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振り返り
しおりを挟む「あっ!? そうだ!!!」
夕飯を食べてる途中でわたしは本条くんに聞きたかったことを思い出してた
「え? どうしたのネオン?」
ママがびっくりして聞いてくる
「え、あ なんでもない…」
たまに感嘆詞が大きな声ででちゃうんよね
反省反省
家族の注目を集めんのってなんか恥ずかしい
「ごちそうさまっ!」
いつも家族の中で一番にごはんを食べ終わるわたし
別に焦って食べてるとか急いで食べてる訳じゃないんだけど
「ちゃんと噛んで食べてる? ほんとにネオンは食べるの早いんだから」
これママがよく言う 口癖になってんじゃないの?って思うくらい
「ちゃんと噛んで味わってますからー ママのごはん美味しいしー!!」
これもわたしの返しの定番
ごはん美味しいはホントだけどね
「はいはい お粗末様でした」
ママの返事にウインクしてわたしは部屋に戻った
『本条くんに聞くこと ガチ勢ってなに?』
部屋に戻ったわたしはスマホのメモに本条くんに聞きたいことを書いておく
しょーもないことだと思うんだけど意味不明過ぎて気になるんよね 言われたの2回目だし
ん?てかちょっと検索してみるか
【ガチ勢とは】
ーある物事に本気で取り組んでる人のことー
へぇ検索したら出てくるんだ
悪い意味じゃなさそうか
わたしのガチ勢ってのやっぱ読書にかな?それとも赤毛のアンかな? だったらそういう本条くんもガチ勢だよな
なんか考えてたらおもしろくなってた
今まで誰かに言われたこと思い出して考えてることなんて大抵ヤなことだった
ー ガチャ ー
「なにボーっと考えごとしてんの? ネオン」
カノンが部屋に入ってきた
「あー さっきの? たいしたことじゃない」
「なにそれ そういうのが聞きたいんじゃなくて なにを考えてんだ?って聞いてんの」
なんでもわたしのこと気になるんだな
姉に憧れてんのか? かわいいやつめ
そんなこと考えてる自分が可笑しかった
「なに笑ってんよー 質問に答えろー」
「わたしね『ガチ勢』って言われたんよ 意味わかる?『ガチ勢』の?」
「なんとなく ニュアンスだけどな わかる気がする でもそれってからかわれてんの? ネオン的にはどうなん?」
「ううん からかわれてたとしもおもしろいからいいんよ」
「へぇ ネオンにしちゃ余裕あるじゃん ならいいじゃんね」
なんだかんだ心配してくれるんよね カノンのかわいいところ いつまでも妹に心配かけてる姉じゃないぞ!
「うん余裕 ありがと カノン」
「別にお礼を言われることしてないし 変なこと考えてないならよし」
「なんだ『よし』って?」
「そりゃ わたしはネオンの保護者みたいなもんだからな!」
アハハハハハッ その掛け合いがおもしろくて二人して笑った
カノンはわたしに心配かけない いい子
わたしも心配なんかさせたくないけどカノンはずっと気にしてくれてる わたしがひとりぼっちだったときなにもできなかったからだって…優しい子
明日の学校の用意をしてるカノン
ちょっと背が伸びたよな 中学生なってかわいくなってる 耳に髪をかける仕草はかわらないな
いつの間にかわたしはボーっとカノンのこと見てた
「なに? なにみてんの?」
わたしの視線を感じたのか照れくさそうにしてる」
「カノン背高くなったなぁ~って」
まるで今気づいたかのように話すわたし
「ネオンには追いつけないから安心しろ」
わりと真剣に言ったカノンの言葉がツボに入りゲラゲラとわたしは笑った
「あ そだ」
わたしはまた思い出したかのように椅子から立ち上がり本棚の方へ向かう
「なに こんどは?」
「えーと…あったあった」
カノンに返事をするよりも早くその本は見つかった
「ちょっとね 読み返したい本あったなってね」
「ふーん てかその本かわいいよね どこにあっても目立つし わたしもなんか覚えてるもん」
「だよねー」
カノンに返事をしながら本をパラパラとめくる
すると1枚の紙が本の隙間から落ちてきた
ーなんだろ 栞かなー わたしは落ちた紙を拾い上げる
『いいことがいつまでも続かないように 悪いことだってそうそう続くもんじゃない』
その紙にはそう書かれていた
わたしは少し胸の奥が痛くなった
カラフルを読んだのは確か5年生か6年生だったけな
その時のわたしがどんな想いでこの言葉を感じてたのか現在《いま》のわたしにはわからない
このセリフを書き残してた当時のわたしのことを思い
出せない程 忘れられてた現在《いま》のわたし
まるでこの言葉は現在《いま》のわたしが過去のわたしにかけた言葉のように感じられた
「またボーっとして ネオン今日なんかあった?」
カノンの言葉に自分が止まってたことに気づく
わたしはカノンに本を見せながら
「カノンもいつか読め? わたしはいまのカノンより若い時に読んだぞ!」
なんておどけて言ってみる
「そんなこと知らね 今も若いし …でもまあたぶん読む かわいいもん表紙」
本との出会いなんてこんなもん なんて思いながら
わたしはそっとカラフルを鞄にしまった
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