14 / 184
ー光ー 第一章 無能神様
第十三話 失敗
しおりを挟む
結果は全て天宇軒がいつも国の仕事をしている部屋に送られらる。
天宇軒の机の上に置いてある水晶玉に名前と結果が送られる。神である限り失敗などありえない。しかし失敗をすると水晶玉が赤く光る。
そのため、天光琳が失敗すると天宇軒には名前を見なくても結果が分かってしまう。
今日も赤く光った。
赤く光ると、書類に書き込みをしていた天宇軒はペンを置き、不機嫌そうに水晶玉を見た。
"《天光琳》
○○神社 二十代の女性の願い 失敗
△△神社 六十代の男性の願い 失敗
☆☆神社 三十代の男性の願い 失敗"
「......」
結果を見た天宇軒は頭を抱えた。
✿❀✿❀✿
「あ、ほら出てきた、天光琳よ」
「天光琳様...今回ももダメだったみたいね...」
「アイツ本当に天家の神なのか...?」
「評価下げやがって」
「俺の方が強い自信ある...なーんて」
「あはははは、それはそうだな!」
塔から出た天光琳は下を向きながら歩いた。
結果は城にある水晶玉に映し出されるだけではない。塔の最上階にも水晶玉がある。ガラス張りのため、外からも見えるのだ。
しかし塔の上にある水晶玉は、名前は映し出されない。
人間の願いを叶えると、透明な水晶玉が光り、その部屋は光で映し出された桜が散る。
だが、願いを叶えられなかった場合、城と同じで水晶玉は赤く光る。
もちろん、失敗するのは天光琳しかいないため、赤く光ると天光琳が失敗した......と分かってしまうのだ。
これは、とても可哀想なことなのだが、桜雲天国で決められたことではなく、神界で決められたことなのでどうすることも出来ない。
今日は異国の神々を呼ぶ花見会に向けて国全体が準備中のため、いつもよりバカにしたり、笑ったりする神は少ないのだが、それでも天光琳の心は痛む。
(仕方ない...こう言われるのも当たり前だ)
神の力を使えない自分が偉そうに言えない。天光琳はそう思った。
「光琳様...」
「......?」
天光琳は誰かに名前を言われ振り返った。......が後ろには誰もいなかった。
(きの...せい......?)
声は真後ろから聞こえたような気がした。恐らくあの声は男性の声だ。...気のせいなのだろうか。
(きっと疲れてるんだ...)
天光琳はそう思いながらゆっくりと歩いて城に戻った。
✿❀✿❀✿
城に戻った天光琳は、廊下で天李偉と天李静の二神とすれ違った。
天光琳は会釈をして、そのまま通り過ぎようとしたその時。
「あら光琳。あなた今日も失敗したのね」
天李偉はオシャレ用の扇子で口元を隠しながら言った。天李偉の見た目はとても美人で人気が高いのだが、実は性格がものすごく悪い。
特に天光琳には......いや、天光琳だけに冷たいのだろうか。天李偉は天光琳が嫌いなのだ。
天李偉の弟である天俊熙や末っ子の天李静にはとても優しい。
そのため、小さい頃から仲の良い天俊熙でさえ、天李偉が天光琳だけに冷たいことに気づいていないのだ。
「可哀想~。天家の神として恥ずかしくないのかしら?」
「......」
天光琳は下を向いたまま何も言わない。言わない方が良いだろう。
「あら、黙っちゃって。年下のくせに偉そうじゃない?宇軒様の息子だからって偉そうにしないでよねぇ、天家のクセに国の評価下げちゃってさぁ~」
天李偉は扇子をパタパタしながら言った。
天李偉は二十歳。天光琳より年上なのだが、この国の王である天宇軒の息子、天光琳の方が位は高いのだ。
しかし神界は人間界より身分の差は小さく、特に桜雲天国ではあまり見られない。
普通の神、王一族の二つしか存在しないのだ。
ちなみに桜雲天国では、昔から普通の神と王一族の距離が近い。
そのため、王の言うは絶対...という決まりは無く、普通の神々も意見を出すことが出来る。また、自分が正しい!と言い張る神はいないため、神同士の争いも起きない。
そして、王一族の中でも王、王妃、王の息子、王の娘、王の親戚......と位がある。
女神は女王になることは出来ず、男神は将来王になると決まっている。
しかし、本当は天麗華より天光琳の方が位が高いのだが、桜雲天国ではその位を気にしてはいない。
なので天李偉が言う、『宇軒様の息子だからって......』とは、この国では関係ない話だ。
しかし天李偉だけは位を強く意識しているのだ。そこが性格の悪い一つでもある。
「僕は別に偉そうにはしていません。"李偉様"の言う通り、僕は天家としてとても恥ずかしいです」
本来ならば、天李偉が意識している位では天光琳の方が上なので『様』は付けなくて良い。
しかし、桜雲天国の"普通"として天光琳は位を意識していないため、天李偉が自分より年上という事で『様』をつけて呼んでいる。
「ふーん。分かってるなら、なぜできないの?」
「それは僕の修行が足りていないからです」
「そうよねぇ。私はー......」
(また始まった......)
天李偉はすぐに自分と比べてくる。自分の方が神の力が高いことを自慢しているのだろう。いつも真剣に話を聞く天光琳だが、天李偉の自慢話はいつも聞き流している。
(内容がいつも同じじゃないか!)
始まったらなかなか終わらないので、とりあえず適当に返事をしておくのだ。
...とその時。前から天宇軒が歩いてきた。
天李偉は自慢話をやめ、ひらひらしていた扇子を口元の前に持ってきて、さっと可愛らしい笑顔を作った。
「宇軒様~!お疲れ様です!何がお手伝いすることはありますか~?」
「いや、今はない」
さっきまでの冷たい態度はなんだったのだろうか......別人のようだ。
ずっと喋らず隣にいる天李静は天李偉のことをどう思っているのだろうか。口数が少ないため分からないのだが......。
「でも、光琳に用がある」
「えっ?......あ...はい......。」
天光琳は一瞬分からなかったが、今日も人間の願いを叶えられなかったことだと気づき、小さな声で返事をした。
「来い」
そう言って天宇軒は早歩きで前へ進んでいくため、天光琳は天李偉と天李静に会釈をして、早歩きでついて行った。
(怒られるなぁ......まぁ、李偉様のながーい自慢話は途
中で終われたけど......)
良いのか悪いのか分からなくなった。
天宇軒の机の上に置いてある水晶玉に名前と結果が送られる。神である限り失敗などありえない。しかし失敗をすると水晶玉が赤く光る。
そのため、天光琳が失敗すると天宇軒には名前を見なくても結果が分かってしまう。
今日も赤く光った。
赤く光ると、書類に書き込みをしていた天宇軒はペンを置き、不機嫌そうに水晶玉を見た。
"《天光琳》
○○神社 二十代の女性の願い 失敗
△△神社 六十代の男性の願い 失敗
☆☆神社 三十代の男性の願い 失敗"
「......」
結果を見た天宇軒は頭を抱えた。
✿❀✿❀✿
「あ、ほら出てきた、天光琳よ」
「天光琳様...今回ももダメだったみたいね...」
「アイツ本当に天家の神なのか...?」
「評価下げやがって」
「俺の方が強い自信ある...なーんて」
「あはははは、それはそうだな!」
塔から出た天光琳は下を向きながら歩いた。
結果は城にある水晶玉に映し出されるだけではない。塔の最上階にも水晶玉がある。ガラス張りのため、外からも見えるのだ。
しかし塔の上にある水晶玉は、名前は映し出されない。
人間の願いを叶えると、透明な水晶玉が光り、その部屋は光で映し出された桜が散る。
だが、願いを叶えられなかった場合、城と同じで水晶玉は赤く光る。
もちろん、失敗するのは天光琳しかいないため、赤く光ると天光琳が失敗した......と分かってしまうのだ。
これは、とても可哀想なことなのだが、桜雲天国で決められたことではなく、神界で決められたことなのでどうすることも出来ない。
今日は異国の神々を呼ぶ花見会に向けて国全体が準備中のため、いつもよりバカにしたり、笑ったりする神は少ないのだが、それでも天光琳の心は痛む。
(仕方ない...こう言われるのも当たり前だ)
神の力を使えない自分が偉そうに言えない。天光琳はそう思った。
「光琳様...」
「......?」
天光琳は誰かに名前を言われ振り返った。......が後ろには誰もいなかった。
(きの...せい......?)
声は真後ろから聞こえたような気がした。恐らくあの声は男性の声だ。...気のせいなのだろうか。
(きっと疲れてるんだ...)
天光琳はそう思いながらゆっくりと歩いて城に戻った。
✿❀✿❀✿
城に戻った天光琳は、廊下で天李偉と天李静の二神とすれ違った。
天光琳は会釈をして、そのまま通り過ぎようとしたその時。
「あら光琳。あなた今日も失敗したのね」
天李偉はオシャレ用の扇子で口元を隠しながら言った。天李偉の見た目はとても美人で人気が高いのだが、実は性格がものすごく悪い。
特に天光琳には......いや、天光琳だけに冷たいのだろうか。天李偉は天光琳が嫌いなのだ。
天李偉の弟である天俊熙や末っ子の天李静にはとても優しい。
そのため、小さい頃から仲の良い天俊熙でさえ、天李偉が天光琳だけに冷たいことに気づいていないのだ。
「可哀想~。天家の神として恥ずかしくないのかしら?」
「......」
天光琳は下を向いたまま何も言わない。言わない方が良いだろう。
「あら、黙っちゃって。年下のくせに偉そうじゃない?宇軒様の息子だからって偉そうにしないでよねぇ、天家のクセに国の評価下げちゃってさぁ~」
天李偉は扇子をパタパタしながら言った。
天李偉は二十歳。天光琳より年上なのだが、この国の王である天宇軒の息子、天光琳の方が位は高いのだ。
しかし神界は人間界より身分の差は小さく、特に桜雲天国ではあまり見られない。
普通の神、王一族の二つしか存在しないのだ。
ちなみに桜雲天国では、昔から普通の神と王一族の距離が近い。
そのため、王の言うは絶対...という決まりは無く、普通の神々も意見を出すことが出来る。また、自分が正しい!と言い張る神はいないため、神同士の争いも起きない。
そして、王一族の中でも王、王妃、王の息子、王の娘、王の親戚......と位がある。
女神は女王になることは出来ず、男神は将来王になると決まっている。
しかし、本当は天麗華より天光琳の方が位が高いのだが、桜雲天国ではその位を気にしてはいない。
なので天李偉が言う、『宇軒様の息子だからって......』とは、この国では関係ない話だ。
しかし天李偉だけは位を強く意識しているのだ。そこが性格の悪い一つでもある。
「僕は別に偉そうにはしていません。"李偉様"の言う通り、僕は天家としてとても恥ずかしいです」
本来ならば、天李偉が意識している位では天光琳の方が上なので『様』は付けなくて良い。
しかし、桜雲天国の"普通"として天光琳は位を意識していないため、天李偉が自分より年上という事で『様』をつけて呼んでいる。
「ふーん。分かってるなら、なぜできないの?」
「それは僕の修行が足りていないからです」
「そうよねぇ。私はー......」
(また始まった......)
天李偉はすぐに自分と比べてくる。自分の方が神の力が高いことを自慢しているのだろう。いつも真剣に話を聞く天光琳だが、天李偉の自慢話はいつも聞き流している。
(内容がいつも同じじゃないか!)
始まったらなかなか終わらないので、とりあえず適当に返事をしておくのだ。
...とその時。前から天宇軒が歩いてきた。
天李偉は自慢話をやめ、ひらひらしていた扇子を口元の前に持ってきて、さっと可愛らしい笑顔を作った。
「宇軒様~!お疲れ様です!何がお手伝いすることはありますか~?」
「いや、今はない」
さっきまでの冷たい態度はなんだったのだろうか......別人のようだ。
ずっと喋らず隣にいる天李静は天李偉のことをどう思っているのだろうか。口数が少ないため分からないのだが......。
「でも、光琳に用がある」
「えっ?......あ...はい......。」
天光琳は一瞬分からなかったが、今日も人間の願いを叶えられなかったことだと気づき、小さな声で返事をした。
「来い」
そう言って天宇軒は早歩きで前へ進んでいくため、天光琳は天李偉と天李静に会釈をして、早歩きでついて行った。
(怒られるなぁ......まぁ、李偉様のながーい自慢話は途
中で終われたけど......)
良いのか悪いのか分からなくなった。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる