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番外編
新天地
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黒いドラゴン レオンの背に乗り、空を飛んでる。
「どこに向かっているのですか?」
『目的地は決めていないが…。ここ十年位でできた国が食べ物が旨いらしいぞ、しばらく飛ばないとつかないがな。行きたいか?』
「遠くにあるのですね。連れて行ってもらえるのならば、どこへでも…」
そう言って他国の近くの街まで連れてきてもらった。けれど、身分証も何もない。難民と言って信じて貰えるのだろうか。レオンも人の姿になってくれた。
ドキドキしながら街の入り口にいる兵士に声をかけられ、魔道具を使われる。
公国に害意がないかそういった確認のためのものらしい。新しく出来た国の豊かさ元いた国を離れ、こちらへ住みたいという人が多い為らしい。
レオンと私は、無事城門を抜け、町並みに驚く。赤い石で組み上げられた家々。道にも敷き詰められていて、すごく歩きやすそうだ。
「何でしょうこの赤い四角い石は…」
「煉瓦と言うらしいよ。粘土を固めて焼き上げたものらしいのだけど、木造の建物より火災が起こりにくいから、公妃様が採用されたらしいよ」
さっき魔道具で検査をしてくれた兵士の方が教えてくれる。
「あ、因みに……、ここにいる間は、これをつけててください。これが住民票が代わりだよ。この街から退去する際に返してくれればいいから」
そう言って、乳白色の不思議や色合いのネックレスを渡された。
「でも、公国は旨いもの多いから、ここに住んだら離れられない人ばかりだよ。街からの出入りはこの魔道具で自由さ」
そう言うと、自ら身につけているネックレスを見せてくれた。
「身分証を兼ねているからなくさないようにね。あとお金なんかの換金はそこでしてる。それじゃ…」
対応してくれた兵士は、それだけいうと、次の人の対応に向かって行った。
手持ちのお金を換金し、レオンと私は、ハンバーガーセットというものを食べてみた。ふかふかのパンにまず感動する。想像以上に柔らかい肉や赤い野菜のようなものも挟んであって、脂の味もするのにさっぱりとした酸味もあり、複雑な味わいに感動してしまう。
どう調理したかわからない芋と、丸く薄切りされた野菜も軽く塩だけで味付けられているにも関わらず、ホクホクとして美味しかった。
飲物もついていてかなり、私のお腹は膨らんでしまったのだけど、アイスクリームというものものも気になって頼んでしまった。
魔物の肉や野菜でこんな味が出せるのか。この公国から皆が離れたがらない一因を目の当たりにした気がした。
「どこに向かっているのですか?」
『目的地は決めていないが…。ここ十年位でできた国が食べ物が旨いらしいぞ、しばらく飛ばないとつかないがな。行きたいか?』
「遠くにあるのですね。連れて行ってもらえるのならば、どこへでも…」
そう言って他国の近くの街まで連れてきてもらった。けれど、身分証も何もない。難民と言って信じて貰えるのだろうか。レオンも人の姿になってくれた。
ドキドキしながら街の入り口にいる兵士に声をかけられ、魔道具を使われる。
公国に害意がないかそういった確認のためのものらしい。新しく出来た国の豊かさ元いた国を離れ、こちらへ住みたいという人が多い為らしい。
レオンと私は、無事城門を抜け、町並みに驚く。赤い石で組み上げられた家々。道にも敷き詰められていて、すごく歩きやすそうだ。
「何でしょうこの赤い四角い石は…」
「煉瓦と言うらしいよ。粘土を固めて焼き上げたものらしいのだけど、木造の建物より火災が起こりにくいから、公妃様が採用されたらしいよ」
さっき魔道具で検査をしてくれた兵士の方が教えてくれる。
「あ、因みに……、ここにいる間は、これをつけててください。これが住民票が代わりだよ。この街から退去する際に返してくれればいいから」
そう言って、乳白色の不思議や色合いのネックレスを渡された。
「でも、公国は旨いもの多いから、ここに住んだら離れられない人ばかりだよ。街からの出入りはこの魔道具で自由さ」
そう言うと、自ら身につけているネックレスを見せてくれた。
「身分証を兼ねているからなくさないようにね。あとお金なんかの換金はそこでしてる。それじゃ…」
対応してくれた兵士は、それだけいうと、次の人の対応に向かって行った。
手持ちのお金を換金し、レオンと私は、ハンバーガーセットというものを食べてみた。ふかふかのパンにまず感動する。想像以上に柔らかい肉や赤い野菜のようなものも挟んであって、脂の味もするのにさっぱりとした酸味もあり、複雑な味わいに感動してしまう。
どう調理したかわからない芋と、丸く薄切りされた野菜も軽く塩だけで味付けられているにも関わらず、ホクホクとして美味しかった。
飲物もついていてかなり、私のお腹は膨らんでしまったのだけど、アイスクリームというものものも気になって頼んでしまった。
魔物の肉や野菜でこんな味が出せるのか。この公国から皆が離れたがらない一因を目の当たりにした気がした。
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