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ー光ー 第七章 焦る仲間
第九十四話 骨折
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夕食を食べ終わり、天俊熙が近くに来た。
「......なぁ...どうしたんだ......?」
天俊熙は小さな声で聞いた。
「大丈夫だよ、ごめんね、心配させちゃって......」
天光琳はそう言って立ち上がろうとした......が。
「あっ」
立ち上がれず、床に座り込んでしまった。
(やばい...!?)
天光琳はそう思って、念の為扉付近を確認すると......なんと、そこには先程の護衛神が立っていた。
波浪が近くにいる。呼び出されたのだろう!
「おい、大丈夫か!?」
「ごめんごめん......足...痺れちゃって......」
そう言って立ち上がろうとしたが、無理だった。
天光琳は冷や汗をかいた。
護衛神は天光琳を見て険しい表情をしている。
これはまずい。
「椅子で座ってて、痺れることある?」
天麗華は小走りで走ってきて、心配そうにそういった。
どうやら痺れた...ということを疑っているようだ。天俊熙もその様子だ。
怪我でもしたんじゃないか......と天光琳の足を見た。
しかし天光琳はばっと隠した。
バレてはいけない。もう遅いかもしれないが......。
天万姫も心配になって近づいてきた。
「だ、大丈夫ですよ...!」
「大丈夫だったら立てるだろう!」
天俊熙は大声で言った。
「......まって、このアザはなに?」
天万姫はしゃがみ、天光琳の右耳辺にある大きなアザに気づいた。
「あ......えっと......その......よそ向いて歩いてたせいで、柱にぶつかっちゃって......」
天光琳はチラチラと護衛神の様子を伺いながら小さい声で言った。
護衛神は天宇軒の近くまで歩いてきている。
そしてついには天浩然、天語汐も来てしまった。
心の中で天光琳は終わった...と思った。
「国峰さんに観てもらいましょう」
「い......いやです......」
天光琳はバレるのが怖くて首を横に振ったが、天麗華は天光琳をおぶった。
「あああ姉上!!大丈夫ですから......」
「ははー、もしや国峰老師が怖いから?」
天俊熙はニヤニヤしながら言った。
天麗華もくすくすと微笑んだ。
(ち...違うけど......もういいやっ!)
「そうですよ......怖いです......」
国峰のことはもう怖くないが、これ以外良い言い訳が見つからないため、そういうことにした。
だが、結局医務室へ行くことは避けられなかった。
天光琳は天麗華におぶられ、天俊熙と三神で医務室へ向かった。
「ちっ」
千秋の父親は舌打ちをした。
天万姫たちも食事部屋から出て、今いるのは天宇軒と護衛神三神、波浪のみだ。
天宇軒は黙ったままずっと三神...いや、千秋の父親を見つめている。
「......宇軒様...?」
「本当のことを言え。光琳は何故遅れた?あの怪我はなんだ?」
護衛神はギクッとし、焦りだした。
どうやら疑われているようだ。
「知りませんよ......私が見つけた時、既にあぁなっていましたので......」
「嘘をつくな!!」
突然怒鳴り、護衛神と関係ない波浪まで驚いた。
今日は何故かすぐに怒る......様子がおかしい...と波浪は思った。
天宇軒は立ち上がり、護衛神の方へ向かって歩いていった。
「う...嘘ではありませんよ!!」
「この俺の前でよく嘘をつけるな」
「......!?」
天宇軒は千秋の父親の首を掴んだ。
✿❀✿❀✿
その頃、医務室では。
「骨折しておるの......それに、骨がズレてしまっている......」
やはりあのボキッと体内に響いた音は骨の折れる音だったのか。
天光琳は苦笑いした。
「どこで怪我したんだ......?」
「転んだ...」
「転んだならこんな折れ方しないぞ?」
国峰の前ではごまかせないことが分かり、天光琳は焦った。
「ねぇ光琳......本当のこと、話してくれる?心配なのよ......」
「そうだぞ」
「......うぅ...」
天光琳はため息をついた。諦めたのだ。どうせもう誤魔化したところで護衛神にいじめられることは変わらない。なら二神に助けを求めた方が良いのかもしれない。
「今日の帰り......ある護衛神に蹴られてしまったんです......」
「は?」
「「「?!??」」」
突然天麗華の口調が変わり、天光琳たちは聞き間違えではないかと疑った。
「ある護衛神って......あの三神のこと?」
「あーそうですけど......、あの三神の中の一神です」
天麗華の声はいつもより低かった。
「あの護衛神のなかに...千秋の父さんがいるよな?そいつか...?」
「あ、そう。その神だよ......」
天俊熙は千秋の父だと知っていたようだ。
なら話が早い。
「千秋のお父さんは、庵くんたちと仲が良くて......それで、何故無能の僕が無事で、あの二神は無事じゃないんだって......言われて......」
「それで光琳を......許さない...」
天麗華の目つきが変わった。
女神を怒らせるのは良くないと三神は思った。
「治るのは二週間後になるかのぉ......それまであまり動かないこと。修行、舞の稽古も禁止じゃ」
...ということは、人間の願いを叶えることも出来ない。天光琳は内心喜んだが、また神王星連杰に伝えなければいけない天宇軒には申し訳ない。
国峰は車椅子を持ってきた。
天光琳は車椅子に興味を持った。
「人生初の車椅子......!」
「そこ喜ぶところか...?」
天光琳は初めての車椅子に乗り、試しに前へ、後ろへ、回ったり...など、色々動かしてみた。自動で動かせる車椅子のため、天光琳は楽しくなってきた。
「あはは、おじいちゃんになったみたいだ」
久しぶりに天光琳の自然な笑顔を見たため、二神は安心した。
「では私は父上に報告してくるわ」
「え......でも......」
天光琳は言って欲しくなかった。怖いのだ。
「大丈夫よ、父上は口がものすごーーく堅いから」
天麗華はそう言って、医務室を出た。
「.........」
「ま、あまりはしゃぐなよ......って、こら!」
天光琳は下を向きながらずっと回って遊んでいた。
「た...楽しくてつい......」
(まぁ......元気になったようで良かった)
「......なぁ...どうしたんだ......?」
天俊熙は小さな声で聞いた。
「大丈夫だよ、ごめんね、心配させちゃって......」
天光琳はそう言って立ち上がろうとした......が。
「あっ」
立ち上がれず、床に座り込んでしまった。
(やばい...!?)
天光琳はそう思って、念の為扉付近を確認すると......なんと、そこには先程の護衛神が立っていた。
波浪が近くにいる。呼び出されたのだろう!
「おい、大丈夫か!?」
「ごめんごめん......足...痺れちゃって......」
そう言って立ち上がろうとしたが、無理だった。
天光琳は冷や汗をかいた。
護衛神は天光琳を見て険しい表情をしている。
これはまずい。
「椅子で座ってて、痺れることある?」
天麗華は小走りで走ってきて、心配そうにそういった。
どうやら痺れた...ということを疑っているようだ。天俊熙もその様子だ。
怪我でもしたんじゃないか......と天光琳の足を見た。
しかし天光琳はばっと隠した。
バレてはいけない。もう遅いかもしれないが......。
天万姫も心配になって近づいてきた。
「だ、大丈夫ですよ...!」
「大丈夫だったら立てるだろう!」
天俊熙は大声で言った。
「......まって、このアザはなに?」
天万姫はしゃがみ、天光琳の右耳辺にある大きなアザに気づいた。
「あ......えっと......その......よそ向いて歩いてたせいで、柱にぶつかっちゃって......」
天光琳はチラチラと護衛神の様子を伺いながら小さい声で言った。
護衛神は天宇軒の近くまで歩いてきている。
そしてついには天浩然、天語汐も来てしまった。
心の中で天光琳は終わった...と思った。
「国峰さんに観てもらいましょう」
「い......いやです......」
天光琳はバレるのが怖くて首を横に振ったが、天麗華は天光琳をおぶった。
「あああ姉上!!大丈夫ですから......」
「ははー、もしや国峰老師が怖いから?」
天俊熙はニヤニヤしながら言った。
天麗華もくすくすと微笑んだ。
(ち...違うけど......もういいやっ!)
「そうですよ......怖いです......」
国峰のことはもう怖くないが、これ以外良い言い訳が見つからないため、そういうことにした。
だが、結局医務室へ行くことは避けられなかった。
天光琳は天麗華におぶられ、天俊熙と三神で医務室へ向かった。
「ちっ」
千秋の父親は舌打ちをした。
天万姫たちも食事部屋から出て、今いるのは天宇軒と護衛神三神、波浪のみだ。
天宇軒は黙ったままずっと三神...いや、千秋の父親を見つめている。
「......宇軒様...?」
「本当のことを言え。光琳は何故遅れた?あの怪我はなんだ?」
護衛神はギクッとし、焦りだした。
どうやら疑われているようだ。
「知りませんよ......私が見つけた時、既にあぁなっていましたので......」
「嘘をつくな!!」
突然怒鳴り、護衛神と関係ない波浪まで驚いた。
今日は何故かすぐに怒る......様子がおかしい...と波浪は思った。
天宇軒は立ち上がり、護衛神の方へ向かって歩いていった。
「う...嘘ではありませんよ!!」
「この俺の前でよく嘘をつけるな」
「......!?」
天宇軒は千秋の父親の首を掴んだ。
✿❀✿❀✿
その頃、医務室では。
「骨折しておるの......それに、骨がズレてしまっている......」
やはりあのボキッと体内に響いた音は骨の折れる音だったのか。
天光琳は苦笑いした。
「どこで怪我したんだ......?」
「転んだ...」
「転んだならこんな折れ方しないぞ?」
国峰の前ではごまかせないことが分かり、天光琳は焦った。
「ねぇ光琳......本当のこと、話してくれる?心配なのよ......」
「そうだぞ」
「......うぅ...」
天光琳はため息をついた。諦めたのだ。どうせもう誤魔化したところで護衛神にいじめられることは変わらない。なら二神に助けを求めた方が良いのかもしれない。
「今日の帰り......ある護衛神に蹴られてしまったんです......」
「は?」
「「「?!??」」」
突然天麗華の口調が変わり、天光琳たちは聞き間違えではないかと疑った。
「ある護衛神って......あの三神のこと?」
「あーそうですけど......、あの三神の中の一神です」
天麗華の声はいつもより低かった。
「あの護衛神のなかに...千秋の父さんがいるよな?そいつか...?」
「あ、そう。その神だよ......」
天俊熙は千秋の父だと知っていたようだ。
なら話が早い。
「千秋のお父さんは、庵くんたちと仲が良くて......それで、何故無能の僕が無事で、あの二神は無事じゃないんだって......言われて......」
「それで光琳を......許さない...」
天麗華の目つきが変わった。
女神を怒らせるのは良くないと三神は思った。
「治るのは二週間後になるかのぉ......それまであまり動かないこと。修行、舞の稽古も禁止じゃ」
...ということは、人間の願いを叶えることも出来ない。天光琳は内心喜んだが、また神王星連杰に伝えなければいけない天宇軒には申し訳ない。
国峰は車椅子を持ってきた。
天光琳は車椅子に興味を持った。
「人生初の車椅子......!」
「そこ喜ぶところか...?」
天光琳は初めての車椅子に乗り、試しに前へ、後ろへ、回ったり...など、色々動かしてみた。自動で動かせる車椅子のため、天光琳は楽しくなってきた。
「あはは、おじいちゃんになったみたいだ」
久しぶりに天光琳の自然な笑顔を見たため、二神は安心した。
「では私は父上に報告してくるわ」
「え......でも......」
天光琳は言って欲しくなかった。怖いのだ。
「大丈夫よ、父上は口がものすごーーく堅いから」
天麗華はそう言って、医務室を出た。
「.........」
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