46 / 53
また公園で 2
しおりを挟む「はい、じゃあ次わたしの番!」
フミアキが話してるの聞いてたら わたしも言いたくなった 勇気もらえた気がしてた
「わたしはフミアキに転校のこと聞いた時 なんかすっごく無性に腹が立った なにに対してなのかわかんないけど『なんで?!』って腹が立った」
「だからフミアキが『ごめん』って言った時に感情が爆発してた…」
うん、わたしちゃんと言えてる
「フミアキの気持ち置き去りにして腹が立ってた 自分の気持ちだけでやんなってた その自分の気持ちすらはっきりわかってないのが苦しかったし悔しかった」
「いっぱい考えて、考えるのがやになった なのに頭から離れてくれん!」
「きっとこれがフミアキが言ってた友だち作らない理由なんだ 誰とも親しくならない理由なんだって思った なるほどって思った そう思ったら知らない内にわたしはフミアキに対してそういう態度になってた」
言葉が溢れてくる… どうしよ、とまんない
「自分でわかっててもフミアキに『おまえが殻に籠もるんかよ』って指摘されて苦しかった でもどうすることもできなかった だって自分の気持ちに気づけてなかったから」
「こんなに苦しくて理由《わけ》わかんないのに周りはわたしに『成長してる』って言う 『よかったね』って言う…」
「なんにもいいことなんてないのに…」
その時はホントにそう思ってた…
「でもね、なんもないことなかったんよね それに気づかないようにしてたんかも だからとりあえず素直になろうと思ったんだ」
「きっと今こうして話してる瞬間もわたしの頭はどんどん整理されてきてる フミアキにちゃんと伝えようって想いが鮮明になってきてる」
「だから、素直な気持ちひとつひとつフミアキに伝えてく 言ってく そうやって素直に話せたらきっとわたしは気づくんじゃないかなって」
まくしたてる様に出てきちゃう言葉がとまんない!
でも、とまんない言葉を止めようとは思わなかった
「うん わかった んじゃおれはなんにも言わない
ネオンの言葉ちゃんと聞いとく!」
わたしは大きく息を吸って深呼吸をする
「じゃ言うね、フミアキが赤毛のアン読んでて嬉しかった、本読んでて嬉しかった、いろんな本の話しができてるの楽しかった、本の貸し借り楽しかった、弟妹想いで嬉しかった、一緒に買い出し行けて楽しかった、図書室で昼休み過ごせたの楽しかった、文化祭でオバケに扮したフミアキおもしろかった…」
箇条書きみたいなわたしの気持ち
指を折りながら数えるようにフミアキに伝える
「フミアキのいろんなこと知れたの嬉しかった…わたしのことたくさん話せてわかってもらえたの嬉しかった…わたしとなんとなく似てて嬉しかった…フミアキのいろんなこと知れて嬉しかった…男子苦手なわたしが自然と話せてたの不思議だった…」
「だからね、だから…転校するって聞いた時わたしの頭ん中まっ白になった わたしの楽しいや嬉しいがぜんぶなくなっちゃう、奪われちゃう、なんで?なんで?ってなってた…だからきっとわたしは腹が立ったんだって」
ハァハァハァ… 言ったそばから不安になる
言い忘れてることないかな?って…
「よくそんだけ考えれたもんだ 感心するわ これはさすが女子って言うんかな? それともネオンだからなんかな?」
いつものつまんないこと言うフミアキ
それでもわたしの言葉を待ってるのがわかる
「ふざけんな? わたしは至って真剣に考えたんだ
だってフミアキと知り合ったのって正直二学期始まってからくらいだからな」
「そうだな、お互い同じクラスになっててもなんも話したことないくらいだったよな 挨拶くらいか…」
「なのにわたしの二学期はほぼフミアキに占領されてた 今もこうして振り回されてる そりゃどういうこと??ってなる」
「それを言ったらおれだってそうだ 今までこんなに濃密な二学期なんて過ごしたことないわ」
笑い合ってた お互い同じような時間を過ごしてたんだろうなって思えた
「で? 答えでたのか?」
「うん でもな、それをハッキリさせるためにはもっとフミアキのこと知りたいって思えるかなんよな」
「やっぱまっすぐだわ ネオン 不思議だけどおれもネオンと同じ きっと臆病なんかもな?おれたち」
「臆病…か そうかもね でもそんなことどっちでもいいじゃん! 臆病なりにがんばろ?」
「だな! じゃとりあえずだ」
「とりあえずなに?」
「もうすぐテストじゃん? 毎日一緒にテス勉しようぜ!!」
「なるほど! いいね! 図書室行って、図書館行って、いっぱい勉強しよ!!」
「わたしたちに残された時間でわたしたちに何が在るのかハッキリさせよーよ!!」
「たぶんおれのがハッキリしてんだろうな…」
「なに? なんて?」
「ひとりごと」
ボソッとフミアキがなんか言った
ちゃんと聞き取れなかったけど大事なことならもう一回言うよね、それよりも今はこれからの毎日に期待してた 大切な時間を無駄にしたくなかったから
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
結婚する事に決めたから
KONAN
恋愛
私は既婚者です。
新たな職場で出会った彼女と結婚する為に、私がその時どう考え、どう行動したのかを書き記していきます。
まずは、離婚してから行動を起こします。
主な登場人物
東條なお
似ている芸能人
○原隼人さん
32歳既婚。
中学、高校はテニス部
電気工事の資格と実務経験あり。
車、バイク、船の免許を持っている。
現在、新聞販売店所長代理。
趣味はイカ釣り。
竹田みさき
似ている芸能人
○野芽衣さん
32歳未婚、シングルマザー
医療事務
息子1人
親分(大島)
似ている芸能人
○田新太さん
70代
施設の送迎運転手
板金屋(大倉)
似ている芸能人
○藤大樹さん
23歳
介護助手
理学療法士になる為、勉強中
よっしー課長
似ている芸能人
○倉涼子さん
施設医療事務課長
登山が趣味
o谷事務長
○重豊さん
施設医療事務事務長
腰痛持ち
池さん
似ている芸能人
○田あき子さん
居宅部門管理者
看護師
下山さん(ともさん)
似ている芸能人
○地真央さん
医療事務
息子と娘はテニス選手
t助
似ている芸能人
○ツオくん(アニメ)
施設医療事務事務長
o谷事務長異動後の事務長
ゆういちろう
似ている芸能人
○鹿央士さん
弟の同級生
中学テニス部
高校陸上部
大学帰宅部
髪の赤い看護師
似ている芸能人
○田來未さん
准看護師
ヤンキー
怖い
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる