123 / 184
ー光ー 第九章 鬼神と無能神様
第百二十二話 居場
しおりを挟む
天光琳は城から出た。
外出を控えろなんてもう知らない。
(皆僕のことなんてどうでもいいんだ)
そしてそのまま走り続け、白い布を被っていないというのに街に来てしまった。
「おい、光琳だ!」
「捕まえろ!」
天光琳を見つけた神々は皆追いかけてくる。
天光琳はその事を忘れていたため、焦りだした。
しかし街には多くの神々がいるため、前、後ろ左右......全方向に神がいて、天光琳はあっという間に囲まれてしまった。
天光琳は城の方向を見た。
こんなに神が集まり騒がしかったらここにいることがバレてしまうだろう。
そして前に振り向いた瞬間。背後に神がいたことに気づかず腕を掴まれてしまった。
「捕まえたぞ!」
「殺せ!」
「怖くて眠れなかったのよ!?」
天光琳は力強く腕を引き、掴まれていた手から離れることが出来たのだが、またすぐに別の神に掴まれてしまった。
「もう誰も助けてはくれねぇぞ」
「あなたがいる限り悪神は消えないのだから、あなたを生かしてはおけないでしょう!?」
「そうだ!お前が生きている限り俺たちは悪神から怯えながら生き続けなければいけない。悪神は倒してもお前が入れば何度でも生き返るんだ!!」
「そうさ。何度でも」
恐ろしい声が聞こえ、驚いた頃には遅かった。
気づいたら天光琳を掴んでいた神はいなくなっていた。
(......え?)
下を見ると、先程まで天光琳を掴んでいた神々は倒れていた。
そして心臓辺りからじわじわと血が流れてきた。
「......ひっ!?」
「でたっ!悪神だ!!」
なんと目の前には悪神が立っていた。
悪神は怪しい笑を浮かべ、ゆっくりと天光琳に近づいてくる。
(鬼神......)
周りにいた神々は慌てて逃げ出した。しかし神が多すぎる。皆はぶつかり上手く逃げれない。
中には転んでしまったものや、怖くて足が動かなくなってしまったもの、目の前で知り合いが殺され絶望しているものもいる。
「光琳様。ここではゆっくり話せない。場所を変えようか」
鬼神はそう言うと、指をパチンと鳴らし、天光琳と鬼神は黒い煙に覆われた。
......天光琳は逃げようとはしなかった。
今は自分の居場所がない。
城には戻れないし、外にいると神々に殺される。
なら鬼神と一緒にいたら?
殺されなくてすむ。皆は見ただけで離れていく。
良いでは無いか。
天光琳は煙に包まれ、鬼神と一緒に消えていった。
「光琳が消えたぞ!?」
「アイツ、悪神の仲間なのか!?」
皆逃げるのをやめ混乱している。
「宇軒様に伝えなければ!!」
そう言ってある男神が走り出した次の瞬間。
微かな悲鳴とともに赤色の液体が辺りに飛び散った。
まるでこの状況は誰にも伝えるなと口止めをしているようだ。
他の神々はそれを見て驚き、逃げようとしたがそれも遅かった。
近くに集まっていた神々は皆次々と倒れていく。
そして街は赤色で染まった。
天光琳が鬼神と消えたことを知っている神はいなくなってしまった。
「なんの音......っ!?」
「なっ!!」
騒ぎに気づき、建物から出てきた神々は皆一斉に顔を青ざめた。
「また悪神が現れたの......?!」
外出を控えろなんてもう知らない。
(皆僕のことなんてどうでもいいんだ)
そしてそのまま走り続け、白い布を被っていないというのに街に来てしまった。
「おい、光琳だ!」
「捕まえろ!」
天光琳を見つけた神々は皆追いかけてくる。
天光琳はその事を忘れていたため、焦りだした。
しかし街には多くの神々がいるため、前、後ろ左右......全方向に神がいて、天光琳はあっという間に囲まれてしまった。
天光琳は城の方向を見た。
こんなに神が集まり騒がしかったらここにいることがバレてしまうだろう。
そして前に振り向いた瞬間。背後に神がいたことに気づかず腕を掴まれてしまった。
「捕まえたぞ!」
「殺せ!」
「怖くて眠れなかったのよ!?」
天光琳は力強く腕を引き、掴まれていた手から離れることが出来たのだが、またすぐに別の神に掴まれてしまった。
「もう誰も助けてはくれねぇぞ」
「あなたがいる限り悪神は消えないのだから、あなたを生かしてはおけないでしょう!?」
「そうだ!お前が生きている限り俺たちは悪神から怯えながら生き続けなければいけない。悪神は倒してもお前が入れば何度でも生き返るんだ!!」
「そうさ。何度でも」
恐ろしい声が聞こえ、驚いた頃には遅かった。
気づいたら天光琳を掴んでいた神はいなくなっていた。
(......え?)
下を見ると、先程まで天光琳を掴んでいた神々は倒れていた。
そして心臓辺りからじわじわと血が流れてきた。
「......ひっ!?」
「でたっ!悪神だ!!」
なんと目の前には悪神が立っていた。
悪神は怪しい笑を浮かべ、ゆっくりと天光琳に近づいてくる。
(鬼神......)
周りにいた神々は慌てて逃げ出した。しかし神が多すぎる。皆はぶつかり上手く逃げれない。
中には転んでしまったものや、怖くて足が動かなくなってしまったもの、目の前で知り合いが殺され絶望しているものもいる。
「光琳様。ここではゆっくり話せない。場所を変えようか」
鬼神はそう言うと、指をパチンと鳴らし、天光琳と鬼神は黒い煙に覆われた。
......天光琳は逃げようとはしなかった。
今は自分の居場所がない。
城には戻れないし、外にいると神々に殺される。
なら鬼神と一緒にいたら?
殺されなくてすむ。皆は見ただけで離れていく。
良いでは無いか。
天光琳は煙に包まれ、鬼神と一緒に消えていった。
「光琳が消えたぞ!?」
「アイツ、悪神の仲間なのか!?」
皆逃げるのをやめ混乱している。
「宇軒様に伝えなければ!!」
そう言ってある男神が走り出した次の瞬間。
微かな悲鳴とともに赤色の液体が辺りに飛び散った。
まるでこの状況は誰にも伝えるなと口止めをしているようだ。
他の神々はそれを見て驚き、逃げようとしたがそれも遅かった。
近くに集まっていた神々は皆次々と倒れていく。
そして街は赤色で染まった。
天光琳が鬼神と消えたことを知っている神はいなくなってしまった。
「なんの音......っ!?」
「なっ!!」
騒ぎに気づき、建物から出てきた神々は皆一斉に顔を青ざめた。
「また悪神が現れたの......?!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」
まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。
目が覚めたら、婚約破棄されていた。
理由は「地味で面白みがない」から。
泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。
最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。
でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。
厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。
そして就任スピーチで宣言した。
「500人全員の名前を、覚えます」
冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。
悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。
元婚約者は——後悔し始めていた。
婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。
なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。
とある中年男性の転生冒険記
うしのまるやき
ファンタジー
中年男性である郡元康(こおりもとやす)は、目が覚めたら見慣れない景色だったことに驚いていたところに、アマデウスと名乗る神が現れ、原因不明で死んでしまったと告げられたが、本人はあっさりと受け入れる。アマデウスの管理する世界はいわゆる定番のファンタジーあふれる世界だった。ひそかに持っていた厨二病の心をくすぐってしまい本人は転生に乗り気に。彼はその世界を楽しもうと期待に胸を膨らませていた。
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシェリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
スーパーのビニール袋で竜を保護した
チー牛Y
ファンタジー
竜は、災害指定生物。
見つけ次第、討伐――のはずだった。
だが俺の前に現れたのは、
震える子竜と、役立たず扱いされたスキル――
「スーパーのビニール袋」。
剣でも炎でもない。
シャカシャカ鳴る、ただの袋。
なのにその袋は、なぜか竜を落ち着かせる。
討伐か、保護か。
世界の常識と、ひとりの男の常識が衝突する。
これは――
ビニール袋から始まる、異世界保護ファンタジー。
最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました
斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。
白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。
その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。
それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。
やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり――
白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。
身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる