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その名は…
しおりを挟む「ミステリーサークルの部室はここであってますかぁ??」
部屋の中を見回しながら大きな声で問いかける男子…
わたしと目が合うやいなや、
「あっ! さっきの女子ー!! んじゃここがミステリーサークルの部室で合ってるな」
そう言うやツカツカとわたしの目の前まで歩み寄ってくる
「あなたが佐倉《さくら》神子《みこ》さんってことですね? 先ほどはどうもぉーー!!」
さっきよりもテンションが高い… 調子狂うタイプだとあらためて思った
蹴飛ばした空き缶の件が終わったから本来のテンションに戻ってる訳だな…と感じるノリだ
「そうだけど、なんで名前知ってんの? さっき名乗ったっけ??」
「部室の場所聞く時についでに部員の情報も仕入れました!! 女子が二人いたんで どっちが佐倉さんかは当てずっぽうでした! オレは一年の『灰田《はいだ》慎一《しんいち》』って言います!! よろしくお願いします!!」
正直、なんの用だ?って思った
あんまりよくない予感もしてた…
深鈴も訝《いぶか》しそうに男子を見てた…
「ふぅーん… 一年てことは後輩なんね… で、その『灰田くん』がなんの用?」
わざわざ部室の場所まで聞いて訪ねてきた訳を
まずは聞こうじゃないか…
「オレの地元は隣町なんですけど、そこでも噂になってたこの町にまつわる怨念の話しがあるんですけど、知ってます?」
灰田くんの話しにわたしと深鈴の耳がピクッと同時に反応した…ように感じた
「話してみて? 興味がある…」
いつものように前のめりになるわたし
大丈夫、どれだけわたしが前のめりになったところで
手綱を握ってくれる深鈴の存在がある
「この町の〇〇山の麓に廃墟があるのは知ってますか?」
「廃墟? そんなのあったっけ?」
わたしは声をあげながら深鈴の方を見た
知らないとでも言いたげに深鈴も首を振る
「そこが廃墟になった理由ってのが土地の呪いって噂があって、なんでもそこは昔生贄の儀式に使われていた場所の上に家を建てたが故に呪われて人が住めなくなったとか… 廃墟になった後も取り壊そうとしても、その度に怪我人が出たりして取り壊そすこともできないとか…」
生贄!! 儀式!! そう言った伝承は聞いたことがなかった 自分自身、俄然興味が湧いてくるのがわかる まさにミステリーサークルにうってつけの噂話しだと感じた
感じたけど… ただ…
深鈴の方を見ると深鈴と目が合った
深鈴もわたしと同じような反応をしているように思えた
「どうです? 佐倉さん、興味湧きません?」
「うーん…そうね、すごく興味湧く話しだよ… ちょっと調べたくなったし」
もし行くにしてもきちんと下調べはしないと意味はない ただ肝試しに行くわけじゃないんだから
ミステリーサークルの活動は地域に根差した土着的なオカルト現象なり噂を調べること
それがこの地域の風土的なものであれば尚更だった
そう言った意味では今まで聞いたことのない
【生贄】や【儀式】と言ったワードは興味深かった
「もし、現地に行くなら案内役でオレも連れてってもらえませんか? できたら配信させてほしいです!」
ほら、来た…
きっとこういう条件が出るであろうことは予測がついてた この案件を持ってきてくれたのは『灰田くん』だし、彼を置いて現地に行くと言うのは【抜けがけ】みたいで気がひける… かと言って配信はなぁ…
ーー ガラッ
静まり返っていた部室に扉が開く音が響いた!
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