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ー光ー 第四章 玲瓏美国
第五十九話 蒼海アジュール国
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昼食を食べ終わり、一時間、部屋で休憩することになった三神は、荷物を置いてもらった部屋に案内してもらうことになった。
美梓豪と側近の男神が案内してくれるため、三神はついて行った。
「ふぅ~美味しかったぁ~!」
「な~、沢山食べちゃったよ」
天光琳と天俊熙は歩きながら幸せそうに言った。その様子を見て天麗華は微笑んだ。
「辛い食べ物が多かったけれど、ちゃんと食べられた用で安心したわ」
天麗華がそう言うと、美梓豪は振り向いて驚いたように言った。
「琳くん、辛いものが苦手だったのか...!」
玲瓏美国の城では当たり前のように毎日辛い食べ物が出るため、皆辛いものには慣れているのだが、天光琳たちは違う。
「いえ、あのレベルは食べられるので大丈夫です!」
少し舌がヒリヒリするのだが、そこまで辛い訳でも無く、どれも美味しいため食べないなんて勿体ないだろう。
美梓豪はホッと安心した。
食事部屋から一、二分歩いたところで、立ち止まった。ここには沢山の客室があり、見たところ、十...いや、二十室ぐらいあるだろう。
...と思ったら右側にも階段があり、下を見てみると、まだ部屋があるようだ。
「部屋は沢山あるのだが......どうする?一神部屋が良かったらそうするが......宇軒くんから聞いているが、琳くんは一神では危ないよなぁ......」
一応広い部屋に三神分の荷物が置いてあるらしく、部屋を変える可能性があるため、護衛神が三神の荷物を持ってきてくれた。
「僕は同じでも大丈夫ですよ」
「あぁ、俺も大丈夫です」
二神がそう言うと、天麗華は嬉しそうな顔をした。
まだ諦めていなかったようだ。
「じゃあここの大きい部屋を使うと良い。ベッドは三つある。なにか必要なものがあったら遠慮なく言ってくれ!」
「「「はい!」」」
扉を開けると、護衛神は真ん中にあるテーブルの上に荷物を置いてくれた。そして一礼をし、早歩きで部屋から出て、戻っていく美梓豪と側近の男神について行った。
一時間後、美梓豪がまた来てくれるそうで、それまでゆっくり休めるみたいだ。
「ありがとう。おかげで夢が叶ったわ」
天麗華はトランクをテーブルから下ろし、床に置いて、使いそうなものを出しながらそう言った。
「夢が叶ったって...そんなに嬉しいんですか」
「えぇ、とても。私だけ仲間はずれは嫌だったもの」
天麗華は嬉しそうに微笑んだ。
「そういえば、姉上。お祖母様の元の国は、どのような場所なのか分かりますか?近くの国ではありませんよね...?」
先程護衛神がお茶を入れに来てくれたため、正装ではなくいつもの楽な服装に着替えてから、三神はソファに座り、天光琳はお茶を飲みながら聞いた。
天俊熙も頷いた。同じように気になっていたのだろう。
「そうよ。お祖母様の国、蒼海アジュール国は人間界の"ロシア"という国と、"アメリカ"という国の間にある"ベーリング海"という海の上ら辺にあるって聞いたわ」
「べーりんぐかい......ろしあ...あめり...か......。うーん、人間界のことは全くわからないです」
天光琳と天俊熙は意味がわからず、首を傾げた。
「そうね......えーっと......」
天麗華は二神に説明するために手から光をだし、人間界の地図を映した。
「すげぇ...」
「姉上、そんなことできるんですか!?」
「え...えぇ」
何故だろう。褒められているはずなのに、天麗華はあまり嬉しそうではなかった。
天光琳は変なことを言ってしまったかと考えたが......分からなかった。
考えていると、天麗華が話し始めたため、考えるのをやめ、そちらに集中した。
「どこまで知っているか分からないけれど......神界は、人間界の上にあると言われているわ」
「あ、それは本で読んだことがあります!ただ、神々は神界から下へ行くことは出来ないし、人間は人間界から上を見上げても神界は見えない...それに時空が違うから本当なのかは分からない......でしたよね?」
「へー、そうなんだ」
「そうよ、よく知っているわね」
天麗華に褒められ、天光琳は嬉しそうに微笑んだ。
天俊熙は本をあまり読んでこなかったため、初めて知り、勉強になったと頷いた。
「本当だとしたら、私たちの国は...だいたいこの国の上にあると言われているわ。"日本"という国と...えーっと......"清"..."唐"......なんて呼べばいいのか......」
天麗華は微笑した。
「あの国ですよね、分かります。なんて呼べば良いのか......」
神界では人間界と時空が違うため、神々は国の呼び方に頭を抱える。
時空が違う...というのは、三年違う、百年違う...とかそういう事ではなく、不思議なことに時間が戻ったり先へ進んだりする。
そういうことなら、ある時代から過去へ戻り、その時代の人間の願いを叶えてしまったら、未来が変わってしまうのではないか...と疑問を持つものもいるだろう。
残念ながら、神々にはよく分からないそうだ。しかしそう影響はない...と言われている。
人間が気づいていないだけで、改変されているのかもしれないし、"叶えた"という結果がある前提で未来が作られているのかもしれない。
どちらにせよ、"現在"から"本当の未来"を知るものはどこにもいない。
"現在"が過去から見て本当の"現在"なのも分からない。
変わってしまっても、分からないだろう。
話を戻すと、特に中国の呼び方には困るのだ。
神々は人間界に行くことは不可能なため、どの時代が新しいのか古いのか分からないのだ。
そのため、時代によって名前が沢山変わっている中国などは呼び方が分からない。
また、人間界について話す機会はそう多くないため、神界で読み方を固定されている訳でもない。
天俊熙は二神が何故どう呼べばいいのか困っているか分からなかったが、そもそも人間界について全く知らないため、聞いても意味が無い。『そんな国があるんだー』と何となく理解すれば良いだろう。
「まぁ、日本とその国の間にある東支那海という海の上にあるみたいよ。そして玲瓏美国はここら辺...」
天麗華は桜雲天国のある位置から指をスライドさせ、玲瓏美国の位置に指を指した。
玲瓏美国は韓国と中国の間にある黄海の上にあるそうだ。
「結構近いんですね」
「ええ。しかし、蒼海アジュール国はここら辺よ」
「遠い...」と二神は声を揃えて驚いた。
桜雲天国と玲瓏美国とは結構離れている。
「こんなに離れているから、聞いたことがない名前だったんだ......」
天光琳はお茶を一口飲んだあと、こくこくと頷きながらいった。
「そうね。...人間界だと、国によって言葉が異なるみたいだから、神界は便利よね」
「うわ、言葉も違うんですね」
天俊熙は面倒くさそう...という顔で言った。
ちなみに神界で人間の願いを叶える時は、神界語に変換されているため、困ることは無い。
人間界と神界でも言葉は異なるため、変換されていなかったら困るだろう。
説明が終わり、天麗華は手を握ると、光は消え人間界の地図も一緒に消えた。
美梓豪と側近の男神が案内してくれるため、三神はついて行った。
「ふぅ~美味しかったぁ~!」
「な~、沢山食べちゃったよ」
天光琳と天俊熙は歩きながら幸せそうに言った。その様子を見て天麗華は微笑んだ。
「辛い食べ物が多かったけれど、ちゃんと食べられた用で安心したわ」
天麗華がそう言うと、美梓豪は振り向いて驚いたように言った。
「琳くん、辛いものが苦手だったのか...!」
玲瓏美国の城では当たり前のように毎日辛い食べ物が出るため、皆辛いものには慣れているのだが、天光琳たちは違う。
「いえ、あのレベルは食べられるので大丈夫です!」
少し舌がヒリヒリするのだが、そこまで辛い訳でも無く、どれも美味しいため食べないなんて勿体ないだろう。
美梓豪はホッと安心した。
食事部屋から一、二分歩いたところで、立ち止まった。ここには沢山の客室があり、見たところ、十...いや、二十室ぐらいあるだろう。
...と思ったら右側にも階段があり、下を見てみると、まだ部屋があるようだ。
「部屋は沢山あるのだが......どうする?一神部屋が良かったらそうするが......宇軒くんから聞いているが、琳くんは一神では危ないよなぁ......」
一応広い部屋に三神分の荷物が置いてあるらしく、部屋を変える可能性があるため、護衛神が三神の荷物を持ってきてくれた。
「僕は同じでも大丈夫ですよ」
「あぁ、俺も大丈夫です」
二神がそう言うと、天麗華は嬉しそうな顔をした。
まだ諦めていなかったようだ。
「じゃあここの大きい部屋を使うと良い。ベッドは三つある。なにか必要なものがあったら遠慮なく言ってくれ!」
「「「はい!」」」
扉を開けると、護衛神は真ん中にあるテーブルの上に荷物を置いてくれた。そして一礼をし、早歩きで部屋から出て、戻っていく美梓豪と側近の男神について行った。
一時間後、美梓豪がまた来てくれるそうで、それまでゆっくり休めるみたいだ。
「ありがとう。おかげで夢が叶ったわ」
天麗華はトランクをテーブルから下ろし、床に置いて、使いそうなものを出しながらそう言った。
「夢が叶ったって...そんなに嬉しいんですか」
「えぇ、とても。私だけ仲間はずれは嫌だったもの」
天麗華は嬉しそうに微笑んだ。
「そういえば、姉上。お祖母様の元の国は、どのような場所なのか分かりますか?近くの国ではありませんよね...?」
先程護衛神がお茶を入れに来てくれたため、正装ではなくいつもの楽な服装に着替えてから、三神はソファに座り、天光琳はお茶を飲みながら聞いた。
天俊熙も頷いた。同じように気になっていたのだろう。
「そうよ。お祖母様の国、蒼海アジュール国は人間界の"ロシア"という国と、"アメリカ"という国の間にある"ベーリング海"という海の上ら辺にあるって聞いたわ」
「べーりんぐかい......ろしあ...あめり...か......。うーん、人間界のことは全くわからないです」
天光琳と天俊熙は意味がわからず、首を傾げた。
「そうね......えーっと......」
天麗華は二神に説明するために手から光をだし、人間界の地図を映した。
「すげぇ...」
「姉上、そんなことできるんですか!?」
「え...えぇ」
何故だろう。褒められているはずなのに、天麗華はあまり嬉しそうではなかった。
天光琳は変なことを言ってしまったかと考えたが......分からなかった。
考えていると、天麗華が話し始めたため、考えるのをやめ、そちらに集中した。
「どこまで知っているか分からないけれど......神界は、人間界の上にあると言われているわ」
「あ、それは本で読んだことがあります!ただ、神々は神界から下へ行くことは出来ないし、人間は人間界から上を見上げても神界は見えない...それに時空が違うから本当なのかは分からない......でしたよね?」
「へー、そうなんだ」
「そうよ、よく知っているわね」
天麗華に褒められ、天光琳は嬉しそうに微笑んだ。
天俊熙は本をあまり読んでこなかったため、初めて知り、勉強になったと頷いた。
「本当だとしたら、私たちの国は...だいたいこの国の上にあると言われているわ。"日本"という国と...えーっと......"清"..."唐"......なんて呼べばいいのか......」
天麗華は微笑した。
「あの国ですよね、分かります。なんて呼べば良いのか......」
神界では人間界と時空が違うため、神々は国の呼び方に頭を抱える。
時空が違う...というのは、三年違う、百年違う...とかそういう事ではなく、不思議なことに時間が戻ったり先へ進んだりする。
そういうことなら、ある時代から過去へ戻り、その時代の人間の願いを叶えてしまったら、未来が変わってしまうのではないか...と疑問を持つものもいるだろう。
残念ながら、神々にはよく分からないそうだ。しかしそう影響はない...と言われている。
人間が気づいていないだけで、改変されているのかもしれないし、"叶えた"という結果がある前提で未来が作られているのかもしれない。
どちらにせよ、"現在"から"本当の未来"を知るものはどこにもいない。
"現在"が過去から見て本当の"現在"なのも分からない。
変わってしまっても、分からないだろう。
話を戻すと、特に中国の呼び方には困るのだ。
神々は人間界に行くことは不可能なため、どの時代が新しいのか古いのか分からないのだ。
そのため、時代によって名前が沢山変わっている中国などは呼び方が分からない。
また、人間界について話す機会はそう多くないため、神界で読み方を固定されている訳でもない。
天俊熙は二神が何故どう呼べばいいのか困っているか分からなかったが、そもそも人間界について全く知らないため、聞いても意味が無い。『そんな国があるんだー』と何となく理解すれば良いだろう。
「まぁ、日本とその国の間にある東支那海という海の上にあるみたいよ。そして玲瓏美国はここら辺...」
天麗華は桜雲天国のある位置から指をスライドさせ、玲瓏美国の位置に指を指した。
玲瓏美国は韓国と中国の間にある黄海の上にあるそうだ。
「結構近いんですね」
「ええ。しかし、蒼海アジュール国はここら辺よ」
「遠い...」と二神は声を揃えて驚いた。
桜雲天国と玲瓏美国とは結構離れている。
「こんなに離れているから、聞いたことがない名前だったんだ......」
天光琳はお茶を一口飲んだあと、こくこくと頷きながらいった。
「そうね。...人間界だと、国によって言葉が異なるみたいだから、神界は便利よね」
「うわ、言葉も違うんですね」
天俊熙は面倒くさそう...という顔で言った。
ちなみに神界で人間の願いを叶える時は、神界語に変換されているため、困ることは無い。
人間界と神界でも言葉は異なるため、変換されていなかったら困るだろう。
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