61 / 173
第3章 (元)魔王と勇者は宇宙樹の種子と
15話3Part 幼女の身に一体何があったのでしょうか...?
しおりを挟む
......神戸市、ヨシダパークハイムの331号室にて、緑丘望桜と西原的李、聖火崎千代、早乙女鐘音、御厨葵雲は宇宙樹·ユグドラシルの"果実"が寄生して生存する生命体となった幼女、フレアリカを取り囲んで口々に思ったことを言い合っていた。
「こりゃ一体どういう事だ......?」
「ふむ......望桜、とりあえずこれは後回しにして、先に例のMINEを片付けるのだよ」
「いやフレアリカの件のが先だろ......」
「......フレアリカって成長するんだ」
「......前に或斗に言われたことあるのよ、フレアリカが話す言葉が一語文が減ってはきはきと喋るようになってないかって......あの時は何おかしなこと言ってんのって思ったけど、今になってみるとあいつがフレアリカの細かい変化を読み取って、保護者である私に伝えてくれたってだけだったのよね......言い方はちょっとあれだったけど」
「僕も驚いたなー!!身長、鐘音とあんまり変わらないんじゃないかな?」
「それは僕がチビだって言いたいわけ?中身老人なショタ」
「ろ、老人ショタって......言っていいことと悪いことがあるでしょ......!」
「ニート、不良債権の塊、火力バカ」
「うっ......べ、別に好きで怠けてるわけじゃないもん!!」
「最後だけ悪口の傾向違くねえか?......てか多少なりダメージ受けてるってことは思う節があるってことか」
「違うもん!!」
「あなた達静かにしなさい......!フレアリカが起きちゃうじゃない......」
「「はーい......」」
しかしフレアリカはそれが全く気にならないようで、あどけない寝顔を晒しながら口から垂れている涎をそのままに眠っている。
......聖火崎が望桜と言い争いかえって仲良くなった(?)あの後、聖火崎は大急ぎで緑丘宅を後にしフレアリカが1人で待つホテルへと向かい、1人でいい子にして待っていたフレアリカに金魚の飴細工を買ってあげた。
そこから神戸ポートタワーに行き、どうしても瑠凪に会いたいと駄々をこねるフレアリカに根負けして南明石市の瑠凪達の住むマンションに行って、ホテルに帰りついたのが午後11時。もうすっかり夢の中のフレアリカと共に聖火崎は疲労困憊を少しでも軽くするためにベッドで睡眠を取った。
そして翌朝フレアリカを望桜宅に預けて、ホテルのチェックアウトを済ませて戻ってきたところだった。予約は昨日までしかとっていなかったにも関わらず、"まだ神戸に居たい"というフレアリカの願いを聞き入れてしまった聖火崎は、主に或斗に無理を言って瑠凪宅に泊めて貰うことにし、午前中は望桜宅に居候することに決めた矢先にこうなった。
ガチャ............バタン......
「にしても......」
「マジで何があったんだ、これ......?」
......フレアリカは今まで、身長は120cm位で、幼い4歳くらいの子だったはずだ。けれど......
「ん~......むにゃぁ......パソコンって美味しいの......?むふ、ふふふ......」
「ひえっ」
「安心しなさい、パソコンは食べさせないから」
「そ、そーだよね!よかった~......」
セピア色の髪の少女の寝言に葵雲は自身の腕でパソコンを保護してフレアリカから遠ざけた。パソコンって美味しいの?という内容に若干恐怖を感じている所に聖火崎はぴしゃりと言い放ち、分かりきっていたことだけれど葵雲はその言葉に安堵の表情を見せ、フレアリカに占領された定位置の真向かいに座った。
......158cm(人間の時)の鐘音とあまり身長差がなく、今まで掠りもしなかった望桜宅の食器棚の上から2番目の棚から楽々コップを取り出せるようになった。そして何より"IH式炊飯器は、強い火力で炊飯するため、機器内部を冷却するためのファンが作動します。作動音は、本体の故障ではありません。"という炊飯器の注意書きをすらすらと読み上げた。
身体的特徴と基礎学力の著しい向上に、望桜宅に住む4人(1人は仮)の悪魔達は閉口することしか出来なかった。そして後からやってきた聖火崎も同様に、頭の中で朝までの彼女の姿を思い起こしては目を白黒させていた。
「うーむ......的李、とりあえずなんか出前取っとけ」
「分かったのだよ」
「むふ......ふ、ふわぁ~......」
「あ、起きた」
「え?」
望桜が的李に指示を出した直後にフレアリカが目をこすって伸びをし座り直した。その動作を見て葵雲は声を上げ、聖火崎は慌てて2個目の飴細工と水を差し出した。
「ふ、フレアリカ......おはよう?」
「あ、千代おかえり!!おはよう!」
「はい、これ......金魚とセットだった猫ちゃんよ」
そしてフレアリカは聖火崎から差し出された猫型の飴細工をまじまじと見つめ、
「ありがとう!いただきまーす!!」
「うーわぁ......」
「うわっ」
バキバキバキッと音を立てながら猫とお腹の上までを、非情にも歯で砕き食べた。
「わああーおお......」
「容赦ねえ......」
「......50点ですね」
「わっ!!!!」
「おわっ!!!......ちょ、驚かすなよ......!」
......そしてその様子を見ているだけなのに苦しそうに眉を顰める望桜と、フレアリカの容赦の無さに、店頭で見た猫と金魚のセットを思い出して心の中で黙祷を捧げる聖火崎。その後ろから薄紫頭の青年が声をかけた。その声に驚いた(元)魔王と勇者は飛び上がって驚いた。
「或斗、何が50点なんだ?」
「あ、いえ......お気になさらず」
「あー......」
或斗の口ごもった返事に望桜は何となく彼の考えている事を察し、ただ間抜けな声をひとつ上げて水出し緑茶をクイッと一気に飲んだ。
「どーせ飴細工を本物の人間に見立てた時の食べ方とかでしょ?魔王軍の拷問官だもの。......クソS野郎」
「別に貴様から俺がどう思われていようと俺は困らん、だが主様を侮辱するようなら......」
「あーはいはいわかってるわよー」
「ところで、今日は1人できたの?」
「いや......そこで出会った帝亜羅さんと一緒だ」
「た、聖火崎さん......望桜さん......おひゃようごじゃいまふ......」
そう言って或斗の後ろを面々は一気に見やり、日本の女子高生でありなぜか少し強力な魔力耐性を有している日本人·奈都生 帝亜羅だ。
明るい茶毛のハーフアップツインテールと緑色のビー玉の付いた髪飾り、そして"私立聖ヶ丘學園高等部"の校章入りの制服に2年生の証である薄緑色のリボンを付けており、コーディネート的に全体的な色合いは明るい。......しかし彼女の顔色は少し"一般的に見て健康的な肌"の色と少しズレた、土色混じりの顔色だった。
少しやつれているようにも見える彼女の様子に、望桜は気遣わしく声をかけた。
「帝亜羅ちゃん?憔悴しきってっけど......どした?噛み噛みだったし......」
「あ、えと......ちょっとそこで......」
......帝亜羅がコンビニに寄って手土産用のプリンを購入し、足早に望桜宅に向かっていた時のこと。望桜宅も目前......という所で帝亜羅は右肩から後ろに勢いよく引かれ後ろをばっと振り返った。
そこには茶髪のロングヘアを横で1つにまとめた全身白色コーデの男と、蒼銀の肩上丈の髪を優美に揺らしながら帝亜羅の方をがっしり掴んでいる真っ黒のロングコートの人物が立っていた。え?え?と慌てふためく帝亜羅を蒼銀の髪の人物は冷たい視線で射抜いた。その瞬間、帝亜羅はプリンを持つ手に力が入らなくなって袋ごと落としてしまった。
......これは、逆らってはいけない、絶対に。そう本能的に感じたのだ。......帝亜羅は下界の事情を鐘音や聖火崎を筆頭とした"下界の生物"達に尋ねることで少しでも理解しようとしたのだ。その中で"魔力"と"神気"についてしっかり学んだことがあった。
魔力は起源が不明な力であり、悪魔や人間の中で"魔人"や"奇人"と呼ばれる者達が使う"正しき行いをこなす人間達"を堕落させる力だといわれている。逆に神気は天界の神"唯一神"が全ての力の元で、"人間の信仰心"や"神を現したもの"から発生している"正しき人間"と"天使"が扱う力とされている。
その2つの力が帝亜羅の頭の中にぱっと思い浮かんだ。蒼銀の髪の"謎の人物"は身体にかなりの量の神気を溜め込んでおり、それをどこか他人事のような表情で見つめる茶髪の男もまた多大な神気を有していた。
「っ......あ、の............なん、ですか......?」
「......見つけた」
「......え......?」
「......"ユグドラシルの果実"」
「......え......」
そう口にした蒼銀の髪の人物は帝亜羅の方を握る力を強めた。
───────────────To Be Continued─────────────
「こりゃ一体どういう事だ......?」
「ふむ......望桜、とりあえずこれは後回しにして、先に例のMINEを片付けるのだよ」
「いやフレアリカの件のが先だろ......」
「......フレアリカって成長するんだ」
「......前に或斗に言われたことあるのよ、フレアリカが話す言葉が一語文が減ってはきはきと喋るようになってないかって......あの時は何おかしなこと言ってんのって思ったけど、今になってみるとあいつがフレアリカの細かい変化を読み取って、保護者である私に伝えてくれたってだけだったのよね......言い方はちょっとあれだったけど」
「僕も驚いたなー!!身長、鐘音とあんまり変わらないんじゃないかな?」
「それは僕がチビだって言いたいわけ?中身老人なショタ」
「ろ、老人ショタって......言っていいことと悪いことがあるでしょ......!」
「ニート、不良債権の塊、火力バカ」
「うっ......べ、別に好きで怠けてるわけじゃないもん!!」
「最後だけ悪口の傾向違くねえか?......てか多少なりダメージ受けてるってことは思う節があるってことか」
「違うもん!!」
「あなた達静かにしなさい......!フレアリカが起きちゃうじゃない......」
「「はーい......」」
しかしフレアリカはそれが全く気にならないようで、あどけない寝顔を晒しながら口から垂れている涎をそのままに眠っている。
......聖火崎が望桜と言い争いかえって仲良くなった(?)あの後、聖火崎は大急ぎで緑丘宅を後にしフレアリカが1人で待つホテルへと向かい、1人でいい子にして待っていたフレアリカに金魚の飴細工を買ってあげた。
そこから神戸ポートタワーに行き、どうしても瑠凪に会いたいと駄々をこねるフレアリカに根負けして南明石市の瑠凪達の住むマンションに行って、ホテルに帰りついたのが午後11時。もうすっかり夢の中のフレアリカと共に聖火崎は疲労困憊を少しでも軽くするためにベッドで睡眠を取った。
そして翌朝フレアリカを望桜宅に預けて、ホテルのチェックアウトを済ませて戻ってきたところだった。予約は昨日までしかとっていなかったにも関わらず、"まだ神戸に居たい"というフレアリカの願いを聞き入れてしまった聖火崎は、主に或斗に無理を言って瑠凪宅に泊めて貰うことにし、午前中は望桜宅に居候することに決めた矢先にこうなった。
ガチャ............バタン......
「にしても......」
「マジで何があったんだ、これ......?」
......フレアリカは今まで、身長は120cm位で、幼い4歳くらいの子だったはずだ。けれど......
「ん~......むにゃぁ......パソコンって美味しいの......?むふ、ふふふ......」
「ひえっ」
「安心しなさい、パソコンは食べさせないから」
「そ、そーだよね!よかった~......」
セピア色の髪の少女の寝言に葵雲は自身の腕でパソコンを保護してフレアリカから遠ざけた。パソコンって美味しいの?という内容に若干恐怖を感じている所に聖火崎はぴしゃりと言い放ち、分かりきっていたことだけれど葵雲はその言葉に安堵の表情を見せ、フレアリカに占領された定位置の真向かいに座った。
......158cm(人間の時)の鐘音とあまり身長差がなく、今まで掠りもしなかった望桜宅の食器棚の上から2番目の棚から楽々コップを取り出せるようになった。そして何より"IH式炊飯器は、強い火力で炊飯するため、機器内部を冷却するためのファンが作動します。作動音は、本体の故障ではありません。"という炊飯器の注意書きをすらすらと読み上げた。
身体的特徴と基礎学力の著しい向上に、望桜宅に住む4人(1人は仮)の悪魔達は閉口することしか出来なかった。そして後からやってきた聖火崎も同様に、頭の中で朝までの彼女の姿を思い起こしては目を白黒させていた。
「うーむ......的李、とりあえずなんか出前取っとけ」
「分かったのだよ」
「むふ......ふ、ふわぁ~......」
「あ、起きた」
「え?」
望桜が的李に指示を出した直後にフレアリカが目をこすって伸びをし座り直した。その動作を見て葵雲は声を上げ、聖火崎は慌てて2個目の飴細工と水を差し出した。
「ふ、フレアリカ......おはよう?」
「あ、千代おかえり!!おはよう!」
「はい、これ......金魚とセットだった猫ちゃんよ」
そしてフレアリカは聖火崎から差し出された猫型の飴細工をまじまじと見つめ、
「ありがとう!いただきまーす!!」
「うーわぁ......」
「うわっ」
バキバキバキッと音を立てながら猫とお腹の上までを、非情にも歯で砕き食べた。
「わああーおお......」
「容赦ねえ......」
「......50点ですね」
「わっ!!!!」
「おわっ!!!......ちょ、驚かすなよ......!」
......そしてその様子を見ているだけなのに苦しそうに眉を顰める望桜と、フレアリカの容赦の無さに、店頭で見た猫と金魚のセットを思い出して心の中で黙祷を捧げる聖火崎。その後ろから薄紫頭の青年が声をかけた。その声に驚いた(元)魔王と勇者は飛び上がって驚いた。
「或斗、何が50点なんだ?」
「あ、いえ......お気になさらず」
「あー......」
或斗の口ごもった返事に望桜は何となく彼の考えている事を察し、ただ間抜けな声をひとつ上げて水出し緑茶をクイッと一気に飲んだ。
「どーせ飴細工を本物の人間に見立てた時の食べ方とかでしょ?魔王軍の拷問官だもの。......クソS野郎」
「別に貴様から俺がどう思われていようと俺は困らん、だが主様を侮辱するようなら......」
「あーはいはいわかってるわよー」
「ところで、今日は1人できたの?」
「いや......そこで出会った帝亜羅さんと一緒だ」
「た、聖火崎さん......望桜さん......おひゃようごじゃいまふ......」
そう言って或斗の後ろを面々は一気に見やり、日本の女子高生でありなぜか少し強力な魔力耐性を有している日本人·奈都生 帝亜羅だ。
明るい茶毛のハーフアップツインテールと緑色のビー玉の付いた髪飾り、そして"私立聖ヶ丘學園高等部"の校章入りの制服に2年生の証である薄緑色のリボンを付けており、コーディネート的に全体的な色合いは明るい。......しかし彼女の顔色は少し"一般的に見て健康的な肌"の色と少しズレた、土色混じりの顔色だった。
少しやつれているようにも見える彼女の様子に、望桜は気遣わしく声をかけた。
「帝亜羅ちゃん?憔悴しきってっけど......どした?噛み噛みだったし......」
「あ、えと......ちょっとそこで......」
......帝亜羅がコンビニに寄って手土産用のプリンを購入し、足早に望桜宅に向かっていた時のこと。望桜宅も目前......という所で帝亜羅は右肩から後ろに勢いよく引かれ後ろをばっと振り返った。
そこには茶髪のロングヘアを横で1つにまとめた全身白色コーデの男と、蒼銀の肩上丈の髪を優美に揺らしながら帝亜羅の方をがっしり掴んでいる真っ黒のロングコートの人物が立っていた。え?え?と慌てふためく帝亜羅を蒼銀の髪の人物は冷たい視線で射抜いた。その瞬間、帝亜羅はプリンを持つ手に力が入らなくなって袋ごと落としてしまった。
......これは、逆らってはいけない、絶対に。そう本能的に感じたのだ。......帝亜羅は下界の事情を鐘音や聖火崎を筆頭とした"下界の生物"達に尋ねることで少しでも理解しようとしたのだ。その中で"魔力"と"神気"についてしっかり学んだことがあった。
魔力は起源が不明な力であり、悪魔や人間の中で"魔人"や"奇人"と呼ばれる者達が使う"正しき行いをこなす人間達"を堕落させる力だといわれている。逆に神気は天界の神"唯一神"が全ての力の元で、"人間の信仰心"や"神を現したもの"から発生している"正しき人間"と"天使"が扱う力とされている。
その2つの力が帝亜羅の頭の中にぱっと思い浮かんだ。蒼銀の髪の"謎の人物"は身体にかなりの量の神気を溜め込んでおり、それをどこか他人事のような表情で見つめる茶髪の男もまた多大な神気を有していた。
「っ......あ、の............なん、ですか......?」
「......見つけた」
「......え......?」
「......"ユグドラシルの果実"」
「......え......」
そう口にした蒼銀の髪の人物は帝亜羅の方を握る力を強めた。
───────────────To Be Continued─────────────
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
1歳児天使の異世界生活!
春爛漫
ファンタジー
夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。
※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる