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本編
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食事後、ハーブを見にまた厨房へと足を運ぼうとすると、レイス様もついてきた。
「レイ様、あのパンと残ったスープいただきました! また機会があれば教えて下さい」
そんなたいした料理ではないのに恐縮である。
「私も楽しかったので、またぜひ!」
料理人さんとそんな事を話しながら、意識をハーブに戻す。
「フレッシュハーブは、乾燥に時間がかからない程良いらしいけど、陰干し以外思いつかなくって……」
「え? 風と火の魔法をうまく調節できたらできそうだよね…」
「え? 魔法あるんですか…。私…、使えるかわかりませんね…」
「レイシアは光と闇以外の属性を使えたはずだよ。その辺りにある木の葉で、練習してみたら? 付き合うよ」
「いいんですか?」
そう言って、ハーブは無駄にすると勿体ないので厨房のそばにある木の葉を取り、無為にちぎった事に「ごめんね」と呟くと、挑戦してみる。
風と火を意識して乾燥しますようにと願ってみるけど、火がつき、無残にも葉は燃え尽きてしまった。
「あぁ…。先は長そうですね…」
そう言って、私がガッカリしていると、見本の様に木の葉を乾燥させてくれた。
「代わりに僕ができるんだし、ゆっくり出来るようになればいいよ!」
そう言うと、厨房に戻り、陰干しを始めたばかりのハーブを、レイス様が魔法の力で乾燥させてくれた。
「ラベンダーも、今度お願いできますか?」
そう問うと「ティーファ、採ってきてもらえるかな?」レイス様が言う。
「はい、ただいま!」
そう言い、ティーファさんはハーブ園の方に消えていった。
また料理をしていいか確認を取り、出来たばかりの ハーブミックスを小さく砕く。
「あの…、豚とか鳥のお肉、ありますか」
「豚の肉の塊とステュムパリデスの肉ならありますよ。青銅が必要だったみたいで、ステュムパリデスの鳥ならありますよ」
「ステュムパリデス……。とりあえずそれをください」
私はそう言うと、豚の肉塊にフォークを刺す。一通り満遍なくさせたら、塩と胡椒を満遍なく塗り込み、ハーブミックスを全体につける。
「こちらを保管の機器に入れて、一週間くらい置けば、すごく美味しいパンチェッタが出来ると思います。あとたくさん鶏肉あるならなんですが、レシピ教えるついでに皆さんの味見分も作ってみますか?」
「レイ様のレシピ……、教えて頂けるのですかっ! 是非お願いしたいです」
「私も皆さんが作ってくれると楽にもっと美味しいもの食べれると思うので、望むところです!」
そう言い、鶏肉の筋を切るなどの下処理をし、またフォークでザクザクと刺していく。
「一個、見本にソテーを作りますね。岩塩を削り、粗挽きの胡椒をミルで、かけて味をなじませます。あとはハーブをかけて焼くだけなんですけれど…」
油を馴染ませたフライから、十分な温かさを感じ、皮を下にしてじっくりと焼き上げていく。
ひっくり返して、火を強め焼色をつける。火をまた弱めて、全体にある程度の火が通ったと思われる頃に火を止める。あとは予熱で美味しく焼き上がるだろう。
レイス様とティーファさん、あと料理人さん達が試せるような大きさに切り分けてお皿に乗せた。
「レイ様、あのパンと残ったスープいただきました! また機会があれば教えて下さい」
そんなたいした料理ではないのに恐縮である。
「私も楽しかったので、またぜひ!」
料理人さんとそんな事を話しながら、意識をハーブに戻す。
「フレッシュハーブは、乾燥に時間がかからない程良いらしいけど、陰干し以外思いつかなくって……」
「え? 風と火の魔法をうまく調節できたらできそうだよね…」
「え? 魔法あるんですか…。私…、使えるかわかりませんね…」
「レイシアは光と闇以外の属性を使えたはずだよ。その辺りにある木の葉で、練習してみたら? 付き合うよ」
「いいんですか?」
そう言って、ハーブは無駄にすると勿体ないので厨房のそばにある木の葉を取り、無為にちぎった事に「ごめんね」と呟くと、挑戦してみる。
風と火を意識して乾燥しますようにと願ってみるけど、火がつき、無残にも葉は燃え尽きてしまった。
「あぁ…。先は長そうですね…」
そう言って、私がガッカリしていると、見本の様に木の葉を乾燥させてくれた。
「代わりに僕ができるんだし、ゆっくり出来るようになればいいよ!」
そう言うと、厨房に戻り、陰干しを始めたばかりのハーブを、レイス様が魔法の力で乾燥させてくれた。
「ラベンダーも、今度お願いできますか?」
そう問うと「ティーファ、採ってきてもらえるかな?」レイス様が言う。
「はい、ただいま!」
そう言い、ティーファさんはハーブ園の方に消えていった。
また料理をしていいか確認を取り、出来たばかりの ハーブミックスを小さく砕く。
「あの…、豚とか鳥のお肉、ありますか」
「豚の肉の塊とステュムパリデスの肉ならありますよ。青銅が必要だったみたいで、ステュムパリデスの鳥ならありますよ」
「ステュムパリデス……。とりあえずそれをください」
私はそう言うと、豚の肉塊にフォークを刺す。一通り満遍なくさせたら、塩と胡椒を満遍なく塗り込み、ハーブミックスを全体につける。
「こちらを保管の機器に入れて、一週間くらい置けば、すごく美味しいパンチェッタが出来ると思います。あとたくさん鶏肉あるならなんですが、レシピ教えるついでに皆さんの味見分も作ってみますか?」
「レイ様のレシピ……、教えて頂けるのですかっ! 是非お願いしたいです」
「私も皆さんが作ってくれると楽にもっと美味しいもの食べれると思うので、望むところです!」
そう言い、鶏肉の筋を切るなどの下処理をし、またフォークでザクザクと刺していく。
「一個、見本にソテーを作りますね。岩塩を削り、粗挽きの胡椒をミルで、かけて味をなじませます。あとはハーブをかけて焼くだけなんですけれど…」
油を馴染ませたフライから、十分な温かさを感じ、皮を下にしてじっくりと焼き上げていく。
ひっくり返して、火を強め焼色をつける。火をまた弱めて、全体にある程度の火が通ったと思われる頃に火を止める。あとは予熱で美味しく焼き上がるだろう。
レイス様とティーファさん、あと料理人さん達が試せるような大きさに切り分けてお皿に乗せた。
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