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ー光ー 第二章 悪神との戦い
第二十九話 助けたい
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目を開けると目の前には......
「光...琳...」
「にげ...ろ......」
「姉上!俊熙!」
血だらけで弱っている天麗華と天俊熙がいた。
そしてその近くに、黒い布を被った何者かが立っていた。
目覚めたのだ。
自分で起きることが出来たのだ!!しかし喜んではいられない、助けなければ!
天光琳は立ち上がり、剣を抜いた。
「僕が相手だ!!」
「なんと......これは驚いた......まさか自分で起きて
しまうとは......ふふふ、さすが天光琳様だ!」
黒い布を被ったこの者は......恐らく花見会の時の悪神だ。
天光琳は悪神に向かって剣を振り下ろした。
しかし悪神は軽々と避けた。
そして片手で術を使い、黒い剣を作り出した。
天光琳が攻撃する度、黒い剣で天光琳の剣を弾く。その力は
とても強く、天光琳は軽く飛ばされてしまう。しかし諦めず、何度も攻撃をする。攻撃しては弾かれ...の繰り返しだ。
しかし悪神は自分から攻撃をしてこなかった。
「俺はさっきも言ったが、天光琳様に手を出すつもりは無い。少し離れててくれないか?邪魔なコイツらを殺してから、ゆっくり話をしよう!!」
そう言って、天光琳は遠くへ弾き飛ばされた。足で着地することが出来ず、左腕を擦りむきながら転んでしまった。
血が流れてきたが気にせず、天光琳は立ち上がった。
そして前を向くと......なんと、悪神が天麗華と天俊熙のすぐ前に立っていた。
二神は大量に血を流し、大怪我をしているため動くことが出来ない。
そして先程作り出した剣を手に持ち......二神に向かって振り下ろした!
―――ザッ
「......っ!」
「「!?」」
「なっ...!?」
なんと、天光琳は二神を庇ったのだ。
修行をほぼ毎日頑張っている天光琳は走るスピードも速かった。
遠くへ弾き飛ばされたが、走って二神の前に立ち、悪神の攻
撃を代わりに受けたのだ。
天光琳は左側の首から右側の脇腹まで深く斬られてしまい、大量に血を流しながら倒れ込んだ。
「光琳...!」
「...お前......!」
天麗華と天俊熙は天光琳を助けたかったのだが、怪我のせいで体が思うように動かない。
天光琳の意識はなかった。このままでは死んでしまう。
「天光琳様!!なぜ庇ったんだ!!離れていろと言っただろ!!」
悪神は天光琳に近寄り、両手で大きな傷口を押さえた。悪神の両手から黒いモヤモヤが出ている。恐らく術で悪神の力を送り込んでいるのだろう。
「...光琳に...触る...な!!!」
「やめ...て!!!」
天俊熙と天麗華は必死に言ったが、悪神は何も聞かなかったかのように続けている。
「天光琳様!!しっかりしろ!!」
悪神は汗を流しながら必死で力を送り込んでいる。しかし天光琳は目を覚まさない。
天俊熙と天麗華はどうすればいいのか分からず、このまま天光琳は死んでしまうのか......と思ったその時だ。
目の前に一神の男神が現れた。
「...父上!!」「宇軒様!!」
天宇軒だった。
悪神は天宇軒をちらっと見て、仲間が増えたと焦ったが、相手をしている暇はなかった。天光琳が死んでしまうかもしれないからだ。まだ力を移し続けている。そのため悪神は攻撃が出来なかった。
天宇軒は扇を使って鎖で体を縛る能力を使い、悪神の体を鎖で縛り付けた。
そして悪神が動けなくなったのを確認すると、天宇軒は後ろを向き、頷いた。
すると天浩然と護衛神が走ってきた。そして護衛神四名は天麗華と天俊熙のところへ、残りは天光琳のところまで行き、天光琳の手当をし始めた。
「くそ......あともう少しだったのに!!」
悪神は天宇軒の鎖に縛られながら言った。
「お前は何者だ」
天宇軒は細い目で悪神を見ながら言った。
「天光琳様だけに教える。お前らには教えねぇよ!!」
「!?」
悪神はそう言って術を使い、全身を黒い煙で隠した。煙が消え、悪神は......なんといなくなっていた。
天宇軒は悔しそうな顔しながら舌打ちをした。
「兄上!!このままではダメだ!早く医術に長けている神に治療してもらわないと、光琳は死んでしまう!」
天浩然は天光琳の傷口をガーゼで押さえながら言った。
天宇軒は天光琳の様子を見に走って駆け寄った。息はしているが、呼吸は浅い。
この広さの傷だと、止血に時間がかかる。そして医術関係の能力を持っている者は一神もいなければ、医術に詳しい神もいない。
早く玉桜山を降りて、医術に長けている神に治療をしてもらった方が良いだろう。
しかし、玉桜山の近くに住んでいる神の中で医術に長けている神はいるのだろうか。
城にはいるのだが、帰るのに時間がかかってしまう。途中で死んでしまうかもしれない。
そのため、医術に長けている神を探すため、五神の護衛神は急いで玉桜山を降りて行った。
その間も三神がかりで止血する。
天麗華と天俊熙も大怪我をしているため、手当してもらっている。二神とも意識はあり、天光琳の心配をしている。
十分後、息を切らした五神の護衛神と三神の医術関係の能力があり、医術に詳しい男神が到着した。
早速三神は天光琳の治療に取り掛かり、何とか天光琳の傷口を閉じることが出来た。
そして天麗華と天俊熙の傷口も閉じ、あとは安静に眠ることが大切なので、傷口が開かないように慎重に玉桜山を降り、玉桜山付近の宿で数日泊まることにした。
「光...琳...」
「にげ...ろ......」
「姉上!俊熙!」
血だらけで弱っている天麗華と天俊熙がいた。
そしてその近くに、黒い布を被った何者かが立っていた。
目覚めたのだ。
自分で起きることが出来たのだ!!しかし喜んではいられない、助けなければ!
天光琳は立ち上がり、剣を抜いた。
「僕が相手だ!!」
「なんと......これは驚いた......まさか自分で起きて
しまうとは......ふふふ、さすが天光琳様だ!」
黒い布を被ったこの者は......恐らく花見会の時の悪神だ。
天光琳は悪神に向かって剣を振り下ろした。
しかし悪神は軽々と避けた。
そして片手で術を使い、黒い剣を作り出した。
天光琳が攻撃する度、黒い剣で天光琳の剣を弾く。その力は
とても強く、天光琳は軽く飛ばされてしまう。しかし諦めず、何度も攻撃をする。攻撃しては弾かれ...の繰り返しだ。
しかし悪神は自分から攻撃をしてこなかった。
「俺はさっきも言ったが、天光琳様に手を出すつもりは無い。少し離れててくれないか?邪魔なコイツらを殺してから、ゆっくり話をしよう!!」
そう言って、天光琳は遠くへ弾き飛ばされた。足で着地することが出来ず、左腕を擦りむきながら転んでしまった。
血が流れてきたが気にせず、天光琳は立ち上がった。
そして前を向くと......なんと、悪神が天麗華と天俊熙のすぐ前に立っていた。
二神は大量に血を流し、大怪我をしているため動くことが出来ない。
そして先程作り出した剣を手に持ち......二神に向かって振り下ろした!
―――ザッ
「......っ!」
「「!?」」
「なっ...!?」
なんと、天光琳は二神を庇ったのだ。
修行をほぼ毎日頑張っている天光琳は走るスピードも速かった。
遠くへ弾き飛ばされたが、走って二神の前に立ち、悪神の攻
撃を代わりに受けたのだ。
天光琳は左側の首から右側の脇腹まで深く斬られてしまい、大量に血を流しながら倒れ込んだ。
「光琳...!」
「...お前......!」
天麗華と天俊熙は天光琳を助けたかったのだが、怪我のせいで体が思うように動かない。
天光琳の意識はなかった。このままでは死んでしまう。
「天光琳様!!なぜ庇ったんだ!!離れていろと言っただろ!!」
悪神は天光琳に近寄り、両手で大きな傷口を押さえた。悪神の両手から黒いモヤモヤが出ている。恐らく術で悪神の力を送り込んでいるのだろう。
「...光琳に...触る...な!!!」
「やめ...て!!!」
天俊熙と天麗華は必死に言ったが、悪神は何も聞かなかったかのように続けている。
「天光琳様!!しっかりしろ!!」
悪神は汗を流しながら必死で力を送り込んでいる。しかし天光琳は目を覚まさない。
天俊熙と天麗華はどうすればいいのか分からず、このまま天光琳は死んでしまうのか......と思ったその時だ。
目の前に一神の男神が現れた。
「...父上!!」「宇軒様!!」
天宇軒だった。
悪神は天宇軒をちらっと見て、仲間が増えたと焦ったが、相手をしている暇はなかった。天光琳が死んでしまうかもしれないからだ。まだ力を移し続けている。そのため悪神は攻撃が出来なかった。
天宇軒は扇を使って鎖で体を縛る能力を使い、悪神の体を鎖で縛り付けた。
そして悪神が動けなくなったのを確認すると、天宇軒は後ろを向き、頷いた。
すると天浩然と護衛神が走ってきた。そして護衛神四名は天麗華と天俊熙のところへ、残りは天光琳のところまで行き、天光琳の手当をし始めた。
「くそ......あともう少しだったのに!!」
悪神は天宇軒の鎖に縛られながら言った。
「お前は何者だ」
天宇軒は細い目で悪神を見ながら言った。
「天光琳様だけに教える。お前らには教えねぇよ!!」
「!?」
悪神はそう言って術を使い、全身を黒い煙で隠した。煙が消え、悪神は......なんといなくなっていた。
天宇軒は悔しそうな顔しながら舌打ちをした。
「兄上!!このままではダメだ!早く医術に長けている神に治療してもらわないと、光琳は死んでしまう!」
天浩然は天光琳の傷口をガーゼで押さえながら言った。
天宇軒は天光琳の様子を見に走って駆け寄った。息はしているが、呼吸は浅い。
この広さの傷だと、止血に時間がかかる。そして医術関係の能力を持っている者は一神もいなければ、医術に詳しい神もいない。
早く玉桜山を降りて、医術に長けている神に治療をしてもらった方が良いだろう。
しかし、玉桜山の近くに住んでいる神の中で医術に長けている神はいるのだろうか。
城にはいるのだが、帰るのに時間がかかってしまう。途中で死んでしまうかもしれない。
そのため、医術に長けている神を探すため、五神の護衛神は急いで玉桜山を降りて行った。
その間も三神がかりで止血する。
天麗華と天俊熙も大怪我をしているため、手当してもらっている。二神とも意識はあり、天光琳の心配をしている。
十分後、息を切らした五神の護衛神と三神の医術関係の能力があり、医術に詳しい男神が到着した。
早速三神は天光琳の治療に取り掛かり、何とか天光琳の傷口を閉じることが出来た。
そして天麗華と天俊熙の傷口も閉じ、あとは安静に眠ることが大切なので、傷口が開かないように慎重に玉桜山を降り、玉桜山付近の宿で数日泊まることにした。
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