心臓麻痺を起して、死んじゃう甘味もありますね」
命懸けだな。甘い物って。
「あたしのおススメは手足が痺れる系でしょうか。呂律も少し回らなくなりますが」
うん。自分で人体実験は止めようね?
「まぁ、安全な甘味を分泌する魔物なんて…あ、居たかな?」
暇をしている拠点の人員を集めて、資料を捜索する。何でも、『錬金術師』ちゃんが別件を調べていた時に、「そんなの居るんだ~」程度に流し読みした資料があったらしい。
「あ、これ、この前、逃がしたヤツだ‼」
「これ、結構、安かったんだよね~」
「ほら~‼これ、ちゃんと魔物だったじゃん‼」
…資料庫は静かに…
…しばらく、ペラペラと資料を開く音だけが響く…
「あ」
三十分程して、一人が声を上げる。
「皆、これ…」
集合して、開いたページに目を向ける。
そこには、大きな蕪の様な魔物の絵と注釈の文章が綴られていた。
「え~と…マンドラゴラ(甘)…」
蕪ではなかった。注釈を読み進めると、全長三メートル、地表に露出している部分は葉や茎の一メートル程とヒトの頭部に似た直径三十センチ程の根の部分。掘り起こすと、太ったおっさんが出て来るらしい。口に当たる窪みから甘い液体を出し、それが異常なまでに甘く、人体に大きな影響を与えないとか…
『錬金術師』ちゃんにも確認してもらったが、間違いないとの事。
「太ったおっさんの唾液が甘いって、どうよ?」
「…尿が甘いよりはマシだと思う…」
…我々はその資料を静かに閉じて、資料室を後にした…
それ以外の甘味が抽出される植物の資料もあったので、依頼を受けるついでに、採取してもらう。その際に、植物関係なら、近くで育てる事を考慮して根を土ごと採って来てもらい、『冒険者ギルド』の許可を得て持ち出す事にする。幸運にも、甜菜に似た植物が採取出来たので、他の甘味系植物と共に育成。『錬金術師』ちゃんが「こんな事もあろうかと‼」と息巻いて取り出した超促成栽培肥料を与えると、三日で花を突け、昼頃には実が成っていた‼「お花、キレイ‼」とは『幼女』の言葉だが、こんなに早く枯れるのはなぁ…情操教育によろしくない…
この作業を何回か繰り返し、いよいよ本格栽培‼街から少し離れた土地を借りて、甘味作物専用の畑を造る。土地の貸与については、貴族の称号が信頼の証となり、地権者からは無償貸与を提案された。いや、悪いですから、幾ばくか納めますよ…
ここに畑を造るのだが、少々、問題が…常に、我々が張り付いている訳にはいかない事だ。まぁ、地権者さんからは何をやっても構わないと言われているので、周囲に堀と柵は巡らせたが…もう少し、防犯面の強化をしたい…
「なんか畑を造るんだって?」
聞き付けたのは、『スラム』の住人達。元々、農村に暮らしていて、農業に関するノウハウを持っている者もいるらしい。正直、『セーラーキャプチャー』の現拠点メンバーの中に農業に詳しい者がいないので大助かり‼彼らの住む小屋を『築城師』さんが建設し、そこに何人かで常駐してもらう事にする。もちろん、農具も井戸も完備‼更に、手を失った人には『鍛冶師』トリオの作った簡易の義手をプレゼント‼農具を振るう力がなくとも、添えるだけで充分役に立つと評判だ。
その後も、畑で超促成栽培による種採り作業を行う。正直、すぐに消費されて足りなくなる事が懸念されたので、種は多めに取って置く。
ズタ袋一つにパンパンに種が集まったので、いよいよ本格栽培。収穫時期も各植物で試験的に収穫して調査は完璧‼まず、アマヅル系を、次に甜菜系と収穫して、甘味成分を抽出していく。『鍛冶師』トリオが作った大鍋が大活躍‼一時期、拠点周辺に甘い匂いが充満していて、何かの魔物でも居るのでは?と騒がれた…申し訳ありません…
こうして完成した糖分‼『セラキャプ糖』と名付けられた‼…何だ?それ…ご近所に迷惑を掛けたので、一部、お裾分け。無茶苦茶、喜ばれた‼何人かに泣かれた‼
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