推しの在る生活

あたまんなか

文字の大きさ
17 / 24

イライラ

しおりを挟む


 〇月〇日



「ねぇねぇ、堀田さんとこ大変みたいよ」

噂好きな井上さんがこそこそと話しかけてきた

「大変て?なにがですか?」

わたしは仕事しながら相手をする

「旦那さん浮気してたんだって 最近堀田さん休みがちだったでしょ ずっと話し合ってるみたい」

どこでそんな情報手に入れるんだか
こういう話し好きな人は好きなんだな

「子どもも大きいし手もかかるだけじゃなくてお金もかかるみたいでさ 簡単に別れるって訳にも行かないんじゃないかな」

わたしは自分の仕事を片づけながら井上さんの話しも聞いてる素振りを見せてた

「へー そうなんですか」

「あんま興味ない反応だね 独り身には関係ないからわかんないか」

「………。」

どーでもいいだけ、ホントに興味がないし
いちいち最後の一言付け加えんなって…
ことにつけわたしが独り身ってとこをいじりたがる
趣味悪い
勤務中の無駄話ってだけでもたちが悪いのに
他人の醜聞にかこつけてわたしのことディスるとかサイテーだな
よっぽど彼のこと話してやろうかとおもったけど
わたしが年下の男と一緒に暮らしてるなんて知ったらそれこそどんな表情するんだろ
その噂はどれだけの速さで職場に広まるんだろうか…
その後に訪れるであろう好奇の目を想像するだけでわたしはゾッとした

その日の夕飯の時わたしは今日あった出来事を愚痴ってしまっていた

「ほんと無神経な人だね 他人のことばかり気にしてる人は自分が幸せじゃないからって言うしね
自分より不幸せな人を見つけて自分を慰めてるんだよ」

彼はわたしのイライラを理解しようとしてくれる
彼に話してなにか解決するわけでもなかったが吐き出すことで少し楽になれてる気がしていた
気が滅入ったままの食事は味もわからなくする
彼と話せたことで料理も美味しく食べることができた

「ミサさん なんかやなことあったら溜めておかないでボクに話してね」

そう言って彼は微笑む

「ありがと サイ」

一人じゃないってこういうことなんだ
わたしは少し楽になれた気持ちを実感して思う


ー これからも利用させてもらいます ー



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日7時•19時に更新予定です。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

エリート警察官の溺愛は甘く切ない

日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。 両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉

2回目の逃亡

158
恋愛
エラは王子の婚約者になりたくなくて1度目の人生で思い切りよく逃亡し、その後幸福な生活を送った。だが目覚めるとまた同じ人生が始まっていて・・・

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...