鬼使神差〜無能神様が世界を変える物語〜

天楪鶴

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ー光ー 第五章 帰国

第七十六話 悪神現る

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 夜ご飯は天俊熙が大好きなハンバーグやシュークリームなどがでた。
 食べ終わり、風呂に入ったあと、天光琳と天俊熙は部屋に戻る途中、天麗華と出会ったため、部屋に戻りながら途中まで話すことにした。


「ハンバーグ美味しかった......なんで飲みすぎちゃったかなぁ」

「いつもより食欲ないけどどうしたんだろうって思ったわ。そういうことだったのね」


 天麗華と天光琳は笑った。

 天俊熙は桜の宴で飲みすぎてしまった。
 誕生日だからと、桜の宴の店長が半額にすると、サービスをしてくれた。
 そのため、天俊熙は沢山飲んでしまった。

 それなのに酔わずに元気なのが凄い。
 しかし夜ご飯はそこまで入らなかった。
 天俊熙はすごく後悔をしている。


「大丈夫かなーって思ってたけど、大丈夫じゃなかったね」

「思ってたなら止めてよ~」


 天光琳は天俊熙の隣で大人しくしていた。
 確か二、三杯しか飲んでいない。それもアルコール度数が少ないものを。

 店長は『沐宸くんも半額にしてあげるから、もう少し飲みな!』と何回か天光琳に言っていたが、毎回断った。そんなに飲んだら酔ってしまうからだ。


「楽しそうね、私も行けばよかったわ」

「麗華様は行かない方がいいです」


  うんうんと天光琳も頷いた。


「どうして?」

「うるさい男神の集まり、それが桜の宴なんで、麗華様のような大人しい女神には危険ですし楽しめるかどうか......」


 天俊熙と天光琳は苦笑いした。


「ふふふ、余計に気になるじゃない」


 天麗華は興味津々だった。


「あ、いた、麗華様、光琳様、俊熙様!」


 三神は呼ばれ、振り返った。

 玉桜山の時の、天光琳が助けようとした食料持ちの男神だった。
 その男神は城中走り回って探していたのだろう。息を切らせながら近くまで歩いてきた。 


「宇軒様がお呼びです」


 なんのことだろう...と思い、三神は直ちに天宇軒のいる部屋へ向かった。



 ✿❀✿❀✿



燦爛鳳条国さんらんほうじょうこくに悪神が現れたという報告が来た」

「「「え?」」」


 回復した天宇軒はいつものように夕食後も仕事をしていたようだ。
 そして、燦爛鳳条国から連絡が来たようだ。
 三神は驚いた。

 なぜ天光琳がいない、国に現れたのだろう。


「悪神は、鳳条王の目の前に現れたそうだ」

「だ...大丈夫だったのですか......?」

 天光琳は恐る恐る聞いた。


「あぁ。しかし、悪神は、明日天光琳を連れてこいと言ったようだ」

「!?」


 天光琳は一気にゾッとした。
 天麗華と天俊熙も驚いている。


「行かせるのですか!?......危険です、父上......」


 天麗華は天光琳の前にたち、必死にとめた。


「......俺は行かせるつもりは無い。しかし、従わないと、鳳条国が滅ぶと聞いている」

「そんな......」


 天俊熙はそういい、下を向いた。


「父上......僕...行きます」

「え?」「は?」「......」


 天麗華、天俊熙そして天宇軒は驚いた。
 天光琳は真剣な表情で言った。しかし、手足は震えている。


「僕一神が行かなかったら、国が滅びるのでしょう......?なら行くしかないじゃないですか......」

「でも......」


 天麗華はどうしても行かせたくないようだ。
 天宇軒は黙ったままだ。何か考えているようだ。


「父上......い...行かせてください。僕...僕のせいで国が滅んだら......嫌です。行けばよかったな......なんて思いながら生きたくないです。......行って、悪神を倒して、無事に帰ってきて......後悔しないで生きたいです......!」


 少し経ってから、天宇軒は口を開いた。


「......分かった。しかし危険だ。一神で行かせる訳には行かない」

「私も行くわ!」

「俺も行きます!」


 天宇軒は頷いた。一度悪神と戦ったことがある二神なら悪神の強さが分かるだろう。


「あと一神...いると良いかもしれないわ......」


 天麗華がそう言うと、天俊熙は手をぽんとさせた。


「姉様......天李偉はどうでしょう」


(げっ......)


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