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第4章 (元)魔王と勇者の憩場に
27話5Part 友情⑤
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「......おう、終わったか」
「まあ、一応はね」
スカイツリー近くのビル屋上、的李や或斗、オセ、梓が待機している予定のビルに望桜達が戻った頃には、既に空が明るくなりかけていた。
山間から顔は出さずに、光だけを覗かせている太陽に照らされながら、オセと聖火崎は一言ずつ言葉を交わした。
随分と暇だったらしく、欠伸を1つ零して目をこすっているオセの後ろには、
「会社や学校、あと親御さんには色々手回ししておいた。だから、今日はゆっくり休むと良いぞ」
仁王立ちして、小さい体と幼げな容姿からは想像できない存在感と威厳を放っている大悪魔·マモン......こと数土 囙と、
「僕が張った状態維持の法術の効果は、港の方にも届いていましたかな~?まあ多分、届いていたとは思いますがな」
やたらとつやつやした笑顔で満足そうにしている、大天使聖·ウリエルこと、宇左 煒月が居た。
他にも、
「どうしましょう、バイトがあったのにすっぽかしてしまいました~!クビですかね~、ああ~......」
「いいから落ち着いてください!!1日だけ無断欠勤したぐらいでは、流石にクビにはなりません!!信用は、落ちますけど......」
「まあまあ、落ち着くのじゃあ天仕ちゃん!!次の仕事探しなら私が手伝ってあげるから!」
仕方がないとはいえ、バイトを無断欠勤してしまった事に不安と焦りしか感じていない天仕と、それを慰めているようでどこか傷に塩を刷り込むあれになっている冬萌と天津風や、
「すまない、まだ完治までは少しかかりそうだ。その、マモン殿に見て頂いた所は大丈夫そうだが、如何せん私の方が神気が足りていないから......」
「何でもいいから、なるべく早くしてくれない?......ここ2日ろくに寝てない気がする。頭痛い、あ゛ー......」
申し訳なさそうに謝りながら治癒法術を使って傷を癒している来栖亭と、頭を押さえて寝転んでいる我厘等、大勢が各々過ごしていた。
自由気ままに過ごしている10数名は、ほとんどが異世界の悪魔やら天使やらの、人外である。
「な、なんか人数多くない?私達が把握してた人数よりも多いんだけど......」
「そんだけ、お前らが補足してなかった奴らも巻き込まれてたってことだろ。俺も、流石に天使がこんなにこっちに来てるとは思わなかったぜ。......あ、あとな」
「何?」
聖火崎が想定外の人数に唖然としていると、オセがそれに加えて1名、屋上に上がるための階段の所から連れてきた。
「こいつも、巻き込まれてたんだとよ」
「晴瑠陽?あなたも巻き込まれてたの?」
「......」
オセに手を引かれて連れてこられた晴瑠陽は、聖火崎の問いに無言で頷き、小さくふうとため息を着く。その後に、
「......皇国の政府の所に、ちょっと......」
こう、さらりと、わりととんでもない事を言ってのけた。
「はあ!?皇国政府って、あんたどうやって戻ってきたのよ!!」
これには聖火崎も、思わず大声を上げてしまった。そんな聖火崎の肩に、誰かが後ろからぽんと手を乗せる。
「私が連れてきたんだ。シメオンに頼まれてな」
「ルイーズ......!」
猩々緋の長髪をゆらゆらと揺らしながら凛と立っているルイーズ......こと、翠川 伊吹は、さっき会った時とは打って変わって一張羅を身に纏っていた。
......それは、一同がウィズオート皇国東方にある数土の土地、通称ヴァルハラ独立国家にて過ごしていた時に着ていたものを彷彿とさせるような、大量の装飾品によって豪華に彩られたドレスであった。
「あなた、その格好......」
「私も、あまり着たいものではないんだが......皇国政府の幹部会があったから仕方なくだ。だから、気にするな」
「そうなの。......ってか、もはや声すらかけられないのね私......」
私も一応、勇者なんだけどな......と呆れつつも、少し清清としている聖火崎を、翠川は苦笑しながら見つめている。
「しかしまあ、皇帝の翁は本当に好き勝手やってくれている。幹部会にわざわざ正装する必要なんて本来はないが、その後に親睦を深めようだのなんだの言ってパーティーだとか茶会だとか......国民から巻き上げた税金を私欲のためだけに使うクズめ......」
「あのデブ爺、今に見てなさいよ......」
「はあ......国のトップの座から引きずり下ろしたいのはやまやまなのだが、皇城の警備部隊や騎士団、勇者軍の元帥が厄介だな。それに......」
そう言って翠川と聖火崎は、そこそこ高いビルの上から東京の町を見下げた。
早朝の爽やかな空気と日光を浴びて人々はすきっと朝の活動を開始し、年末ながら1部の役職の人達はいつも通り仕事の準備をし始めている。
休日の人達も起き抜けの体を動かしてちょっとストレッチしてみたり、まだ寝ていたり、或いは休みだからと明け方まで活動して今から寝に入る者等様々で、自由だ。
......こちらに来てから聖火崎達が3番目に驚いた事でもある、国民に"確約"された自由。
思えば、政府批判の言葉を述べたりそういった思想を持つだけで処刑される、それが当たり前の世界で生きてきた2人には、存在し得ないと言っても過言ではない物だった。
「国民は皆、もう諦めてるものね。国中のどこに居ようが、反政府思想なんて唱えようものならすぐに殺されてしまう。......家族や親、友達、恩人、ペット......何もかも一緒に。私やシメオンがまだ平気なのは、国の重鎮になってて国民に広く顔が知れてるせいで安易に殺せないからだし......軍人ならまだしも、一般人は......」
「ああ。だからこそ、こんな平和で自由な世界があることが未だに信じられん。まだどこかで戦争が起こっているとは聞くが、それでも、平和な地域が1部でも存在できていることが凄い」
「本当にね......」
まだ馴染みのない透き通った暁の光に照らされながら、2人は他のメンバーの方を振り返る。
「っし、色々終わった事だし皆で酒でも飲みましょう!!宴よ宴!!」
そして聖火崎がそう声高に叫ぶと、
「はあ......」
「お酒は飲めないけど、いいね」
「お前ほんとに元気だな~」
オセは苦笑混じりにため息をつき、瑠凪がくー......と小さく鳴っているお腹を擦って賛同し、望桜が肯定の意を込めて頷きながら感心している。
その様子を小さく項垂れる鐘音と、きらきらした目で或斗やオセ達を見つめている梓の横で見ていた帝亜羅は、
「......ふふ、」
さっきまでそこそこ真面目な話をしてたのに、もうお酒とかご飯の話してるなあ......と、思わず笑みを零したのだった。
─────────────To Be Continued──────────────
「まあ、一応はね」
スカイツリー近くのビル屋上、的李や或斗、オセ、梓が待機している予定のビルに望桜達が戻った頃には、既に空が明るくなりかけていた。
山間から顔は出さずに、光だけを覗かせている太陽に照らされながら、オセと聖火崎は一言ずつ言葉を交わした。
随分と暇だったらしく、欠伸を1つ零して目をこすっているオセの後ろには、
「会社や学校、あと親御さんには色々手回ししておいた。だから、今日はゆっくり休むと良いぞ」
仁王立ちして、小さい体と幼げな容姿からは想像できない存在感と威厳を放っている大悪魔·マモン......こと数土 囙と、
「僕が張った状態維持の法術の効果は、港の方にも届いていましたかな~?まあ多分、届いていたとは思いますがな」
やたらとつやつやした笑顔で満足そうにしている、大天使聖·ウリエルこと、宇左 煒月が居た。
他にも、
「どうしましょう、バイトがあったのにすっぽかしてしまいました~!クビですかね~、ああ~......」
「いいから落ち着いてください!!1日だけ無断欠勤したぐらいでは、流石にクビにはなりません!!信用は、落ちますけど......」
「まあまあ、落ち着くのじゃあ天仕ちゃん!!次の仕事探しなら私が手伝ってあげるから!」
仕方がないとはいえ、バイトを無断欠勤してしまった事に不安と焦りしか感じていない天仕と、それを慰めているようでどこか傷に塩を刷り込むあれになっている冬萌と天津風や、
「すまない、まだ完治までは少しかかりそうだ。その、マモン殿に見て頂いた所は大丈夫そうだが、如何せん私の方が神気が足りていないから......」
「何でもいいから、なるべく早くしてくれない?......ここ2日ろくに寝てない気がする。頭痛い、あ゛ー......」
申し訳なさそうに謝りながら治癒法術を使って傷を癒している来栖亭と、頭を押さえて寝転んでいる我厘等、大勢が各々過ごしていた。
自由気ままに過ごしている10数名は、ほとんどが異世界の悪魔やら天使やらの、人外である。
「な、なんか人数多くない?私達が把握してた人数よりも多いんだけど......」
「そんだけ、お前らが補足してなかった奴らも巻き込まれてたってことだろ。俺も、流石に天使がこんなにこっちに来てるとは思わなかったぜ。......あ、あとな」
「何?」
聖火崎が想定外の人数に唖然としていると、オセがそれに加えて1名、屋上に上がるための階段の所から連れてきた。
「こいつも、巻き込まれてたんだとよ」
「晴瑠陽?あなたも巻き込まれてたの?」
「......」
オセに手を引かれて連れてこられた晴瑠陽は、聖火崎の問いに無言で頷き、小さくふうとため息を着く。その後に、
「......皇国の政府の所に、ちょっと......」
こう、さらりと、わりととんでもない事を言ってのけた。
「はあ!?皇国政府って、あんたどうやって戻ってきたのよ!!」
これには聖火崎も、思わず大声を上げてしまった。そんな聖火崎の肩に、誰かが後ろからぽんと手を乗せる。
「私が連れてきたんだ。シメオンに頼まれてな」
「ルイーズ......!」
猩々緋の長髪をゆらゆらと揺らしながら凛と立っているルイーズ......こと、翠川 伊吹は、さっき会った時とは打って変わって一張羅を身に纏っていた。
......それは、一同がウィズオート皇国東方にある数土の土地、通称ヴァルハラ独立国家にて過ごしていた時に着ていたものを彷彿とさせるような、大量の装飾品によって豪華に彩られたドレスであった。
「あなた、その格好......」
「私も、あまり着たいものではないんだが......皇国政府の幹部会があったから仕方なくだ。だから、気にするな」
「そうなの。......ってか、もはや声すらかけられないのね私......」
私も一応、勇者なんだけどな......と呆れつつも、少し清清としている聖火崎を、翠川は苦笑しながら見つめている。
「しかしまあ、皇帝の翁は本当に好き勝手やってくれている。幹部会にわざわざ正装する必要なんて本来はないが、その後に親睦を深めようだのなんだの言ってパーティーだとか茶会だとか......国民から巻き上げた税金を私欲のためだけに使うクズめ......」
「あのデブ爺、今に見てなさいよ......」
「はあ......国のトップの座から引きずり下ろしたいのはやまやまなのだが、皇城の警備部隊や騎士団、勇者軍の元帥が厄介だな。それに......」
そう言って翠川と聖火崎は、そこそこ高いビルの上から東京の町を見下げた。
早朝の爽やかな空気と日光を浴びて人々はすきっと朝の活動を開始し、年末ながら1部の役職の人達はいつも通り仕事の準備をし始めている。
休日の人達も起き抜けの体を動かしてちょっとストレッチしてみたり、まだ寝ていたり、或いは休みだからと明け方まで活動して今から寝に入る者等様々で、自由だ。
......こちらに来てから聖火崎達が3番目に驚いた事でもある、国民に"確約"された自由。
思えば、政府批判の言葉を述べたりそういった思想を持つだけで処刑される、それが当たり前の世界で生きてきた2人には、存在し得ないと言っても過言ではない物だった。
「国民は皆、もう諦めてるものね。国中のどこに居ようが、反政府思想なんて唱えようものならすぐに殺されてしまう。......家族や親、友達、恩人、ペット......何もかも一緒に。私やシメオンがまだ平気なのは、国の重鎮になってて国民に広く顔が知れてるせいで安易に殺せないからだし......軍人ならまだしも、一般人は......」
「ああ。だからこそ、こんな平和で自由な世界があることが未だに信じられん。まだどこかで戦争が起こっているとは聞くが、それでも、平和な地域が1部でも存在できていることが凄い」
「本当にね......」
まだ馴染みのない透き通った暁の光に照らされながら、2人は他のメンバーの方を振り返る。
「っし、色々終わった事だし皆で酒でも飲みましょう!!宴よ宴!!」
そして聖火崎がそう声高に叫ぶと、
「はあ......」
「お酒は飲めないけど、いいね」
「お前ほんとに元気だな~」
オセは苦笑混じりにため息をつき、瑠凪がくー......と小さく鳴っているお腹を擦って賛同し、望桜が肯定の意を込めて頷きながら感心している。
その様子を小さく項垂れる鐘音と、きらきらした目で或斗やオセ達を見つめている梓の横で見ていた帝亜羅は、
「......ふふ、」
さっきまでそこそこ真面目な話をしてたのに、もうお酒とかご飯の話してるなあ......と、思わず笑みを零したのだった。
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