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本編
21(レイス視点)
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食事後、レイが厨房へ向かうと言うので、僕もついてきた。
「レイ様、あのパンと残ったスープいただきました! また機会があれば教えて下さい」
料理人達が感動した様に言い募る。気持ちは痛いほどわかる気がする。すごく美味しいかったもの…。
「私も楽しかったので、またぜひ!」
料理人とそんな事を話しているレイを見ていると、謙虚さや前向きな所が可愛くて、抱きしめたくなる。
「フレッシュハーブは、乾燥に時間がかからない程良いらしいけど、陰干し以外思いつかなくって……」
「え? 風と火の魔法をうまく調節できたらできそうだよね…」
僕がそういうと、魔法を知らなかったらしいレイは驚いたみたいだ。
「え? 魔法あるんですか…。私…、使えるかわかりませんね…」
「レイシアは光と闇以外の属性を使えたはずだよ。その辺りにある木の葉で、練習してみたら? 付き合うよ」
僕がレイにそういうと、遠慮がちに「いいんですか?」とレイは言う。
ハーブは無駄にすると勿体彼女が言うので、その辺にに生えてる木なら大丈夫かと思ったら、木に向かって「ごめんね」と呟き葉を取る。
頑張ってコントロールをしようとしたみたいだけど、火の魔法が強かったのか、火がついて葉は燃え尽きてしまった。
「あぁ…。先は長そうですね…」
しょんぼりとそう言う彼女。いつか出来る様になるから大丈夫だよ。そんな思いを込めて、見本の様に木の葉を乾燥させてくれた。
「代わりに僕ができるんだし、ゆっくり出来るようになればいいよ!」
僕がそう言うと、今日の所は諦めたという体で、陰干しを始めたばかりのハーブを、代わりに乾燥させた。
「ラベンダーも、今度お願いできますか?」
レイがそう言うから、「ティーファ、採ってきてもらえるかな?」こっそりと薔薇の花びらも宜しくと伝えた。
「はい、ただいま!」
そう言い、ティーファはハーブ園へと消えていった。
料理人にまた料理をしてても邪魔じゃないか確認して、出来たてのハーブミックスを小さく砕き始めた。
「あの…、豚とか鳥のお肉、ありますか」
今度は何を作るんだろう。
「豚の肉の塊とステュムパリデスの肉ならありますよ。青銅が必要だったみたいで、ステュムパリデスの鳥ならありますよ」
「ステュムパリデス……。とりあえずそれをください」
彼女は、ステュムパーリデスを、知らなかったみたいだ。少し悩んだ後、レイはそういった。
豚の肉塊にフォークを刺して、塩と胡椒を満遍なく塗り込み、ハーブミックスを全体につけている。
一体どんな味になるんだろう。
「こちらを保管用の機器にに入れて、一週間くらい置けば、すごく美味しいパンチェッタが出来ると思います。あとたくさん鶏肉あるならなんですが、レシピ教えるついでに皆さんの味見分も作ってみますか?」
「レイ様のレシピ……、教えて頂けるのですかっ! 是非お願いしたいです」
「私も皆さんが作ってくれると楽にもっと美味しいもの食べれると思うので、望むところです!」
レイはそういうと、鶏肉の筋を切るなどの下処理をし、またフォークでザクザクと刺していく。
「一個、見本にソテーを作りますね。岩塩を削り、粗挽きの胡椒をミルで、かけて味をなじませます。あとはハーブをかけて焼くだけなんですけれど…」
皮を下にしてじっくりと焼き上げているみたいだ。火の加減を変えつつ、全体にある程度の火が通ったのか、レイは火を止めた。
僕もとティーファとメインの料理人達が試せるような大きさに切り分けてお皿に乗せた。
「皮の部分がぐにゃぐにゃとしてない! ハーブの香りが香ばしくて美味しい!」
あまり鳥の皮は得意ではないけれど、パリパリとした歯ざわりと複雑な味わいにも関わらず素材の味は壊れてない…。繊細だけど奥深い味わいに僕は夢中になった。
作ったレイも満更でもないらしく、嬉しそうだ。
そんな姿ただただ可愛いと思った。レイシアも、妹として可愛いと思う。でも可愛いと思う度、笑顔をみせてくれる度、なんだか胸が熱くなる。僕はどうしてしまったのだろう。
「レイ様、あのパンと残ったスープいただきました! また機会があれば教えて下さい」
料理人達が感動した様に言い募る。気持ちは痛いほどわかる気がする。すごく美味しいかったもの…。
「私も楽しかったので、またぜひ!」
料理人とそんな事を話しているレイを見ていると、謙虚さや前向きな所が可愛くて、抱きしめたくなる。
「フレッシュハーブは、乾燥に時間がかからない程良いらしいけど、陰干し以外思いつかなくって……」
「え? 風と火の魔法をうまく調節できたらできそうだよね…」
僕がそういうと、魔法を知らなかったらしいレイは驚いたみたいだ。
「え? 魔法あるんですか…。私…、使えるかわかりませんね…」
「レイシアは光と闇以外の属性を使えたはずだよ。その辺りにある木の葉で、練習してみたら? 付き合うよ」
僕がレイにそういうと、遠慮がちに「いいんですか?」とレイは言う。
ハーブは無駄にすると勿体彼女が言うので、その辺にに生えてる木なら大丈夫かと思ったら、木に向かって「ごめんね」と呟き葉を取る。
頑張ってコントロールをしようとしたみたいだけど、火の魔法が強かったのか、火がついて葉は燃え尽きてしまった。
「あぁ…。先は長そうですね…」
しょんぼりとそう言う彼女。いつか出来る様になるから大丈夫だよ。そんな思いを込めて、見本の様に木の葉を乾燥させてくれた。
「代わりに僕ができるんだし、ゆっくり出来るようになればいいよ!」
僕がそう言うと、今日の所は諦めたという体で、陰干しを始めたばかりのハーブを、代わりに乾燥させた。
「ラベンダーも、今度お願いできますか?」
レイがそう言うから、「ティーファ、採ってきてもらえるかな?」こっそりと薔薇の花びらも宜しくと伝えた。
「はい、ただいま!」
そう言い、ティーファはハーブ園へと消えていった。
料理人にまた料理をしてても邪魔じゃないか確認して、出来たてのハーブミックスを小さく砕き始めた。
「あの…、豚とか鳥のお肉、ありますか」
今度は何を作るんだろう。
「豚の肉の塊とステュムパリデスの肉ならありますよ。青銅が必要だったみたいで、ステュムパリデスの鳥ならありますよ」
「ステュムパリデス……。とりあえずそれをください」
彼女は、ステュムパーリデスを、知らなかったみたいだ。少し悩んだ後、レイはそういった。
豚の肉塊にフォークを刺して、塩と胡椒を満遍なく塗り込み、ハーブミックスを全体につけている。
一体どんな味になるんだろう。
「こちらを保管用の機器にに入れて、一週間くらい置けば、すごく美味しいパンチェッタが出来ると思います。あとたくさん鶏肉あるならなんですが、レシピ教えるついでに皆さんの味見分も作ってみますか?」
「レイ様のレシピ……、教えて頂けるのですかっ! 是非お願いしたいです」
「私も皆さんが作ってくれると楽にもっと美味しいもの食べれると思うので、望むところです!」
レイはそういうと、鶏肉の筋を切るなどの下処理をし、またフォークでザクザクと刺していく。
「一個、見本にソテーを作りますね。岩塩を削り、粗挽きの胡椒をミルで、かけて味をなじませます。あとはハーブをかけて焼くだけなんですけれど…」
皮を下にしてじっくりと焼き上げているみたいだ。火の加減を変えつつ、全体にある程度の火が通ったのか、レイは火を止めた。
僕もとティーファとメインの料理人達が試せるような大きさに切り分けてお皿に乗せた。
「皮の部分がぐにゃぐにゃとしてない! ハーブの香りが香ばしくて美味しい!」
あまり鳥の皮は得意ではないけれど、パリパリとした歯ざわりと複雑な味わいにも関わらず素材の味は壊れてない…。繊細だけど奥深い味わいに僕は夢中になった。
作ったレイも満更でもないらしく、嬉しそうだ。
そんな姿ただただ可愛いと思った。レイシアも、妹として可愛いと思う。でも可愛いと思う度、笑顔をみせてくれる度、なんだか胸が熱くなる。僕はどうしてしまったのだろう。
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