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ー悪ー 第一章 アタラヨ鬼神
第二十話 手加減
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「次はさ、鬼神王様とシュヴェルツェさんが戦って欲しいな」
「わかるー!」
「みたい!」
聞きたくないものを聞いてしまった。鬼神王は口角を上げ、視線を横にずらした。
「さ......さぁ、戻ろうか......」
「鬼神王様!お願いしますよぉ」
鬼神王戻ろうとする鬼神王にメリーナは頼む。
そして小さな声で「私今ヴェルさんにちょームカついているんですよね。あの神、私に嫌なことばかり押し付けてきますし、ウザイですし、気持ち悪いですし!」と言った。人間界で言うパワハラ上司のようなものだ。鬼神王は苦笑いした。
皆が口を揃えて戦って欲しいと言うなら仕方がない。けれど先程戦ったルーシェに勝っているシュヴェルツェだ。鬼神王様はルーシェの時以上に緊張する。
「鬼神王様。やりますか?」
「う......うん」
納得していないような微妙な返事をした。シュヴェルツェの眉が下がる。
「私はどちらでも大丈夫ですが、鬼神王様が嫌だと言うなら私も嫌です」
「うんん、大丈夫!」
せっかくこの場が盛り上がっているのに、空気を悪くしてしまう訳には行かない。鬼神王は深呼吸をした。すると、シュヴェルツェが歩いてきて、肩に手を置いた。
「大丈夫です。優しくしますから」
鬼神王はそこでモヤとした。力比べなのに「優しくする」なんてそんなことはありなのだろうか。
決して手加減するとは言っていない。恐らく攻撃をする際、深く傷つけたりはしない......ということだろう。けれどここは正々堂々といきたい。怖いが、それで勝っても全く嬉しくは無い。
鬼神王は「ルーシェと同じようにやって」と頼んだ。
そして二神は向かい合った。勝負が始まる。ルーシェは四階で足を組み、悔しそうに見つめている。その隣で全力で鬼神王を応援するメリーナ。
ルーシェは二神に負けたこと、弟子が師匠である自分ではなく負けた相手を応援していることに腹を立て、足でトントンと音を立てている。
「お二神とも準備はよろしいでしょうか」
鬼神王とシュヴェルツェは黙って頷く。シュヴェルツェは微笑んでいてとても余裕そうな雰囲気を出している。鬼神王は緊張していて下唇を噛んでいる。
これから始まるのは最強同士の戦い。果たして鬼神王様はシュヴェルツェに勝てるのだろうか。
太鼓の音が響く。鬼神王は先程の失敗を生かし、まずは身を守るのではなく、高く飛び、相手の動きをよく観察する。
シュヴェルツェは右手から剣を作り出した。鬼神王も剣を作り出す。キンっと大きな音を立て、剣と剣がぶつかり合う。本来ならば刃こぼれしないように、ぶつけすぎないようにする方が良いのだが、これは鬼神の力で作り上げたものだ。どれだけ強く、どれだけ多くぶつけても刃こぼれすることは無い。
「鬼神王様剣使い慣れてるね」
「どこかで練習したのかな」
剣がぶつかり合う音で鬼神たちの声は全く聞こえない。鬼神王はそのままシュヴェルツェと戦う。
シュヴェルツェの剣は重い。しかし鬼神王も負けてはいない。
二神は弾いたり弾かれたりして、激しい戦いをしている。
(......ん?)
鬼神王はシュヴェルツェの剣を受け止め、弾いた時、違和感を覚えた。
(......手加減してる......?)
剣と剣がぶつかる際、一瞬シュヴェルツェの力が緩んだ。そして弾かれる際も、大袈裟に弾かれているように感じる。気の所為かもしれないが、どうしても気になってしまう。
「ヴェル、手加減してる?」
「いえ。していませんよ。これが本気です」
シュヴェルツェは戦っている時だと言うのに微笑みながら言った。
どうも本気だとは思えない。これは見ただけでは分からない。実際に攻撃を受け止めなければ分からない。そのため皆はシュヴェルツェが手加減しているようには感じていない。果たしてこれは気のせいなのか、手加減しているのか......分からないところだ。
「やはりお強いですね」
「......」
鬼神王は高く飛び上がり、一回転して着地し、シュヴェルツェの後ろに着地した。
(あんまり剣使いたくないな)
鬼神王が作り出した剣は少し触れただけでザックリと切れてしまう。そのため間違えてシュヴェルツェを斬ってしまったら大変だ。
鬼神王は振り返って攻撃してきたシュヴェルツェを強く弾くと、扇に持ち替えた。そして扇を持って舞うように扇ぎ、シュヴェルツェの周りだけ霧を発生させた。シュヴェルツェは一瞬動きが止まる。その間に鬼神王は再び鬼神霊を召喚し、四体と鬼神王はシュヴェルツェの周りに立ち囲む。
シュヴェルツェは焦りの表情を浮かべず、右手を胸の高さに上げ、左から右へ素早く動かすと霧は消えた。
そして霧が消えた瞬間、『壱』と『弐』がシュヴェルツェを押し倒し、『肆』がシュヴェルツェの上に乗る。そしてシュヴェルツェの頭の方に鬼神王は立ち、再び剣を持ってシュヴェルツェの顔の近くに剣を止める。
「これはお恥ずかしい姿をお見せしましたね。参りました。俺の負けです」
「......」
買ったと言うのに鬼神王は眉をひそめ、喜ばなかった。
(ヴェルならこんなもので終わらない。鬼神霊たちを押しのけ、攻撃することだってできるはずだ。......それなのに......)
何度かシュヴェルツェが戦っているところを見たことがある。また、目覚めたばかりの時、シュヴェルツェと戦った。
あれはシュヴェルツェ本神と戦った訳では無いが、シュヴェルツェはこんなものではないと思う。
本気を感じられない。鬼神王を傷つけたくないからだろうか。
「鬼神王様......あの......もう決着はついています。......ですので、剣をどかしてきただけないでしょうか」
「あっ、ごめん!」
考え事をしていたため、シュヴェルツェの顔の上で剣を止めている手はずっと止まったままだった。鬼神王は急いでどかし、シュヴェルツェに手を貸した。シュヴェルツェは鬼神王の手を借り、立ち上がると、服の汚れを払い落とした。
今気づいたが、拍手の音が鳴り響いていた。こちらも考え事をしていたため、耳に入っていなかった。
「鬼神王様。大丈夫ですよ。俺は本気でやってますからね。手加減なんて決してしていません。貴方が強いから、弱く感じるのですよ」
「そうかな」
どちらにせよ、自分から負けに行く者はいないだろう。
シュヴェルツェがそういうのなら、信じよう。
「鬼神王様二回連続で勝ったぞ!」
「それに、また相手を血を一滴も流さずに降参させるなんて!」
「鬼神王様サイコー!!!」
鬼神王はパッと笑顔になり、勝利を喜んだ。
今まで一番強いと言われてきたシュヴェルツェに勝ったということは、鬼神王はこの国で一番強いと言うことが認められた。
そしてもう戦いたくない。
その後、鬼神王たちは席に戻り、鬼神たちのあつい戦いを見て楽しんだ。
相手を殺してはいけないと言うルールが追加され、手加減しなければいけないので難易度は上がったが、より盛り上がっている。
総合結果はルーシェが優勝だ。ルーシェは鬼神王に負けたが、その鬼神王はシュヴェルツェ以外誰とも勝負をしていない。
そのため、勝った回数を数えるとルーシェが一番多かった。ルーシェは優勝したというのに嬉しそうではなかった。やはり鬼神王に負けたからであろう。
鬼神王お目覚め祭りは、夜遅くまで続いた。
「わかるー!」
「みたい!」
聞きたくないものを聞いてしまった。鬼神王は口角を上げ、視線を横にずらした。
「さ......さぁ、戻ろうか......」
「鬼神王様!お願いしますよぉ」
鬼神王戻ろうとする鬼神王にメリーナは頼む。
そして小さな声で「私今ヴェルさんにちょームカついているんですよね。あの神、私に嫌なことばかり押し付けてきますし、ウザイですし、気持ち悪いですし!」と言った。人間界で言うパワハラ上司のようなものだ。鬼神王は苦笑いした。
皆が口を揃えて戦って欲しいと言うなら仕方がない。けれど先程戦ったルーシェに勝っているシュヴェルツェだ。鬼神王様はルーシェの時以上に緊張する。
「鬼神王様。やりますか?」
「う......うん」
納得していないような微妙な返事をした。シュヴェルツェの眉が下がる。
「私はどちらでも大丈夫ですが、鬼神王様が嫌だと言うなら私も嫌です」
「うんん、大丈夫!」
せっかくこの場が盛り上がっているのに、空気を悪くしてしまう訳には行かない。鬼神王は深呼吸をした。すると、シュヴェルツェが歩いてきて、肩に手を置いた。
「大丈夫です。優しくしますから」
鬼神王はそこでモヤとした。力比べなのに「優しくする」なんてそんなことはありなのだろうか。
決して手加減するとは言っていない。恐らく攻撃をする際、深く傷つけたりはしない......ということだろう。けれどここは正々堂々といきたい。怖いが、それで勝っても全く嬉しくは無い。
鬼神王は「ルーシェと同じようにやって」と頼んだ。
そして二神は向かい合った。勝負が始まる。ルーシェは四階で足を組み、悔しそうに見つめている。その隣で全力で鬼神王を応援するメリーナ。
ルーシェは二神に負けたこと、弟子が師匠である自分ではなく負けた相手を応援していることに腹を立て、足でトントンと音を立てている。
「お二神とも準備はよろしいでしょうか」
鬼神王とシュヴェルツェは黙って頷く。シュヴェルツェは微笑んでいてとても余裕そうな雰囲気を出している。鬼神王は緊張していて下唇を噛んでいる。
これから始まるのは最強同士の戦い。果たして鬼神王様はシュヴェルツェに勝てるのだろうか。
太鼓の音が響く。鬼神王は先程の失敗を生かし、まずは身を守るのではなく、高く飛び、相手の動きをよく観察する。
シュヴェルツェは右手から剣を作り出した。鬼神王も剣を作り出す。キンっと大きな音を立て、剣と剣がぶつかり合う。本来ならば刃こぼれしないように、ぶつけすぎないようにする方が良いのだが、これは鬼神の力で作り上げたものだ。どれだけ強く、どれだけ多くぶつけても刃こぼれすることは無い。
「鬼神王様剣使い慣れてるね」
「どこかで練習したのかな」
剣がぶつかり合う音で鬼神たちの声は全く聞こえない。鬼神王はそのままシュヴェルツェと戦う。
シュヴェルツェの剣は重い。しかし鬼神王も負けてはいない。
二神は弾いたり弾かれたりして、激しい戦いをしている。
(......ん?)
鬼神王はシュヴェルツェの剣を受け止め、弾いた時、違和感を覚えた。
(......手加減してる......?)
剣と剣がぶつかる際、一瞬シュヴェルツェの力が緩んだ。そして弾かれる際も、大袈裟に弾かれているように感じる。気の所為かもしれないが、どうしても気になってしまう。
「ヴェル、手加減してる?」
「いえ。していませんよ。これが本気です」
シュヴェルツェは戦っている時だと言うのに微笑みながら言った。
どうも本気だとは思えない。これは見ただけでは分からない。実際に攻撃を受け止めなければ分からない。そのため皆はシュヴェルツェが手加減しているようには感じていない。果たしてこれは気のせいなのか、手加減しているのか......分からないところだ。
「やはりお強いですね」
「......」
鬼神王は高く飛び上がり、一回転して着地し、シュヴェルツェの後ろに着地した。
(あんまり剣使いたくないな)
鬼神王が作り出した剣は少し触れただけでザックリと切れてしまう。そのため間違えてシュヴェルツェを斬ってしまったら大変だ。
鬼神王は振り返って攻撃してきたシュヴェルツェを強く弾くと、扇に持ち替えた。そして扇を持って舞うように扇ぎ、シュヴェルツェの周りだけ霧を発生させた。シュヴェルツェは一瞬動きが止まる。その間に鬼神王は再び鬼神霊を召喚し、四体と鬼神王はシュヴェルツェの周りに立ち囲む。
シュヴェルツェは焦りの表情を浮かべず、右手を胸の高さに上げ、左から右へ素早く動かすと霧は消えた。
そして霧が消えた瞬間、『壱』と『弐』がシュヴェルツェを押し倒し、『肆』がシュヴェルツェの上に乗る。そしてシュヴェルツェの頭の方に鬼神王は立ち、再び剣を持ってシュヴェルツェの顔の近くに剣を止める。
「これはお恥ずかしい姿をお見せしましたね。参りました。俺の負けです」
「......」
買ったと言うのに鬼神王は眉をひそめ、喜ばなかった。
(ヴェルならこんなもので終わらない。鬼神霊たちを押しのけ、攻撃することだってできるはずだ。......それなのに......)
何度かシュヴェルツェが戦っているところを見たことがある。また、目覚めたばかりの時、シュヴェルツェと戦った。
あれはシュヴェルツェ本神と戦った訳では無いが、シュヴェルツェはこんなものではないと思う。
本気を感じられない。鬼神王を傷つけたくないからだろうか。
「鬼神王様......あの......もう決着はついています。......ですので、剣をどかしてきただけないでしょうか」
「あっ、ごめん!」
考え事をしていたため、シュヴェルツェの顔の上で剣を止めている手はずっと止まったままだった。鬼神王は急いでどかし、シュヴェルツェに手を貸した。シュヴェルツェは鬼神王の手を借り、立ち上がると、服の汚れを払い落とした。
今気づいたが、拍手の音が鳴り響いていた。こちらも考え事をしていたため、耳に入っていなかった。
「鬼神王様。大丈夫ですよ。俺は本気でやってますからね。手加減なんて決してしていません。貴方が強いから、弱く感じるのですよ」
「そうかな」
どちらにせよ、自分から負けに行く者はいないだろう。
シュヴェルツェがそういうのなら、信じよう。
「鬼神王様二回連続で勝ったぞ!」
「それに、また相手を血を一滴も流さずに降参させるなんて!」
「鬼神王様サイコー!!!」
鬼神王はパッと笑顔になり、勝利を喜んだ。
今まで一番強いと言われてきたシュヴェルツェに勝ったということは、鬼神王はこの国で一番強いと言うことが認められた。
そしてもう戦いたくない。
その後、鬼神王たちは席に戻り、鬼神たちのあつい戦いを見て楽しんだ。
相手を殺してはいけないと言うルールが追加され、手加減しなければいけないので難易度は上がったが、より盛り上がっている。
総合結果はルーシェが優勝だ。ルーシェは鬼神王に負けたが、その鬼神王はシュヴェルツェ以外誰とも勝負をしていない。
そのため、勝った回数を数えるとルーシェが一番多かった。ルーシェは優勝したというのに嬉しそうではなかった。やはり鬼神王に負けたからであろう。
鬼神王お目覚め祭りは、夜遅くまで続いた。
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