7 / 9
かくしてダンジョンは彼女の城となる[前編]
しおりを挟む
たまにしか会えない父に連れられて訪れた家になぜか僕だけ入れてもらえなかった。
仕方ないので、近くを探索していたら柵の向こうにたくさんの羊を見つけた。うちの近くに飼われているのは鶏くらいだから物珍しくて、近くに座ってふわふわの毛を眺めた。
羊が一匹、羊が二匹、暇つぶしにそう数えていた時だった。僕は運命の人に出会った。
「眠りたいの?」
白銀の髪をなびかせながら、女の子がそう僕の顔を覗き込みながら言った。
え、と僕が馬鹿みたいに口を開けて彼女を見返していると、ゆる、と目を細めて笑った。
いつのまにこんなに近くまで来ていたのだろうと、どきどきとうるさい心臓を押さえながら思った。
「だから羊を数えてたのかと思った」
彼女は母の持ってるペンダントに嵌め込まれたオブシディアンのように黒く透ける瞳で僕を見ていた。
「子守唄、歌ってあげようか?」
彼女はそう言って無造作に僕の隣に座った。ただ草の上に座っているだけなのに、彼女のためにあつらえられた玉座に座っているようだと思った。
夏の一番最初に生える葉っぱの緑と、穏やかな日の海の青を、スプーンで軽やかに混ぜたような鮮やかな色のワンピースを着た彼女は僕の顔をまじまじと見ていた。
「かわいい子」
そう言いながら頬に触れられた。白い指は、じん、と体に染み込むように冷たかった。
「私の膝の上で眠っていいよ」
ねーむれ、よいこよー、まるまるふとったひつじのむねにー、うもれてないてー、ねむりなさいー、なぐさめてあげるわ、だれよりさきにわたしがねー、ゆめのなかであいましょうー。
気がついたら、その子の膝の上で眠っていた。僕はあまり寝つきがいい方じゃなくて、夜もベッドに入ってからも眠れないことが多いのに、こんなふうに一瞬で眠れるなんてまるで魔法みたいだと思った。
「私のこと、こわい?」
僕の頭を膝に乗せてくれていた彼女は笑いながらそう言った。寂しそうな顔だった。
「なんで?」
「私は魔法使いだから」
魔法使い、初めて会った。話には聞いたことあるけど。森の中を彷徨ってもそうそう見つかるものじゃないと思ってた。
そうか、この子は魔法使いなのか。物語の中では全てを手に入れることができる生き物なのに、寂しくなったりするのか。僕がそばにいられたらいいのに。
「こわくない。毎晩してほしいくらい。眠れないときが多いから」
「かわいそうに。どうして眠れないの?」
「……本とかに、こわいのが乗ってることがあるから。ま、魔物とか」
ふふ、と彼女は軽やかに笑った。そしてまるで杖を振るように指を立てる。
「そんなの、私が吹き飛ばしてあげるのに」
「すごい」
「あーあ、毎晩あなたに子守唄を歌えたらいいのに」
それは流れ星が降ってきたかのように、鮮烈で魅力的な提案だった。
「そうしてよ」
もしそうなったなら、世界で一番素敵なことだ。母はもう僕とは一緒に寝てくれない。寝込んでいることが多いし、そうでなくとも母は父の訪ればかりを待っている。
お前はちゃんと男の子だったのに、私はちゃんと産んだのに、どうしてあの人は結婚してくれないの。と僕を責めるように母は言う。たまにくる父には絶対に言わないのに。絶対に嫌われたくないというふうに微笑んでばかりなのに。
「結婚して」
気づいたら、そう口走っていた。だってそれは僕が知る唯一の、同じベッドで眠る理由だったから。
「結婚したら、ずっと一緒なんでしょ。同じ家に帰ってくるんでしょ。他の家で眠ったりしない。ずっと一緒にいられる、そうなんだよね?」
僕は必死だった。慌てて体を起こして彼女の顔を見ながら言う。彼女の白い髪が風になびく。彼女は僕をじっと見ていた。
「ぼくと結婚して、ずっと一緒にいて」
ふ、と彼女は笑った。そうすると初めて年相応の幼い顔に見えた。
「いいよ」
結婚しようね、と彼女は小指を絡めて言った。
誓いのキスを見ていたのは丸々太った羊たちだった。
***
夜明けの頃にはダンジョンに着いていたのに、昼前になっても中に入れないとは思ってもいなかった。
まさかダンジョンに入るのに許可がいるとは……しかもこんなに時間がかかるとは。まあ無法地帯にならないように審査は必要か。
それに僕たちが入れないのは、条件を満たしてないからだし。
「ダメだダメだ、何度も言わせるな。このダンジョンは四人以上のパーティーを組んでないと入れねえんだよ」
ダンジョンの番をしてる人が、呆れた口調で言う。そうこうしてるうちに僕らの後から来た人たちもダンジョンに入っていく。
「私一人で、四人分の実力は軽く超えると思うのだけど」
困ったわ、と言いたげに首を傾げると、白い髪がさらりと揺れる。
あの頃と同じように綺麗な髪だ。風になびかせるままだったあの頃と違うのは、魔法使いの印の黒の帽子が被られてはいるところ。
「そういう問題じゃねえよ」
「良かったら、一つ二つ、魔法を見せましょうか? そうね、本気を出せばここら一体更地にするくらい苦ではないし」
「それやったら恐喝と見做して出禁にするからな」
残念ね、と彼女が僕に向けて悪戯っぽく笑う。今の彼女は可愛いよりも美しいが似合う人になったけど、こうするとあの頃と変わらないくらい幼く可愛らしい顔になる。
「うーん、幻覚魔法を使いましょうか。私たちが一人ずつ増えたように見えるの」
「それ、この人の前で言っちゃったら意味ないと思う」
僕が言うと、確かにそうね、とあっさり頷かれた。
あーあ、と彼女が言ってくるりと回る。魔法使いの印の黒のワンピースの裾がふわりと浮かぶ。
「まさか人数が決められてるなんて。こんなの本にも書いてなかったのに」
彼女が転ばないように、手を差し伸べるとくすくす笑いながら僕の手を取ってもう一回転してくれた。
「あっ、そうだわ、聞いて。私たち、二人じゃないわ。だってね、私とこの子は一心同体。二人で一人と言っても過言ではなく」
「一人になってんじゃん」
「あら」
僕が思わず口を挟むと、「ほんとだわ」と目を丸くして言う。そういうところもかわいい。
どうしようか、と話していると隣から大きな声が聞こえてきた。
「どうして入れてくれないんですか! 出るのは二人でもよかったのに!」
「すぐ出ます! 仲間を見つけたら、すぐ帰ってきますから!」
「そう言われたって規則は規則なんだよ! 好きに入られて死なれたらこっちだって迷惑なんだよ。ダンジョンを墓場にする気か?」
二人の男女が必死に訴えているが、もちろん入れてもらえる様子はない。
どうやら最初は四人でダンジョンに入ったらしいのだが、手強い魔物に襲われ退却を余儀なくされ、怪我をした二人を担いでダンジョンを出ることが叶わず置いてきてしまったらしい。
魔物に見つからないようにと隠れてもらっているから、迎えに行ったらすぐ帰ってくると、お高い魔法薬を手に訴えている。
「四人って言っても、そんなすぐにパーティーを組んでくれる人なんていないよ……」
絶望でいっぱいという顔で半分泣きそうになりながら言っている。
まあそうだろうな、僕たちもその辺にいた人たちに声掛けたけど全部断られたし。魔法使いだけならって言った人もいたけど、こっちから笑顔で断ったし。
「仕方ないわね」
かつ、とヒールでもないのに不思議と鳴る軽やかな足音と共に彼女は二人に手を差し伸べた。そんなことをしてもらえるとは羨ましい。
「そこのお二人、ご一緒しましょう」
彼女が鮮やかに言い、かくして僕らは超短期間の仲間となった。
「これで四人パーティーよ」
彼女が可愛らしくピースサインを見せるので、僕も隣でピースしておいた。四人なので。
一応中に入れてもらえたが、「次からは通せないように規則変えるよう上に直訴してやる!」と恨み言を言われた。まあ散々粘ったからな。
「本当にありがとうございます!」
二人からはお礼を言われたので、まあ人助けにもなったしよかったかなと思っていたら、「本当によかった!」と二人で熱烈なハグとキスをし始めた。
おお……と思っているとパッと離れて顔を真っ赤にしてぱたぱたと頭を下げて謝られる。
「す、すみません。人前でこんな、お恥ずかしい……!」
そう言いつつも、別段悪いことをしたと思ってるふうでもない。まあ別に、悪いことではないけど。でも羨ましくはある。
「恋人同士?」
僕の隣で彼女が微笑みながら問うた。彼女がなにを考えているのか、僕に図りきれないことが悔やまれる。
「え、は、はい。でも、あの、お二人もそうですよね?」
当たり前のように問い返された。このダンジョンに辿り着くまでの旅路でも何度も似たようなことを聞かれ。
彼女が口を開く前に、僕は指を絡めるように手を握った。そのまま手を引く。この二人にこれ以上関わる義務はない。
「行こう、姉さん」
二人の目が見開かれたのがわかる。構うものか。繋ぐ手に力を込める。
彼女は、姉は、僕の言動を咎めることなく、嫋やかに握り返してきた。
仕方ないので、近くを探索していたら柵の向こうにたくさんの羊を見つけた。うちの近くに飼われているのは鶏くらいだから物珍しくて、近くに座ってふわふわの毛を眺めた。
羊が一匹、羊が二匹、暇つぶしにそう数えていた時だった。僕は運命の人に出会った。
「眠りたいの?」
白銀の髪をなびかせながら、女の子がそう僕の顔を覗き込みながら言った。
え、と僕が馬鹿みたいに口を開けて彼女を見返していると、ゆる、と目を細めて笑った。
いつのまにこんなに近くまで来ていたのだろうと、どきどきとうるさい心臓を押さえながら思った。
「だから羊を数えてたのかと思った」
彼女は母の持ってるペンダントに嵌め込まれたオブシディアンのように黒く透ける瞳で僕を見ていた。
「子守唄、歌ってあげようか?」
彼女はそう言って無造作に僕の隣に座った。ただ草の上に座っているだけなのに、彼女のためにあつらえられた玉座に座っているようだと思った。
夏の一番最初に生える葉っぱの緑と、穏やかな日の海の青を、スプーンで軽やかに混ぜたような鮮やかな色のワンピースを着た彼女は僕の顔をまじまじと見ていた。
「かわいい子」
そう言いながら頬に触れられた。白い指は、じん、と体に染み込むように冷たかった。
「私の膝の上で眠っていいよ」
ねーむれ、よいこよー、まるまるふとったひつじのむねにー、うもれてないてー、ねむりなさいー、なぐさめてあげるわ、だれよりさきにわたしがねー、ゆめのなかであいましょうー。
気がついたら、その子の膝の上で眠っていた。僕はあまり寝つきがいい方じゃなくて、夜もベッドに入ってからも眠れないことが多いのに、こんなふうに一瞬で眠れるなんてまるで魔法みたいだと思った。
「私のこと、こわい?」
僕の頭を膝に乗せてくれていた彼女は笑いながらそう言った。寂しそうな顔だった。
「なんで?」
「私は魔法使いだから」
魔法使い、初めて会った。話には聞いたことあるけど。森の中を彷徨ってもそうそう見つかるものじゃないと思ってた。
そうか、この子は魔法使いなのか。物語の中では全てを手に入れることができる生き物なのに、寂しくなったりするのか。僕がそばにいられたらいいのに。
「こわくない。毎晩してほしいくらい。眠れないときが多いから」
「かわいそうに。どうして眠れないの?」
「……本とかに、こわいのが乗ってることがあるから。ま、魔物とか」
ふふ、と彼女は軽やかに笑った。そしてまるで杖を振るように指を立てる。
「そんなの、私が吹き飛ばしてあげるのに」
「すごい」
「あーあ、毎晩あなたに子守唄を歌えたらいいのに」
それは流れ星が降ってきたかのように、鮮烈で魅力的な提案だった。
「そうしてよ」
もしそうなったなら、世界で一番素敵なことだ。母はもう僕とは一緒に寝てくれない。寝込んでいることが多いし、そうでなくとも母は父の訪ればかりを待っている。
お前はちゃんと男の子だったのに、私はちゃんと産んだのに、どうしてあの人は結婚してくれないの。と僕を責めるように母は言う。たまにくる父には絶対に言わないのに。絶対に嫌われたくないというふうに微笑んでばかりなのに。
「結婚して」
気づいたら、そう口走っていた。だってそれは僕が知る唯一の、同じベッドで眠る理由だったから。
「結婚したら、ずっと一緒なんでしょ。同じ家に帰ってくるんでしょ。他の家で眠ったりしない。ずっと一緒にいられる、そうなんだよね?」
僕は必死だった。慌てて体を起こして彼女の顔を見ながら言う。彼女の白い髪が風になびく。彼女は僕をじっと見ていた。
「ぼくと結婚して、ずっと一緒にいて」
ふ、と彼女は笑った。そうすると初めて年相応の幼い顔に見えた。
「いいよ」
結婚しようね、と彼女は小指を絡めて言った。
誓いのキスを見ていたのは丸々太った羊たちだった。
***
夜明けの頃にはダンジョンに着いていたのに、昼前になっても中に入れないとは思ってもいなかった。
まさかダンジョンに入るのに許可がいるとは……しかもこんなに時間がかかるとは。まあ無法地帯にならないように審査は必要か。
それに僕たちが入れないのは、条件を満たしてないからだし。
「ダメだダメだ、何度も言わせるな。このダンジョンは四人以上のパーティーを組んでないと入れねえんだよ」
ダンジョンの番をしてる人が、呆れた口調で言う。そうこうしてるうちに僕らの後から来た人たちもダンジョンに入っていく。
「私一人で、四人分の実力は軽く超えると思うのだけど」
困ったわ、と言いたげに首を傾げると、白い髪がさらりと揺れる。
あの頃と同じように綺麗な髪だ。風になびかせるままだったあの頃と違うのは、魔法使いの印の黒の帽子が被られてはいるところ。
「そういう問題じゃねえよ」
「良かったら、一つ二つ、魔法を見せましょうか? そうね、本気を出せばここら一体更地にするくらい苦ではないし」
「それやったら恐喝と見做して出禁にするからな」
残念ね、と彼女が僕に向けて悪戯っぽく笑う。今の彼女は可愛いよりも美しいが似合う人になったけど、こうするとあの頃と変わらないくらい幼く可愛らしい顔になる。
「うーん、幻覚魔法を使いましょうか。私たちが一人ずつ増えたように見えるの」
「それ、この人の前で言っちゃったら意味ないと思う」
僕が言うと、確かにそうね、とあっさり頷かれた。
あーあ、と彼女が言ってくるりと回る。魔法使いの印の黒のワンピースの裾がふわりと浮かぶ。
「まさか人数が決められてるなんて。こんなの本にも書いてなかったのに」
彼女が転ばないように、手を差し伸べるとくすくす笑いながら僕の手を取ってもう一回転してくれた。
「あっ、そうだわ、聞いて。私たち、二人じゃないわ。だってね、私とこの子は一心同体。二人で一人と言っても過言ではなく」
「一人になってんじゃん」
「あら」
僕が思わず口を挟むと、「ほんとだわ」と目を丸くして言う。そういうところもかわいい。
どうしようか、と話していると隣から大きな声が聞こえてきた。
「どうして入れてくれないんですか! 出るのは二人でもよかったのに!」
「すぐ出ます! 仲間を見つけたら、すぐ帰ってきますから!」
「そう言われたって規則は規則なんだよ! 好きに入られて死なれたらこっちだって迷惑なんだよ。ダンジョンを墓場にする気か?」
二人の男女が必死に訴えているが、もちろん入れてもらえる様子はない。
どうやら最初は四人でダンジョンに入ったらしいのだが、手強い魔物に襲われ退却を余儀なくされ、怪我をした二人を担いでダンジョンを出ることが叶わず置いてきてしまったらしい。
魔物に見つからないようにと隠れてもらっているから、迎えに行ったらすぐ帰ってくると、お高い魔法薬を手に訴えている。
「四人って言っても、そんなすぐにパーティーを組んでくれる人なんていないよ……」
絶望でいっぱいという顔で半分泣きそうになりながら言っている。
まあそうだろうな、僕たちもその辺にいた人たちに声掛けたけど全部断られたし。魔法使いだけならって言った人もいたけど、こっちから笑顔で断ったし。
「仕方ないわね」
かつ、とヒールでもないのに不思議と鳴る軽やかな足音と共に彼女は二人に手を差し伸べた。そんなことをしてもらえるとは羨ましい。
「そこのお二人、ご一緒しましょう」
彼女が鮮やかに言い、かくして僕らは超短期間の仲間となった。
「これで四人パーティーよ」
彼女が可愛らしくピースサインを見せるので、僕も隣でピースしておいた。四人なので。
一応中に入れてもらえたが、「次からは通せないように規則変えるよう上に直訴してやる!」と恨み言を言われた。まあ散々粘ったからな。
「本当にありがとうございます!」
二人からはお礼を言われたので、まあ人助けにもなったしよかったかなと思っていたら、「本当によかった!」と二人で熱烈なハグとキスをし始めた。
おお……と思っているとパッと離れて顔を真っ赤にしてぱたぱたと頭を下げて謝られる。
「す、すみません。人前でこんな、お恥ずかしい……!」
そう言いつつも、別段悪いことをしたと思ってるふうでもない。まあ別に、悪いことではないけど。でも羨ましくはある。
「恋人同士?」
僕の隣で彼女が微笑みながら問うた。彼女がなにを考えているのか、僕に図りきれないことが悔やまれる。
「え、は、はい。でも、あの、お二人もそうですよね?」
当たり前のように問い返された。このダンジョンに辿り着くまでの旅路でも何度も似たようなことを聞かれ。
彼女が口を開く前に、僕は指を絡めるように手を握った。そのまま手を引く。この二人にこれ以上関わる義務はない。
「行こう、姉さん」
二人の目が見開かれたのがわかる。構うものか。繋ぐ手に力を込める。
彼女は、姉は、僕の言動を咎めることなく、嫋やかに握り返してきた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる