バズれミステリーサークル 〜ミステリーサークルシリーズ〜

あたまんなか

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はったり

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「遅くなりましたっ!!」

勢いよく扉を開けて入ってきたのは
ミステリーサークル三人目の部員!!

『恩田《おんだ》美夜《みや》』ちゃんだった

彼女はある依頼をきっかけに放送研究会と
ミステリーサークルをかけもちしている二股部員だ!

「おつかれ! 美夜ちゃん!」
「おつかれ 美夜…」

わたしとみすゞはわざわざこっち(ミステリーサークル)に顔を出してくれた美夜ちゃんに労いの声をかける

「ちょっと放送研究会の方の話しが長引いちゃって… もうすぐNコン用の撮影も始まるみたいだから…って、お客さんですか?」

「ようっ!!」

「灰田くん!? どうしたの??」

美夜ちゃんの声に振り向いた灰田くん
お互い顔見知りだったんだ… まぁ一年生同士ありえることだろうけど

「二人ともお知り合い? 同級生だもんね」

「えぇ、まあ… 灰田くんなにか話しを持ってきたの?」

わたしの声かけに気の無い返事をした美夜ちゃんはそのまま灰田くんに話しかけた

「うん、今先輩たちお二人にオレの持ち込み案件を説明してたとこ! 恩田《おんだ》もここのメンバーだったんだな!」

「どんな話し? 気になる」

いつもより人の話しを聞いていないように感じる美夜ちゃん… よほど話しの内容が気になるんだろう

「美夜! わたしが説明する、こっちにおいで」

灰田くんが話そうとしているのを遮《さえぎ》ってみすゞが美夜ちゃんを呼んだ
美夜ちゃんもそそくさとみすゞの元へ駆け寄る
なにやら二人でこそこそと話しているみたいだが
その声はまったく聞こえてこなかった

「で、どうします? 佐倉さん… 部長としてここは決断してくださいよ!」

さっきまでわたしの方が身を乗り出し気味だったのに、今は灰田くんの方が身を乗り出し気味に決断を迫ってきていた

「待って、待って!! 行くなら行くで下調べもしなきゃだし、灰田くんの提案についてもみんなで話し合わないとだし、なんにしてもすぐに答えは出ないから」

「そうなんですか… だったらオレ一人で現地に乗り込むしかないかなぁ…」

灰田くんがひとり言のように呟いたその時!!

「オッケー! 現地調査しましょ!! 善は急げ!なるべく早い方がいいわね?」

みすゞの声だった
いつも慎重なみすゞがまるでわたしのような即答ぶりで灰田くんに現地調査の件を伝えてた
みすゞの後ろには美夜ちゃんの姿も見えた
みすゞの説明に美夜ちゃんは納得したのだろうか

「それでも廃墟も不法侵入になんないか調べなきゃだったりするから とりあえず明日の夜なんかはどう?」

「そんなすぐに!?」
「そんなすぐ!?」

わたしと灰田くんが同時に同じような声をあげた
あまりにスピーディーな展開はみすゞには似合わないように見えた
いつも冷静なみすゞがこれほど勢いある行動をとるとは…意外だった

「分かりましたっ!!! 明日の夜ですね? まぁ許可がでなかったらまた連絡ください!! これオレの連絡先です!!」

これから忙しくなるぞと言わんばかりに灰田くんはラインのQRコードが印刷された名刺を渡してくる

「こんなのもってんの!?」

わたしはその名刺を手に取り驚いた声を出す

「いついかなる時が訪れてもいいようにですよ!」

自慢気にそう言って席を立つ灰田くん

「それじゃ連絡待ってます!! よろしくぅー!」

足取りも軽く部室から出て行った灰田くんを見送ったあと、嵐の過ぎ去ったかのような静けさに取り残されたかのようなわたしたち三人…

「なんだったの… いったい…」

軽い放心状態になったわたしにみすゞが声をかけてきた


「神子《みこ》、話しがある…」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次の日、わたしは灰田くんに連絡を入れた
昨日、明日とは言っていたが廃墟の調査の許可がおりるのに時間がかかり 廃墟調査は明日の夜になったことを告げた

そして、いよいよ廃墟調査当日を迎える…



「遅いなあ、先輩たち… それにしても佐倉さん、峯岸先輩、恩田… 奇しくも美女3人と廃墟調査のライブ配信ができるなんてラッキーすぎる! これはバズり間違いなしだぞ!」

待ち合わせ場所に一足早く着いていたオレはミステリーサークルの3人の到着を今か今かと待っていた

まさかこんなに上手くことが運ぶとは思ってもみなかった
今までいろんなことをやって動画の再生回数を増やそうとしてきた
コーラーチャレンジしかり、激辛カップ麺、箱の中身はなんでしょう?、ドッキリチャレンジ等々…
なにをやっても対して再生回数は伸びず、さすがにもう打つ手がなかった
男のオレには限界があったってことだ…
今回は華のある女子3人が恐怖に慄《おのの》く姿をライブ配信して一気にバズってやる!!

そのための生贄になってもらいますよ…ミステリーサークルのみなさん…




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