推しの在る生活

あたまんなか

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ありがとう

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 〇月〇日



今日はほんとに心が折れそうになった
客との対応中に無神経にもわたしに対して放たれた言葉

「そろそろ独身も卒業しないとね 婚期逃すわよ~」

ギュッと拳を握りしめ耐える

「望みが高過ぎるんじゃない? せっかく綺麗な容姿してんだから相手ができないなんてないんじゃない?」

余計な話しはいいから早く切り上げたかった
相談窓口だからって話し相手じゃないんだから
あんたの暇つぶしに付き合ってらんないんだよ!と
もう少しで言ってしまいそうだった
イライラがとまらなかった…
ストレスで頭が痛く吐きそうだった

「大丈夫? あの人よく来るんだけどホント話しが無駄に長いし無神経なんよね」

同僚が声をかけてきてくれる

「ありがとう 大丈夫ちょっと疲れただけだから」

気遣いさえも騒音に聞こえる
一人になりたかった 早退しようかとも考えたが
あんな来客者に負けたと思われたくなかった
昼休みに彼から今日書いた分の作品が届いていた
お昼ごはんを食べながら読む
主人公の心情の吐露にわたしの気持ちが重なる
今のわたしの心境とシンクロするかのような表現に少し救われたような気持ちになる

ーこういうタイミングもあるもんなんだなー

仕事を終え彼が待つ部屋に帰る

「ただいま」

「おかえりー」

彼からのいつもの挨拶に迎えられる

「ありがとう サイ」

彼を見るなり思わず出てた言葉

「え?」

突然のありがとうに目を丸くしてわたしのこと見る

彼が意味のわからないわたしからの【ありがとう】
伝えられなかったかも知れない【ありがとう】って想い
今のわたしはその【ありがとう】を伝えることができる そこに彼がいるから

読むことによって救われることもある…
どこの誰かの作品だったとしても


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