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本編
文鳥 蓮・碧・千鶴
しおりを挟む彼らは、すごくモテていた。
いわゆる、文鳥界(ひびき宅における)世にいう、イケメンという種族らしい。
とっさに浮かばないけど、奥さんがたくさんいた気がする。
私にとっては、どの子も可愛い文鳥だったけど、彼らにも美醜の概念はあったのかもしれない。
蓮(♂)は、普通の桜文鳥だった様に思う。 けれど死別と言う形で迎える別れ。
その度に、新しい伴侶を見つけていた。
彼は、当時ハマっていた、スキップビートという、マンガのキャラから取った。
碧(♂)は、ブルー文鳥という種類の文鳥で実家に住んでいる時に出会った。
ある時、ずっと売れ残っている白文鳥がいた。
どうなってしまうのか心配で、お迎えしてしまった。
名を琥珀とつけた。響きが、紅白と似ていたからと言う安直さ。
彼らは幸せそうに暮らしていたけど、何度か乗り切ってくれた卵つまりという状況により、別れを迎える。
飼い主である私も泣いたり落ち込んだりするけど、一番悲しいはずの碧が、肩に乗り首筋に寄り添うようにして、慰めてくれる様な仕草をする。
淋しい同士握り文鳥として背中を撫でたり、頭を撫でたりして、お互いに淋しさを癒やしていた気がする。
また彼もモテる子だったので、しばらくして、千という子と結ばれた。
ブルー文鳥だから碧と名付けられたけれど、どこか残念な印象がぬぐえない子で、あだ名にとつけられた、シッパイダーと呼ばれる方が多かった。
千鶴に関しては…。
2羽の白文鳥をお迎えした。
千鶴と千と名付けた。
千(♀)と千鶴(♂)は、カップルになることはなかった。
私が、薄桜鬼という乙女ゲームにハマっていたので、登場人物の中から名付けられた。
千が碧に惚れたのか一緒に暮らし始めた。
千鶴もあとからお迎えした、バニーさんと結ばれた。
幸せそうにしていたが、やはり卵詰まりは続く。
個人的にはメスのお顔好みのようだったけど、また卵詰まりしたらと思うと、発情行為である背中を撫でれなくなった。
千鶴は白文鳥がお好みらしく、くっつく相手が白文鳥ばかりだったので、歴代彼女とまとめて、白い恋人と呼んでいた。
まんますぎるけど。(笑)
せっかくなので。バニーさんのお迎えのきっかけもここで。
正直な所、文鳥をお迎えする予定はなかった。
暗黙のルールで10羽を超えない。 そういう決め事をしていたから。
ところが、相方がバニーさんと一緒にいた桜文鳥が、すごくアクロバティックな行動をしたらしく、惚れ込んでしまった。
1羽残すのは可哀想だと、白文鳥もお迎えした。
アクロバティックな行動は、その後見せず、相方にアクロバティック詐欺にあった気分だった。
因みに相方命名でタイガー&バニーからとった。
あとになって、千鶴が弥富の文鳥の血を、ひくかもしれない
ことが分かる。
近親婚で白文鳥を生むよう仕向けられたらしく、致死率が1/4と比較的に高いらしい。
体の一部に黒が残るらしい。放鳥時間をずらす様にすると、卵詰まりでなくなる子は減り、大分おさまった。
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14話まで読みました。
鳥界隈のモテ具合、人間にはわからないことが多いですよね。長い飼育歴には、いろんなことありますよね。
セキセイ飼っていた時、やはり10羽は意識する数でした。いろいろ、共感するとこだらけ、なエピソードでした。
なんかどうしてこいつがモテるのか?とかは相変わらずわかりませんね。(笑)
またお世話できるかなって思う、ボーダーラインありますよね。家はイノ夫婦に子供わらわら生まれて開き直りました。
12話まで読みました。
リサイクルショップにあるペットゲージ。いろいろなこと、考えますよね。
コロコロ転がるから唐揚げって表現、すごく好きです。文鳥さんが最近すごく気になるのは、ひびきさんにかなり影響されたゆえだと思います!
ケージ普通なら、あまり気にしないんですけど、名前が書いてあったのですごく気になりました。
気にいって頂けて嬉しいです〜。
からあげくん命名は相方で、あの子の生涯の半分以上があだなのからあげくん率、すごく高かったと思います。
文鳥、見てるとオラついてる子が多いですが、観察だけでもぜひどーぞ♪
全部一気に読んでしまいました♪
面白かったです。
僕はインコや文鳥は飼ったことないのですが、なんだか人間みたいですね!
いやぁ、続きが楽しみです笑
ありがとうございます!
動物が人間臭いのは私の主観か、育て方の問題かわかりませんがまた続き書きたいと思います。