12 / 88
本編
9
しおりを挟む
食事後、ハーブを見にまた厨房へと足を運ぼうとすると、レイス様もついてきた。
「レイ様、あのパンと残ったスープいただきました! また機会があれば教えて下さい」
そんなたいした料理ではないのに恐縮である。
「私も楽しかったので、またぜひ!」
料理人さんとそんな事を話しながら、意識をハーブに戻す。
「フレッシュハーブは、乾燥に時間がかからない程良いらしいけど、陰干し以外思いつかなくって……」
「え? 風と火の魔法をうまく調節できたらできそうだよね…」
「え? 魔法あるんですか…。私…、使えるかわかりませんね…」
「レイシアは光と闇以外の属性を使えたはずだよ。その辺りにある木の葉で、練習してみたら? 付き合うよ」
「いいんですか?」
そう言って、ハーブは無駄にすると勿体ないので厨房のそばにある木の葉を取り、無為にちぎった事に「ごめんね」と呟くと、挑戦してみる。
風と火を意識して乾燥しますようにと願ってみるけど、火がつき、無残にも葉は燃え尽きてしまった。
「あぁ…。先は長そうですね…」
そう言って、私がガッカリしていると、見本の様に木の葉を乾燥させてくれた。
「代わりに僕ができるんだし、ゆっくり出来るようになればいいよ!」
そう言うと、厨房に戻り、陰干しを始めたばかりのハーブを、レイス様が魔法の力で乾燥させてくれた。
「ラベンダーも、今度お願いできますか?」
そう問うと「ティーファ、採ってきてもらえるかな?」レイス様が言う。
「はい、ただいま!」
そう言い、ティーファさんはハーブ園の方に消えていった。
また料理をしていいか確認を取り、出来たばかりの ハーブミックスを小さく砕く。
「あの…、豚とか鳥のお肉、ありますか」
「豚の肉の塊とステュムパリデスの肉ならありますよ。青銅が必要だったみたいで、ステュムパリデスの鳥ならありますよ」
「ステュムパリデス……。とりあえずそれをください」
私はそう言うと、豚の肉塊にフォークを刺す。一通り満遍なくさせたら、塩と胡椒を満遍なく塗り込み、ハーブミックスを全体につける。
「こちらを保管の機器に入れて、一週間くらい置けば、すごく美味しいパンチェッタが出来ると思います。あとたくさん鶏肉あるならなんですが、レシピ教えるついでに皆さんの味見分も作ってみますか?」
「レイ様のレシピ……、教えて頂けるのですかっ! 是非お願いしたいです」
「私も皆さんが作ってくれると楽にもっと美味しいもの食べれると思うので、望むところです!」
そう言い、鶏肉の筋を切るなどの下処理をし、またフォークでザクザクと刺していく。
「一個、見本にソテーを作りますね。岩塩を削り、粗挽きの胡椒をミルで、かけて味をなじませます。あとはハーブをかけて焼くだけなんですけれど…」
油を馴染ませたフライから、十分な温かさを感じ、皮を下にしてじっくりと焼き上げていく。
ひっくり返して、火を強め焼色をつける。火をまた弱めて、全体にある程度の火が通ったと思われる頃に火を止める。あとは予熱で美味しく焼き上がるだろう。
レイス様とティーファさん、あと料理人さん達が試せるような大きさに切り分けてお皿に乗せた。
「レイ様、あのパンと残ったスープいただきました! また機会があれば教えて下さい」
そんなたいした料理ではないのに恐縮である。
「私も楽しかったので、またぜひ!」
料理人さんとそんな事を話しながら、意識をハーブに戻す。
「フレッシュハーブは、乾燥に時間がかからない程良いらしいけど、陰干し以外思いつかなくって……」
「え? 風と火の魔法をうまく調節できたらできそうだよね…」
「え? 魔法あるんですか…。私…、使えるかわかりませんね…」
「レイシアは光と闇以外の属性を使えたはずだよ。その辺りにある木の葉で、練習してみたら? 付き合うよ」
「いいんですか?」
そう言って、ハーブは無駄にすると勿体ないので厨房のそばにある木の葉を取り、無為にちぎった事に「ごめんね」と呟くと、挑戦してみる。
風と火を意識して乾燥しますようにと願ってみるけど、火がつき、無残にも葉は燃え尽きてしまった。
「あぁ…。先は長そうですね…」
そう言って、私がガッカリしていると、見本の様に木の葉を乾燥させてくれた。
「代わりに僕ができるんだし、ゆっくり出来るようになればいいよ!」
そう言うと、厨房に戻り、陰干しを始めたばかりのハーブを、レイス様が魔法の力で乾燥させてくれた。
「ラベンダーも、今度お願いできますか?」
そう問うと「ティーファ、採ってきてもらえるかな?」レイス様が言う。
「はい、ただいま!」
そう言い、ティーファさんはハーブ園の方に消えていった。
また料理をしていいか確認を取り、出来たばかりの ハーブミックスを小さく砕く。
「あの…、豚とか鳥のお肉、ありますか」
「豚の肉の塊とステュムパリデスの肉ならありますよ。青銅が必要だったみたいで、ステュムパリデスの鳥ならありますよ」
「ステュムパリデス……。とりあえずそれをください」
私はそう言うと、豚の肉塊にフォークを刺す。一通り満遍なくさせたら、塩と胡椒を満遍なく塗り込み、ハーブミックスを全体につける。
「こちらを保管の機器に入れて、一週間くらい置けば、すごく美味しいパンチェッタが出来ると思います。あとたくさん鶏肉あるならなんですが、レシピ教えるついでに皆さんの味見分も作ってみますか?」
「レイ様のレシピ……、教えて頂けるのですかっ! 是非お願いしたいです」
「私も皆さんが作ってくれると楽にもっと美味しいもの食べれると思うので、望むところです!」
そう言い、鶏肉の筋を切るなどの下処理をし、またフォークでザクザクと刺していく。
「一個、見本にソテーを作りますね。岩塩を削り、粗挽きの胡椒をミルで、かけて味をなじませます。あとはハーブをかけて焼くだけなんですけれど…」
油を馴染ませたフライから、十分な温かさを感じ、皮を下にしてじっくりと焼き上げていく。
ひっくり返して、火を強め焼色をつける。火をまた弱めて、全体にある程度の火が通ったと思われる頃に火を止める。あとは予熱で美味しく焼き上がるだろう。
レイス様とティーファさん、あと料理人さん達が試せるような大きさに切り分けてお皿に乗せた。
1
あなたにおすすめの小説
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
二度目の子育て~我が子を可愛がったら溺愛されました
三園 七詩
恋愛
私は一人娘の優里亜の母親だった。
優里亜は幼い頃から体が弱く病院でほとんどの時間を過ごしていた。
優里亜は本が好きでよく私にも本の話をしてくれた。
そんな優里亜の病状が悪化して幼くして亡くなってしまう。
絶望に打ちひしがれている時事件に巻き込まれ私も命を落とした。
そして気がつくと娘の優里亜が大好きだった本の世界に入り込んでいた。
乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!
ユウ
恋愛
平凡な伯爵令嬢のリネットは優しい婚約者と妹と穏やかで幸福な日々を送っていた。
相手は公爵家の嫡男であり第一王子殿下の側近で覚えもめでたく社交界の憧れの漆黒の騎士と呼ばれる貴族令息だった。
結婚式前夜、婚約者の妹に会いに学園に向かったが、そこで事件が起きる。
現在学園で騒動を起こしている第二王子とその友人達に勘違いから暴行を受け階段から落ちてしまう…
その時に前世の記憶を取り戻すのだった…
「悪役令嬢の兄の婚約者って…」
なんとも微妙なポジション。
しかも結婚前夜で傷物になる失態を犯してしまったリネットは婚約解消を望むのだが、悪役令嬢の義妹が王子に婚約破棄を突きつける事件に発展してしまう。
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
何もしない公爵夫人ですが、なぜか屋敷がうまく回っています
鷹 綾
恋愛
辺境公爵カーネル・クリスの妻となったフィレ・バーナード。
けれど彼女は、屋敷を仕切ることも、改革を行うことも、声高に意見を述べることもしなかった。
指示を出さない。
判断を奪わない。
必要以上に関わらない。
「何もしない夫人」として、ただ静かにそこにいるだけ。
それなのに――
いつの間にか屋敷は落ち着き、
使用人たちは迷わなくなり、
人は出入りし、戻り、また進んでいくようになる。
誰かに依存しない。
誰かを支配しない。
それでも確かに“安心できる場所”は、彼女の周りに残っていた。
必要とされなくてもいい。
役に立たなくてもいい。
それでも、ここにいていい。
これは、
「何もしない」ことで壊れなかった関係と、
「奪わない」ことで続いていった日常を描く、
静かでやさしい結婚生活の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる