Rotstufen!!─何もしなくても異世界魔王になれて、勇者に討伐されかけたので日本に帰ってきました─

甘都生てうる@なにまお!!

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第2章 Alea iacta est!(本編本格始動の章です)

8話2Part 少年悪魔のちょっとした夢?というか回想のお話なのです。辛い過去ですね...

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「おとーさん!おかーさん!ぼく、これが食べたいぞ!」

 幼い子悪魔は、自身の身長の2倍程は大きい、歳若い男女を見上げて言った。瞳はきらきらと輝き、世界は楽しいものだらけだと信じ込んでいる瞳だ。

 小さな手は、1個が日本円で換算したら1円の価値すら持たないであろう、形が歪で、所々変色した廃棄用の小さな果物を指さしていた。


 ピシャッ、


 刹那、女性の方が子悪魔の頬を打った。激しかった為か、子悪魔は泣いてしまった。


「ダメよ!!もう......あなた、この子は我儘しか言わないわ、所詮、小さくても悪魔なのよ」

「そうだな......我儘しか言わないし、こいつと公の場に居ると他の村人から嫌な目で見られてかなわん。牢屋にでも入れておこう。全く、俺は天使族が欲しかったのに......」


      ......人間は、大嫌い。欲しかった種族じゃないからって、好いてくれないから。


                                                  ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「お父さん、お母さん。おべんきょうしたら、外にでてもいいかな......?」


 少し成長した子悪魔は、身長が自身より頭2つ分程上の、中年の男女を見上げて言った。瞳は暗くはなっているが、まだ煌めいている。

 薄暗い牢屋の中で、体にほんの少し浮かんでいる痣を手で撫でながら、格子窓から差し込む月明かりを、時折振り返って羨ましそうに眺めるのだ。


「ダメだ!!何回言えばわかるんだ、俺たち夫婦はお前を創ったせいで散々なんだぞ!!」


 ピシャッ、


「いいか!?もう2度と外に出たいなんて言うなよ!!」

「......わかった......」


         ......人間は、大嫌い。自分で創った命なのに、理不尽に暴力を振るうから。


                                                ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「お父さん、お母さん、生まれてきてごめんなさい、悪魔でごめんなさい......」


 もう成長しないのか、成長の止まってしまった少年悪魔は、身長が自身より頭1つ分上の、初老の男女を少し見上げて言った。瞳はもうほんの少しの微かな光しか宿していない。ふとした瞬間に消えてしまいそうだ。

 なおも変わらず薄暗い牢屋の中で、体に色濃く残る痣を手で押えながら、震えている。時折涙をも零すのだ。


「......ふは、ふはは......明日はどうするか、妻や」

「そうね......棒で殴るのも飽きたわ。どうせすぐ治るのだから、骨の1本や2本、折ったって大丈夫よ。でも、死ぬかもしれないことはしないで?」

「分かっているさ、死なれたらつまらないからな......」


 ......人間は、大嫌い。自分で創った命を、自身の娯楽の為に暴力でねじ伏せるから。


                                                        ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「......」


 少年悪魔は、やっと自身に訪れた安泰が、永遠に続くように願った。膝を抱えて俯き、そのまま誰のことも見上げずに黙りこくっていた。時々、格子窓から空を見るために、顔を上げる時に覗く瞳は、もう希望など見ていない。

 体中に広がった痣、雑に縫合された切り傷、骨折が酷く鈍く痛む。顔を上げる以外は一切動かない。それでも、殴られていないだけまだマシなのだ。


「......最近静かだな、傷のちゃんとした治療してやれば、死なないだろう」

「そうね......死なないよう治療してあげて、また遊ぶの......♪」


 ......寸刻おいた頃、外で叫び声や悲鳴がし、空が赤く染まった。


「魔王軍だー!!サタンの率いる悪魔の軍勢が、村に攻めてくるぞー!!」

「きゃー!!」

「くそ!悪魔相手じゃ、俺たち人間じゃ適わねえ!!逃げるぞ!!」


 人間?悪魔には人間じゃ敵わない?......なんで僕は、


「くそっ!こいつが逃げて魔王軍の軍勢に加わったりしたら大変だ、殺そう、今すぐ心臓を潰せ!!」

「待って!!槌はどこ!?見つからないわ!」


 なんで僕は、こんな格下の相手にビビってたんだろう。怯えていたんだろう。こいつらは所詮......


「何をやってるんだ!!早くさがぜぇっ!?」


 ゴシャッ、


「あなた!?......お前、主人に、仮にも創った両親である私達に、何をずべぁッ......」


 ゴッ、ピキ、ピキピキピキ......ベシャッ



 暴力で、格下の相手やそう思い込ませた相手を抑え込む位しかできない、無能なのに。


「......ふは、ははは......」


 バキ、ベキ、ペシャッ......ガッ、ガッ、ガッ、コロ......


「ふう、よっと......」


 バキバキバキッ、ズルッ......ベシャッ


「......ほら、お父さん、お母さん。これで悪魔じゃなくなったでしょ......?翼もない、角もない、尻尾もないよ......?」


 少年悪魔は自身の翼を折り、角を折り、尻尾をちぎった。そして肉片の方を振り返り言った。もちろん、肉片は返事などしない。でもそんな事を知らない少年悪魔は、そのまま少しだけ言い続けた。


「ねえ、なんで返事してくれないの......?あ、そうか......悪魔じゃなくなったけど、まだ天使じゃないからか......それじゃ、あの真っ白な翼と輪っか、それから黄色の瞳を付けてくればいい?ふは、ふはは......あ、」


 壊れた牢屋の中で、格子窓から逃げ惑う村人を見た。


「あんなに逃げてるんだけど、あは、あはは......♪全部殺そう、殺そう、殺して殺して人間なんて居なくすればいいんだ......♪あは、あはは......♪」


 ゴシャッ、ペシャッ、バキバキバキッ......


           ......人間は、大嫌い。自分で創った命が道を踏み外しても、叱ってな
               んてくれないから。

           ......人間は、大嫌い。自分で創った命を、責任もって育てないから。

               ......人間は、大嫌い。自分で創った命なのに、愛してくれないから。

 ......人間は、大嫌い。大嫌い大嫌い大嫌い大嫌いだいきらいだいきらいだいきらいだいきらいだいきらいだいきらいだいきらいだいきらいダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライダイキライ......


                                                    ......ねえ、あれ買って?

 あれが欲しい!お外に出たい!遊びたい!お勉強したい!街に行きたい!お父さんに抱っこしてもらいたい!お母さんの手料理が食べたい!2人にぎゅーって抱きしめてもらいたい!

      ......ただ、2人に愛してもらいたい!大好きだよって心から言ってもらいたい!

 ねえ、僕にはそれをしてもらうだけの魅力がなかったの?僕のことはそんなにも好きになれなかったの?僕にはそれをやってあげるだけの、価値がなかったの?

 ......なら、今から僕の魅力を作りに行くの!2人に好きになってもらうの!自分の価値を作りに行くの!!

 そのために、天使の真っ白な翼を手に入れるの!真っ白な輪っかも手に入れるの!綺麗に光り輝く黄色の瞳を手に入れるの!!

              でも、天使は強いから、僕も強くなって、倒して手に入れるの!

 もっと強く、強く、強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強くなるの!!


                                                     ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「......ねー、アスモデウス」

「ん?ああ、なんだルシファーか......どしたの?」


 少年悪魔は、身長が自身より頭半分ほど下の、少年悪魔より少し小さめの、黄色い瞳の悪魔を見て言った。瞳はらんらんと光り輝いている。

 未だ雑な縫合傷は残っているが、骨折等は治っている。痛みはない。


「アスモデウスはさ、人間のこと、好き?」

「んー......好き!大好き!!」

「え!?嫌いかと思ってた~!!だって、南方の事件があったでしょ?」

「あー、そうだね!だけど、大好きだよ!!」

「へえ~、よく分かんない!!」


          ......人間は、大好き。殺したり、虐めたりするのはとても楽しいから。



 ───────────────Now Loading───────────────



「すー、すー......」

「......なあ的李、鐘音。こいつさっきまでうなされてたよな?」

「そうなのだよ。でも、急に静かになった......?」

「悪夢が終わったとか?」


 現在望桜と的李、鐘音は紫色の、瑠凪達の自宅の寝台で眠る彼を眺めていた。先程までうなされていた彼は、いつの間にか静かに、いつも通りの規則正しい寝息を立てて眠っていた。



 ──────────────To Be Continued───────────────



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