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42.第二図書室
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次の日の放課後、俺は由紀先輩に言われた通り第二図書室に向かった。
どうしても第一図書室に行く気にはなれなかったから。
そういえば、初めて行来たなと思いながら戸を開けると第一図書室より広く綺麗だなという印象だった。
女子生徒がちらほらと本を借りたり読んだりしていて、中学まで見慣れた図書室の風景で、人が居るのが当たり前だよな、と自嘲気味に思う。
「あ、佐武くんだ!こっちこっち」
本の整理をしていたらしい由紀先輩に手招きされる。
近くにいた女子生徒達と話していたようだけど、俺の姿を見た為か手を振って離れている。
……良いんだろうか。
「佐武くん来てくれたんだ~。嬉しい」
「由紀先輩が言ったんですよ」
「まあ、そうだけどね。初めて話したような相手に言われて来てくれるなんて、佐武くん優しいね」
にこやかに言われる。
……そんな大層なものじゃないのに。
「ここ、第一図書室とは違って本も多いでしょ?」
「……そうですね」
本棚の数も違うし、冊数も全然違う。
それでも、図書室にいるとどうしても第一図書室の事を思い出す。
「でも……俺は、第一図書室の方が落ち着きます」
そこまで言ってハッとする。
「あ、すみません。ここが良くないとかそういう話じゃなくて」
「良いの良いの~」
気を悪くした様子もなく、むしろ喜んだような顔つきでぱたぱたと手を振っている。
というか髪まで振ってる。
テンション高いな。ああいう本の話ししてテンション上がってる美奈を沸騰させられる。
「気にしないで!あ、佐武くんどんな本が好きなの?えーと、私のおすすめはねー」
近くの本棚に指を滑らせている。
……前にも思ったけど、どっかで見た気がするんだよな。
浩也と一緒に居たとかそういうのじゃなくて。
「これ!このシリーズ好きなの」
そう言って見せてきた文庫本の一巻はよく見慣れた本だった。
「……俺も、これ好きです」
昨日、美奈が色々言っていた本だ。
やっぱり人気なんだな。そうだよな、面白いもんな。
うんうんと頷く。
「本当?私の弟にも読ませたら面白いって言ってたの。これ良いよね。男子のほうが読んでる人多いみたいであんまり女の子で感想言い合える子いないから、すっごく嬉しい!」
「由紀先輩。俺は男です」
「可愛い男の子なら大歓迎だよ!」
ウインクされた。
器用だな、この人。
どうしても第一図書室に行く気にはなれなかったから。
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というか髪まで振ってる。
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ウインクされた。
器用だな、この人。
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