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本編
文鳥と私5
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ある時付き合い始めて間もない、今の旦那が文鳥のわらわらいる私の部屋に遊びに来た。
その頃の私は母親と二人暮らししていて、友達や彼氏が遊びに来る事にどうこう言う親でもなかったので、文鳥のたくさんいる自分の部屋に招待した訳だ。
うちの文鳥の皆さんは相変わらずというか、マイペースでした。
頭に乗ったり肩に乗ったり本当に自由気ままに過ごしていた。
そこが可愛いと親バカ風、ふかすわけですが、「来客?なにそれ」といった感じに自由に過ごしていた。
私もおやつをつまみつつ、お茶を飲み、ゆったりと色んな話をしながら、文鳥共々我が道を行く。
彼氏はと言うと、初めて彼女になった私のお宅訪問でかなり緊張した様子。けれどマンガやゲーム、色々部屋にあったので、話はあんまり尽きた印象はないので、多分好きなマンガとか布教したり話をしていたんだと思う。
おもちゃがいっぱいあるからと、色々マンガとかも貸したような気もする。うん、私が友達とか親戚が来たら、普通に最低50冊とか貸し出すタイプだったので、きっと貸しただろう。(笑)
そんなこんなで時間は着々と過ぎて行った。
そんな時だった。
ひびきの家に来ておいて、普通にお宅訪問が平和に終わるはずはなかった。
嬉しそうにメスの文鳥が彼氏の方へと乗った。求愛ソングを歌いつつ、求愛ダンスを踊りつつじわりじわりと距離を詰めるオス文鳥。
『なんだよ。ここがいいのか?』とでも言いたげに、オス文鳥がメス文鳥の頬の毛を毛繕いする。
楽しげにお互いに鳴きつつ、いちゃつき始めた。
「なんかリラックスし過ぎだよね…。うちの子がごめんね~」
なんて私が呆れた体で、口にしてしばらくたった頃だろうか。
初対面だったはずの彼氏の肩で交尾を始めた……。何やってくれとんじゃい…。正直焦った。普段人懐っこいとはいえ、初対面の人の肩で交尾とかなかったし。
おまいら……。
そんなこんながあり、彼氏をお見送りし、月日は流れた。
なんだかある日か細い声が聞こえてきた。あの日やらかしてくれたカップルのケージのツボ巣?
また卵詰まりとかやらかしてるのかなとかなり焦りつつ、様子を見た所雛が1羽に卵が何個か。
次の日に1羽また次の日に1羽と生まれた。
この雛が皇、雪、小雪と名付けられた。
1羽からペンネームの皇を取り、もう1羽から雪の名前を取り、箱庭の文鳥あやかしの元になった。2羽とも桜文鳥だ。
因みに彼氏今後、相方と統一するけれど、彼は文鳥ホテルの名を欲しいままにしている…。
…などと、未だにからかって、怒られたりしている。
その頃の私は母親と二人暮らししていて、友達や彼氏が遊びに来る事にどうこう言う親でもなかったので、文鳥のたくさんいる自分の部屋に招待した訳だ。
うちの文鳥の皆さんは相変わらずというか、マイペースでした。
頭に乗ったり肩に乗ったり本当に自由気ままに過ごしていた。
そこが可愛いと親バカ風、ふかすわけですが、「来客?なにそれ」といった感じに自由に過ごしていた。
私もおやつをつまみつつ、お茶を飲み、ゆったりと色んな話をしながら、文鳥共々我が道を行く。
彼氏はと言うと、初めて彼女になった私のお宅訪問でかなり緊張した様子。けれどマンガやゲーム、色々部屋にあったので、話はあんまり尽きた印象はないので、多分好きなマンガとか布教したり話をしていたんだと思う。
おもちゃがいっぱいあるからと、色々マンガとかも貸したような気もする。うん、私が友達とか親戚が来たら、普通に最低50冊とか貸し出すタイプだったので、きっと貸しただろう。(笑)
そんなこんなで時間は着々と過ぎて行った。
そんな時だった。
ひびきの家に来ておいて、普通にお宅訪問が平和に終わるはずはなかった。
嬉しそうにメスの文鳥が彼氏の方へと乗った。求愛ソングを歌いつつ、求愛ダンスを踊りつつじわりじわりと距離を詰めるオス文鳥。
『なんだよ。ここがいいのか?』とでも言いたげに、オス文鳥がメス文鳥の頬の毛を毛繕いする。
楽しげにお互いに鳴きつつ、いちゃつき始めた。
「なんかリラックスし過ぎだよね…。うちの子がごめんね~」
なんて私が呆れた体で、口にしてしばらくたった頃だろうか。
初対面だったはずの彼氏の肩で交尾を始めた……。何やってくれとんじゃい…。正直焦った。普段人懐っこいとはいえ、初対面の人の肩で交尾とかなかったし。
おまいら……。
そんなこんながあり、彼氏をお見送りし、月日は流れた。
なんだかある日か細い声が聞こえてきた。あの日やらかしてくれたカップルのケージのツボ巣?
また卵詰まりとかやらかしてるのかなとかなり焦りつつ、様子を見た所雛が1羽に卵が何個か。
次の日に1羽また次の日に1羽と生まれた。
この雛が皇、雪、小雪と名付けられた。
1羽からペンネームの皇を取り、もう1羽から雪の名前を取り、箱庭の文鳥あやかしの元になった。2羽とも桜文鳥だ。
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