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第5章 堕天使は聖教徒教会の
✨29話1Part 年明け早々の悪魔達
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くちゅ、むちゃ......
「......」
ゲリラ忘年会(年明け後)の翌日、1月4日の早朝7時。望桜は、自宅のリビングに広がっている光景を見て、思わず立ち尽くしていた。
ぬちゅ、もちゃり......
「......」
......驚きのあまり声も出ない、というのはまさにこういう事だろうか。そう、望桜は自分の中でこの状況に対して1人で納得した。
ソファベッドで眠る的李はいいのだ。昨日の酒酔いがまだ尾を引いているのか、はたまた別の要因なのかは分からないが若干土色の、不健康気味な顔色をしている所以外はいつも通りだから。
問題は、湿ったよく分からない大きめの音が響いている中で、気持ちよさそうに寝息を立てている少年だ。
......少年は、望桜のよく見知った人物である。
黒髪で、今は閉じられているが綺麗な青みがかった紫色の瞳を持ち、思考が幼気ないがよく笑い、ハンバーグが好きなその少年は......望桜の隣の部屋に今は居を置いている大悪魔·アスモデウスこと、御厨 葵雲であった。
葵雲の頭上に置かれているパソコンの画面には、【ASMR 落ち着くスライムの音╮(´・ᴗ・` )╭ピーヤ】とかいうそこそこふざけたタイトルの動画を再生している、YouTubeサイトが表示されていた。
「......、」
......流石に1LDKの決して広くない家は170cm超6人を含む7人が住むには狭いので、今は葵雲と晴瑠陽、雨弥を望桜達が住む331号室の隣の、332号室に住まわせているのが現状だ。
だが、別に隣の部屋に住んでいるというだけで、3人とも保護者は望桜ということになっているので合鍵は渡してあるのだが......
何故こちらの部屋で、こんな変な誤解を生みそうな音を割と大きめの音で流しながら寝ているのか。
色々思うところはあるが、望桜は一旦リビングと同室にあるキッチンに向かってコップに水を注ぎ、それを一気に呷るように飲む。
「おはようなのだよ」
「うおっ!?ちょ、びっくりした......」
そこに、後ろから物音1つ立てずに的李がおはようを言ってきて、望桜は思わず水の入ったコップを落としそうになった。
そんな望桜を地味にしらーっとした目で見ながら、的李はポケットから頭痛薬を取り出して口に放り込む。
「挨拶しただけじゃないか。そんなに驚くこともないのだよ」
「音しなかったから気づかなかったんだよ......って、おい、」
的李の言い草に、望桜が早くなった鼓動を落ち着かせるように自身の胸をぽんぽんとしていると、的李が望桜の手からコップを問答無用で取り上げた。
そして、
「ん......、」
「え、」
コップの中に残っている望桜の飲み残しの水で、薬を飲み込んだ。
それには、望桜もぴたりと固まってしまった。なぜなら、自分の(元)部下であり同居人が、望桜の飲み残しを飲んだ......所謂、間接キス。
そこまで一瞬で思考が巡ったからこそ、望桜はフリーズしてしまったのだ。
「......どうかしたのかい?」
「..................なんでもねえよ。コップ」
「ああ、はい」
「さんきゅ」
フリーズした望桜に的李はややか細いがいつもの調子で話しかけてくる。そんな的李に、さっきの出来事について問いたい気持ちを抑えて冷静になってから、割と長めの沈黙の後に望桜はコップを催促した。
渡されたコップは、数十秒とはいえ生きた生身の人間()が持っていたコップとは思えないほど、温かった。
「それじゃ、私はもう一眠りしてくるのだよ「待った、」
「......、何だい......?」
何やらそそくさとキッチンから立ち去ろうとした的李の手を望桜はさっと掴んで、無言で引き止める。
不思議そうに見てくる的李の視線を他所に、望桜は的李の額に手を伸ばした。
「......やっぱり、冷てえな」
「......、......」
望桜の呟きに的李は目を伏せて、自身の少し長めの横髪を手で弄り始める。その凛としているようだが、近親者にはちょっとした焦りが伝わってきた。
「......的李、体調に異常は」
「別に、平時と変わらないけれど」
望桜の問いかけに、的李は決まりが悪そうに目を逸らしたまま答える。
「嘘つけ。いつも通りなら、こんなに体温が低いわけねえだろ」
「だから、何でもないのだよ」
「嘘つくなって」
「嘘じゃないのだよ」
「的李」
「だから......」
「ベルフェゴール」
とんとんと続けられる2人の会話。その中で、望桜の声のトーンは普段の明るい声とは比べ物にならない程低く、それが望桜が珍しく怒っている事をありありと表していた。
そして、それを普段通り飄々としてはいるが、ひしひしと感じ取っていた的李は、唐突に本名を呼ばれ、
「............、......」
逸らしていた視線をすっと、望桜の方に向けた。
その後、
「......昨日からずっと、頭が痛くて......」
「昨日?」
「あ、えぇと......正確には、昨日の、タクシーに乗っていた時、位から......」
「だよな、お前あの時は起きてたよな。暗がりで分かりにくかったけど、薄目開けて夜景見てたもんな」
「......」
バツが悪そうに黙り込む的李。そんな的李を、望桜は、
「ふっ......」
真剣な表情を崩して笑みを浮かべ、真っ直ぐ見据えている。
「......?」
「お前が話してくれてよかった。頭痛いんだろ?薬飲んだなら、今日は1日寝とけ」
不思議そうににこにこしている望桜を見つめる的李に望桜は返事をしてやり、
「え、あ、わかったのだよ」
「ほら、分かったんなら早く早く」
「えと......」
「いいから!!」
「......」
戸惑う的李を急いでソファベッドに寝かせ、その代わりに、
「葵雲!起きろ!!」
規則正しい寝息を立てていた葵雲を、大声を出しながらばっと掴んで揺らして起こした。
それと同時に、パソコンをスリープさせて動画の再生も止める。
「ふぇっ!?はっ、や、八咫烏のハンバーグデミグラスとチーズアンドチーズのオムレツは......」
「美味そうだな!?っじゃなくて、起きろ!!」
「まだ朝の7時だよ~?」
「いいから起きろ!!」
「え゛~?」
寝起きなのに日中と同じくらいすきっとしている葵雲は、不機嫌そうに声を上げる。
「休みの日だからって12時とかまで寝てるようじゃ駄目だ!!」
「僕毎日休みだよ~!もうちょっと寝かせてよ~!」
「余計駄目だろうが!!」
もうとっくに覚醒しているくせに、まだ寝足りないと横になったまま口答えをする葵雲を、望桜は掴んでがくがくと揺らして必死に起こしにかかった。
その横で、
「寝ろと言われても、大声出されてたら眠れないのだけれど......」
と、割と大きめの声で的李が文句を言ったので、
「「......」」
望桜と葵雲ははっと口を閉じて各々荷物を持ち、小さな音1つで起きてしまう敏感すぎる的李のために332号室に退却したのだった。
──────────────To Be Continued─────────────
「......」
ゲリラ忘年会(年明け後)の翌日、1月4日の早朝7時。望桜は、自宅のリビングに広がっている光景を見て、思わず立ち尽くしていた。
ぬちゅ、もちゃり......
「......」
......驚きのあまり声も出ない、というのはまさにこういう事だろうか。そう、望桜は自分の中でこの状況に対して1人で納得した。
ソファベッドで眠る的李はいいのだ。昨日の酒酔いがまだ尾を引いているのか、はたまた別の要因なのかは分からないが若干土色の、不健康気味な顔色をしている所以外はいつも通りだから。
問題は、湿ったよく分からない大きめの音が響いている中で、気持ちよさそうに寝息を立てている少年だ。
......少年は、望桜のよく見知った人物である。
黒髪で、今は閉じられているが綺麗な青みがかった紫色の瞳を持ち、思考が幼気ないがよく笑い、ハンバーグが好きなその少年は......望桜の隣の部屋に今は居を置いている大悪魔·アスモデウスこと、御厨 葵雲であった。
葵雲の頭上に置かれているパソコンの画面には、【ASMR 落ち着くスライムの音╮(´・ᴗ・` )╭ピーヤ】とかいうそこそこふざけたタイトルの動画を再生している、YouTubeサイトが表示されていた。
「......、」
......流石に1LDKの決して広くない家は170cm超6人を含む7人が住むには狭いので、今は葵雲と晴瑠陽、雨弥を望桜達が住む331号室の隣の、332号室に住まわせているのが現状だ。
だが、別に隣の部屋に住んでいるというだけで、3人とも保護者は望桜ということになっているので合鍵は渡してあるのだが......
何故こちらの部屋で、こんな変な誤解を生みそうな音を割と大きめの音で流しながら寝ているのか。
色々思うところはあるが、望桜は一旦リビングと同室にあるキッチンに向かってコップに水を注ぎ、それを一気に呷るように飲む。
「おはようなのだよ」
「うおっ!?ちょ、びっくりした......」
そこに、後ろから物音1つ立てずに的李がおはようを言ってきて、望桜は思わず水の入ったコップを落としそうになった。
そんな望桜を地味にしらーっとした目で見ながら、的李はポケットから頭痛薬を取り出して口に放り込む。
「挨拶しただけじゃないか。そんなに驚くこともないのだよ」
「音しなかったから気づかなかったんだよ......って、おい、」
的李の言い草に、望桜が早くなった鼓動を落ち着かせるように自身の胸をぽんぽんとしていると、的李が望桜の手からコップを問答無用で取り上げた。
そして、
「ん......、」
「え、」
コップの中に残っている望桜の飲み残しの水で、薬を飲み込んだ。
それには、望桜もぴたりと固まってしまった。なぜなら、自分の(元)部下であり同居人が、望桜の飲み残しを飲んだ......所謂、間接キス。
そこまで一瞬で思考が巡ったからこそ、望桜はフリーズしてしまったのだ。
「......どうかしたのかい?」
「..................なんでもねえよ。コップ」
「ああ、はい」
「さんきゅ」
フリーズした望桜に的李はややか細いがいつもの調子で話しかけてくる。そんな的李に、さっきの出来事について問いたい気持ちを抑えて冷静になってから、割と長めの沈黙の後に望桜はコップを催促した。
渡されたコップは、数十秒とはいえ生きた生身の人間()が持っていたコップとは思えないほど、温かった。
「それじゃ、私はもう一眠りしてくるのだよ「待った、」
「......、何だい......?」
何やらそそくさとキッチンから立ち去ろうとした的李の手を望桜はさっと掴んで、無言で引き止める。
不思議そうに見てくる的李の視線を他所に、望桜は的李の額に手を伸ばした。
「......やっぱり、冷てえな」
「......、......」
望桜の呟きに的李は目を伏せて、自身の少し長めの横髪を手で弄り始める。その凛としているようだが、近親者にはちょっとした焦りが伝わってきた。
「......的李、体調に異常は」
「別に、平時と変わらないけれど」
望桜の問いかけに、的李は決まりが悪そうに目を逸らしたまま答える。
「嘘つけ。いつも通りなら、こんなに体温が低いわけねえだろ」
「だから、何でもないのだよ」
「嘘つくなって」
「嘘じゃないのだよ」
「的李」
「だから......」
「ベルフェゴール」
とんとんと続けられる2人の会話。その中で、望桜の声のトーンは普段の明るい声とは比べ物にならない程低く、それが望桜が珍しく怒っている事をありありと表していた。
そして、それを普段通り飄々としてはいるが、ひしひしと感じ取っていた的李は、唐突に本名を呼ばれ、
「............、......」
逸らしていた視線をすっと、望桜の方に向けた。
その後、
「......昨日からずっと、頭が痛くて......」
「昨日?」
「あ、えぇと......正確には、昨日の、タクシーに乗っていた時、位から......」
「だよな、お前あの時は起きてたよな。暗がりで分かりにくかったけど、薄目開けて夜景見てたもんな」
「......」
バツが悪そうに黙り込む的李。そんな的李を、望桜は、
「ふっ......」
真剣な表情を崩して笑みを浮かべ、真っ直ぐ見据えている。
「......?」
「お前が話してくれてよかった。頭痛いんだろ?薬飲んだなら、今日は1日寝とけ」
不思議そうににこにこしている望桜を見つめる的李に望桜は返事をしてやり、
「え、あ、わかったのだよ」
「ほら、分かったんなら早く早く」
「えと......」
「いいから!!」
「......」
戸惑う的李を急いでソファベッドに寝かせ、その代わりに、
「葵雲!起きろ!!」
規則正しい寝息を立てていた葵雲を、大声を出しながらばっと掴んで揺らして起こした。
それと同時に、パソコンをスリープさせて動画の再生も止める。
「ふぇっ!?はっ、や、八咫烏のハンバーグデミグラスとチーズアンドチーズのオムレツは......」
「美味そうだな!?っじゃなくて、起きろ!!」
「まだ朝の7時だよ~?」
「いいから起きろ!!」
「え゛~?」
寝起きなのに日中と同じくらいすきっとしている葵雲は、不機嫌そうに声を上げる。
「休みの日だからって12時とかまで寝てるようじゃ駄目だ!!」
「僕毎日休みだよ~!もうちょっと寝かせてよ~!」
「余計駄目だろうが!!」
もうとっくに覚醒しているくせに、まだ寝足りないと横になったまま口答えをする葵雲を、望桜は掴んでがくがくと揺らして必死に起こしにかかった。
その横で、
「寝ろと言われても、大声出されてたら眠れないのだけれど......」
と、割と大きめの声で的李が文句を言ったので、
「「......」」
望桜と葵雲ははっと口を閉じて各々荷物を持ち、小さな音1つで起きてしまう敏感すぎる的李のために332号室に退却したのだった。
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